VMware、Workstation Pro 17とFusion Pro 13の個人こじん利用りようを無償むしょう化か　その狙ねらいを探さぐる

　VMweareはこれまで、個人こじん利用りようおよび非ひ商用しょうよう利用りようにおいて無償むしょうで利用りよう可能かのうなデスクトップハイパーバイザーの下位かい製品せいひんとして「VMware Workstation Player」および「VMware Fusion Player」を提供ていきょうしてきた。今回こんかいVMware Workstation Pro 17およびVMware Fusion Pro 13の個人こじん利用りようを無償むしょう化かすることで、VMware Workstation Player 17およびVMware Fusion Player 13の提供ていきょうは廃止はいしされる。

　VMware Workstation Player 17を使つかっている場合ばあい、VMware Workstation Pro 17を新規しんきにダウンロードしてインストールする必要ひつようがある。個人こじん用ようのライセンスはデフォルトで付与ふよされているため、新規しんきインストールで利用りようできるようになる。なお、VMware Workstation Playerはこれまでと同様どうようにVMware Workstation Proに同どう梱こりされるため、アプリとして継続けいぞくして使つかうことも可能かのうだ。

　VMware Fusion Player 13を使つかっている場合ばあい、Fusion 13.5.2にアップデートしてライセンスキーを削除さくじょするという操作そうさが必要ひつようだ。アップデート後ごにライセンスキーを削除さくじょすることで個人こじん用ようのProライセンスのロックが解除かいじょされるためだ。

　Proに対たいして無償むしょう版ばんと有償ゆうしょう版ばんという2つのライセンスモデルが用意よういされることになるが、この2つの間あいだに機能きのうの差さはないとされている。無償むしょう版ばんとして使つかう場合ばあいにはユーザーインタフェースに「This product is licensed for personal use only」（本ほん製品せいひんは個人こじん使用しようのみのライセンスです）といったテキストが表示ひょうじされるものの、それ以外いがいの機能きのう的てきな違ちがいはないとされている。

　現在げんざい、VMware Workstation Player 17やVMware Fusion Player 13の商用しょうようライセンスを使つかっている場合ばあい、引ひき続つづき製品せいひんを使つかい続つづけられる。有効ゆうこうなサポート期間きかんが終了しゅうりょうしたタイミングでProにアップグレードし、継続けいぞく的てきなサポートおよびアップデートを受うけることが推奨すいしょうされている。

　今回こんかいのライセンスモデル変更へんこうは、実質じっしつ的てきに同社どうしゃがデスクトップハイパーバイザーをVMware Workstation ProおよびVMware Fusion Proへと集約しゅうやくしていくことを意味いみしている。無償むしょう版ばんと有償ゆうしょう版ばんに機能きのう的てきな差さを設もうけなかったことから、VMware製品せいひんの導入どうにゅう的てき製品せいひんとして役割やくわりを担になわせていく狙ねらいがあるとみられる。

　VMwareは2023年ねん末まつに複数ふくすう製品せいひんの販売はんばい終了しゅうりょうや永久えいきゅうライセンスからサブスクリプションプランへの移行いこうを発表はっぴょうした。2024年ねん1月がつには複数ふくすう製品せいひんの販売はんばい終了しゅうりょうを発表はっぴょうし、2月がつにはVMware vSphere Hypervisorの無償むしょう版ばん（ESXi）の提供ていきょうが終了しゅうりょうしている。ESXiは中小ちゅうしょう企業きぎょうや個人こじんユーザーの採用さいようが多おおく、こうしたユーザーは代替だいたい製品せいひんへの移行いこうを進すすめている。