渡久地とぐち政信まさのぶ作曲さっきょくの歌詞かし一覧いちらんリスト  77曲きょく中ちゅう 1-77曲きょくを表示ひょうじ

曲名きょくめい	歌手かしゅ名めい	作詞さくし者しゃ名めい	作曲さっきょく者しゃ名めい	編曲へんきょく者しゃ名めい	歌うたい出だし
湖みずうみ愁舟木ふなき一夫かずお	舟木ふなき一夫かずお	宮川みやがわ哲夫てつお	渡久地とぐち政信まさのぶ	杉村すぎむら俊博としひろ	悲かなしい恋こいの　なきがらは　そっと流ながそう　泣なかないで　かわいあの娘むすめよ　さようなら　たそがれせまる　湖みずうみ(みずうみ)の　水みずに浮うかべる　木この葉は舟ぶね　　ひとりの旅たびの　淋(さび)しさは　知しっていたのさ　始はじめから　はぐれ小鳩こばとか　白樺しらかんばの　こずえに一いち羽わ　ほろほろと　泣ないて涙なみだで　誰だれ(たれ)を呼よぶ　　夕星ゆうずつ(ゆうぼし)一ひとつ　又また一ひとつ　ぬれた瞳ひとみを　しのばせる　思おもい出だすまい　なげくまい　東京とうきょうは遠とおい　あの峰みね(みね)を　越こえてはるかな　空そらのはて
流ながれの雲くもに三沢みさわあけみ	三沢みさわあけみ	川内かわうち康範やすのり	渡久地とぐち政信まさのぶ	若草わかくさ恵めぐみ	流ながれの雲くもに　きいてみた　おいら明日あしたは　何処どこへ行いく　そよ吹ふく風ふうに　きいてみた　おいら明日あしたは　何処どこへ行いく　　風ふうがこたえた　雲くもにきけ　雲くもがこたえた　風ふうにきけ　どうせこの世よの　寂さびしさを　知しっていながら　なぜにきく　　どこで死しのうと　生いきようと　泣ないてくれてが　あるじゃなし　天上てんじょう　天下てんか　ただひとり　頼たよれる奴やつは　おれひとり
上海しゃんはい帰がえりのリル北島きたじま三郎さぶろう	北島きたじま三郎さぶろう	東條とうじょう寿三郎じゅさぶろう	渡久地とぐち政信まさのぶ	池多いけだ孝春たかはる	船ふねを見みつめていた　ハマのキャバレーにいた　風ふうの噂うわさはリル　上海しゃんはい帰がえりのリル　リル　あまい切せつない　思おもい出でだけを　胸むねにたぐって　探さがして歩あるく　リル　リル　どこにいるのかリル　だれかリルを　知しらないか　　黒くろいドレスを見みた　泣ないているのを見みた　戻もどれこの手てにリル　上海しゃんはい帰がえりのリル　リル　夢ゆめの四よん馬路うまじ(スマロ)の　霧きり降ふる中なかで　なにもいわずに　別わかれたひとみ　リル　リル　一人ひとりさまようリル　だれかリルを　知しらないか　　海うみを渡わたってきた　ひとりぼっちできた　のぞみすてるなリル　上海しゃんはい帰がえりのリル　リル　くらい運命うんめい(さだめ)は　二人ふたりで分わけて　共ともに暮くらそう　昔むかしのままで　リル　リル　今日きょうも逢あえないリル　だれかリルを　知しらないか
上海しゃんはい帰がえりのリル町まちあかり	町まちあかり	東條とうじょう寿三郎じゅさぶろう	渡久地とぐち政信まさのぶ	飯田いいだ匡彦まさひこ	船ふねを見みつめていた　ハマのキャバレーにいた　風ふうの噂うわさはリル　上海しゃんはい帰がえりのリル　上海しゃんはい帰がえりのリル　リル　あまい切せつない　思おもい出でだけを　胸むねにたぐって　探さがして歩あるく　リル　リル　どこにいるのかリル　だれかリルを　知しらないか　　黒くろいドレスをみた　泣ないていたのを見みた　戻もどれこの手てにリル　上海しゃんはい帰がえりのリル　リル　夢ゆめの四よん馬路うまじ(スマロ)の　霧きり降ふる中なかで　なにもいわずに　別わかれたひとみ　リル　リル　一人ひとりさまようリル　だれかリルを　知しらないか　　海うみを渡わたってきた　ひとりぼっちできた　のぞみすてるなリル　上海しゃんはい帰がえりのリル　リル　くらい運命うんめい(さだめ)は　二人ふたりで分わけて　共ともに暮くらそう　昔むかしのままで　リル　リル　今日きょうも逢あえないリル　だれかリルを　知しらないか
宇宙うちゅう博はく音頭おんど橋はし幸夫ゆきお・三沢みさわあけみ	橋はし幸夫ゆきお・三沢みさわあけみ	吉川よしかわ静夫しずお	渡久地とぐち政信まさのぶ	小山こやま恭弘やすひろ	愛あいは世界せかいの　合あいことば　一ひとつ一ひとつを　積つみ重かさね　届とどいた宇宙うちゅうが　ここに在ある　生いきてることの　幸しあわせを　この目めで見極みきわめ　たしかめる　日本にっぽん列島れっとう　希望きぼうの夜明よあけ　花はなの東京とうきょうで　開ひらく世紀せいきの宇宙うちゅう博はく　　空そらは遠とおいが　もう近ちかい　一ひとつ一ひとつを　基礎きそ(もと)にして　拓ひらいた宇宙うちゅうが　ここに在ある　科学かがくを信しんじ　幸しあわせを　この日ひに刻きざんで　遺のこ(のこ)すため　日本にっぽん列島れっとう　希望きぼうの夜明よあけ　花はなの東京とうきょうで　開ひらく世紀せいきの宇宙うちゅう博はく　　夢ゆめは生命せいめい(いのち)の　虹にじの色いろ　一ひとつ一ひとつを　寄よせ集あつめ　探さがした宇宙うちゅうが　ここに在ある　平和へいわに暮くらす　幸しあわせを　この手てで互たがいに　にぎりしめ　日本にっぽん列島れっとう　希望きぼうの夜明よあけ　花はなの東京とうきょうで　開ひらく世紀せいきの宇宙うちゅう博はく　　人類じんるい(ひと)の住すむ世よを　美うつくしく　一ひとつ一ひとつを　祈いのりあい　求もとめた宇宙うちゅうが　ここに在ある　世界せかいはひとつ　幸しあわせを　この身みに感かんじて　踊おどる詩し(うた)　日本にっぽん列島れっとう　希望きぼうの夜明よあけ　花はなの東京とうきょうで　開ひらく世紀せいきの宇宙うちゅう博はく
島しまのブルース野村のむら美よし菜さい	野村のむら美よし菜さい	吉川よしかわ静夫しずお	渡久地とぐち政信まさのぶ		奄美あまみなちかしや　蘇鉄そてつ(そてつ)のかげで　泣なけばゆれます　サネン花はなョ　ながい黒髪くろかみ　島しまむすめ島とうむすめョ　　愛人あいじん(かな)はいまごろ　起おきてか寝ねてか　淋さびしがらせる　浜千鳥はまちどりョ　南風みなみかぜ(はえ)のふく夜よるは　ねむられぬねむられぬョ　　夏なつのおどりは　七日なのかと七なな夜や　みんな知しり候こう(しょ)る　月つきの夜よるョ　名瀬なぜの港みなとの　船ふねがでる船ふねがでるョ　　着きせてみせたい　大島おおしまつむぎ　わすれられない　あのひとにョ　なさけひとすじ　島しまむすめ島とうむすめョ
お富とみさん水城みずきなつみ	水城みずきなつみ	山崎やまざき正ただし	渡久地とぐち政信まさのぶ	川上かわかみ英一ひでかず	粋いきな黒くろ塀へい　見越みこしの松まつに　仇かたきな姿すがたの　洗あらい髪がみ　死しんだ筈はずだよ　お富とみさん　生いきていたとは　お釈迦しゃかさまでも　知しらぬ仏ふつの　お富とみさん　エッサオー　玄げん冶店(げんやだな)　　過すぎた昔むかしを　恨うらむじゃないが　風ふうもしみるよ　傷きずの痕あと　久ひさしぶりだな　お富とみさん　今いまじゃ呼よび名なも　切きられの与三よそうよ　これで一いち分ふん(いちぶ)じゃ　お富とみさん　エッサオー　すまされめえ　　かけちゃいけない　他人たにんの花はなに　情じょうかけたが　身みのさだめ　愚痴ぐちはよそうぜ　お富とみさん　せめて今夜こんやは　さしつさされつ　飲のんで明あかそよ　お富とみさん　エッサオー　茶ちゃわん酒しゅ　　逢あえばなつかし　語かたるも夢ゆめさ　だれが弾ひくやら　明烏あけがらす(あけがらす)　ついて来くる気きか　お富とみさん　命いのち短みじかく　渡わたる浮世うきよは　雨あめもつらいぜ　お富とみさん　エッサオー　地獄じごく雨う
上海しゃんはい帰がえりのリル三さん丘おか翔太しょうた	三さん丘おか翔太しょうた	東条とうじょう寿三郎じゅさぶろう	渡久地とぐち政信まさのぶ	伊藤いとう雪ゆき彦	船ふねを見みつめていた　ハマのキャバレーにいた　風ふうの噂うわさはリル　上海しゃんはい帰がえりのリル　リル　あまい切せつない　思おもい出でだけを　胸むねにたぐって　探さがして歩あるく　リル　リル　どこにいるのかリル　だれかリルを　知しらないか　　黒くろいドレスをみた　泣ないていたのを見みた　戻もどれこの手てにリル　上海しゃんはい帰がえりのリル　リル　夢ゆめの四よん馬路うまじ(スマロ)の　霧きり降ふる中なかで　なにもいわずに　別わかれたひとみ　リル　リル　一人ひとりさまようリル　だれかリルを　知しらないか　　海うみを渡わたってきた　ひとりぼっちできた　のぞみすてるなリル　上海しゃんはい帰がえりのリル　リル　くらい運命うんめい(さだめ)は　二人ふたりで分わけて　共ともに暮くらそう　昔むかしのままで　リル　リル　今日きょうも逢あえないリル　だれかリルを　知しらないか
