ご祭神さいじんは月読つきよみ尊みこと。天照大御神あまてらすおおみかみの弟おとうと神しんで外宮げくうの別宮べつく 月夜づきよ見み宮みやのご祭神さいじんと同おなじです。「月つきを読よむ」と記しるすとおり、月つきの満みち欠かけを教おしえ暦れきを司つかさどる神かみであることを意味いみします。
右みぎから月読つきよみ荒御魂あらみたま宮みや②、月読つきよみ宮みや①、伊い佐奈さな岐宮③、伊佐いさ奈弥宮みや④の四よん別宮べつみやが並ならんで鎮座ちんざし、①から④の順じゅんにお参まいりされるのが一般いっぱん的てきです。

• 域内いきないマップ（伊勢いせ市内しない）
• ⽉読宮みやパンフレット

• 月読つきよみ宮みやの由緒ゆいしょと沿革えんかく

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  ⽉読宮みやの由緒ゆいしょと沿革えんかく

  月読つきよみ尊みことは『古事記こじき』、『日本書紀にほんしょき』よると、伊い弉諾尊みこと、伊い弉冉尊みことの二に柱はしらの御ご親おや神しんみおやがみが、天照大御神あまてらすおおみかみをお生うみになられ、次つぎに月読つきよみ尊みことをお生うみになられ夜よる之の食しょく国こくよるのおすくにをお治おさめになるようにご委任いにんになられたと記しるされています。

  内宮ないくうの荒あら祭さい宮みやに天照大御神あまてらすおおみかみの荒御魂あらみたまあらみたまがまつられ、外宮げくうの多賀たが宮みやに豊ゆたか受大御神おおみかみの荒御魂あらみたまが祀まつられているように、月読つきよみ宮みやに並ならんで、月読つきよみ尊みこと荒御魂あらみたまが祀まつられています。荒御魂あらみたまとは、神様かみさまの御ご魂たましいのおだやかな働はたらきを「和御魂にぎみたまにぎみたま」と申もうし上あげるのに対たいして、格別かくべつに顕著けんちょなご神威しんいをあらわされる御ご魂たましいの働はたらきを「荒御魂あらみたま」とたたえます。

  伊佐いさ奈岐宮みや、伊佐いさ奈弥宮みやにお祀まつりする伊い弉諾尊みこと、伊い弉冉尊みことは、日本にっぽんの国土こくど及および山川やまかわ草木くさきをお生うみになられた後のち、天照大御神あまてらすおおみかみをお生うみになり、つづいて月読つきよみ尊みことをお生うみになられた二に柱はしらの御ご親おや神しんです。

  月読つきよみ宮みや以下いか四よん別宮べつみやは、『皇すめらぎ太ふと神宮じんぐう儀式ぎしき帳ちょうこうたいじんぐうぎしきちょう』に「月読つきよみ宮みや一院いちいん、正殿せいでん四よん区く」と記しるされ、一いち囲がこいの瑞垣みずがきみずがき内うちに祀まつられていました。すなわち四宮しのみやあわせて月読つきよみ宮みやと呼よばれており、伊佐いさ奈岐宮みや、伊佐いさ奈弥宮みやに宮みや号ごうが宣下せんげされたのは、第だい56代だい清和せいわせいわ天皇てんのうの貞さだ観かん9年ねん（867）8月がつのことです。 第だい60代だい醍醐だいごだいご天皇てんのうの延長えんちょう5年ねん（927）に、古代こだいの法律ほうりつ体系たいけいである『延喜えんぎ太神おおが宮みや式しきえんぎだいじんぐうしき』が上奏じょうそうされました。これによりますと、伊佐いさ奈岐宮みや、伊佐いさ奈弥宮みやが瑞垣みずがきをめぐらした一院いちいんをなし、月読つきよみ宮みや、月読つきよみ荒御魂あらみたま宮みやが一院いちいんを形成けいせいしていました。現在げんざいのように、四宮しのみやそれぞれが瑞垣みずがきをめぐらしたお姿すがたになったのは、明治めいじ6年ねんからです。

  

  

• 葭原よしはら神社じんじゃ

  葭原よしはら神社じんじゃあしはらじんじゃ

  月読つきよみ宮みやの域内いきない、裏うら参道さんどうの入口いりくち近ちかくにひっそりと鎮座ちんざする内宮ないくうの末社まっしゃ。田たや畑はたけを守護しゅごする五穀豊穣ごこくほうじょうの神かみをお祀まつりする。

  

