人ひとや環境かんきょうに優やさしい存在そんざいへ――Googleデザイン担当たんとう者しゃが語かたる「Pixel 4」「Nest Mini」のデザイン（1/2 ページ）

[金子かねこ麟太郎りんたろう，ITmedia]

　Googleは10月16日にち、日本にっぽん市場いちばにおけるハードウェアの新しん製品せいひん発表はっぴょう会かいを開催かいさい。スマートフォン「Pixel 4」「Pixel 4 XL」やスマートスピーカー「Nest Mini」などが披露ひろうされた。

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　10月17日にち、Googleでハードウェア製品せいひんのデザインを統括とうかつするアイヴィ・ロス (Ivy Ross) 氏しとPixel 4を中心ちゅうしんとするハードウェア製品せいひんのデザインを担当たんとうするマックス・ヨシモト（Max Yoshimoto）氏しが来日らいにち。同社どうしゃの日本にっぽん法人ほうじんであるグーグルが新しん製品せいひんのデザインに関かんする説明せつめい会かいを開催かいさいした。

人ひとに寄より添そいつつも見みた目めでGoogle製品せいひんだと分わかる大胆だいたんなデザイン

　ロス氏しは、Google製品せいひんのデザイン全般ぜんぱんにおいて、「人ひと（human）」「楽観らっかん的てき（optimistic）」「大胆だいたん（daring）」の3つを大切たいせつにしていると話はなす。

　例たとえばPixel 4であれば、ポケットに入いれても、手てに持もっても誰だれもが心地ここち良よいと感かんじられる形状けいじょうに仕上しあげているという。ロス氏しはプレゼン中ちゅうに「製品せいひんを手てにした時ときの心地ここちよさ」を何なん度ども強調きょうちょうした。

　楽観らっかん的てきという点てんでは、ポップなカラーを積極せっきょく的てきに採用さいようしたり、ボタンにも丸まるみを持もたせたりしていることを具体ぐたい例れいとして挙あげる。

　そして大胆だいたんという点てんでは、VRゴーグル「Daydream View」でプラスチック素材そざいを使つかわずに、ファブリックを使用しようしたことを例れいとして挙あげる。

　人ひとに寄より添そいながらも見みた目めでGoogle製品せいひんだと分わかる――そのようにデザインしているということだ。

日本にっぽん的てきなモノにインスパイアされたPixel 4

　説明せつめい会かいでは、Pixel 4のデザインに関かんする説明せつめいに時間じかんが割さかれた。

　Pixel 4といえば、パッと見みで他たのスマホと異ことなる「Oh So Orange」というカラーがある。このことについて、ヨシモト氏しは「色いろについては、毎まいシーズンのトレンドを重視じゅうししている。最近さいきんではポップな色いろが流行はやっているので、スカイブルーやオレンジのような落おち着つく色合いろあいでありながらポップなトーンの色いろを採用さいようした」と話はなす。

　Pixel 4のデザインでもう1つ重要じゅうようなポイントが、アウトカメラとその周辺しゅうへん部ぶ。ヨシモト氏しによると「2つのカメラを1つの四角しかくいフレームに収おさめるように工夫くふうした」という。

　デザインチームでは、この部分ぶぶんを「ピクセルスクエア」と呼よんでいるそうだ。この真四角ましかくは、日本にっぽんの畳たたみや障子しょうじなどからインスパイア（着想ちゃくそう）を受うけてデザインしたという

　「Pixel 3」よりも多おおくのカメラを搭載とうさいしたいというエンジニアからの要望ようぼうを踏ふまえて、増ふえたカメラのレンズだけが強調きょうちょうされないように工夫くふうもしたという。

　ヨシモト氏しは、「Pixel 4こそ、人間味にんげんみのある楽観らっかん的てきなデザインを体現たいげんできている」という。「フレッシュで楽観らっかん的てきなカラーを採用さいようしながら、角かくをそぎ落おとし、フォルムを持もたせることで、手てに持もった時ときに心地ここちよいと感かんじられる形かたちだ」（ヨシモト氏し）。