事業じぎょう等とうのリスク

a. 経済けいざい情勢じょうせい、規制きせい環境かんきょうおよび
市場いちば環境かんきょうの変化へんか、
他社たしゃとの競合きょうごうについて

b. 技術ぎじゅつ・ビジネスモデルへの
対応たいおうについて

当社とうしゃグループは、技術ぎじゅつやビジネスモデルの移うつり変かわりが早はやい情報じょうほう産業さんぎょうを主おもな事業じぎょう領域りょういきとしています。情報じょうほう産業さんぎょうにおいては、AI、IoT、ビッグデータの活用かつようが急速きゅうそくに進展しんてんし、DXの動うごきが加速かそくするに連つれて、業界ぎょうかいを超こえたより多様たようかつ高度こうどなサービスの提供ていきょうが求もとめられるようになってきています。特とくに生成せいせいAIの分野ぶんやの発展はってんはめざましく、既存きそんのビジネスモデルに大おおきな影響えいきょうを与あたえています。当社とうしゃグループは、常つねに最新さいしんの技術ぎじゅつ動向どうこうや市場いちば動向どうこうの調査ちょうさ、技術ぎじゅつ的てき優位ゆうい性せいの高たかいサービスの導入どうにゅうに向むけた実証じっしょう実験じっけん、および他社たしゃとのアライアンスの検討けんとうなどの施策しさくを講こうじていますが、新あらたな技術ぎじゅつへの対応たいおうが想定そうてい通どおりの時間じかん軸じくに沿そって進すすむこと、想定そうてい通どおりの効果こうかを上あげること、共通きょうつうの基準きじゅんや仕様しようが確立かくりつすること、および商用しょうよう性せいを持もつようになることについての保証ほしょうもなく、また、これらの施策しさくを行おこなったとしても、新あらたな技術ぎじゅつやビジネスモデルの出現しゅつげんを含ふくむ市場いちば環境かんきょうの変化へんかに当社とうしゃグループが適時てきじかつ適切てきせつに対応たいおうできず、または迅速じんそくかつ効率こうりつ的てきに設備せつびを配備はいびできないことにより、市場いちば変化へんかに適てきした優すぐれたサービス、技術ぎじゅつやビジネスモデルを創出そうしゅつまたは導入どうにゅうできない可能かのう性せいがあります。その場合ばあい、当社とうしゃグループのサービスが市場いちばでの競争きょうそう力りょくを失うしない、当社とうしゃグループが維持いじ・獲得かくとくできる契約けいやく数すうが抑制よくせいされる、またはARPUが低下ていかすることにより、当社とうしゃグループの事業じぎょう、財政ざいせい状態じょうたいおよび業績ぎょうせきに影響えいきょうを及およぼす可能かのう性せいがあります。

c. 情報じょうほうの流出りゅうしゅつや不適切ふてきせつな取とり扱あつかい
および当社とうしゃグループの提供ていきょうする
商品しょうひんやサービスの
不適切ふてきせつな利用りようについて

