2018年 ねん は中国 ちゅうごく のスマートフォンメーカーから新 あら たな本体 ほんたい デザインのスマートフォンが次々 つぎつぎ と登場 とうじょう した。2019年 ねん もその勢 いきお いは止 と まりそうにないようだ。SamsungやHuaweiの折 お りたたみスマホが2月 がつ にも発表 はっぴょう されるとウワサになっているが、それを待 ま たずに1月 がつ にはMeizuとVivoから「完全 かんぜん ホールレス」なスマートフォンが相次 あいつ いで発表 はっぴょう された。
2019年 ねん 1月 がつ 23日 にち にMeizu(魅 み 図 ず )が「Meizu zero」を発表 はっぴょう したのに続 つづ き、1月 がつ 24日 にち にはVivoが「APEX 2019」を発表 はっぴょう 。どちらも世界 せかい 初 はつ のホールレスデザインのスマートフォンとして大 おお きな話題 わだい を集 あつ めている。両者 りょうしゃ ともスマートフォンの側面 そくめん に必 かなら ずある電源 でんげん キーやボリュームキー、USB端子 たんし やSIMスロットが廃止 はいし され、凹凸 おうとつ や穴 あな のないデザインに仕上 しあ げられているのだ。
Meizu Zeroは世界 せかい 初 はつ のホールレスデザインとなった
ホールレスデザインのメリットは、本体 ほんたい の防水 ぼうすい ・防塵 ぼうじん (じん)性能 せいのう を高 たか められることだろう。キーの隙間 すきま やUSB端子 たんし 、ヘッドフォン端子 たんし の穴 あな がなければそれだけで防水 ぼうすい への対応 たいおう は楽 らく になる。また本体 ほんたい を一体 いったい 成型 せいけい のユニボディーにできることから、成型 せいけい も楽 らく になって美 うつく しいデザインにもなる。余計 よけい な引 ひ っ掛 か かり部分 ぶぶん がなくなるので、ポケットやカバンからの出 だ し入 い れもしやすくなるだろう。
本体 ほんたい の充電 じゅうでん はMeizu Zeroがワイヤレス充電 じゅうでん 、Vivo APEX 2019は背面 はいめん の接点 せってん を使 つか った専用 せんよう コネクターで行 おこな う。これらなしでは充電 じゅうでん はできないのだ。「USBケーブルなしでは気軽 きがる に充電 じゅうでん できない」と心配 しんぱい する声 こえ も出 で てくるだろうが、レガシーな規格 きかく にこだわってはスマートフォンの新 あら たな進化 しんか は進 すす まないのはAppleが証明 しょうめい している。それよりもこのような大胆 だいたん な発想 はっそう の端末 たんまつ を発表 はっぴょう したVivoとMeizuの思 おも い切 き りの良 よ さに感銘 かんめい を覚 おぼ えたほどだ。
VivoもAPEX 2019を発表 はっぴょう
VivoはOPPOと共 とも に「中国 ちゅうごく 第 だい 三 さん の刺客 しかく 」として世界 せかい 市場 いちば を席巻 せっけん している。HuaweiとZTEが市場 いちば を切 き り開 ひら き、Xiaomiが低 てい 価格 かかく 端 はし 末 まつ であっという間 あいだ に存在 そんざい 感 かん を高 たか めた後 のち に、気 き が付 つ けばこの2社 しゃ が世界 せかい シェア10位 い 内 ない を占 し めるまでの存在 そんざい になっている。しかし2018年 ねん に両者 りょうしゃ がそろって出 だ した「カメラポップアップ式 しき スマートフォン」を比較 ひかく すると、Vivoの「NEX」はインカメラ部分 ぶぶん だけが上下 じょうげ する構造 こうぞう であったのに対 たい し、OPPOの「FIND X」は本体 ほんたい 上部 じょうぶ 全体 ぜんたい が上下 じょうげ するという、より複雑 ふくざつ な構造 こうぞう を採用 さいよう した。技術 ぎじゅつ 面 めん ではOPPOがVivoをややリードした格好 かっこう だった。