お富とみさん福田ふくだこうへい	福田ふくだこうへい	山崎やまざき正ただし	渡久地とぐち政信まさのぶ	高田たかだ弘ひろし	粋いきな黒くろ塀へい　見越みこしの松まつに　仇かたきな姿すがたの　洗あらい髪がみ　死しんだ筈はずだよ　お富とみさん　生いきていたとは　お釈迦しゃかさまでも　知しらぬ仏ふつの　お富とみさん　エッサオー　源みなもと治おさむ店てん(げんやだな)　　過すぎた昔むかしを　恨うらむじゃないが　風ふうもしみるよ　傷きずの跡あと　久ひさしぶりだな　お富とみさん　今いまじゃ異名いみょうも　切きられの与三よそうよ　これで一いち分ふん(いちぶ)じゃ　お富とみさん　エッサオー　すまされめえ　　かけちゃいけない　他人たにんの花はなに　情じょうかけたが　身みの運命うんめい(さだめ)　愚痴ぐちはよそうぜ　お富とみさん　せめて今夜こんやは　さしつさされつ　飲のんで明あかそよ　お富とみさん　エッサオー　茶ちゃわん酒しゅ　　逢あえばなつかし　語かたるも夢ゆめさ　だれが弾ひくやら　明烏あけがらす(あけがらす)　ついて来くる気きか　お富とみさん　命いのち短みじかく　渡わたる浮世うきよは　雨あめもつらいぜ　お富とみさん　エッサオー　地獄じごく雨う
お富とみさん三さん山やまひろし	三さん山やまひろし	山崎やまざき正ただし	渡久地とぐち政信まさのぶ	伊戸いとのりお	粋いきな黒くろ塀へい　見越みこしの松まつに　仇かたきな姿すがたの　洗あらい髪がみ　死しんだ筈はずだよ　お富とみさん　生いきていたとは　お釈迦しゃかさまでも　知しらぬ仏ふつの　お富とみさん　エッサオー　源みなもと治おさむ店てん　　過すぎた昔むかしを　恨うらむじゃないが　風ふうもしみるよ　傷きずの痕あと　久ひさしぶりだな　お富とみさん　今いまじゃ異名いみょうも　切きられの与三よそうよ　これで一いち分ふんじゃ　お富とみさん　エッサオー　すまされめえ　　かけちゃいけない　他人たにんの花はなに　情じょうかけたが　身みの運命うんめい　愚痴ぐちはよそうぜ　お富とみさん　せめて今夜こんやは　さしつさされつ　飲のんで明あかそよ　お富とみさん　エッサオー　茶ちゃわん酒しゅ　　逢あえばなつかし　語かたるも夢ゆめさ　だれが弾ひくやら　明烏あけがらす　ついて来くる気きか　お富とみさん　命いのち短みじかく　渡わたる浮世うきよは　雨あめもつらいぜ　お富とみさん　エッサオー　地獄じごく雨う
ディスコ お富とみさんエボニー・ウェッブ	エボニー・ウェッブ	山崎やまざき正ただし	渡久地とぐち政信まさのぶ	上田うえだ力つとむ	粋いきな黒くろ塀へい　見越みこしの松まつに　仇かたきな姿すがたの　洗あらい髪がみ　死しんだ筈はずだよ　お富とみさん　生いきていたとは　お釈迦しゃかさまでも　知しらぬ仏ふつの　お富とみさん　エーサオー　玄げん冶店　　過すぎた昔むかしを　恨うらむじゃないが　風ふうも沁しみるよ　傷きずの跡あと　久ひさしぶりだな　お富とみさん　　今いまじゃ呼よび名なも　切きられの与三よそうよ　これで一いち分ふんじゃ　お富とみさん　エーサオー　すまされめえ　　かけちゃいけない　他人たにんの死しに　情じょうかけたが　身みのさだめ　愚痴ぐちはよそうぜ　お富とみさん　せめて今夜こんやは　さしつさされつ　飲のんで明あかそよ　お富とみさん　エーサオー　茶ちゃわん酒しゅ
踊子おどりこ水森みずもりかおり	水森みずもりかおり	喜志きし邦くに三さん	渡久地とぐち政信まさのぶ	丸山まるやま雅仁まさひと	さよならも言いえず　泣ないている　私わたしの踊子おどりこよ……ああ　船ふねが出でる　　天城峠あまぎとうげで　 会かい(お)うた日びは　絵えのように　あでやかな　袖そでが雨あめに　濡ぬれていた　赤あかい袖そでに　白しろい雨あめ……　　月つきのきれいな　伊豆いずの宿やど　紅あかいろの　灯ひ(ともしび)に　かざす扇おうぎ　舞まいすがた　細ほそい指ゆびの　なつかしさ……　　さよならも言いえず　泣ないている　私わたしの踊子おどりこよ……ああ　船ふねが出でる　　下田しもだ街道かいどう　海うみを見みて　目めをあげた　前髪まえがみの　小ちいさな櫛くしも 小ちいさな櫛くしも　小ちいさな櫛くしも　忘られぬ　忘られぬ　忘られぬ　伊豆いずの旅たびよ　さようなら……
上海しゃんはい帰がえりのリル東京とうきょう大衆たいしゅう歌謡かよう楽団がくだん	東京とうきょう大衆たいしゅう歌謡かよう楽団がくだん	東条とうじょう寿三郎じゅさぶろう	渡久地とぐち政信まさのぶ	東京とうきょう大衆たいしゅう歌謡かよう楽団がくだん	船ふねを見みつめていた　ハマのキャバレーにいた　風ふうの噂うわさはリル　上海しゃんはい帰がえりのリル　リル　甘あまい切せつない　思おもい出でだけを　胸むねにたぐって　探さがして歩あるく　リル　リル　どこにいるのかリル　誰だれかリルを　知しらないか　　黒くろいドレスを見みた　泣ないていたのを見みた　戻もどれこの手てにリル　上海しゃんはい帰がえりのリル　リル　夢ゆめの四よん馬路うまじ(スマロ)の　霧きり降ふる中なかで　何なにも言いわずに　別わかれた瞳ひとみ　リル　リル　一人ひとりさまようリル　誰だれかリルを　知しらないか　　海うみを渡わたってきた　ひとりぼっちで来きた　望のぞみすてるなリル　上海しゃんはい帰がえりのリル　リル　暗くらい運命うんめいは　二人ふたりで分わけて　共ともに暮くらそう　昔むかしのままで　リル　リル　今日きょうも会あえないリル　誰だれかリルを　知しらないか
東京とうきょうアンナ永井ながい裕子ゆうこ	永井ながい裕子ゆうこ	藤間とうま哲郎てつろう	渡久地とぐち政信まさのぶ		ライトの虹にじを　踏ふみながら　銀座ぎんざの夜よるを　ひらく薔薇ばら　ああ　誰だれか呼よぶ　舞姫まいひめの　その名なはアンナ　東京とうきょうアンナ　噂うわさのアンナ　　柔やわら(やわ)らな肌はだを　黒髪くろかみに　隠かくせど甘あまき　流ながし瞳ひとみ(め)よ　ああ　誰だれゆえに　情熱じょうねつの　その名なはアンナ　東京とうきょうアンナ　妖(あや)しきアンナ　　重かさねる酒さけの　激はげしさは　耐たい(こら)えた恋こいの　しわざやら　ああ　誰だれが知しろ　くずれ咲さく　その名なはアンナ　東京とうきょうアンナ　吐息といきのアンナ
お富とみさん山内やまうち惠めぐみ介かい	山内やまうち惠めぐみ介かい	山崎やまざき正ただし	渡久地とぐち政信まさのぶ		粋いき(いき)な黒くろ塀へい(くろべい)　見越みこしの松まつに　仇かたき(あだ)な姿すがたの　洗あらい髪がみ　死しんだ筈はず(はず)だよ　お富とみさん　生いきていたとは　お釈迦しゃかさまでも　知しらぬ仏ふつの　お富とみさん　エッサオー　源みなもと冶店(げんやだな)　　過すぎた昔むかしを　恨うらむじゃないが　風ふうもしみるよ　傷きずの痕あと(あと)　久ひさしぶりだな　お富とみさん　今いまじゃ異名いみょう(よびな)も　切きられの与三よそう(よさ)よ　これで一いち分ふん(いちぶ)じゃ　お富とみさん　エッサオー　すまされめえ　　かけちゃいけない　他人たにんの花はなに　情じょうかけたが　身みの運命うんめい(さだめ)　愚痴ぐちはよそうぜ　お富とみさん　せめて今夜こんやは　さしつさされつ　飲のんで明あかそよ　お富とみさん　エッサオー　茶ちゃわん酒しゅ　　逢あえばなつかし　語かたるも夢ゆめさ　だれが弾たま(ひ)くやら　明烏あけがらす(あけがらす)　ついて来くる気きか　お富とみさん　命いのち短みじかく　渡わたる浮世うきよは　雨あめもつらいぜ　お富とみさん　エッサオー　地獄じごく雨う
東京とうきょうアンナ水森みずもりかおり	水森みずもりかおり	藤間とうま哲郎てつろう	渡久地とぐち政信まさのぶ	石倉いしくら重信しげのぶ	ライトの虹にじを　踏ふみながら　銀座ぎんざの夜よるを　ひらく薔薇ばら　ああ　誰だれか呼よぶ　舞姫まいひめの　その名なはアンナ　東京とうきょうアンナ　噂うわさのアンナ　　柔やわらな肌はだを　黒髪くろかみに　隠かくせど甘あまき　流ながし瞳ひとみ(め)よ　ああ　誰だれゆえに　情熱じょうねつの　その名なはアンナ　東京とうきょうアンナ　妖(あや)しきアンナ　　重かさねる酒さけの　激はげしさは　耐たい(こら)えた恋こいの　しわざやら　ああ　誰だれが知しろ　くずれ咲さく　その名なはアンナ　東京とうきょうアンナ　吐息といきのアンナ
