(Translated by https://www.hiragana.jp/)
佐々木希さんから花束、古くは百恵ちゃんも…プレゼンターの効用 井崎脩五郎のおもしろ競馬学 - 産経ニュース

佐々木ささきのぞみさんから花束はなたばふるくは百恵ももえちゃんも…プレゼンターの効用こうよう

井崎いざき脩五郎しゅうごろうのおもしろ競馬けいばがく

オークスの表彰式で記念撮影に臨むルメール騎手(左)とプレゼンターの佐々木希さん=19日、東京競馬場(岡田亮二撮影)
オークスの表彰ひょうしょうしき記念きねん撮影さつえいのぞむルメール騎手きしゅひだり)とプレゼンターの佐々木ささきのぞみさん=19にち東京競馬場とうきょうけいばじょう岡田おかだ亮二りょうじ撮影さつえい

今年ことしのオークス。その表彰ひょうしょうしきは、笑顔えがおにあふれたものだった。

プレゼンターの佐々木ささきのぞみさんが登場とうじょうし、あゆ優勝ゆうしょうチェルヴィニアのオーナー、調教ちょうきょう騎手きしゅ調教ちょうきょう助手じょしゅ生産せいさんしゃ次々つぎつぎ花束はなたばわたしたのである。『世界せかい美女びじょ100にん』に選出せんしゅつされている佐々木ささきのぞみさんが、りの笑顔えがおえて。しかも、しんのこもった両手りょうて握手あくしゅとともに。

わたされたほうも本当ほんとうにうれしそうだった。その様子ようすながら、長老ちょうろう記者きしゃがポツリ。「まるで幾代いくよもち(いくよもち)みたいだな」

幾代いくよもちって、あの落語らくごの」

「そうそう。心根こころね(こころね)がてるよね」

落語らくご幾代いくよもち』は、吉原よしはらきってのれっ幾代いくよ太夫たゆう(いくよだゆう)が、自分じぶんにほれるかねしの職人しょくにんのもとへ、年季ねんきけでとつぐという人情話にんじょうばなし。あぶったもちにあずきあん(あん)をつけて幾世いくよもちというにん商売しょうばいにすると、これがれにれた-という江戸えど実話じつわがもとになっている。

あの幾代いくよ太夫たゆうが、これほどのはたらものだったとは。美人びじんのことを傾城けいせい(けいせい)というが、「傾城けいせいに、まこと(まこと)しとは、だれ(た)がうた」というのが、この落語らくごめ。

たしかに、佐々木ささきのぞみさんがこれほどのはたらもので、家族かぞくくしているのは、幾代いくよもちにそっくりかもなあと、長老ちょうろう記者きしゃ同感どうかんすることしきりだった。

先輩せんぱいは、こういう花束はなたば贈呈ぞうていを、いつぐらいからてますか?」

「50ねんまえかな。1974ねん日本にほんダービーをコーネルランサーがったとき、百恵ももえちゃんがてきたんだよ」

山口やまぐち百恵ももえさん!?」

「うん。スタンドまえしばコースのうえで、コーネルランサーからりた中島なかじま啓之ひろゆき(ひろゆき)騎手きしゅに、百恵ももえちゃんが花束はなたばわたしてな。よこじまのワンピースにハイヒールをはいて、かわいかったなあ。まえとしにデビューしたばかりで、まだ高校こうこうねん。もしかしたら、プレゼンターの最年少さいねんしょうかもな」

長老ちょうろうは、本命ほんめいにしたキタノカチドキが3ちゃくやぶれたくやしさを、百恵ももえちゃんですっかりわすれたという。プレゼンターの効用こうようだなあ。(競馬けいばコラムニスト)

会員かいいん限定げんてい記事きじ

会員かいいんサービス詳細しょうさい