【3行ぎょうまとめ】
・ドラマParavi 「部長ぶちょうと社畜しゃちくの恋こいはもどかしい」第だい2話わをプレイバック！
・堤つつみ司つかさとは一夜いちや限かぎりの関係かんけいととらえ、仕事しごとに集中しゅうちゅうすることにした真由美まゆみ。いつも通とおり、沢山たくさんの雑務ざつむを請うけ負おうが、残業ざんぎょうが諫山いさやまに見みつかってしまう。
・仕方しかたなく仕事しごとを家いえに持もち帰かえろうとすると、バッタリ堤つつみ司しに遭遇そうぐう！ 堤つつみ司つかさは真由美まゆみに「うちに来こい」と言いうが...。

「輝之てるゆき助すけさん、ギャップ萌もえ系けいラブコメもお似合にあいです！」「こんな部長ぶちょうが近ちかくにいたら、仕事しごとに集中しゅうちゅうできない確かく率りつ1000%」と話題わだい！ 1月がつ19日にち（水みず）深夜しんや0時じ30分ふんからは、ドラマParavi 「部長ぶちょうと社畜しゃちくの恋こいはもどかしい」第だい3話わを放送ほうそう！

「残業ざんぎょう女子じょし×定時ていじ男子だんし」仕事しごとのやり方かたも考かんがえ方かたも全まったく違ちがう二人ふたりが繰くり広ひろげる"ムズキュンが過すぎる"オフィスラブコメディー！！

「テレ東ひがしプラス」では、第だい2話わの内容ないようをプレイバックする！

会社かいしゃの営業えいぎょう部ぶに勤つとめる"まるちゃん"こと丸山まるやま真由美まゆみ(中村なかむらゆりか)は、頼たよられることと仕事しごとに生いきがいを感かんじる残業ざんぎょう三昧ざんまいのOL。毎日まいにちきっちり定時ていじで上あがる"定時ていじ部長ぶちょう"こと堤つつみ司つかさ治ち(竹たけ財たから輝之てるゆき助すけ)とは犬猿けんえんの仲なかだったが、酔よった勢いきおいで一夜いちやをともにしてしまう。堤つつみ司つかさに恋心こいごころを抱いだく真由美まゆみだったが、朝あさになると、堤つつみ司つかさに「昨日きのうのこと、分わかってるよな？ 俺おれたちは大人おとなだから」と言いわれてしまう。

◆

「言いわなくても、分わかるよな？」

「はい...分わかります」

「安心あんしんした」と爽さわやかに微笑ほほえむ堤つつみ司つかさ。

（何なにが安心あんしん？ 私わたしものすごく不安ふあんになってますけど。でも、その笑顔えがおに...キュン！）

出社しゅっしゃすると、後輩こうはいの三森みもりさとみ(小野おの莉奈りな)が推おしの新あたらしいグッズをデスクに飾かざっていた。アイドルオタクで、日々ひびオタ活かつに忙いそがしいさとみ。その隣となりで真由美まゆみは、この世よの終おわりのような顔かおでパソコンを叩たたいている。

("大人おとな"って、それってやっぱり...一夜いちや限かぎりの大人おとなの関係かんけいってことですか？)

思おもわずデスクに突つっ伏ぷす真由美まゆみ。するとさとみが「二日酔ふつかよいですよね？ どうぞ！」とウコンドリンクを差さし出だしてきた。
テラスに出でて、一気いっき飲のみする真由美まゆみ。

（忘わすれよう...そう、私わたしは大人おとなだから。一夜いちや限かぎりの関係かんけいなんて今いままでいっぱい...いや、一回いっかいもなかったけど。それがきっと、この令れい和わの時代じだいを生いき抜ぬく "大人おとなの女おんな"ってものだから）

「私わたしもようやく大人おとなの女おんなになったってことで！」
力強ちからづよく拳こぶしを握にぎり、青空あおぞらに向むかって叫さけぶ真由美まゆみ。


今日きょうも仕事しごとは大忙おおいそがし。オフィスに戻もどった途端とたん、次つぎから次つぎへと仕事しごとを頼たのまれ、真由美まゆみのデスクは "今日きょう中ちゅうリスト"のメモでいっぱいに。

「大丈夫だいじょうぶ、私わたしならやれる」

自分じぶんを鼓舞こぶすると、デスクの引ひき出だしから箱はこ買かいしているブラックボンバーチョコを取とり出だす。これを一いち口くちかじればパワーチャージ全開ぜんかい！ 自分じぶんの中なかの戦士せんしが目覚めざめ、猛烈もうれつな勢いきおいで仕事しごとが出来できるのだ。

◆

その頃ころ、大阪おおさか支社ししゃにもブラックボンバーチョコをかじる男おとこがいた。真由美まゆみと同期どうきで営業えいぎょう部ぶエースの拝島はいじま高志こうし(佐野さの岳たけし)。難むずかしいと言いわれていた取引とりひき先さきとの契約けいやくを取とり、大阪おおさか支社ししゃの同僚どうりょうから「東京とうきょうもんは違ちがうなぁ」と羨望せんぼうの眼差まなざしを受うける。

「ちょっと感かんじ悪わるいけど言いってもいい？ 君くんと僕ぼくじゃ、営業えいぎょうマンとしてのスキルに差さがありすぎるんだよ...だから邪魔じゃましないでね！」と牽制けんせいする拝島はいじま。