島しまのブルース水森みずもりかおり	水森みずもりかおり	吉川よしかわ静夫しずお	渡久地とぐち政信まさのぶ	蔦つた将すすむ包つつみ	奄美あまみなちかしゃ　蘇鉄そてつ(そてつ)のかげで　泣なけばゆれます　サネン花はなヨ　ながい黒髪くろかみ　島しまむすめ　島しまむすめヨ　　愛人あいじん(かな)はいまごろ　起おきてか寝ねてか　淋さびしがらせる　浜千鳥はまちどりヨ　南風みなみかぜ(はえ)のふく夜よるは　ねむられぬ　ねむられぬヨ　　夏なつのおどりは　七日なのかと七なな夜や(よ)　みんな知しり候こう(しょ)る　月つきの夜よるヨ　名瀬なぜの港みなとの　船ふねがでる　船ふねがでるヨ　　着きせてみせたい　大島おおしまつむぎ　わすれられない　あのひとにヨ　なさけひとすじ　島しまむすめ　島しまむすめヨ
上海しゃんはい帰がえりのリル三さん山やまひろし	三さん山やまひろし	東條とうじょう寿三郎じゅさぶろう	渡久地とぐち政信まさのぶ		船ふねを見みつめていた　ハマのキャバレーにいた　風ふうの噂うわさは　リル　上海しゃんはい帰がえりの　リル　リル　甘あまい切せつない　思おもい出でだけを　胸むねにたぐって　探さがして歩あるく　リル　リル　どこにいるのか　リル　だれかリルを　知しらないか　　黒くろいドレスを見みた　泣ないていたのを見みた　もどれこの手てに　リル　上海しゃんはい帰がえりの　リル　リル　夢ゆめの四よん馬路うまじ(スマロ)の　霧きり降ふる中なかで　何なにもいわずに　別わかれた瞳ひとみ　リル　リル　ひとりさまよう　リル　だれかリルを　知しらないか　　海うみを渡わたって来きた　ひとりぼっちで来きた　望のぞみ捨すてるな　リル　上海しゃんはい帰がえりの　リル　リル　暗くらい運命うんめい(さだめ)は　ふたりでわけて　ともに暮くらそう　昔むかしのままで　リル　リル　きょうも逢あえない　リル　だれかリルを　知しらないか
踊子おどりこ野路のじ由紀子ゆきこ	野路のじ由紀子ゆきこ	喜志きし邦くに三さん	渡久地とぐち政信まさのぶ		さよならも　言いえず　泣ないている　私わたしの踊子おどりこよ　……ああ　船ふねが出でる　　天城峠あまぎとうげで　会かい(お)うた日びは　絵えのように　あでやかな　袖そでが雨あめに　濡ぬれていた　赤あかい袖そでに　白しろい雨あめ……　　月つきのきれいな　伊豆いずの宿やど　紅あかいろの　灯ひ(ともしび)に　かざす扇おうぎ　舞まいすがた　細ほそい指ゆびの　なつかしさ……　　さよならも　言いえず　泣ないている　私わたしの踊子おどりこよ　……ああ　船ふねが出でる　　下田しもだ街道かいどう　海うみを見みて　目めをあげた　前髪まえがみの　小ちいさな櫛くしも　忘られぬ　伊豆いずの旅たびよ　さようなら……
千鳥ちどりのブルース大津おおつ美子よしこ	大津おおつ美子よしこ	森もり英夫ひでお	渡久地とぐち政信まさのぶ		月つきの青あおさに　せめられて　たてば潮風しおかぜ　わびしく狂くるう　誰だれをたずねて　チュイチュイ　むせぶ千鳥ちどりの　ブルースよ　　あの日ひあの夜よるを　夢ゆめに見みる　胸むねにきざんだ　いとしの姿すがた　あわれかなたに　チュイチュイ　むせぶ千鳥ちどりの　ブルースよ　　荒あらい浮世うきよの　波なみこえる　暗くらい心しんの　夜更よふけの浜はまで　あなた待まつ身みに　チュイチュイ　むせぶ千鳥ちどりの　ブルースよ
形見かたみの詩集ししゅう大津おおつ美子よしこ	大津おおつ美子よしこ	矢野やの亮あきら	渡久地とぐち政信まさのぶ		淡紅あわべに(うすべに)色しょくの　スタンドに　はじめて知しった　痛いたむ胸むね　乙女おとめの夢ゆめを　そのままに　のせて静しずかに　春はるは逝ゆく　　うつろな指ゆびに　採とりあげる　かたみの詩しは　ヴェルレーヌ　儚はかない恋こいを　泣なかすやら　ほろりと風ふうに　散ちる花はなよ　　せつない想おもい　窓まどに寄よせ　ながめる空そらは　いぶし銀ぎん　別わかれの夜よるを　偲しのばせて　にじんで溶とけた　おぼろ月づき
夜霧よぎりのインペリアル・ロード黒沢くろさわ明あきらとロス・プリモス	黒沢くろさわ明あきらとロス・プリモス	佐伯さえき孝夫たかお	渡久地とぐち政信まさのぶ	寺岡てらおか真ま三さん	トーキョーあかりは　あなたのあかり　あなたをつつんで　やさしく燃もえる　むらさき色いろの　街まちかどは　好すきな二に人にんの　逢あうところ　いつもするよに　二人ふたりの夜よるは　小指こゆびからめて　寄より添そって　淡あわい夜霧よぎりの　インペリアル・ロード　　トーキョーあかりは　あなたのあかり　あなたがいなけりゃ　涙なみだのあかり　可愛かわいい肩かたに　手てをかけりゃ　そっとはにかむ　いじらしさ　とてもしあわせ　二人ふたりの夜よるは　愛あいの吐息といきも　ささやきも　淡あわい夜霧よぎりの　インペリアル・ロード　　可愛かわいい肩かたに　手てをかけりゃ　そっとはにかむ　いじらしさ　別わかれたくない　二人ふたりの夜よるは　ゆれる耳環みみわも　すすり泣なく　淡あわい夜霧よぎりの　インペリアル・ロード
池袋いけぶくろの夜よる八代やしろ亜紀あき	八代やしろ亜紀あき	吉川よしかわ静夫しずお	渡久地とぐち政信まさのぶ	山本やまもと寛之ひろゆき	あなたに逢あえぬ 悲かなしさに　涙なみだもかれて しまうほど　泣ないて悩なやんで 死しにたくなるの　せめないわ せめないわ　どうせ気きまぐれ 東京とうきょうの夜よるの池袋いけぶくろ　　他人たにんのままで 別わかれたら　よかったものを もうおそい　美よし久仁くに小路こうじの 灯あかりのように　待まちますわ 待まちますわ　さようならなんて　言いわれない 夜よるの池袋いけぶくろ　　にげてしまった 幸福こうふくは　しょせん女おんなの 身みにつかぬ　お酒さけで忘わすれる 人生じんせい横丁よこちょう　いつまでも いつまでも　どうせ気きまぐれ 東京とうきょうの夜よるの池袋いけぶくろ
お富とみさんTemiyan.	Temiyan.	山崎やまざき正ただし	渡久地とぐち政信まさのぶ		粋いきな黒くろ塀へい　見越みこしの松まつに　仇かたきな姿すがたの　洗あらい髪がみ　死しんだ筈はずだよ　お富とみさん　生いきていたとは　お釈迦様しゃかさまでも　知しらぬ仏ふつの　お富とみさん　エーサオー　げんやだな　　過すぎた昔むかしを　恨うらむじゃないが　風ふうもしみるよ　傷きずのあと　久ひさしぶりだな　お富とみさん　今いまじゃよび名なも　切きられの与三よそう(よさ)よ　これで一いち分ふんじゃ　お富とみさん　エーサオー　すまされめえ　　かけちゃいけない　他人たにんの花はなに　情なさけかけたが　身みのさだめ　愚痴ぐちはよそうぜ　お富とみさん　せめて今夜こんやは　さしつさされつ　飲のんで明あかそよ　お富とみさん　エーサオー　茶ちゃわん酒しゅ　　逢あえばなつかし　語かたるも夢ゆめさ　だれが弾ひくやら　明烏あけがらす　ついて来くる気きか　お富とみさん　命いのち　短みじかく　渡わたる浮世うきよは　雨あめもつらいぜ　お富とみさん　エーサオー　地獄じごく雨う
池袋いけぶくろの夜よる水森みずもりかおり	水森みずもりかおり	吉川よしかわ静夫しずお	渡久地とぐち政信まさのぶ		あなたに逢あえぬ　悲かなしさに　涙なみだもかれて　しまうほど　泣ないて悩なやんで　死しにたくなるの　せめないわ　せめないわ　どうせ気きまぐれ　東京とうきょうの夜よるの池袋いけぶくろ　　他人たにんのままで　別わかれたら　よかったものを　もうおそい　美よし久仁くに小路こうじ(みくにこうじ)の　灯ひ(あか)りのように　待まちますわ　待まちますわ　さようならなんて　言いわれない夜よるの池袋いけぶくろ　　にげてしまった　幸福こうふく(しあわせ)は　しょせん女おんなの　身みにつかぬ　お酒さけで忘わすれる　人生じんせい横丁よこちょう　いつまでも　いつまでも　どうせ気きまぐれ　東京とうきょうの夜よるの池袋いけぶくろ
横丁よこちょう名物めいぶつ浪曲ろうきょくぶろ曽根そね史郎しろう	曽根そね史郎しろう	吉田よしだ弘ひろし	渡久地とぐち政信まさのぶ		待まってましたと　二ふタ声ごえ三さん声こえ　湯気ゆげのあちらで　声こえがする　きかせましょうかネ　石松いしまつさん　いつか噂うわさも　たちまして　横丁よこちょう名物めいぶつ　名めい調子ちょうし　おそまつながらも　一席いっせきを。　　うまいもンだと　また手てが鳴なれば　名代なだいなりけり　東海道とうかいどう　いつか気きッ風ふうもネ　大政たいせいさん　かじり覚おぼえの　仁義じんぎやら　横丁よこちょう名物めいぶつ　のど自慢じまん　悪声あくせいながらも　つとめましょう。　　木戸きどは開放かいほう　どちらを向むこと　なじみばかりの　風呂ふろの中なか　飲のみな喰くいねえ　神田かんだッ子こ　丁度ちょうど、時間じかんと　なりまして　横丁よこちょう名物めいぶつ　ひと捻ひねり　続つづきは明日あしたの　おたのしみ。