当社とうしゃグループは、事業じぎょうを展開てんかいする上じょうで、顧客こきゃく情報じょうほう（個人こじん情報じょうほうを含ふくみます。）やその他たの機密きみつ情報じょうほうを取とり扱あつかっています。当社とうしゃグループは、チーフ・テクノロジー・オフィサー（CTO）および最高さいこう情報じょうほうセキュリティ責任せきにん者しゃであるチーフ・インフォメーション・セキュリティ・オフィサー（CISO）が主導しゅどうし、顧客こきゃく情報じょうほうやその他たの機密きみつ情報じょうほうに関かんする作業さぎょう場所ばしょを所定しょていのエリアに限定げんていし、当該とうがいエリア専用せんようの入にゅう退室たいしつ管理かんりルールを設もうけるなど徹底てっていした物理ぶつり的てき管理かんりを行おこなっています。技術ぎじゅつ的てき管理かんりとしても、当該とうがいエリア内ないにあるセキュリティ・オペレーション・センター（SOC）などにおいて、AIを活用かつようした内部ないぶ不正ふせいの予よ兆ちょう検知けんち（ふるまい検知けんち）を強化きょうかし、役職やくしょく員いんによる業務ぎょうむパソコンの使用しよう状じょう況きょう、社内しゃないネットワークの利用りよう状じょう況きょう、社内しゃないの各かくサーバーへのアクセス状じょう況きょう等とうを監視かんしするとともに、社外しゃがいからのサイバー攻撃こうげきによる不正ふせいアクセスを監視かんし・防御ぼうぎょすることで、セキュリティレベルの維持いじ・管理かんりを行おこなっています。また、情報じょうほうのセキュリティレベルに応おうじて、当該とうがい情報じょうほうに対たいするアクセス権限けんげんや使用しようするネットワークなどの分離ぶんり・独立どくりつを実施じっししています。さらに、チーフ・データ・オフィサー（CDO）およびCDO室しつが主導しゅどうし、社内外しゃないがいデータの管理かんり・戦略せんりゃく的てき利り活用かつようの方針ほうしんおよびルールを整備せいびし、通信つうしんの秘密ひみつ・個人こじん情報じょうほう等とうの取とり扱あつかいに関かんする社内しゃない管理かんり体制たいせいを強化きょうかしています。加くわえて、国内外こくないがいで事業じぎょうを展開てんかいする上じょうで必要ひつようとなる各国かっこくの個人こじん情報じょうほう保護ほご等とうに関かんする法令ほうれいへの対応たいおうも行おこなっています。対策たいさくの実施じっしにあたり、役職やくしょく員いんにセキュリティ教育きょういく・訓練くんれんを徹底てっていし、当社とうしゃの情報じょうほう資産しさんに関かかわる全員ぜんいんが、情報じょうほうセキュリティリテラシーを持もって業務ぎょうむを遂行すいこうできる体制たいせいの構築こうちくや、OA環境かんきょうおよび業務ぎょうむ用ようスマートフォンの管理かんりの強化きょうかを行おこなっています。これらの取とり組くみにもかかわらず、当社とうしゃグループ（役職やくしょく員いんや委託いたく先さきの関係かんけい者しゃを含ふくみます。）の故意こい・過失かしつ、または悪意あくいを持もった第三者だいさんしゃによるサイバー攻撃こうげき、ハッキング、コンピューターウイルス感染かんせん、その他た不正ふせいアクセスなどにより、これらの情報じょうほうの流出りゅうしゅつや消失しょうしつなどが発生はっせいする可能かのう性せいがあります。
また、当社とうしゃグループの提供ていきょうする商品しょうひんやサービスが詐欺さぎ等とうの犯罪はんざい等とうに不正ふせいに利用りようされた場合ばあい、当社とうしゃグループの信用しんようおよび信頼しんらいの低下ていかを招まねく可能かのう性せいがあります。