OPPOは日本 にっぽん や欧州 おうしゅう にも進出 しんしゅつ し、先進 せんしん 国 こく での拡販 かくはん を模索 もさく している。一方 いっぽう 、Vivoは世界 せかい 初 はつ のディスプレイ埋 う め込 こ み型 がた 指紋 しもん センサー搭載 とうさい 端末 たんまつ を出 だ すなど、地道 じみち な技術 ぎじゅつ 革新 かくしん を続 つづ けてきた。今回 こんかい 発表 はっぴょう されたAPEX 2019はコンセプトモデルであり発売 はつばい 時期 じき は未定 みてい だが、Vivoの現在 げんざい のターゲット国 こく である中国 ちゅうごく や新興 しんこう 国 こく だけではなく、未 み 進出 しんしゅつ の先進 せんしん 国 こく でも大 おお きな話題 わだい になることは間違 まちが いないだろう。もしかするとVivoはこのAPEX 2019をひっさげて先進 せんしん 国 こく への展開 てんかい を進 すす めるかもしれない。
ディスプレイ指紋 しもん 認証 にんしょう センサーの搭載 とうさい はVivoが最初 さいしょ だった
一方 いっぽう 、Meizuはここのところ勢 いきお いがなく、2017年 ねん 7月 がつ に発表 はっぴょう した背面 はいめん に2型 がた の小型 こがた ディスプレイを内蔵 ないぞう した「Meizu Pro 7」以降 いこう 、市場 いちば で話題 わだい を聞 き くことも少 すく なくなった。ブランド力 りょく を高 たか めるためハイエンド端末 たんまつ にフォーカスするもうまくいかず、低 てい 価格 かかく モデルでボリュームを稼 かせ ぐ展開 てんかい も他社 たしゃ との価格 かかく 競争 きょうそう に巻 ま き込 こ まれ苦戦 くせん している。2018年 ねん 12月には政府 せいふ による「中共 ちゅうきょう 珠 たま 海 うみ 市 し 魅 み 族 ぞく 科技 かぎ 有限 ゆうげん 公司 こうし 委員 いいん 会 かい 」が発足 ほっそく し、今後 こんご 珠 たま 海 うみ 市 し から出資 しゅっし を受 う ける可能 かのう 性 せい も高 たか まっている。
調査 ちょうさ 会社 かいしゃ カウンターポイントによると、中国 ちゅうごく 国内 こくない でのマーケットシェアは2018年代 ねんだい 第 だい 3四半期 しはんき でHuawei、OPPO、Vivo、Xiaomi、Appleに次 つ いで6位 い 。だが数値 すうち はわずか2%であり、上位 じょうい 5社 しゃ から大 おお きく引 ひ き離 はな されている。ハイスペックなCPUや高 こう 容量 ようりょう メモリ、複数 ふくすう の高画質 こうがしつ カメラに大 だい 画面 がめん と、今 いま ではどのメーカーも同 おな じ方向 ほうこう でスペック競争 きょうそう を繰 く り広 ひろ げている。逆 ぎゃく にいえば、スペックだけでの差別 さべつ 化 か は難 むずか しく、価格 かかく 競争 きょうそう ではユーザーロイヤリティーを高 たか めることもできない。
背面 はいめん にサブディスプレイを搭載 とうさい したMeizu Pro 7以降 いこう 、目立 めだ った動 うご きのないMeizu
Meizu ZeroはそんなMeizuの現状 げんじょう を打破 だは する次世代 じせだい 端 はし 末 まつ なのである。クラウドファンディングのIndiegogoで出資 しゅっし を募 つの っているが、果 は たして目標 もくひょう 額 がく を調達 ちょうたつ できるだろうか? これからのスマートフォン事業 じぎょう の継続 けいぞく も含 ふく めたMeizuの将来 しょうらい は、このMeizu Zeroの動向 どうこう に委 ゆだ ねられているのだ。
Indiegogoで出資 しゅっし を募 つの るMeizu Zero
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