雨あめとひとり者もの曽根そね史郎しろう	曽根そね史郎しろう	佐伯さえき孝夫たかお	渡久地とぐち政信まさのぶ		今日きょうも雨あめ　しゃくな雨あめ　雨あめはふるふる　銀座ぎんざうら　軒端のきばづたいに　肩先かたさきすぼめ　チョンガ淋さびしや　傘かさもない　通とおるあの娘むすめは　相合傘あいあいがさか　お茶ちゃをのむほど　銭ぜに(ぜに)はなし　どうせおいらは遣やる瀬せないない　チョンガ　チョンガ。　　赤あかい傘かさ　青あおい傘かさ　腕うでを組くみ組ぐみ　いそいそと　どこへゆこうと　二人ふたりはいいね　チョンガ侘わびしや　獨ひとりもの　雨あめは冷つめたし　あて先さきゃないし　映画えいが見みるにも連つれはなし　どうせおいらは遣やる瀬せないない　チョンガ　チョンガ。　　仰あおぐ空そら　やまぬ雨あめ　暮くれてゆくゆく　灯ひがともる　唄うたが流ながれる　マンボがはずむ　チョンガ哀あいしや　傘かさもない　濡ぬれてゆくほど　粹いきではないよ　いつになったら　嫁よめがくる　どうせおいらは遣やる瀬せないない　チョンガ　チョンガ。
踊子おどりこ氷川ひかわきよし	氷川ひかわきよし	喜志きし邦くに三さん	渡久地とぐち政信まさのぶ	石倉いしくら重信しげのぶ	さよならも　言いえず　泣ないている　私わたしの踊子おどりこよ　……ああ船ふねが出でる　　天城峠あまぎとうげで　会かい(お)うた日びは　絵えのように　あでやかな　袖そでが雨あめに　濡ぬれていた　赤あかい袖そでに　白しろい雨あめ……　　月つきのきれいな　伊豆いずの宿やど　紅あかいろの　灯ひ(ともしび)に　かざす扇おうぎ　舞まいすがた　細ほそい指ゆびの　なつかしさ……　　さよならも　言いえず　泣ないている　私わたしの踊子おどりこよ　……ああ船ふねが出でる　　下田しもだ街道かいどう　海うみを見みて　目めをあげた　前髪まえがみの　ちいさな櫛くしも　忘られぬ　伊豆いずの旅たびよ　さようなら……
俺おれは淋さびしいんだ石原いしはら裕次郎ゆうじろう	石原いしはら裕次郎ゆうじろう	佐伯さえき孝夫たかお	渡久地とぐち政信まさのぶ		赤あかい灯ひ青あおい灯ひ　ともる街角まちかどに　あの娘むすめを捨すてて　俺おれは行いく　さよなら　さよなら　俺おれは淋さびしいんだ　あの娘むすめと別わかれて　ひとり旅たびへゆく　　見返みかえるあの街まち　星ほしも泣ないている　まぶたもいつか　熱あつくなる　さよなら　さよなら　俺おれは淋さびしいんだ　夜よる風ふうにかわいや　声こえがきこえくる　　あの娘むすめの瞳ひとみも　忘わすれられないに　手紙てがみを残のこし　またの旅たび　さよなら　さよなら　俺おれは淋さびしいんだ　男おとこのさだめさ　ひとり旅たびへゆく
待まちましょう津村つむら謙けん	津村つむら謙けん	矢野やの亮あきら	渡久地とぐち政信まさのぶ		待まちましょう　待まちましょう　やがて来くる　その日ひまで　淋さびしくって　淋さびしくって　とても　たまらぬ朝あさは　そよ風かぜに　逃にげてゆく　夢ゆめのあと追おいながら　待まちましょう　待まちましょう　胸むねのうつろを　抱だきしめて　　待まちましょう　待まちましょう　二度にどと来こぬ　さだめでも　苦くるしくって　苦くるしくって　とても　たまらぬ夜よるは　遥はるかなる　空そらながめ　星ほしに呼よびかけながら　　待まちましょう　待まちましょう　胸むねのカレンダー　抱だきしめて

曲名きょくめい	歌手かしゅ名めい	作詞さくし者しゃ名めい	作曲さっきょく者しゃ名めい	編曲へんきょく者しゃ名めい	歌うたい出だし
上海しゃんはい帰がえりのリル津村つむら謙けん	津村つむら謙けん	東条とうじょう寿三郎じゅさぶろう	渡久地とぐち政信まさのぶ		船ふねを見みつめていた　ハマのキャバレーにいた　風ふうの噂うわさは　リル　上海しゃんはい帰がえりの　リル　リル　甘あまいせつない　思おもい出でだけを　胸むねにたぐって　探さがして歩あるく　リル　リル　どこにいるのか　リル　だれかリルを　知しらないか　　黒くろいドレスを見みた　泣ないていたのを見みた　もどれこの手てに　リル　上海しゃんはい帰がえりの　リル　リル　夢ゆめの四よん馬路うまじ(スマロ)の　霧きり降ふる中なかで　何なにもいわずに　別わかれた瞳ひとみ　リル　リル　ひとりさまよう　リル　だれかリルを　知しらないか　　海うみを渡わたってきた　ひとりぼっちで来きた　望のぞみ捨すてるな　リル　上海しゃんはい帰がえりの　リル　リル　暗くらい運命うんめい(さだめ)は　二人ふたりでわけて　共ともに暮くらそう　昔むかしのままで　リル　リル　きょうも逢あえない　リル　だれかリルを　知しらないか
島しまのブルース青江あおえ三奈みな	青江あおえ三奈みな	吉川よしかわ静夫しずお	渡久地とぐち政信まさのぶ		奄美あまみなちかしゃ　蘇鉄そてつのかげで　泣なけばゆれます　サネン花はなヨ　ながい黒髪くろかみ　島しまむすめ　島しまむすめヨ　　愛人あいじんはいまごろ　起おきてか寝ねてか　淋さびしがらせる　浜千鳥はまちどりヨ　南風みなみかぜのふく夜よるは　ねむられぬ　ねむられぬヨ　　夏なつのおどりは　七日なのかと七なな夜や　みんな知しり候こうる　月つきの夜よるヨ　名瀬なぜの港みなとの　船ふねがでる　船ふねがでるヨ　　着きせてみせたい　大島おおしまつむぎ　わすれられない　あのひとにヨ　なさけひとすじ　島しまむすめ　島しまむすめヨ
東京とうきょうアンナ青江あおえ三奈みな	青江あおえ三奈みな	藤間とうま哲郎てつろう	渡久地とぐち政信まさのぶ		ライトの虹にじを　踏ふみながら　銀座ぎんざの夜よるを　ひらく薔薇ばら　ああ誰だれか呼よぶ　舞姫まいひめの　その名なはアンナ　東京とうきょうアンナ　噂うわさのアンナ　　重かさねる酒さけの　激はげしさは　耐たえた恋こいの　しわざやら　ああ誰だれが知しろ　くずれ咲さく　その名なはアンナ　東京とうきょうアンナ　吐息といきのアンナ
夜霧よぎりに消きえたチャコ青江あおえ三奈みな	青江あおえ三奈みな	宮川みやがわ哲夫てつお	渡久地とぐち政信まさのぶ		俺おれのこころを　知しりながら　なんでだまって　消きえたんだ　チャコ　チャコ　酒場さかばに咲さいた　花はなだけど　あの娘むすめは可憐かれんな　可憐かれんな娘むすめだったよ　　青あおいネオンが　泣ないている　紅あかいネオンも　涙なみだぐむ　チャコ　チャコ　帰かえっておくれよ　もう一度いちど　俺おれのせつない　せつないこの胸むねに
小樽おたるの灯ひ青江あおえ三奈みな	青江あおえ三奈みな	吉川よしかわ静夫しずお	渡久地とぐち政信まさのぶ		暗くらいこの世よを　手てさぐりで　生いきて流ながれる　花園はなぞのあたり　浮世うきよ通どおりの　灯ひにすがり　酒さけで自じ口くち分ぶんを　責せめている　そんなあなたに　抱いだかれて泣ないた　小樽おたるの灯ひ　　石いしの坂道さかみち　港町みなとちょう　船ふねが口笛くちぶえ　咲さいてるような　遠とおい汽笛きてきが　淋さびしいの　耳みみをふさいで　涙なみだぐむ　女おんなひとりの　想おもい出で通どおり　小樽おたるの町まちよ　　他人行儀たにんぎょうぎで　とおせたら　つらい噂うわさも　立たたないものを　稲荷いなり小路こうじの　ネオン花はな　男おとこなんかに　だまされて　死しにもできない　夜よるがまた来くる　小樽おたるの灯ひ
お富とみさん春日かすが八郎はちろう	春日かすが八郎はちろう	山崎やまざき正ただし	渡久地とぐち政信まさのぶ		粋いき(いき)な黒くろ塀へい(くろべい)　見越みこしの松まつに　仇かたき(あだ)な姿すがたの　洗あらい髪がみ　死しんだはずだよ　お富とみさん　生いきていたとは　お釈迦しゃか(しゃか)さまでも　知しらぬ仏ふつの　お富とみさん　エッサオー　源みなもと冶店(げんやだな)　　過すぎた昔むかしを　恨うらむじゃないが　風ふうもしみるよ　傷きずの痕あと(あと)　久ひさしぶりだな　お富とみさん　今いまじゃ異名いみょう(よびな)も　切きられの与三よそう(よさ)よ　これで一いち分ふん(いちぶ)じゃ　お富とみさん　エッサオー　すまされめえ　　かけちゃいけない　他人たにんの花はなに　情じょうかけたが　身みの運命うんめい(さだめ)　愚痴ぐちはよそうぜ　お富とみさん　せめて今夜こんやは　さしつさされつ　飲のんで明あかそよ　お富とみさん　エッサオー　茶ちゃわん酒しゅ　　逢(あ)えばなつかし　語かたるも夢ゆめさ　だれが弾たま(ひ)くやら　明烏あけがらす(あけがらす)　ついて来くる気きか　お富とみさん　命いのち短みじかく　渡わたる浮世うきよは　雨あめもつらいぜ　お富とみさん　エッサオー　地獄じごく雨う
