(セ・リーグ、阪神3-0巨人、11回戦、5勝5敗1分、25日、甲子園)打線に活気がない。3位・巨人は散発4安打12三振の貧打で今季7度目の零封負け。首位・阪神との差は3ゲームに開いた。阿部慎之助監督(45)は相手の助っ人右腕に脱帽した。
「きょうは相手のビーズリー投手に、てこずりましたね。やっぱりいい投手。今後も投げてくると思うので、しっかり対策を練りたい」
今季初対戦だったビーズリーの前に6回3安打無得点と沈黙。制球よく投げ込まれるスライダー系の変化球に苦戦し、昨季と合わせて4試合で無得点が続く。
低迷が続く打線は5月4日の阪神戦(東京ドーム)以降、17試合連続で4得点以下。球団では1962年5月と2011年5―6月の16試合を超えるワースト記録となった。
前夜に戸郷が無安打無得点試合を達成した興奮も冷める完敗で、貯金は1。交流戦前の最終戦となる26日へ、指揮官は「とにかく勝ち越せるように全員でやりたい」と力を込めた。(谷川直之)