ボーダフォン3G端末たんまつを韓国かんこくで使つかえる──W-CDMA方式ほうしきで国際こくさいローミング

[後藤ごとう祥子さちこ，ITmedia]

　ボーダフォンが6月がつ7日にちから、韓かんSK TelecomのW-CDMAネットワークを使つかった国際こくさいローミングサービスを開始かいしする。日本にっぽんのボーダフォン3G端末たんまつユーザーは、日本にっぽんで使つかっている端末たんまつをそのまま韓国かんこくに持もち出だして利用りよう可能かのうになる。

　対応たいおうするのは音声おんせい通話つうわとショートメッセージサービスで、サービスエリアはソウル市内しないのみ。ボーダフォンライブ！とパケット通信つうしんは、6月がつ以降いこうサービスを開始かいしする予定よていとしている。国際こくさいローミングに対応たいおうする端末たんまつは、802Nを除のぞく902、802、702シリーズ。

　音声おんせい通話つうわの料金りょうきんは、滞在たいざい国内こくないが1分ふん25円えん、日本にっぽん向むけが1分ふん125円えん、他国たこく向むけが1分ふん265円えん、着信ちゃくしんが1分ふん70円えん。ショートメッセージ（SMS）は1通つう100円えんで、着信ちゃくしんは無料むりょう。

CDMAネットワークだけではない韓国かんこく

　韓国かんこくはCDMAネットワークが主流しゅりゅうのため、同おなじ通信つうしん方式ほうしきを採用さいようしているKDDIがau携帯けいたい電話でんわで国際こくさいローミングを提供ていきょう中ちゅう。これまで日本にっぽんで使つかっている携帯けいたいをそのまま韓国かんこくで使つかえるのはauのグローバルパスポート端末たんまつのみで、KDDIもそれを強つよくアピールしていた（2004年ねん5月がつの記事きじ参照さんしょう）。

　ただ韓国かんこくでも2003年ねんから、SKTとKTFがW-CDMAの商用しょうようサービスを開始かいししており、2006年ねんまでには対応たいおう地域ちいきと会員かいいん数すうをSKTが84カ所かしょ20万まん会員かいいん、KTFが45カ所かしょ5万まん会員かいいんに拡大かくだいするとしている（5月がつ2日にちの記事きじ参照さんしょう）。日本にっぽんの通信つうしん事業じぎょう者しゃとの国際こくさいローミングには注目ちゅうもくが集あつまっており、最初さいしょに名乗なのりを上あげたのがボーダフォンとなった。

　なお、NTTドコモも時期じきは未定みていとしながらも「韓国かんこくとのW-CDMAネットワークを使つかった国際こくさいローミングの準備じゅんびを進すすめている」（ドコモ広報こうほう）という。