島しまの船唄ふなうた三橋みつはし美よし智也ともや	三橋みつはし美よし智也ともや	矢野やの亮あきら	渡久地とぐち政信まさのぶ		茜あかね流ながして　もう陽ひが沈しずむ　胸むねの思おもいも　つい燃もえる　エッサホイ　エッサホイ　海うみはぎらなぎ　船足ふなあしァ遅おそい　磯いそで待まつ身みを　エンヤコラホイ　エンヤコラホイ　思おもえやんせ　　帰かえる鵜うの鳥とり　せきゃるなしばし　知しらぬふりとは　つれなかろ　エッサホイ　エッサホイ　あせりゃ櫓ろ(ろ)べそも　ギギッと泣ないて　ほんにせつない　エンヤコラホイ　エンヤコラホイ　もどり船せん　　なぜか気きになる　灯台とうだいあかり　ちらり浮気うわきに　また消きえる　エッサホイ　エッサホイ　せめて落おちるな　裏山うらやま椿つばき　わしが錨いかりを　エンヤコラホイ　エンヤコラホイ　おろすまで
ズンドコ横丁よこちょう雪村ゆきむらいづみ	雪村ゆきむらいづみ	宮川みやがわ哲夫てつお	渡久地とぐち政信まさのぶ		久ひさしぶりだナー、肩かた抱いだきよせりゃ　可愛かわいいエクボが濡ぬれている　ここは港みなとのズンドコ酒場さかば　海うみの男おとこのたまり場ば所しょ　トコ　ズンズンドコたまり場ば所しょ　　ラムにするかな、シャンパン抜ぬこか　唄うたにしようか踊おどろうか　逢あいたかったわ　おたがいさまさ　飲のむぜ今夜こんやは浴あびるほど　トコ　ズンズンドコ浴あびるほど　　うまいもんだナ、半年はんとしぶりの　陸りくの空気くうきと云いう奴やつは　苦労くろう忘わすれのズンドコ節ぶしさ　はめを外はずして浮うかれるぜ　トコ　ズンズンドコ浮うかれるぜ
ごめんなさいねお母かあさん大津おおつ美子よしこ	大津おおつ美子よしこ	東あずま逸平いっぺい	渡久地とぐち政信まさのぶ		虹にじよりもはかなく遠とおくあの空そらへ　消きえてしまった　お母かあさん　思おもっている程ほど　思おもう程ほど　なんにもしないで　ごめんなさいね　ごめんなさいね　お母かあさん　お母かあさん　　わたしだけ残のこして　ひとりあの空そらへ　消きえてしまったお母かあさん　涙なみだであの星ほし　光ひかる夜よる　いつでもやさしい微笑びしょうの　花はなを心しんにもっていた　お母かあさん　　思おもっている程ほど　思おもう程ほど　なんにもしないで　ごめんなさいね　ごめんなさいね　お母かあさん　お母かあさん
港みなとのエトランゼ岡おか晴夫はるお	岡おか晴夫はるお	矢野やの亮あきら	渡久地とぐち政信まさのぶ		流ながれ流ながれて　たどりつく　知しらぬ港みなとは　青あおい霧きり　もっとお寄よりよ　淋さびしじゃないか　どうせ故郷こきょうにゃ　帰かえれぬ二人ふたり　俺おれもお前まえも　エトランゼ　　抱だいたギターを　爪弾つまびけば　すすり泣なきする　いじらしさ　そっと唄うたおよ　切せつない胸むねを　待まてど来くるやら　花はな咲さく春はるが　俺おれもお前まえも　エトランゼ　　残のこる未練みれんに　ひかされて　風ふうにまかせた　旅たびの空そら　ほって置おいてよ　流ながしの唄うたは　届とどくあてない　儚はかない夢ゆめさ　俺おれもお前まえも　エトランゼ
幸福こうふくはあの空むなしから岡おか晴夫はるお	岡おか晴夫はるお	矢野やの亮あきら	渡久地とぐち政信まさのぶ		黄昏たそがれの並木なみき路ろ　ひとり見みてましょう　淋さびしさに　恋こいしさに　ひとり窓辺まどべで見みてましょう　やがてつく　街まちの灯ひが　暗くらい心しんを　照てらして　照てらして　来くる来くる　来くる来きたる来くる　来くるよ　幸福こうふく(しあわせ)は　あの街まちから　かならず　やって来くる　来くるよ　　あの頃ころの思おもい出でを　そっと呼よびましょう　過かぎし日びを　夢ゆめの日ひを　そっと小声こごえで呼よびましょう　やがて出でる　月つきさえも　愛いとし面影おもかげ　浮うかべて　浮うかべて　来くる来くる　来くる来きたる来くる　来くるよ　幸福こうふくは　あの空そらから　かならず　やって来くる　来くるよ　　思おもい出でを抱だきしめて　じっと待まちましょう　苦くるしみも　かなしみも　じっと耐たい(こら)えて待まちましょう　やがて来くる　幸福こうふくに　涙なみだなんかは　おさらば　おさらば　来くる来くる　来くる来きたる来くる　来くるよ　幸福こうふくは　いつの日ひにか　かならず　やって来くる　来くるよ
想おもい出でのランプに灯ひを入いれて三条さんじょう町子まちこ	三条さんじょう町子まちこ	矢野やの亮あきら	渡久地とぐち政信まさのぶ		淋さびしくなれば　モン・シェール　想おもい出でのランプに　灯ひをいれて　過かぎし日びの　たのし夢ゆめ　くりかえす　わたし　貴方あなたは　いつかきっと　この胸むねにかえる　　逢あいたくなれば　モン・シェール　あの空そらにまたたく　星ほしを呼よび　なつかしい　面影おもかげの　あとを追おう　わたし　貴方あなたは　今いまはどこで　この星ほしを見みてる　　泣なきたくなれば　モン・シェール　マロニエの花はな咲さく　街まちに来きて　あてのない　幸福こうふく(しあわせ)を　待まちわびる　わたし　貴方あなたは　いつか逢あった　この街まちにかえる
さすらいのラーニャ三条さんじょう町子まちこ	三条さんじょう町子まちこ	松村まつむら又一またいち	渡久地とぐち政信まさのぶ		きりの深ふかい夜よるだった　キタイスカヤの街まちかどで　涙なみだ乍らに別わかれたラーニャ　ラーニャ　いとしのラーニャ　今宵こよいいづこで　泣ないているやら　忘わすれられないその名なよ　ラーニャ　いとしのラーニャ　　夢ゆめと消きえた恋こいだった　赤あかいオゴニカ抱だきしめて　泣なける思おもいで別わかれたラーニャ　ラーニャ　いとしのラーニャ　めぐりあう日ひは　いつの事ことやら　かわいひとみのその名なよラーニャ　いとしのラーニャ　　きりの深ふかい夜よるだった　セントポールの鐘かね(かね)の音おとが　胸むねにきざんで別わかれたラーニャ　ラーニャ　いとしのラーニャ　春はるはふたゝびかえり来くるやら　呼よべどはかないその名なよ　ラーニャ　いとしのラーニャ
マドロス追分おいわけ津村つむら謙けん	津村つむら謙けん	矢野やの亮あきら	渡久地とぐち政信まさのぶ		愛あい(いと)しおまえをヨー　甲板かんぱん(デッキ)で呼よべばヨー　暗くらい波間なみまを　鴎かもめになって　恋こいし恋こいしと　泣なき泣なき飛とんだ　遠とおい港みなとへ　泣なき泣なき飛とんだ　無事ぶじで着ついたかヨー　おまえの夢ゆめにヨー　　俺おれらマドロスヨー　北海道ほっかいどう暮くらしヨー　荒あら(すさ)ぶ暴風ぼうふう(あらし)も　怖こわくはないが　愛あい(いと)しおまえと　せつない別わかれ　ままにならない　せつない別わかれ　せめて逢あおうかヨー　夜よごとの夢ゆめでヨー　　愛いとしおまえをヨー　船倉ふなぐら(ハッチ)で偲しのびゃヨー　暗くらい夜空よぞらの　粉雪こゆきとなって　窓まどのガラスに　凍こおって積つもる　痛いたむ思おもいが　凍こおって積つもる　さぞや寒さむかろヨー　今夜こんやの夢ゆめはヨー
リルを探さがしてくれないか津村つむら謙けん	津村つむら謙けん	東條とうじょう寿三郎じゅさぶろう	渡久地とぐち政信まさのぶ		街まちで泣ないてたリル　噂うわさばかりのリル　たずね歩あるいて　幾いく年月としつきも　過すぎてせつなく　涙なみだであえぐ　どこに消きえたかリル　くにも知しらないリル　上海しゃんはい帰がえりの　上海しゃんはい帰がえりの　リルを探さがしてくれないか　　泣ないて手てを振ふるリル　霧きりの四よん馬路うまじ(スマロ)のリル　忘わすれられない　あの面影おもかげの　今日きょうはいずこで　昔むかしをしのぶ　共ともに暮くらしたリル　胸むねにさまようリル　上海しゃんはい帰がえりの　上海しゃんはい帰がえりの　リルに会あわせてくれないか　　辛つらい旅路たびじのリル　一人ひとりぼっちのリル　いつか都との　夜空よぞらの涯に　落おちた星ほしさえ　心しんに熱あつい　変かわりはてるなリル　呼よべど答こたえぬリル　上海しゃんはい帰がえりの　上海しゃんはい帰がえりの　リルを見みつけてくれないか
マルーシャ可愛かわいいや津村つむら謙けん	津村つむら謙けん	松村まつむら又一またいち	渡久地とぐち政信まさのぶ		そなたと別わかれの　夜よるはつらい　別わかれてしまえば　ネエ　マルーシャ　可愛かわいいそなたの　唇くちびるは　ほかの男おとこに　触ふれるだろ　夜よるはまっくらだ　夜よるはこわい　マルーシャ　可愛かわいいや　可愛かわいいや　マルーシャ　　赤あかいサラファン　目めにしみる　別わかれたあとで　ネエ　マルーシャ　憎にくい悪魔あくまが　しのびより　そなたの心しんを　さそうだろう　丸まるいえくぼが　気きにかかる　マルーシャ　可愛かわいいや　可愛かわいいや　マルーシャ　　男おとこの心しんは　恋こいと酒さけ　復活ふっかつ祭さい(まつり)の夜よるは　ネエ　マルーシャ　可愛かわいいそなたと　手てをくんで　踊おどりあかそよ　夜明よあけまで　もえるペチカの　火ひのそばで　マルーシャ　可愛かわいいや　可愛かわいいや　マルーシャ
