神式しんしきの葬儀そうぎには、通夜つや祭さいや葬場そうじょう祭さい(告別こくべつ式しき)、一いち年ねん祭さいまでの霊前れいぜん祭さいや一いち年ねん祭さい後ごにおこなわれる祖そ霊祭たままつり(仏式ぶっしきの法要ほうようにあたる)など一連いちれんの儀式ぎしきがありますが、こうした儀式ぎしきに参列さんれつする場合ばあい、服装ふくそうについて戸惑とまどうことがあるかと思おもいます。
服装ふくそうについては、友人ゆうじんや知人ちじんの通夜つやに弔問ちょうもんするとき、喪服もふくを着用ちゃくようしないのが本来ほんらいのマナーです。急いそいで弔問ちょうもんに訪おとずれたという気持きもちを表あらわすためにも、地味じみな平服へいふく(スーツなど)で差支さしつかえありません。ただし、告別こくべつ式しきに参列さんれつできず、通夜つや祭さいだけの弔問ちょうもんになるような場合ばあいもありますので、その場合ばあい、現在げんざいでは喪服もふく(男性だんせい・略りゃく礼服れいふく、色いろ無地むじの羽織はおり袴はかま/女性じょせい・黒くろのワンピース、スーツ、黒くろ無地むじの和装わそう)を着用ちゃくようすることもあります。
葬場そうじょう祭さい(告別こくべつ式しき)後ごの霊前れいぜん祭さい・祖そ霊祭たままつりについては、一般いっぱん的てきには一いち年ねん祭さいが一ひとつの節目ふしめと考かんがえられ、一いち年ねん祭さいまでを「神葬しんそう祭さい」とし、それ以降いこうの儀式ぎしきを「祖そ霊祭たままつり」と区分くわけがされています。
一いち年ねん祭さいの後のちは、男性だんせいの場合ばあいはダークスーツなど華美かびではない服装ふくそうに、女性じょせいもこれに相当そうとうする服装ふくそうとなります。また、五ご年ねん、十じゅう年ねんと年数ねんすうを経へるにつれて徐々じょじょに平服へいふく(スーツなど)にしていって構かまいません。