こうした事態じたいが生しょうじた場合ばあい、当社とうしゃグループの信頼しんらい性せいや企業きぎょうイメージが低下ていかし顧客こきゃくの維持いじ・獲得かくとくが困難こんなんになるほか、競争きょうそう力りょくの低下ていかや、損害そんがい賠償ばいしょうやセキュリティシステム改修かいしゅうのために多額たがくの費用ひよう負担ふたんが発生はっせいする可能かのう性せいがあります。その結果けっか、当社とうしゃグループの事業じぎょう、財政ざいせい状態じょうたいおよび業績ぎょうせきに影響えいきょうを及およぼす可能かのう性せいがあります。
なお、LINEヤフー株式会社かぶしきがいしゃについては、2023年ねん10月がつ1日にち付づけでZホールディングス株式会社かぶしきがいしゃを存続そんぞく会社かいしゃとし、同社どうしゃならびにLINE株式会社かぶしきがいしゃおよびヤフー株式会社かぶしきがいしゃを中心ちゅうしんとしたグループ内ない再編さいへんに関かんする手続てつづきが完了かんりょうし、Zホールディングス株式会社かぶしきがいしゃはLINEヤフー株式会社かぶしきがいしゃに商号しょうごう変更へんこうされました。LINEヤフー株式会社かぶしきがいしゃにおいては、LINEヤフー株式会社かぶしきがいしゃのグループ会社かいしゃ全体ぜんたいのデータガバナンスが円滑えんかつかつ適切てきせつに機能きのうするよう体制たいせいを整ととのえ、その強化きょうかに取とり組くんでいます。今後こんごもこうした取とり組くみを継続けいぞくしていきますが、係かかる対策たいさくやガバナンス強化きょうかの施策しさくが有効ゆうこうに機能きのうしないことによる当局とうきょくから当社とうしゃグループへの行政ぎょうせい処分しょぶん、当社とうしゃグループの信用しんようの毀損きそん、当社とうしゃグループのサービスへの需要じゅようの減少げんしょう、追加ついかの対策たいさくの策定さくてい・実施じっし、また、データの漏洩ろうえいやその恐おそれとなる事象じしょうの発生はっせい等とうにより、当社とうしゃグループの事業じぎょう、財政ざいせい状態じょうたいおよび業績ぎょうせきに影響えいきょうを及およぼす可能かのう性せいがあります。
また、LINEヤフー株式会社かぶしきがいしゃは、同社どうしゃが2023年ねん11月27日にちに公表こうひょうした不正ふせいアクセスの事案じあんに関かんし、総務そうむ省しょうおよび個人こじん情報じょうほう保護ほご委員いいん会かいへ報告ほうこくを行おこない、2024年ねん3月がつ5日にちおよび4月がつ16日にちに総務そうむ省しょうより行政ぎょうせい指導しどうを、同年どうねん3月がつ28日にちに個人こじん情報じょうほう保護ほご委員いいん会かいより勧告かんこくおよび報告ほうこく等とうの求もとめを受うけました。現在げんざい、LINEヤフー株式会社かぶしきがいしゃはこれらの行政ぎょうせい指導しどうおよび勧告かんこくを踏ふまえた対応たいおう等とうを進すすめており、総務そうむ省しょうに対たいしては2024年ねん4月がつ1日にちに再発さいはつ防止ぼうし等とうに向むけた取組とりくみに関かんする報告ほうこく書しょ、個人こじん情報じょうほう保護ほご委員いいん会かいに対たいしては同年どうねん4月がつ26日にちに再発さいはつ防止ぼうし策さくの実施じっし状じょう況きょう等とうをまとめた報告ほうこく書しょを提出ていしゅつし、対応たいおうを進すすめています。しかし、LINEヤフー株式会社かぶしきがいしゃおよび当社とうしゃの取とり組くみが適切てきせつではない、または十分じゅうぶんではないと判断はんだんされた場合ばあい、当社とうしゃグループの信用しんようの毀損きそん、当社とうしゃグループのサービスへの需要じゅようの減少げんしょう等とうにより、当社とうしゃグループの事業じぎょう、財政ざいせい状態じょうたいおよび業績ぎょうせきに影響えいきょうを及およぼす可能かのう性せいがあります。