東京とうきょうの椿つばき姫ひめ津村つむら謙けん	津村つむら謙けん	東条とうじょう寿三郎じゅさぶろう	渡久地とぐち政信まさのぶ		窓まどうつ風ふうの　ためいきか　更ふけてネオンの　点ともる街まち　その名なは　知しらない　いつか寂さびしく　浮うかぶ顔かお　あゝ思おもい出での　胸むねにすむ　東京とうきょうの椿つばき姫ひめ　　嘆なげきの酒さけに　酔よいしれて　なにも云いわずに　泣ないていた　その名なは　知しらない　夢ゆめにしみこむ　古ふるい傷きず　あゝさすらいの　君きみいずこ　東京とうきょうの椿つばき姫ひめ　　夜霧よぎりの街まちに　つつまれて　暗くらいさだめの　果はてを行いく　その名なは　知しらない　呼よぶな彼方かなたの　白しろい星ほし　あゝ胸むねに咲さき　胸むねに散ちる　東京とうきょうの椿つばき姫ひめ
港みなとのおりくさん若わか原はら一郎いちろう	若わか原はら一郎いちろう	伊藤いとう岸子きしこ・補ほ作詞さくし：服部はっとり鋭するど夫おっと	渡久地とぐち政信まさのぶ		縞しま(しま)のお召めし(めし)に　西陣にしじんしめて　枠わくじゃないかえ　おりくさん　徳利とっくり片手かたてに　愛嬌あいきょうまけば　さわぐ筈はずだよ　与太よたさんが　サ　サエ　港町みなとちょう　　酔よえばほんのり　目元めもとが千せん両りょう　味あじがあるぞえ　おりくさん　色いろは浅黄あさぎに　白地しろじでぬいた　こぼれ松葉まつばの　こののれん　サ　サエ　嬉うれしいね　　明日あしたは船出ふなでと　小声こごえで言いえば　無事ぶじで居いてねと　おりくさん　強つよいようでも　女おんなは女おんな　涙なみだふく袖そで　ちらほらと　サ　サエ　紅べにが散ちる
東京とうきょうアンナ市川いちかわ由紀乃ゆきの	市川いちかわ由紀乃ゆきの	藤間とうま哲郎てつろう	渡久地とぐち政信まさのぶ		ライトの虹にじを　踏ふみながら　銀座ぎんざの夜よるを　ひらく薔薇ばら　ああ　誰だれか呼よぶ　舞姫まいひめの　その名なはアンナ　東京とうきょうアンナ　噂うわさのアンナ　　柔やわら(やわ)らな肌はだを　黒髪くろかみに　隠かくせど甘あまき　流ながし瞳ひとみ(め)よ　ああ　誰だれゆえに　情熱じょうねつの　その名なはアンナ　東京とうきょうアンナ　妖(あや)しきアンナ　　重かさねる酒さけの　激はげしさは　耐たい(こら)えた恋こいの　しわざやら　ああ　誰だれが知しろ　くずれ咲さく　その名なはアンナ　東京とうきょうアンナ　吐息といきのアンナ
つむぎ恋こい唄うた三沢みさわあけみ	三沢みさわあけみ	野村のむら秀しげる亮あきら・渡久地とぐち政信まさのぶ	渡久地とぐち政信まさのぶ		愛あいを紬つむぎ(つむぎ)に　織おりたいからと　今朝けさの手紙てがみに　書かいて出だす　遠とおく離はなれて　思おもいは一ひとつ　糸いとで繋つなぎ(つな)いだ　島しまなさけ　加か那な(かな)は嫁よめ入いれ頃ごろ(たちごろ)　二に十じゅう(はたち)ごろ　　愛あいの手てで織おる　大島紬おおしまつむぎ(つむぎ) 　紅べにの色いろ柄がら(いろがら)　花はな模様もよう　浮うかぶ面影おもかげ　夜業やぎょう(よなべ)の夜よるに　二人ふたり交(かわ)した　秘ひめ言葉ことば　加か那な(かな)は嫁よめ入いれ頃ごろ(たちごろ)　二に十じゅう(はたち)ごろ　　愛あいの紬つむぎ(つむぎ)を　あなたに着きせて　連つれて行いきたい　夏なつまつり　踊おどる振ふ(ふ)り袖そで(そで)　袂たもと(たもと)に絡からま(から)む　風ふうが婦ふ夫おっと(めおと)の　縁えん(えん)むすび　加か那な(かな)は嫁よめ入いれ頃ごろ(たちごろ)　二に十じゅう(はたち)ごろ
わかれ酒しゅ三沢みさわあけみ	三沢みさわあけみ	吉川よしかわ静夫しずお	渡久地とぐち政信まさのぶ		女おんなの歓喜かんき(よろこび)おしえた貴方あなた(ひと)が　こんな　こんな　こんな悲哀ひあい(かなしみ)　わたしに呉ご(く)れた　涙なみだながして　悩なやんだ果はてに　痩やせ(や)せたとこの頃ころ　いわれます　命いのちを泣なかす　わかれ酒しゅ　　死しんだらよかった　抱いだかれたままで　甘あまい　甘あまい　甘あまい言葉ことばに　私わたしは燃もえた　嘘うそも本当ほんとうも　男おとこは上手じょうず　二に度目どめの人生じんせい　さがします　命いのちを泣なかす　わかれ酒しゅ　　生いきてる限かぎりは　忘わすれはしない　それが　それが　それが本音ほんね(ほんね)の　わたしにさせた　夜よるの仕草しぐさや　口癖くちぐせなんか　酔ようほど心しんに　浮うかびます　命いのちを泣なかす　わかれ酒しゅ
島しまのブルース三沢みさわあけみ・和田わだ弘ひろしとマヒナスターズ	三沢みさわあけみ・和田わだ弘ひろしとマヒナスターズ	吉川よしかわ静夫しずお	渡久地とぐち政信まさのぶ		奄美あまみなちかしや　蘇鉄そてつ(ソテツ)のかげで　泣なけばゆれます　サネン花はなョ　ながい黒髪くろかみ　島しまむすめ島とうむすめョ　　愛人あいじん(カナ)はいまごろ　起おきてか寝ねてか　淋さびしがらせる　浜千鳥はまちどりョ　南風みなみかぜ(ハエ)のふく夜よるは　ねむられぬねむられぬョ　　夏なつのおどりは　七日なのかと七なな夜や　みんな知しり候こう(ショ)る　月つきの夜よるョ　名瀬なぜの港みなとの　船ふねがでる船ふねがでるョ　　着きせてみせたい　大島おおしまつむぎ　わすれられない　あのひとにョ　なさけひとすじ　島しまむすめ島とうむすめョ
湖みずうみ愁山内やまうち惠めぐみ介かい	山内やまうち惠めぐみ介かい	宮川みやがわ哲夫てつお	渡久地とぐち政信まさのぶ		悲かなしい恋こいの　なきがらは　そっと流ながそう　泣なかないで　かわいあの娘むすめよ　さようなら　たそがれせまる　湖みずうみの　水みずに浮うかべる　木この葉は舟ぶね　　ひとりの旅たびの　淋(さび)しさは　知しっていたのさ　始はじめから　はぐれ小鳩こばとか　白樺しらかんばの　こずえに一いち羽わ　ほろほろと　泣ないて涙なみだで　誰だれを呼よぶ　　夕星ゆうずつ一ひとつ　また一ひとつ　ぬれた瞳ひとみを　しのばせる　思おもい出だすまい　なげくまい　東京とうきょうは遠とおい　あの峰みねを　越こえてはるかな　空そらのはて
踊子おどりこ山内やまうち惠めぐみ介かい	山内やまうち惠めぐみ介かい	喜志きし邦くに三さん	渡久地とぐち政信まさのぶ		さよならも　言いえず　泣ないている　私わたしの踊子おどりこよ　……ああ　船ふねが出でる　　天城峠あまぎとうげで　会あうた日ひは　絵えのように　あでやかな　袖そでが雨あめに　濡ぬれていた　赤あかい袖そでに　白しろい雨あめ……　　月つきのきれいな　伊豆いずの宿やど　紅あかいろの　灯ひに　かざす扇おうぎ　舞まいすがた　細ほそい指ゆびの　なつかしさ……　　さよならも　言いえず　泣ないている　私わたしの踊子おどりこよ　……ああ　船ふねが出でる　　下田しもだ街道かいどう　海うみを見みて　目めをあげた　前髪まえがみの　小ちいさな櫛くしも　忘られぬ　伊豆いずの旅たびよ　さようなら……
吹ふけば飛とぶよな若わか原はら一郎いちろう	若わか原はら一郎いちろう	東條とうじょう寿三郎じゅさぶろう	渡久地とぐち政信まさのぶ	渡久地とぐち政信まさのぶ	おおい　どしたい元気げんきかい　ネオンまたたく　街角まちかどは　うれし涙なみだの　わくところ　吹ふけば　飛とぶ飛とぶ　飛とぶよな　仲間なかまなら　誰だれが離はなさりょ　この腕うで(かいな)　僕ぼくもやるから　君きみもやれ　ポルカ唄うたって　ポルカ唄うたって　夜よるの更ふけるまで　　そうさ　そうだよ若わかさだよ　消きえた恋こいでは　更さらにない　落おちる涙なみだも　燃もえている　吹ふけば　飛とぶ飛とぶ　飛とぶよな　真しんの底そこ　赤あかの他人たにんが　知しるものか　僕ぼくも飲のむから　君きみも飲のめ　ポルカ唄うたって　ポルカ唄うたって　夜よるの更ふけるまで　　おおい　やろうぜ見みせようぜ　明日あしたを画が(えが)いて　抱だいて来きた　ダイヤモンドの　胸むねの中なか　吹ふけば　飛とぶ飛とぶ　飛とぶよな　風情ふぜいでも　いつの何なん時じ(いつ)まで　こうじゃない　僕ぼくもゆくから　君きみもこい　ポルカ唄うたって　ポルカ唄うたって　夜よるの更ふけるまで
