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「初音ミク作品」騒動、ドワンゴとクリプトンが“和解”コメント - ITmedia NEWS
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初音はつねミク作品さくひん騒動そうどう、ドワンゴとクリプトンが“和解わかい”コメント

» 2007ねん12月25にち 1224ふん 公開こうかい
[ITmedia]

 ドワンゴ・ミュージックパブリッシング(DMP)とクリプトン・フューチャー・メディアは12月25にち、「初音はつねミク」を使つかって制作せいさくした楽曲がっきょくちゃくうた配信はいしんから一連いちれん騒動そうどうついて、共同きょうどうでコメントを発表はっぴょうした。「事実じじつ関係かんけいについては今後こんごあらそわない」と“和解わかい”したうえで、「両社りょうしゃのユーザーに混乱こんらん不安ふあんかんまねいてしまったことをふかくおもうげます」と謝罪しゃざい今後こんごは「ネット時代じだい即応そくおうした音楽おんがく著作ちょさくけん処理しょりについて、共同きょうどう検討けんとうしていく」としている。

 はつおとミクで制作せいさくした楽曲がっきょくについては、「みくみくにしてあげる♪【してやんよ】」の日本音楽著作権協会にほんおんがくちょさくけんきょうかい(JASRAC)への登録とうろくさい手違てちがいがあったほか、「ドワンゴからのちゃくうた配信はいしんが、楽曲がっきょく制作せいさくしゃとの契約けいやくがないままおこなわれた」という内容ないようの「2ちゃんねる」のみが話題わだいになり、DMPとクリプトンがそれぞれの公式こうしきブログなどで一部いちぶちが主張しゅちょう展開てんかい騒動そうどうになっていた。

 両社りょうしゃ共同きょうどうコメントでは、「今回こんかいけんかんして、経緯けいい事実じじつ関係かんけいについて今後こんご一切いっさいあらそわず、それぞれで独自どくじ主張しゅちょうもしないことを合意ごういする」と、これまでの経緯けいいみずながしたうえで、ちゃくうた配信はいしんについては、(1)ドワンゴが配信はいしんちゅうちゃくうたは、つづ配信はいしんできるよう楽曲がっきょくデータ制作せいさくしゃ原盤げんばんけんしゃ)との契約けいやくを、両社りょうしゃ協力きょうりょくして早急そうきゅうすすめること、(2)今後こんご初音はつねミク」関連かんれんのコンテンツをあらたに配信はいしんする場合ばあいは、データ制作せいさくしゃとの契約けいやく事前じぜんむすぶようにし、契約けいやく締結ていけつまでは配信はいしんしないこと――を確認かくにんした。

 騒動そうどう原因げんいんとなった権利けんり関係かんけいについては、(1)はつおとミクの商標しょうひょうけんとキャラクターの著作ちょさくけんはクリプトンが保有ほゆうすること、(2)はつおとミクで制作せいさくした楽曲がっきょくデータにかんする権利けんり原盤げんばんけん)はデータ制作せいさくしゃ保有ほゆうし、権利けんり代行だいこう会社かいしゃもデータ制作せいさくしゃ意思いしめられること、(3)はつおとミク楽曲がっきょくデータに使つかわれている楽曲がっきょく権利けんり出版しゅっぱんけん)は作詞さくし作曲さっきょくしゃち、作詞さくし作曲さっきょくしゃ権利けんり行使こうし代行だいこう会社かいしゃえらべること、(4)アーティストめい初音はつねミク」を利用りようしてちゃくうた配信はいしんする場合ばあい、クリプトンと楽曲がっきょくデータ制作せいさくしゃあいだでの許諾きょだく別途べっと必要ひつようなこと、(5)「初音はつねミク作品さくひん」が有名ゆうめいになった場合ばあいで、DMPが著作ちょさくしゃ楽曲がっきょく管理かんりもうれるさいは、JASRACへの委託いたくのほか、イーライセンスなど著作ちょさくけん管理かんり団体だんたいへの信託しんたく管理かんり団体だんたい一切いっさい信託しんたくしない――といった複数ふくすう選択肢せんたくしについて著作ちょさくしゃ説明せつめいし、著作ちょさくしゃ意思いし確認かくにんしてどれをえらぶかめること――などを確認かくにんしている。

 また「現在げんざい音楽おんがく著作ちょさくけん処理しょりはシステムやルールは、ネット時代じだい即応そくおうできていないてんがある」という認識にんしき一致いっち時代じだいったあたらしいシステムやルールの構築こうちくについて、両社りょうしゃ協力きょうりょくして検討けんとうしていくという。

 くわえて「初音はつねミクをよりおおくのひとってもらい、あいしてもらえるよう『ニコニコ動画どうが』をはじめとしたさまざまな協力きょうりょくして提供ていきょうしていく」としている。

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