⽉読宮みやの授与じゅよ品ひん

• 剣けん　祓はらい
• 守もり　祓はらい
• 御ご　守もり

授与じゅよ品ひん、御朱印ごしゅいんは宿衛しゅくえい屋やでお受うけください。

瀧原たきはら宮みや、瀧原たきはら並なみ宮みやとも天照大御神あまてらすおおみかみの御ご魂たましいをお祀まつりし、古ふるくから「遙はるか宮みやとおのみや」として崇敬すうけいを集あつめています。瀧原たきはら宮みやは二ふたつの別宮べつみやが並立へいりつしており、また御ご船倉ふなぐらみふなくらを有ゆうするなど他たの別宮べつみやと異ことなる点てんが多々たたあります。
神域しんいき内ないの樹齢じゅれい数すう百ひゃく年ねんを越こえる杉すぎの木立こだちに囲かこまれた参道さんどうと谷水たにみずの流ながれを利用りようした御手洗みたらし場じょうは内宮ないくうを連想れんそうさせ、神代かみよの昔むかしに誘さそいます。
お参まいりは瀧原たきはら宮みや、瀧原たきはら並なみ宮みやの順じゅんにされるのが一般いっぱん的てきです。

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• 瀧原たきはら宮みやの由緒ゆいしょと沿革えんかく

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  瀧原たきはら宮みやの由緒ゆいしょと沿革えんかく

  瀧原たきはら宮みや、瀧原たきはら並なみ宮みやのご鎮座ちんざの由緒ゆいしょは大変たいへん古ふるく、『倭やまと姫ひめ命いのち世よ記きやまとひめのみことせいき』によると約やく2000年ねん前まえまで遡さかのぼります。第だい11代だい垂たれ仁じん天皇てんのうすいにんてんのうの皇女おうじょ倭やまと姫ひめ命いのちやまとひめのみことがご鎮座ちんざの地ちを求もとめ、御杖みつえ代だいみつえしろとして天照大御神あまてらすおおみかみを奉戴ほうたいほうたいしてご巡行じゅんこうじゅんこうのとき、宮川みやがわ下流かりゅうの磯いそ宮みやいそのみやから上流じょうりゅうの方ほうにお進すすみになると、「大河たいがの瀧原たきはらの国くに」という美うつくしい土地とちがあり、この地ちに二に宇の宮殿きゅうでんを造立ぞうりゅうされたのが起源きげんとされます。

  このとき、宮川みやがわの急流きゅうりゅうに困こまられたご一いち行ぎょうを真ま奈胡なご神しんまなごのかみがお出迎でむかえをしてお渡わたししたため、倭やまと姫ひめ命いのちはその場所ばしょに真ま奈胡なご神しんをまつる御瀬おんぜ社しゃみせのやしろをお定さだめになりました。これが今いまの皇すめらぎ大神宮だいじんぐう摂社せっしゃ多岐たき原ばらたきはら神社じんじゃです。瀧原たきはら宮みやの下流かりゅう約やく6km、大宮おおみや町まち三瀬川さんせがわの宮川みやがわのほとりに鎮座ちんざされています。そこには近年きんねんまで熊野くまの街道かいどうの「三瀬みせの渡わたし」がありました。

  瀧原たきはら宮みやは『皇すめらぎ太ふと神宮じんぐう儀式ぎしき帳ちょうこうたいじんぐうぎしきちょう』には「天照大御神あまてらすおおみかみ遙はるか宮みやあまてらすおおみかみのとおのみや」、『延喜えんぎ太神おおが宮みや式しきえんぎだいじんぐうしき』には「大神おおがみ遙はるか宮みやおおかみのとおのみや」、「伊勢いせと志摩しまとの境さかいの山中さんちゅう、大神宮だいじんぐう西にしを去さる九きゅう十じゅう里さと」と記しるされているなど、その歴史れきしの深ふかさがうかがえます。

  

  

• 若宮わかみや神社じんじゃ・長ちょう由ゆかり介かい神社じんじゃ・多岐たき原げん神社じんじゃ

  若宮わかみや神社じんじゃわかみやじんじゃ

  瀧原たきはら宮みやの東ひがし、石段いしだんを上あがった場所ばしょに立たつ所管しょかん社しゃです。ご祭神さいじんは詳つまびらかではなく、天水てんすい分ぶん神しんあめのみくまりのかみとの伝説でんせつが残のこります。

  

  長ちょう由ゆかり介かい神社じんじゃながゆけじんじゃ

  瀧原たきはら宮みやの東ひがし、西にし面めんして立たつ所管しょかん社しゃで、同どう所管しょかん社しゃである川島かわしま神社じんじゃかわしまじんじゃが同座どうざされています。由緒ゆいしょは古ふるいとされていますが、詳細しょうさいは不明ふめいです。

