「Essential屋外用カメラ(第2世代)」は、Arloブランドの家庭向けネットワークカメラのうち、屋外設置に対応した製品だ。防水/防じん機能を備え、バッテリーによる駆動に対応したこの製品について、メーカーから製品を借用したので、レビューをお届けする。
Arloの「Essential屋外用カメラ(第2世代)」(VMC3050-100JPS)
まずは、外観から見ていこう。本製品は前回紹介した屋内カメラと同世代の製品だが、より丸みが強調されたカプセル状のデザインが特徴だ。前回の屋内カメラが卓上と壁面のどちらにも設置できたのに対し、本製品は壁面設置のみで、ネジ穴が開いているのも背面だけだ。ちなみに、視野角は対角130度とされている。
バッテリーは内蔵式で、充電はUSB Type-Cケーブルで行う。本製品を屋外に設置したままケーブルをつないで充電することは現実的には考えにくく、本体を取り外して宅内に持ち込んでの充電になるだろう。ダウンタイムができると困る場合は、オプションで用意されているソーラーパネルの追加を検討するとよい。
防水/防じん性能については「耐候性:あり」とのみ書かれており、IP65やIP55といった等級については明示されていない。屋外専用モデルということで相応の耐水性があるはずだが、このあたりがはっきり書かれていないのは少々引っかかる。Arlo製品はこうした点がちょくちょくあるので、国内で展開するにあたっては見直してほしい部分と感じる。
本体はカプセル状のデザインだ
取り付け先は壁面のみとなる。屋内カメラでは底面と背面にあったネジ穴も、本製品では背面しかない
上方向に角度を変えたところ
下方向に角度を変えたところ
本体下部に充電用のUSB Type-Cポートを搭載する
実際に設置してみて気になったのは、壁面への取り付けにおいて、簡単に取り外せてしまうことだ。本製品はまず壁面にプレートをねじ止めし、そこに本体背面のマウントをスライドさせて取り付ける仕組みだが、取り付け後に逆向きにスライドさせると本体を簡単に外せてしまう。構造を知っていればほんの一瞬だ。
本製品は前述のように充電時には取り外す必要があるため、それを容易にするという意味ではプラスなのだが、本製品の競合に当たるRingのライト付き屋外カメラが、スライドさせて取り付けた後に盗難を防ぐため、さらにネジ止めするのとは対照的だ。後述するが、有料プランの中に盗難補償の項目が見当たらないのも、RingやGoogle Nestと比べるとマイナスとなる。
付属品一覧。壁面取り付け用の部品一式と、充電用のUSB Type-Cケーブルがセットになる
壁面取り付け用のマウント。右側のプレートを壁面にネジ止めした後に、左側のマウントをスライドさせて取り付ける
この状態でカメラごと上へとスライドさせると、簡単に取り外せる。メンテナンスには有利だが盗難防止という観点ではやや不安だ
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