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あの日経が論調変えた? 鈍い景気回復の足どり、ようやく認めたのか: J-CAST ニュース
2024ねん 5がつ 16にち

あの日経にっけい論調ろんちょうえた? にぶ景気けいき回復かいふくあしどり、ようやくみとめたのか

   日本経済新聞にほんけいざいしんぶんが「もたつく景気けいき回復かいふく」の連載れんさい開始かいしした。

   2014ねん9がつ8にちづけ1めんが、そのだい1かい。「消費しょうひ、シニア・外国がいこく人頼ひとだのみ」の見出みだしがおどり、3めんには、「『7~9がつ景気けいき回復かいふく期待きたい下回したまわる』けいさんしょう 悪天候あくてんこうなど指摘してき」と、景気けいき腰折こしお懸念けねんつたえている。

景気けいき回復かいふく、「前向まえむき」報道ほうどう目立めだっていた

日経が変調?「もたつく景気回復」の第1回(画像は、日本経済新聞2014年9月8日付1面より)
日経にっけい変調へんちょう?「もたつく景気けいき回復かいふく」のだい1かい画像がぞうは、日本経済新聞にほんけいざいしんぶん2014ねん9がつ8にちづけ1めんより)

   日本経済新聞にほんけいざいしんぶん連載れんさい「もたつく景気けいき回復かいふく」は、景気けいきが「安定あんてい成長せいちょうもどり、だつデフレの道筋みちすじ確実かくじつにするための課題かだい点検てんけんする」のが主旨しゅしのようだ。

   だい1かいは、消費しょうひ増税ぞうぜい足踏あしぶみがつづ消費しょうひを、高齢こうれいしゃ外国がいこくじんしもささえしているようすをつたえているほか、「消費しょうひ減速げんそくかん地方ちほう一段いちだんつよい」と、クルマ社会しゃかい地方ちほうでは消費しょうひ増税ぞうぜいとガソリン価格かかく値上ねあがりで大型おおがた量販りょうはんてんきがちているとほうじている。

   さらに、3めんでは甘利あまりあきら経済けいざい再生さいせいしょうが「7~9がつの(景気けいきの)回復かいふくりょく期待きたいよりもおだやか」との認識にんしきしめしたことをほうじ、4めん特集とくしゅう記事きじ核心かくしん ~消費しょうひさい増税ぞうぜいとおりゃんせ~」では「自動車じどうしゃ家電かでんなど耐久たいきゅうざい住宅じゅうたくならみの反動はんどうというのもわかるが、食品しょくひんをはじめ耐久たいきゅうざいげもパッとしない」とこぼしている。

   くわえて、14めんでは「サーベイ ~人手ひとで不足ふそく『そうおもわない』57%~」との見出みだしで、この結果けっかが「意外いがいだった」しながらも、「個人こじん心理しんりあかるくなっているかというと、いまひとつのようだ」とみている。

   実際じっさいに、国内こくない景気けいきはさえない。たとえば、厚生こうせい労働省ろうどうしょう毎月まいつき勤労きんろう統計とうけい調査ちょうさ速報そくほう)によると、7がつ現金げんきん給与きゅうよ総額そうがく平均へいきんは36まん9846えん前年ぜんねん同月どうげつくらべて2.6%えた。しかし、物価ぶっか変動へんどうぶん考慮こうりょした実質じっしつ水準すいじゅんでみると、現金げんきん給与きゅうよ総額そうがく前年ぜんねん同月どうげつ1.4%げんと13かげつ連続れんぞくのマイナスだ。

   賃金ちんぎん上昇じょうしょうのペースは、消費しょうひ増税ぞうぜい転嫁てんかぶんふくめた物価ぶっか上昇じょうしょういついておらず、日経にっけいも「持続じぞくてき賃金ちんぎんがって企業きぎょう生産せいさん活動かつどう活発かっぱつ、それがまた賃金ちんぎん上昇じょうしょうにつながるというこう循環じゅんかんはまださきだ」(9がつ8にちづけ14めん)とほうじている。

   いずれにしても、これまで消費しょうひ増税ぞうぜいとそれにともな需要じゅよう反動はんどうげんについて、日経にっけいは「影響えいきょうやわらぎつつある」「景気けいきなつ以降いこう回復かいふくする」などと強気つよきに、前向まえむきにほうじてきた。それをようやく、消費しょうひ回復かいふくが「にぶい」ことをみとめざるをなくなったようにみえる。

   第一生命だいいちせいめい経済けいざい研究所けんきゅうじょ経済けいざい調査ちょうさのエコノミスト、藤代ふじしろ宏一こういちは、「(日経にっけいの『もたつく景気けいき回復かいふく』の報道ほうどうは)あきらかにトーンがわりましたね」と、はなしている。

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