  

  多岐たき原げん神社じんじゃたきはらじんじゃ

  瀧原たきはら宮みやから約やく６キロメートル離はなれた地ちに鎮座ちんざする内宮ないくうの摂社せっしゃ。ご祭神さいじんの真ま奈胡なご神しんは宮川みやがわの急流きゅうりゅうに困こまられた倭やまと姫ひめ命いのちを助たすけたことからこの地ちにお祀まつりされています。

  

瀧原たきはら宮みやの授与じゅよ品ひん

• 剣けん　祓はらい
• 守もり　祓はらい
• 御ご　守もり
• 交通こうつう安全あんぜん御守おまもり

授与じゅよ品ひん、御朱印ごしゅいんは宿衛しゅくえい屋やでお受うけください。

伊い雑ざつ宮みやは、天照大御神あまてらすおおみかみの御ご魂たましいをお祀まつりし、「いぞうぐう」とも呼よばれます。古ふるくから「遙はるか宮みやとおのみや」として崇敬すうけいを集あつめ、地元じもとの人々ひとびとによって海うみの幸こう、山やまの幸さちの豊饒ほうじょうほうじょうが祈いのられてきました。
毎年まいとし6月がつ24日にち(6月がつ月次げつじ祭さい当日とうじつ)に行おこなわれる御ご田植たうえ式しきは、とても雅みやびな神事しんじで、「磯部いそべの御ご神田かんだおみた」の名なで国くにの重要じゅうよう無形むけい民俗みんぞく文化財ぶんかざいに指定していされ、日本にっぽん三さん大だい御ご田植たうえ祭さいの一ひとつとされます。

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• 伊い雑ざつ宮みやパンフレット

• 伊い雑ざつ宮みやの由緒ゆいしょと沿革えんかく

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  伊い雑ざつ宮みやの由緒ゆいしょと沿革えんかく

  伊い雑ざつ宮みやの創立そうりつは約やく2000年ねん前まえ、第だい11代だい垂たれ仁ひとしすいにん天皇てんのうの御代みよといわれます。皇すめらぎ大神宮だいじんぐうご鎮座ちんざの後のち、倭やまと姫ひめ命いのちやまとひめのみことが御ご贄にえ地ちみにえどころを定さだめるため、志摩しま国こくをご巡行じゅんこうされた後のち、伊い佐波さわ登美とみ命いのちいざわとみのみことがこの地ちに神殿しんでんを創建そうけんし、天照大御神あまてらすおおみかみの御ご魂たましいをお祀まつりしたと伝つたえられています。

  志摩しま国こくは、大伴家持おおとものやかもちおおとものやかもちが『万葉集まんようしゅう』に「御ご食しょくみけつ国くに　志摩しまの海女あまあまならし　真ま熊野くまのまくまのの小船こぶねに乗のりて　沖おきおきへ漕こげこぐ見けんゆ」と歌うたったように、風光ふうこう麗うるわしく、海産物かいさんぶつに富とみ、古来こらい神宮じんぐうと朝廷ちょうていの御料ごりょうごりょうを貢みつぎ進しんした土地とちとされ、今いまでもアワビや伊勢いせ海老えびの神饌しんせんしんせんが奉納ほうのうされます。

  延のべ暦れき23年ねん（804）の『皇すめらぎ太ふと神宮じんぐう儀式ぎしき帳ちょうこうたいじんぐうぎしきちょう』には宮みや名めいが記しるされており、それ以前いぜんから別宮べつみやとして位置付いちづけられていたと考かんがえられます。
  鎌倉かまくら時代じだいの『吾妻あづま鏡きょう』には、源みなもと頼朝よりともが神宮じんぐうに祈願きがんした際さい、神馬しんめを伊い雑ざつ宮みやに贈おくったと記しるされています。江戸えど時代じだいには両りょう宮参みやまいり拝はいの後のち、伊い雑ざつ宮みやに詣もうでることも珍めずらしくありませんでした。

  

  

• 佐美さび長ちょう神社じんじゃ・佐美さび長ちょう御前ごぜん神社じんじゃ四よん社しゃ

  佐美さび長ちょう神社じんじゃさみながじんじゃ

  伊い雑ざつ宮みやから約やく800メートル離はなれた地ちに鎮座ちんざし、大歳おおとし神しんおおとしのかみを祀まつる伊い雑ざつ宮みやの所管しょかん社しゃ。真名鶴まなづるまなづるが稲穂いなほをくわえて飛とんできて、その穂ほを落おとした伝承でんしょうから「穂ほ落社ほおとしのやしろ」、また真名鶴まなづるを五穀豊穣ごこくほうじょうの神かみである大歳おおとし神しんと称となえて「大歳おおとし社しゃ」とも呼よばれます。