d. 国際こくさい情勢じょうせいの不安定ふあんてい化かについて

当社とうしゃグループは、通信つうしん機器きき・設備せつび、顧客こきゃく向むけ商品しょうひんや開発かいはつ資材しざいなどを国内外こくないがいの取引とりひき先さきからも調達ちょうたつしています。また、通信つうしんサービスを提供ていきょうする上じょうでは、基地きち局きょくやネットワーク設備せつび、データセンターなどで多おおくの電力でんりょくを使用しようしています。当社とうしゃグループは、サービス・商品しょうひんの提供ていきょうを安定あんてい的てきに行おこなうため、国際こくさい情勢じょうせいに関かんする情報じょうほう収集しゅうしゅうやサプライヤーの分散ぶんさん化か・多様たよう化かなどによりサプライチェーンの強化きょうかに努つとめています。また、中長期ちゅうちょうき的てきには環境かんきょう負荷ふかの少すくない通信つうしんインフラや次世代じせだい電池でんちの実用じつよう化かに向むけた研究けんきゅう開発かいはつのほか、政府せいふや業界ぎょうかい団体だんたいとの連携れんけいにより、電力でんりょく価格かかくの変動へんどうによる事業じぎょう運営うんえいへの影響えいきょうを最小限さいしょうげんに抑おさえるよう取とり組くんでいます。これらの対策たいさくにも関かかわらず、国際こくさい社会しゃかいにおける国家こっか間あいだの対立たいりつ、地域ちいき紛争ふんそうや武力ぶりょく行使こうし等とうにより、世界せかい的てきな輸送ゆそう遅延ちえん、半導体はんどうたいなどの不足ふそく、サイバー攻撃こうげきなどに起因きいんする取引とりひき先さきの事業じぎょう停滞ていたい・停止ていしによるサプライチェーンの分断ぶんだんなどが起おこった場合ばあいには、当社とうしゃグループの事業じぎょう、財政ざいせい状態じょうたいおよび業績ぎょうせきに影響えいきょうを及およぼす可能かのう性せいがあります。また、原油げんゆ価格かかくの高騰こうとうによる輸送ゆそう費ひ等とうの増加ぞうかや、国際こくさい情勢じょうせいの変化へんかによる国家こっかの政策せいさくや法規ほうき制せいなどの変更へんこうにより、基地きち局きょくやネットワーク設備せつびなどに関かんする取引とりひき先さきの変更へんこうや設備せつびの切きり替かえのための費用ひようが発生はっせいする可能かのう性せいがあります。さらに、継続けいぞく的てきに電力でんりょく価格かかくが上昇じょうしょうする場合ばあいや、エネルギー調達ちょうたつに支障ししょうが生しょうじてサービス・商品しょうひんの安定あんてい的てきな供給きょうきゅうが困難こんなんとなる場合ばあいには、当社とうしゃグループの事業じぎょう、財政ざいせい状態じょうたいおよび業績ぎょうせきに影響えいきょうを及およぼす可能かのう性せいがあります。
また、経済けいざい施策しさくを一体いったい的てきに講こうずることによる安全あんぜん保障ほしょうの確保かくほの推進すいしんに関かんする法律ほうりつ（以下いか、経済けいざい安全あんぜん保障ほしょう推進すいしん法ほう）に基もとづき、2023年ねん11月16日にちに当社とうしゃおよびLINEヤフー株式会社かぶしきがいしゃは電気でんき通信つうしん事業じぎょうにおける特定とくてい社会しゃかい基盤きばん事業じぎょう者しゃ（基幹きかんインフラ事業じぎょう者しゃ）に指定していされました。2024年ねん5月がつ17日にちから本ほん制度せいどの規律きりつが適用てきようされていますが、当社とうしゃまたはLINEヤフー株式会社かぶしきがいしゃが経済けいざい安全あんぜん保障ほしょう推進すいしん法ほうが定さだめる国くにによる審査しんさに適切てきせつに対応たいおうできなかった場合ばあい、当局とうきょくからの当社とうしゃまたはLINEヤフー株式会社かぶしきがいしゃに対たいする事業じぎょうの是正ぜせいや中止ちゅうしの勧告かんこく、命令めいれい等とうの行政ぎょうせい措置そち、それに伴ともなう事業じぎょうの一時いちじ停止ていし、遅延ちえん、追加ついかの設備せつび投資とうし並ならびに追加ついかの対策たいさくやコスト、当社とうしゃグループの信用しんようの毀損きそんが生しょうじる可能かのう性せいがあります。その結果けっか、当社とうしゃグループの事業じぎょう、財政ざいせい状態じょうたいおよび業績ぎょうせきに影響えいきょうを及およぼす可能かのう性せいがあります。