お富とみさん氷川ひかわきよし	氷川ひかわきよし	山崎やまざき正ただし	渡久地とぐち政信まさのぶ	石倉いしくら重信しげのぶ	粋いきな黒くろ塀へい　見越みこしの松まつに　仇かたきな姿すがたの　洗あらい髪がみ　死しんだ筈はずだよ　お富とみさん　生いきていたとは　お釈迦しゃかさまでも　知しらぬ仏ふつの　お富とみさん　エーサォー　玄げん冶店　　過すぎた昔むかしを　恨うらむじゃないが　風ふうも沁しみるよ　傷きずの跡あと　久ひさしぶりだな　お富とみさん　今いまじゃ呼よび名なも　切きられの与三よそうよ　これで一いち分ふんじゃ　お富とみさん　エーサォー　すまされめえ　　かけちゃいけない　他人たにんの花はなに　情なさけかけたが　身みのさだめ　愚痴ぐちはよそうぜ　お富とみさん　せめて今夜こんやは　さしつさされつ　飲のんで明あかそよ　お富とみさん　エーサォー　茶ちゃわん酒しゅ　　逢あえばなつかし　語かたるも夢ゆめさ　誰だれが弾ひくやら　明烏あけがらす　ついてくる気きか　お富とみさん　命いのちみじかく　渡わたる浮世うきよは　雨あめもつらいぜ　お富とみさん　エーサォー　地獄じごく雨う
上海しゃんはい帰がえりのリルちあきなおみ	ちあきなおみ	東条とうじょう寿三郎じゅさぶろう	渡久地とぐち政信まさのぶ	倉田くらた信雄のぶお	船ふねを見みつめていた　ハマのキャバレーにいた　風ふうの噂うわさはリル　上海しゃんはい帰がえりのリル　リル　甘あまいせつない　思おもい出でだけを　胸むねにたぐって　探さがして歩あるく　リル　リル　どこにいるのか　リル　だれかリルを　知しらないか　　黒くろいドレスを見みた　泣ないていたのを見みた　もどれこの手てにリル　上海しゃんはい帰がえりのリル　リル　夢ゆめの四よん馬路うまじ(スマロ)の　霧きり降ふる中なかで　何なにもいわずに　別わかれた瞳ひとみ　リル　リル　ひとりさまよう　リル　だれかリルを　知しらないか　　海うみを渡わたって来きた　ひとりぼっちで来きた　望のぞみ捨すてるな　リル　上海しゃんはい帰がえりの　リル　リル　暗くらい運命うんめい(さだめ)は　ふたりでわけて　ともに暮くらそう　昔むかしのままで　リル　リル　きょうも逢あえない　リル　だれかリルを　知しらないか
夜よるのバイオリン松島まつしま詩子うたこ	松島まつしま詩子うたこ	若杉わかすぎ雄三郎ゆうさぶろう	渡久地とぐち政信まさのぶ		夜よるのひととき　ひき鳴ならす　恋こいはかなしい　トレモロか　あなたは　あなたは　どこにいる　月つきが木陰こかげに　下した(お)りる夜よるは　そっと取とり出だす　バイオリン　　君きみは優やさしい　紅べにのバラ　恋こいはかなしい　流ながれ星ぼし　あなたは　あなたは　どこにいる　泣ないた別わかれの　想おもい出でに　ひとり奏そう(かな)でる　バイオリン　　糸いとのしらべも　すすり泣なく　恋こいはかなしい　トレモロか　あなたは　あなたは　どこにいる　想おもい出だす夜よるは　面影おもかげを　偲しのべ(しの)ぶさみしい　バイオリン
島しまのブルース田端たばた義夫よしお	田端たばた義夫よしお	吉川よしかわ静夫しずお	渡久地とぐち政信まさのぶ	小谷おたに充たかし	奄美あまみなちかしゃ　蘇鉄そてつのかげで　泣なけばゆれます　サネン花はなヨ　ながい黒髪くろかみ　島しまむすめ　島しまむすめヨ　　愛人あいじん(かな)はいまごろ　起おきてか寝ねてか　淋さびしがらせる　浜千鳥はまちどりヨ　南風みなみかぜ(はえ)のふく夜よるは　ねむられぬ　ねむられぬヨ　　夏なつのおどりは　七日なのかと七なな夜や　みんな知しり候こうる　月つきの夜よるヨ　名瀬なぜの港みなとの　船ふねがでる　船ふねがでるヨ　　着きせてみせたい　大島おおしまつむぎ　わすれられない　あのひとにヨ　なさけひとすじ　島しまむすめ　島しまむすめヨ
流ながれの雲くもに天知あまち茂しげる	天知あまち茂しげる	川内かわうち康範やすのり	渡久地とぐち政信まさのぶ		流ながれの雲くもにきいてみた　おいら明日あしたは　何処どこへ行いく　そよ吹ふく風ふうに　きいてみた　おいら明日あしたは　何処どこへ行いく　　風ふうがこたえた　雲くもにきけ　雲くもがこたえた　風ふうにきけ　どうせこの世よの寂さびしさを　知しっていながら何故なぜにきく　　何処どこで死しのうと　生いきようと　泣ないてくれてがあるじゃなし　天上天下てんじょうてんげ　ただひとり　頼たよれる奴やつは　俺おれひとり　頼たよれる奴やつは　俺おれひとり
東京とうきょうアンナ大津おおつ美子よしこ	大津おおつ美子よしこ	藤間とうま哲郎てつろう	渡久地とぐち政信まさのぶ		ライトの虹にじを　踏ふみながら　銀座ぎんざの夜よるを　ひらく薔薇ばら　ああ　誰だれか呼よぶ　舞姫まいひめの　その名なはアンナ　東京とうきょうアンナ　噂うわさのアンナ　　柔やわらな肌はだを　黒髪くろかみに　隠かくせど甘あまき　流ながし瞳ひとみ(め)よ　ああ　誰だれゆえに　情熱じょうねつの　その名なはアンナ　東京とうきょうアンナ　妖あやしきアンナ　　重かさねる酒さけの　激はげしさは　耐たえた恋こいの　しわざやら　ああ　誰だれが知しろ　くずれ咲さく　その名なはアンナ　東京とうきょうアンナ　吐息といきのアンナ
長崎ながさきの夜よる金沢かなざわ明子あきこ	金沢かなざわ明子あきこ	吉川よしかわ静夫しずお	渡久地とぐち政信まさのぶ		雨あめがそぼ降ふる　オランダ坂ざかを　濡ぬれてあるけば　あゝ　花はながちる　踏ふめば泣なくよと　優やさしく言いった　そんなあなたに　私わたしをあげた　夜よるの長崎ながさき　夜よるの長崎ながさき　長崎ながさきの夜よる　　せめて酔よいたい　びいどろグラス　注ちゅう(つ)いだお酒さけも　あゝ　涙なみだいろ　わかれたくない　みだれて燃もえる　女おんなごころに　私わたしをさせた　夜よるの長崎ながさき　夜よるの長崎ながさき　長崎ながさきの夜よる　　おもいきりばし　丸山まるやま　胴どう座ざ　恋こいの涙なみだの　あゝ　捨すてどころ　流ながれはてない　運命うんめい(さだめ)の旅路たびじ　消きえぬ思おもい出で　私わたしにくれた　夜よるの長崎ながさき　夜よるの長崎ながさき　長崎ながさきの夜よる
酒さけは手酌てじゃくでほろ酔よいで三沢みさわあけみ	三沢みさわあけみ	吉岡よしおか治おさむ	渡久地とぐち政信まさのぶ		男おとこはきれいに　捨すてました　いったそばから　また惚ほれて　いつか身みにつく　不幸ふこうぐせ　いま頃ごろあの人ひと　どうしてる　甲斐性かいしょうないから　気きになって　酒さけは手酌てじゃくで　ほろ酔よいで…　　片意地かたいじはっても　おんなです　肩かたがおちます　夜更よふけどき　つくしきりたい　抱いだかれたい　みれんを肴さかなに　わすれ酒しゅ　猫ねこにからんで　逃にげられて　酒さけは手酌てじゃくで　ほろ酔よいで…　　明日あしたはどうやら　雨あめもよい　どこであの人ひと　雨あめやどり　さしてあげたい　おんな傘かさ　帰かえっておいでよ　いつだって　吐息といきまじりの　こぼれ唄うた　酒さけは手酌てじゃくで　ほろ酔よいで…
踊子おどりこ三浦みうら洸こう一いち	三浦みうら洸こう一いち	喜志きし邦くに三さん	渡久地とぐち政信まさのぶ		さよならも　言いえず　泣ないている　私わたしの踊子おどりこよ　……ああ　船ふねが出でる　　天城峠あまぎとうげで　会かい(お)うた日びは　絵えのように　あでやかな　袖そでが雨あめに　濡ぬれていた　赤あかい袖そでに　白しろい雨あめ……　　月つきのきれいな　伊豆いずの宿やど　紅あかいろの　灯ひ(ともしび)に　かざす扇おうぎ　舞まいすがた　細ほそい指ゆびの　なつかしさ……　　さよならも　言いえず　泣ないている　私わたしの踊子おどりこよ　……ああ　船ふねが出でる　　下田しもだ街道かいどう　海うみを見みて　目めをあげた　前髪まえがみの　小ちいさな櫛くしも　忘られぬ　伊豆いずの旅たびよ　さようなら……
池袋いけぶくろの夜よる青江あおえ三奈みな	青江あおえ三奈みな	吉川よしかわ静夫しずお	渡久地とぐち政信まさのぶ		あなたに逢あえぬ　悲かなしさに　涙なみだもかれて　しまうほど　泣ないて悩なやんで　死しにたくなるの　せめないわ　せめないわ　どうせ気きまぐれ東京とうきょうの　夜よるの池袋いけぶくろ　　他人たにんのままで　別わかれたら　よかったものを　もうおそい　美よし久仁くに小路こうじ(みくにこうじ)の　灯あかりのように　待まちますわ　待まちますわ　さようならなんて言いわれない　夜よるの池袋いけぶくろ　　にげてしまった　幸福こうふくは　しょせん女おんなの　身みにつかぬ　お酒さけで忘わすれる　人生じんせい横丁よこちょう　いつまでも　いつまでも　どうせ気きまぐれ東京とうきょうの　夜よるの池袋いけぶくろ