  

  佐美さび長ちょう御前ごぜん神社じんじゃさみながみまえじんじゃ四よん社しゃ

  佐美さび長ちょう神社じんじゃの前まえに並ならんで鎮座ちんざする四よっつの小ちいさなお社しゃで、佐美さび長ちょう御前ごぜん神しんを祀まつります。また地元じもとの神かみである伊い佐波さわ登美とみ命いのちとその子孫しそんを祀まつるとも伝つたえられます。

  

伊い雑ざつ宮みやの授与じゅよ品ひん

• 剣けん　祓はらい
• 守もり　祓はらい
• 御ご　守もり
• 交通こうつう安全あんぜん御守おまもり
• 海うみ幸こう木守こもり

授与じゅよ品ひん、御朱印ごしゅいんは宿衛しゅくえい屋やでお受うけください。

倭やまと姫宮ひめみやは、内宮ないくうと外宮げくうを結むすぶ御幸みゆき道路どうろの中なかほどの倉田くらた山さんに鎮座ちんざし、倭やまと姫ひめ命いのちをお祀まつりしています。緑みどりのあざやかな倉田くらた山さんの西側にしがわには、神宮じんぐう徴しるし古館ふるだてじんぐうちょうこかん農業のうぎょう館かん、神宮じんぐう美術館びじゅつかん、神宮じんぐう文庫ぶんこ等とうがあり、この辺あたりを「倭やまと姫ひめ文化ぶんかの森もり」といいます。

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• 倭やまと姫宮ひめみやの由緒ゆいしょと沿革えんかく

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  倭やまと姫宮ひめみやの由緒ゆいしょと沿革えんかく

  倭やまと姫ひめ命いのちは、第だい11代だい垂たれ仁ひとしすいにん天皇てんのうの皇女おうじょです。第だい10代崇たかし神かみすじん天皇てんのうの皇女おうじょ豊ゆたか鍬入くわいれ姫ひめ命いのちとよすきいりびめのみことの後のちを継ついで「御杖みつえ代だいみつえしろ」として天照大御神あまてらすおおみかみに奉仕ほうしされ、大御神おおみかみを戴いただいて大和やまと国こくをお発たちになり、伊賀いが、近江おうみ、美濃みのなどの諸国しょこくを経へて伊勢いせの国くにに入はいられて、ご神慮しんりょによって現在げんざいの地ちに皇すめらぎ大神宮だいじんぐうをご創建そうけんされました。『皇すめらぎ太ふと神宮じんぐう儀式ぎしき帳ちょうこうたいじんぐうぎしきちょう』には、皇女おうじょ豊ゆたか鍬入くわいれ姫ひめ命いのち、倭やまと姫ひめ命いのちのご巡行じゅんこうじゅんこうの記録きろくがあり、14ヶ所かしょのゆかりの地ちがあげられています。

  倭やまと姫ひめ命いのちは皇すめらぎ大神宮だいじんぐうご鎮座ちんざののち、神嘗祭かんなめさいかんなめさいをはじめとする年中ねんじゅうの祭まつりを定さだめ、神田かんだ並ならびに各種かくしゅ御料ごりょう品ひんを奉たてまつる神領しんりょうを選定せんていし、禰宜ねぎねぎ、大だい物忌ものいみおおものいみ以下いかの奉仕ほうし者しゃの職掌しょくしょうを定さだめ、斎戒さいかいさいかいや祓はらいはらえの法ほうを示しめし、神宮じんぐう所属しょぞくの宮みや社しゃを定さだめられるなど、神宮じんぐうの祭祀さいしと経営けいえいの基盤きばんを確立かくりつされました。

  倭やまと姫ひめ命いのちから後のち、代々だいだいの天皇てんのうは未婚みこんの皇女おうじょを伊勢いせに遣つかわして大御神おおみかみに奉仕ほうしさせられましたが、このお方かたを斎とき王おうさいおうと申もうし上あげます。

  このように大おおきなご功績こうせきをお示しめしになられた倭やまと姫ひめ命いのちの御ご徳とくをお慕したいして、大正たいしょうの初年しょねんから神かみ宮司ぐうじ庁ちょうと宇治山田うじやまだ市し(現在げんざいの伊勢いせ市し)が倭やまと姫ひめ命いのちを祀まつるお宮みやの創立そうりつを請願せいがんし、大正たいしょう10年ねん1月がつ4日にち、皇すめらぎ大神宮だいじんぐう別宮べつくとして当とう宮みやのご創立そうりつが許可きょかされ、同どう12年ねん11月5日にちにご鎮座ちんざ祭さいが執とり行おこなわれました。

