「5Gでライブ中継ちゅうけい」が現実げんじつに？　スマホみたいな5Gトランスミッターで実現じつげんする映像えいぞうの未来みらい：小寺こでら信良のぶよしの「プロフェッショナル×DX」（1/3 ページ）

　2024年ねん3月がつに発売はつばいされた5Gトランスミッタ、ソニー「PDT-FP1」をご存ぞんじだろうか。デジタル一いち眼め「αあるふぁ」のアクセサリーとして販売はんばいをスタートし、カメラ量販りょうはん店てんでも購入こうにゅうできることから、コンシューマー機きのような扱あつかいになっているが、実際じっさいにはプロ用よう機きである。

ポータブルデータトランスミッター「PDT-FP1」

　見みた目めはスマートフォンのようで、6.1インチOLEDディスプレイを備そなえたAndroid端末たんまつでもあるのだが、USB-C端子たんし経由けいゆで特定とくていのソニー製せいカメラと有線ゆうせん接続せつぞくできるほか、HDMI A入力にゅうりょくもある。内部ないぶに256GBのストレージ、1TBのSDカードが内蔵ないぞうでき、カメラ映像えいぞうを収録しゅうろくできる。またnanoSIMとeSIM2系統けいとうの5G回線かいせんをそなえ、スループットが落おちてきたら自動的じどうてきにもう一方いっぽうに切替きりかえる機能きのうを持もつ。カメラスルーもしくはストレージ内ないの動画どうがをクラウドにアップロードできるという、専用せんよう端末たんまつだ。

見みた目めはスマートフォンに近ちかい（2024年ねん2月がつのCP+で撮影さつえい）

　背面はいめんにヒートシンクやファンなど、PC並なみのエアフローを備そなえており、マウント用ようのネジ穴あなもある。スマートフォンの技術ぎじゅつを使つかいながら、プロのニーズを満みたす特別とくべつ設計せっけいだ。

有線ゆうせんLANやHDMI TypeAポート、USB TypeCポート×2などが利用りよう可能かのう

　5Gネットワークもかなり普及ふきゅうしてきており、多おおくの人ひとは不満ふまんなく使つかえているとは思おもうが、ではこの一般いっぱん5G回線かいせんを使つかって商業しょうぎょうメディアでライブストリームを送おくりましょうとなると、それ本当ほんとうに大丈夫だいじょうぶか？という話はなしになる。その時々ときどきのトラフィックの状態じょうたいによって、画質がしつが低下ていかしたり映像えいぞうが途切とぎれたりするのでは、とても商業しょうぎょうコンテンツには利用りようできないからである。