e. 安定あんてい的てきなネットワークの
提供ていきょうについて

f. 他社たしゃの買収ばいしゅう、業務ぎょうむ提携ていけい、
合弁ごうべん会社かいしゃ設立せつりつ、
グループ内ない組織そしき再編さいへん等とうについて

当社とうしゃグループは、戦略せんりゃくを実行じっこうしていく上うえで、合弁ごうべん企業きぎょうの設立せつりつや子会社こがいしゃ化かを行おこなうなど、他社たしゃの買収ばいしゅうやその他たの株式かぶしき投資とうしを行おこなう可能かのう性せいがあります。また、当社とうしゃグループの事業じぎょう、財務ざいむ、業績ぎょうせきにとって戦略せんりゃく的てきに重要じゅうようと思おもわれる他ほかの資産しさんを買収ばいしゅうする可能かのう性せいがあります。加くわえて、当社とうしゃグループの内部ないぶにおいても戦略せんりゃく上じょうの必要ひつように応おうじて株式かぶしきや資産しさんの移動いどうを伴ともなう再編さいへんを実施じっしする可能かのう性せいがあります。
当社とうしゃグループは、各かく投資とうしの実行じっこうの検討けんとうに際さいし、必要ひつよう十分じゅうぶんなデュー・ディリジェンスを実施じっしした上うえで、定さだめられた承認しょうにんプロセスを経へて投資とうし判断はんだんを行おこなっていますが、当社とうしゃグループの投資とうし先さき会社かいしゃが見込みこみ通どおりの業績ぎょうせきを上あげることができない場合ばあい、当社とうしゃグループが投資とうし時じの企業きぎょう価値かち算定さんていを過大かだいに見積みつもっていた場合ばあい、または既存きそん事業じぎょうへの新規しんき事業じぎょうの統合とうごうや統合とうごう後ごの内部ないぶ管理かんり体制たいせいの構築こうちくが奏功そうこうしない場合ばあい、当社とうしゃグループの業績ぎょうせきおよび財務ざいむ状況じょうきょうに影響えいきょうを及およぼす可能かのう性せいがあります。また、当社とうしゃグループが将来しょうらい的てきな買収ばいしゅうや投資とうしのために資金しきんを借かり入いれた場合ばあい、または買収ばいしゅうした企業きぎょうに未払みはらいの負債ふさいがあることが判明はんめいした場合ばあい、当社とうしゃグループの債務さいむ負担ふたんが増加ぞうかし、キャッシュ・フローを悪化あっかさせ、事業じぎょう運営うんえい資金しきんの不足ふそくに陥おちいる可能かのう性せいがあります。これらのリスクの顕在けんざい化かは当社とうしゃグループの事業じぎょう、財政ざいせい状態じょうたいおよび業績ぎょうせきに影響えいきょうを及およぼす可能かのう性せいがあります。
当社とうしゃグループの業務ぎょうむ提携ていけい先さきや合弁ごうべん先さきと共同きょうどう事業じぎょうを行おこなう場合ばあいには、一般いっぱん的てきに当局とうきょくの許認可きょにんかの取得しゅとくや、当該とうがい業務ぎょうむ提携ていけい先さきや合弁ごうべん先さきと共同きょうどう事業じぎょうの内容ないようについての合意ごういが前提ぜんていとなります。また、当社とうしゃグループの業務ぎょうむ提携ていけい先さきや合弁ごうべん先さきに対たいして当社とうしゃグループが支配しはい権けんを有ゆうするとは限かぎらず、これらの会社かいしゃが、当社とうしゃグループの意向いこうにかかわらず、事業じぎょう戦略せんりゃくを大幅おおはばに変更へんこうする可能かのう性せいがあります。さらに、第三者だいさんしゃ割当わりあて増資ぞうしや当社とうしゃグループ以外いがいの株主かぶぬしがコールオプションを行使こうししたことによる当社とうしゃグループの持株もちかぶ比率ひりつの低下ていかや、その経営けいえい成績せいせきや財政ざいせい状態じょうたいの大幅おおはばな悪化あっかの可能かのう性せいもあります。これらの場合ばあい、その業務ぎょうむ提携ていけい、合弁ごうべん事業じぎょうなどが期待きたい通どおりの成果せいかを生うまない可能かのう性せいや、継続けいぞくが困難こんなんとなる可能かのう性せいがあります。また、特定とくていの第三者だいさんしゃとの業務ぎょうむ提携ていけいや合弁ごうべん事業じぎょうなどを実施じっししたことにより、他たの者ものとの業務ぎょうむ提携ていけいや合弁ごうべん事業じぎょうなどが制約せいやくされる可能かのう性せいもあります。その結果けっか、当社とうしゃグループの事業じぎょう、財政ざいせい状態じょうたいおよび業績ぎょうせきに影響えいきょうを及およぼす可能かのう性せいがあります。
当社とうしゃグループ内部ないぶにおける再編さいへんを行おこなう場合ばあいには、重複じゅうふくする経営けいえい資源しげんの効率こうりつ化か、意思いし決定けっていの迅速じんそく化かや事業じぎょう間あいだにおけるより大おおきなシナジーの創出そうしゅつなどを目的もくてきとしています。しかし、期待きたいした再編さいへんの効果こうかを十分じゅうぶんに発揮はっきできない場合ばあい、展開てんかいするサービスの連携れんけいの不調ふちょう・遅おくれ、戦略せんりゃくやシナジーへの悪影響あくえいきょう、再編さいへんに伴ともなう混乱こんらんなどの問題もんだいの発生はっせいなどにより、当社とうしゃグループの事業じぎょう、財政ざいせい状態じょうたいおよび業績ぎょうせきに影響えいきょうを及およぼす可能かのう性せいがあります。