  神宮じんぐうには、別宮べつみや・摂社せっしゃ・末社まっしゃ・所管しょかん社しゃの諸しょ宮みや社しゃがあり、ご由緒ゆいしょは古ふるく、奈良なら時代じだい以前いぜんに遡さかのぼるものが多おおいのですが、当とう宮みやはこのようなご事情じじょうにより創立そうりつが極きわめて新あたらしいのです。

  

  

倭やまと姫宮ひめみやの授与じゅよ品ひん

• 剣けん　祓はらい
• 守もり　祓はらい
• 御ご　守もり

授与じゅよ品ひん、御朱印ごしゅいんは宿衛しゅくえい屋やでお受うけください。

ご祭神さいじんは月夜つきよ見み尊みこと。天照大御神あまてらすおおみかみの弟おとうと神しんで内宮ないくうの別宮べつく 月読つきよみ宮みやのご祭神さいじんと同おなじです。月読つきよみ宮みやは月読つきよみ尊みことと荒御魂あらみたまをそれぞれ別べつの社殿しゃでんにお祀まつりしていますが、月夜つきよ見み宮みやは、月夜つきよ見み尊みことと月夜つきよ見み尊みこと荒御魂あらみたまを一ひとつの社殿しゃでんに合あわせてお祀まつりしています。
月夜つきよ見み宮みやは、外宮げくう北御門きたごもんから北きたへ伸のびる「神路かみじ通とおるかみじどおり」の先さきにあり、樹齢じゅれい数すう百ひゃく年ねんの楠くすのきを始はじめ、たくさんの木々きぎに囲かこまれた神域しんいきは、市街地しがいちと思おもえない静しずかで穏おだやかな佇たたずまいです。

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  ⽉夜⾒宮の由緒ゆいしょと沿革えんかく

  月夜つきよ見み尊みことは『古事記こじきこじき』、『日本書紀にほんしょきにほんしょき』によると、伊い弉諾尊みこといざなぎのみこと、伊い弉冉尊みこといざなみのみことの二に柱はしらの御ご親おや神しんみおやがみが、天照大御神あまてらすおおみかみをお生うみになられ、次つぎに月夜つきよ見み尊みことをお生うみになられ夜よる之の食しょく国こくよるのおすくにをお治おさめになるようにご委任いにんになられたと記しるされています。

  また、『日本書紀にほんしょき』には、天照大御神あまてらすおおみかみのご神徳しんとくは「光ひかり華はな明あきら彩いろどりひかりうるわしく、六ろく合ごうあめつちの内うちに照てり徹とおるとおらせり」とあり、太陽たいようにたとえられていますが、月夜つきよ見み尊みことのご神徳しんとくはそれに次つぐものとして月つきになぞらえたと考かんがえられます。

  月夜つきよ見み宮みやは、伊勢いせ市しの中心ちゅうしん部ぶに鎮座ちんざしますが、古ふるくは高河原たかがわらたかがわらと呼よばれ、川かわの流ながれと農耕のうこうに深ふかいつながりのあるお社しゃです。『延喜えんぎ太神おおが宮みや式しきえんぎだいじんぐうしき』には「月夜つきよ見み社しゃ」とあり、外宮げくうの摂社せっしゃせっしゃの首位しゅいに列れっせられておりましたが、鎌倉かまくら時代じだいのはじめ、第だい83代だい土御門つちみかどつちみかど天皇てんのうの承うけたまわ元もと4年ねん（1210）に、別宮べつくに昇格しょうかくされました。

  外宮げくう北御門きたごもんから月夜つきよ見み宮みやに真まっすぐ伸のびる道みちは、地元じもとの人々ひとびとに「神路かんじ通どおり」と呼よばれ親したしまれています。この道みちは神様かみさまが通かよう道みちとされ、真中まんなかを歩あるくことなどを遠慮えんりょする習慣しゅうかんがあります。

  

  

• 高河原たかがわら神社じんじゃ

  高河原たかがわら神社じんじゃたかがわらじんじゃ

  月夜つきよ見み宮みやの右みぎ奥おくに鎮座ちんざする外宮げくうの摂社せっしゃ。宮川みやがわの河岸かわぎし段丘だんきゅう上じょうの高こう河原かわらであるこの辺あたりの守護神しゅごじんをお祀まつりします。

  

⽉夜⾒宮の授与じゅよ品ひん

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