彼かれもまた、ブラックボンバーチョコをかじると猛烈もうれつなスピードで仕事しごとが出来できる男おとこなのだ。

一方いっぽう東京とうきょうでは、真由美まゆみが「この取引とりひき先さきの契約けいやく書しょなんですけど、ちょっと分わからなくて。途中とちゅうまでは作つくったんですけど」とさとみから相談そうだんを受うけていた。書類しょるいにさっと目めを通とおすと、「いいよいいよ、これ私わたしがやっとくから」と真由美まゆみ。

「え、いや、そうじゃなくて...」

「うん？」

「...じゃあ、お願ねがいします」

どこか不服ふふくそうに真由美まゆみに書類しょるいを渡わたしたさとみ。すると、別べつの先輩せんぱいがやってきて「これ、明日あしたまでにお願ねがい」とさとみに書類しょるいを渡わたす。

「え、明日あしたですか？」

「うん、頼たのんだわよ」

書類しょるいを見みつめて険けわしい表情ひょうじょうをするさとみに、真由美まゆみが「どうかした？」と尋たずねる。

「その...今日きょう、田舎いなかから両親りょうしんが出でてきてて、一緒いっしょに食事しょくじすることになってて」

「そうなんだ」

「だから、どうしても残業ざんぎょうできなくて...この見積みつもり、明日あしたまでにはちょっと...」


「...いいよ！ それも私わたしがやっておくよ」

「本当ほんとうですか！？ ありがとうございます」

◆

時刻じこくは定時ていじの18時じを回まわり、帰かえって行いく営業えいぎょう部ぶの面々めんめん。さとみもデスクの片付かたづけを始はじめると、背せもたれに掛かけていた推おしのタオルをそっとカバンの中なかに入いれ、「お先せんしまーす」と帰かえって行いった。

(もう少すこし、あと少すこし...ラストスパート)

いつものように残業ざんぎょうし、ようやく仕事しごと終了しゅうりょう。残業ざんぎょうにうるさい人事じんじ部ぶの諫山いさやま基もと(丸山まるやま智さとし己おのれ）に見みつからなくて良よかったと胸むねを撫なで下くだすと、さとみから引ひき継ついだ契約けいやく書しょをプリントし、机つくえに置おく。すると、さとみが先さきに作つくっていた分ぶんの契約けいやく書しょが目めに止とまり、アッとなる。

「これ、間違まちがっている。明日あしたまでって言いってたけど、このまま出だしたら大変たいへんなことになる。三森みもりさんが責せめられちゃう...」

「！ 丸山まるやまさん！」

振ふり返かえると、諫山いさやまが目めを光ひからせていた。

「まだ残のこってるんですか？ くれぐれも残業ざんぎょうしないように言いいましたよね」

「あ、帰かえります！」

慌あわてて鞄かばんに荷物にもつをしまう真由美まゆみ。諫山いさやまに見みえないように、そっと契約けいやく書しょを鞄かばんに忍しのばせる。

「おつかれさまでーす！」

諫山いさやまの脇わきをすり抜ぬけ、ふーっと息いきを吐はく。書類しょるいの持もち出だし成功せいこう！ これで思おもう存分ぞんぶん家かで仕事しごとが出来できる...とルンルンで歩あるいていると、自販機じはんきから飲のみ物ものを取とり出だす音おとが。いつも定時ていじで上あがるはずの堤つつみ司つかさが、コーヒーを買かっていた。目めが合あって驚おどろいた真由美まゆみが後退あとずさりすると、足あしがもつれて後うしろ向むきに倒たおれてしまう。しかし堤つつみ司つかさが咄嗟とっさに駆かけ寄より、真由美まゆみを抱だきとめた。


「大丈夫だいじょうぶか？｣

真由美まゆみはトロンとした目めで堤つつみ司つかさを見みつめ、「部長ぶちょうも、たまには残業ざんぎょうすることがあるんですね」と言いう。

「まあな...丸山まるやま」

「はい」

「その書類しょるいはなんだ？」

「！」

視線しせんの先さきには、倒たおれた拍子ひょうしに落おとした契約けいやく書しょ。

「契約けいやく書しょは持もち出だし禁止きんしのはずだが」

「あ、いや、これは...違ちがいます！ 契約けいやく書しょじゃありません！」

慌あわてて書類しょるいをしまう真由美まゆみ。

「丸山まるやま、俺おれをみくびるなよ」

「......」

「丸山まるやまさん、まだいたんですか！？」

「！」

向むこうから帰かえり支度じたくをした諫山いさやまがやってきて、「堤つつみ司つかさ君くんがこの時間じかんまでいるなんて、珍めずらしいですね」と言いう。そういえば人事じんじ部ぶの諫山いさやまと堤つつみ司つかさは同期どうきだった。


(やばい、密告みっこくされたらどうなるの？ 戒告かいこく？ 減給げんきゅう？ 出勤しゅっきん停止ていし？いや...懲戒ちょうかい解雇かいこ！？)

ひとり焦こげる真由美まゆみだが、堤つつみ司つかさはなにも言いわず、諫山いさやまは「明日あしたは絶対ぜったい、残業ざんぎょうしないように！」と鋭するどい視線しせんで忠告ちゅうこくして帰かえって行いった。

「丸山まるやま、このことは黙だまっててやる」

「本当ほんとうですか！？」

「その代かわり...うちに来こい」

「へ！？」