g. 他社たしゃ経営けいえい資源しげんへの依存いぞんについて

h. 「ソフトバンク」ブランドの
使用しようおよび侵害しんがいについて

当社とうしゃは、2018年ねん3月がつにソフトバンクグループ株式会社かぶしきがいしゃとの間あいだで締結ていけつした、ライセンス料りょう一括いっかつ支払しはらいによる同年どうねん3月がつ31日にちから原則げんそく無む期限きげんのブランド使用しよう権けんおよび再さい許諾きょだく権けんが付与ふよされる旨むねの契約けいやくに基もとづき、社名しゃめい、社しゃ標しるべ、商標しょうひょうおよびドメインネームとして「ソフトバンク」ブランドを使用しよう（移動いどう体たい通信つうしんにおける通信つうしんサービスおよび携帯けいたい端末たんまつなどに関かんする商標しょうひょう使用しようは専用せんよう的てき使用しよう）すること、また当社とうしゃの子会社こがいしゃに対たいして当該とうがい使用しようを再さい許諾きょだく（サブライセンス）することができます。
当社とうしゃグループは、「ソフトバンク」ブランドのイメージの維持いじ・向上こうじょうを図はかり、顧客こきゃくからの信頼しんらいを守まもるため、各種かくしゅブランド保護ほご施策しさくを推進すいしんしています。しかし、当社とうしゃまたは再さい許諾きょだくを受うけた当社とうしゃの子会社こがいしゃが、当該とうがい契約けいやくへの違反いはんを一定いってい期間きかん継続けいぞくした場合ばあいやソフトバンクグループ株式会社かぶしきがいしゃの信用しんようまたは利益りえきを害がいする行為こういをした場合ばあいなどには、ソフトバンクグループ株式会社かぶしきがいしゃは、当該とうがい契約けいやくを解約かいやくすることができます。これにより当社とうしゃは「ソフトバンク」ブランドの使用しようおよび再さい許諾きょだくを継続けいぞくできなくなり、関連かんれんして資産しさん計上けいじょうしている商標しょうひょう利用りよう権けんの減損げんそん損失そんしつが発生はっせいする可能かのう性せいがあります。また、ソフトバンクグループ株式会社かぶしきがいしゃが保有ほゆうしている「ソフトバンク」ブランドなどの知的ちてき財産ざいさん権けんが第三者だいさんしゃにより侵害しんがいされた場合ばあいには、当社とうしゃグループの信頼しんらい性せいや企業きぎょうイメージが低下ていかする可能かのう性せいがあります。

i. 関連かんれんシステムの障害しょうがいなどによる
サービスの中断ちゅうだん・品質ひんしつ低下ていかに
ついて

当社とうしゃグループでは、通信つうしんネットワークや顧客こきゃく向むけのシステム、「Yahoo! JAPAN」、「LINE」、「PayPay」をはじめとする各種かくしゅサービスを提供ていきょうしています。これらサービスにおいて人為じんい的てきなミスや設備せつび・システム上じょうの問題もんだい、第三者だいさんしゃによるサイバー攻撃こうげき、ハッキングその他た不正ふせいアクセスなどに起因きいんして各種かくしゅサービスを継続けいぞく的てきに提供ていきょうできなくなること、または各種かくしゅサービスの品質ひんしつが低下ていかすることなどの重大じゅうだいなトラブルが発生はっせいする可能かのう性せいがあります。当社とうしゃグループは、提供ていきょうサービスに応おうじた責任せきにん者しゃ（CTO、チーフ・ネットワーク・オフィサー（CNO）、およびチーフ・インフォメーション・オフィサー（CIO）など）を設置せっちしており、それらの者ものが主導しゅどうし、ネットワークを冗長じょうちょう化かするとともに、障害しょうがいやその他た事故じこが発生はっせいした場合ばあいに備そなえ、復旧ふっきゅう手順てじゅんを明確めいかくにしています。また、障害しょうがいやその他た事故じこが発生はっせいした場合ばあい、規模きぼに応おうじて事故じこ対策たいさく本部ほんぶを設置せっちするなど、適切てきせつな体制たいせいを構築こうちくして復旧ふっきゅうにあたっています。これらの対策たいさくにもかかわらず、サービスの中断ちゅうだんや品質ひんしつ低下ていかを回避かいひできず、サービスの中断ちゅうだん・品質ひんしつ低下ていかによる影響えいきょうが広範囲こうはんいにわたり、復旧ふっきゅうに相当そうとう時間じかんを要ようした場合ばあい、信頼しんらい性せいや企業きぎょうイメージが低下ていかし、顧客こきゃくの維持いじ・獲得かくとくが困難こんなんになる可能かのう性せいがあります。その結果けっか、当社とうしゃグループの事業じぎょう、財政ざいせい状態じょうたいおよび業績ぎょうせきに影響えいきょうを及およぼす可能かのう性せいがあります。

j. 人材じんざいの育成いくせい・確保かくほについて

当社とうしゃグループは、技術ぎじゅつ革新かくしんに即応そくおうできる人材じんざいの育成いくせい・確保かくほが重要じゅうようであるとの考かんがえから、人材じんざい育成いくせいに注力ちゅうりょくしていますが、期待きたい通どおりの効果こうかが出でるまで一定いっていの期間きかんを要ようすることがあります。また、人材じんざいの育成いくせい・確保かくほのための人材じんざい投資とうしコストが将来しょうらい的てきに増加ぞうかする可能かのう性せいがあります。当社とうしゃグループでは、チーフ・ヒューマン・リソーシズ・オフィサー（CHRO）および人事じんじ部門ぶもん長ちょうなどの責任せきにん者しゃが主導しゅどうし、高こう市場いちば価値かちの人材じんざいに対たいし、その専門せんもん性せいの高たかさを踏ふまえた報酬ほうしゅう制度せいどを導入どうにゅうすることで人材じんざいの確保かくほを図はかっています。加くわえて、各かく社員しゃいんの職場しょくばへの適応てきおう状じょう況きょうや今後こんごのキャリアについての定期ていき的てきな面談めんだんや調査ちょうさ等とうの実施じっしにより、事業じぎょうの持続じぞく的てきな成長せいちょうを支ささえる優秀ゆうしゅうな人材じんざいの定着ていちゃくを図はかっています。これらの取とり組くみにもかかわらず、事業じぎょう運営うんえいに必要ひつような技術ぎじゅつ者しゃ等とうの人材じんざいを予定よてい通どおり確保かくほできない場合ばあい、当社とうしゃグループの事業じぎょう、財政ざいせい状態じょうたいおよび業績ぎょうせきに影響えいきょうを及およぼす可能かのう性せいがあります。
また、当社とうしゃはダイバーシティの推進すいしんに力ちからを入いれており、多様たような人材じんざいが活躍かつやくできる環境かんきょう整備せいびや社内しゃない周知しゅうちの徹底てってい、研修けんしゅう実施じっし等とうに取とり組くんでいますが、多様たよう性せいを認みとめ合あい、生いかすことに関かんする社会しゃかい的てき要求ようきゅうに応こたえられなかった場合ばあい、当社とうしゃグループの信頼しんらい性せいや企業きぎょうイメージの低下ていか、人材じんざいを予定よてい通どおりに確保かくほできないことなどにより、当社とうしゃグループの事業じぎょう、財政ざいせい状態じょうたいおよび業績ぎょうせきに影響えいきょうを及およぼす可能かのう性せいがあります。