長崎ながさきブルース青江あおえ三奈みな	青江あおえ三奈みな	吉川よしかわ静夫しずお	渡久地とぐち政信まさのぶ		逢あえば別わかれが　こんなにつらい　逢あわなきゃ　夜よるがやるせない　どうすりゃいいのさ　思案しあん橋きょう　丸山まるやませつない　恋こい灯あかり　ああ　せつない長崎ながさきブルースよ　　泣ないてすがれば　好すきだと抱だいて　とかせた帯おびひも　南蛮なんばん屏風びょうぶ　ガラスの絵えにさえ　紅べにがつく　男おとこと女おんなの　恋こいごころ　ああ　女おんなの長崎ながさきブルースよ　　石いしのたたみを　歩あるいたときも　二ふたつの肩かたが　はなれない　ザボンのかおりの　うす月夜づきよ　死しんでも忘わすれぬ　恋こいすがた　ああ　忘わすれぬ長崎ながさきブルースよ
林檎りんごッコフランク永井ながい	フランク永井ながい	佐伯さえき孝夫たかお	渡久地とぐち政信まさのぶ		林檎りんごッコ　林檎りんごッコ　くにを出でてから　もう三さん年ねんだ　旅たびから旅たびの　さすらいぐらし　林檎りんごッコ　林檎りんごッコ　おまえを見みるたび　想おもい出だす　帰かえりたくなる　ふるさとだ　　林檎りんごッコ　林檎りんごッコ　知しらぬこの街まち　果物くだもの店てんで　お前まえは紅あかく　微笑ほほえみかける　林檎りんごッコ　林檎りんごッコ　泣なきつつ別わかれた　あの娘むすめ　いまも林檎りんごを　作つくるやら　　林檎りんごッコ　林檎りんごッコ　甘あまくかなしい　あの娘むすめの声こえが　早はやよさ帰かえれと　呼よんでるようで　林檎りんごッコ　林檎りんごッコ　涙なみだをながして　ゆきすぎる　肩かたに夜霧よぎりが　青あおく降ふる
夜霧よぎりに消きえたチャコフランク永井ながい	フランク永井ながい	宮川みやがわ哲夫てつお	渡久地とぐち政信まさのぶ		俺おれのこころを　知しりながら　なんでだまって　消きえたんだ　チャコ　チャコ　酒場さかばに咲さいた　花はなだけど　あの娘むすめは可憐かれんな　可憐かれんな　娘むすめだったよ　　夢ゆめのないのが　淋さびしいと　霧きりに濡ぬらした　白しろい頬ほお　チャコ　チャコ　忘わすれはしない　いつまでも　あの日ひの悲かなしい　悲かなしい　まなざしを　　青あおいネオンが　泣ないている　紅あかいネオンも　涙なみだぐむ　チャコ　チャコ　帰かえっておくれ　もう一度いちど　俺おれのせつない　せつない　この胸むねに
俺おれは淋さびしいんだフランク永井ながい	フランク永井ながい	佐伯さえき孝夫たかお	渡久地とぐち政信まさのぶ		赤あかい灯ひ　青あおい灯ひ　ともる街角まちかどに　あの娘むすめを捨すてて　俺おれはゆく　さようなら　さようなら　俺おれは淋さびしいんだ　あの娘むすめと別わかれて　ひとり旅たびへゆく　　見返みかえる　あの街まち　星ほしも泣ないている　まぶたもいつか　熱あつくなる　さようなら　さようなら　俺おれは淋さびしいんだ　夜よる風ふうに可愛かわいや　声こえがきこえくる　　あの娘むすめの瞳ひとみも　忘わすれられないに　手紙てがみを残のこし　またの旅たび　さようなら　さようなら　俺おれは淋さびしいんだ　男おとこのさだめさ　ひとり旅たびへゆく
冷つめたいキッスフランク永井ながい	フランク永井ながい	東島とうじま竜次りゅうじ	渡久地とぐち政信まさのぶ		冷つめたいキッス　冷つめたいキッス　　遠とおい国くにから吹ふいてくる　冷つめたい風ふうの　街角まちかどで　冷つめたいキッスを　残のこしたままで　なんにも云いわずに　別わかれた人ひとよ　そのときの　そのときの　冷つめたさが　私わたしの心しんを傷きずつける　　細ほそい通とおりの喫茶店きっさてん　愛あいしていると　だしぬけに　小ちいさくいって　私わたしの右手みぎて　そっと握にぎった　その手てのあつさ　そのひとの　そのひとの　思おもい出でが　私わたしの心しんに灯ひをともす　　雨あめのそぼ降ふる日曜日にちようび　別わかれたひとの　思おもい出でを　ひとりでそっと　だきしめたくて　古ふるい日記にっきの　ページをめくる　あの人ひとも　この人ひとも　離はなれて遠とおく　私わたしはひとりただひとり
お百ひゃく度どこいさん和田わだ弘ひろしとマヒナスターズ	和田わだ弘ひろしとマヒナスターズ	喜志きし邦くに三さん	渡久地とぐち政信まさのぶ		あきらめられない この願ねがい　泣ないて船場ふなばの こいさんが　芝居しばいの裏うらの雨あめの夜よる　お百ひゃく度どまいりの法善寺ほうぜんじ　くすり問屋とんやのあの人ひとに あの人ひとに　どうぞ添そわせて どうぞ添そわせて　おくれやす おくれやす　　女おんなの心しんは ひとすじよ　夫婦ふうふぜんざい 軒のきしたに　紅べに提灯ぢょうちんのともる道みち　お百ひゃく度どまいりの法善寺ほうぜんじ　幼馴染おさななじみのあの人ひとに あの人ひとに　どうぞ添そわせて どうぞ添そわせて　おくれやす おくれやす　　おみくじ引ひこうか辻占つじうらか　淡路あわじ町まちから こいさんが　悲かなしい夢ゆめと 知しりながら　お百ひゃく度どまいりの法善寺ほうぜんじ　思おもいこがれるあの人ひとに あの人ひとに　どうぞ添そわせて どうぞ添そわせて　おくれやす おくれやす
潮来いたこ船頭せんどうさん和田わだ弘ひろしとマヒナスターズ	和田わだ弘ひろしとマヒナスターズ	古川ふるかわ静夫しずお	渡久地とぐち政信まさのぶ		あの娘むすめ十じゅう八はち おいらは二に十じゅう才さい　潮来いたこ船頭せんどうさんは 水みずの上うえ　嫁よめに行いくそな 東京とうきょうの人ひとに　それでいいんだ いいんだよ　漕こいでギッチラコとヨー 泣ないている　　あやめ祭さいの 灯あかりがゆれて　潮来いたこ船頭せんどうさんの 櫓ろに滲にじむ　河かわに流ながした 男おとこの夢ゆめさ　それでいいんだ いいんだよ　どうせギッチラコとヨー 利根りこんそだち　　鳴なくなよしきり 運命うんめいじゃないか　潮来いたこ船頭せんどうさんは まだ若わかい　河原かわはら真菰まこもに しぶきがかかる　それでいいんだ いいんだよ　船ふねはギッチラコとヨー 波なみまかせ
背広せびろ姿すがたの渡わたり鳥どり佐川さがわ満男みつお	佐川さがわ満男みつお	宮川みやがわ哲夫てつお	渡久地とぐち政信まさのぶ	近藤こんどう進すすむ・渡久地とぐち政信まさのぶ	辛からうござんす 他国たこくの雨あめを　一人ひとり 旅籠はたごで 聞きく夜よるは　背広せびろ姿すがたの渡わたり鳥どり　からみませんが 仁義じんぎとやらは　切きるに切きれない 　恋こいの糸いと 恋こいの糸いと　　好すきでござんす シンから好すきで　瞼まぶた はなれぬ あの笑わらいくぼ　忘わすれられなきゃ 何故なぜ捨すてた　ひとに云いえない こころの中なかは　濡ぬれたギターが　知しるだけさ 知しるだけさ　　夢ゆめでござんす 今更いまさら愚痴ぐちを　ならべたてても 悔くやんでも　背広せびろ姿すがたの渡わたり鳥どり　何処どこへゆこうと 行ゆく先さきぁおなじ　所詮しょせん 東京とうきょうは　遠とおくなる 遠とおくなる
湖みずうみ愁松島まつしまアキラ	松島まつしまアキラ	宮川みやがわ哲夫てつお	渡久地とぐち政信まさのぶ	渡久地とぐち政信まさのぶ・西崎にしざき進すすむ	悲かなしい恋こいの　なきがらは　そっと流ながそう　泣なかないで　かわいあの娘むすめよ　さようなら　たそがれ迫せまる　湖みずうみの　水みずに浮うかべる　木この葉は舟ぶね　　ひとり旅たびの　淋さびしさは　知しっていたのさ　始はじめから　はぐれ小鳩こばとか　白樺しらかんばの　梢こずえに一いち羽わ　ほろほろと　泣ないて涙なみだで　誰だれを呼よぶ　　夕星ゆうずつひとつ　またひとつ　ぬれた瞳ひとみを　しのばせる　想おもい出ですまい　嘆なげくまい　東京とうきょうは遠とおい　あの峰みねを　越こえてはるかな　空そらのはて
日本にっぽん列島れっとう・みなと町まち青江あおえ三奈みな	青江あおえ三奈みな	吉川よしかわ静夫しずお	渡久地とぐち政信まさのぶ		港みなと　みなと町まち　ながれて着ついた　胸むねに霧笛むてきが　咽のど(むせ)ぶ町まち　あなたの後追あとおい　泣なき泣なき着つきました　夜よるの釧路くしろは　夜よるの釧路くしろは　恋こい港こう　　港みなと　みなと町まち　いのちを賭かけた　佐渡さどの女おんなが　生いきる町まち　おとこを信しんじて　明日あした(あした)に賭かけました　夜よるの新潟にいがた　夜よるの新潟にいがた　恋こい港こう　　港みなと　みなと町まち　わかれて聞きいた　他人たにんばかりの　噂うわさ町まち　晴海はるみのどこかで　だれかに聞ききました　夜よるの東京とうきょう　夜よるの東京とうきょう　恋こい港こう　　港みなと　みなと町まち　船ふねの灯ひゆれた　熱あつい慕情ぼじょう(なさけ)に　濡ぬれる町まち　逢あわれて抱いだかれて　あなたに揺ゆら(ゆ)れました　夜よるの沖縄おきなわ　夜よるの沖縄おきなわ　恋こい港みなと
長崎ながさき未練みれん青江あおえ三奈みな	青江あおえ三奈みな	吉川よしかわ静夫しずお	渡久地とぐち政信まさのぶ		恋こいがもたらした　女おんなのこころ　涙なみだながしていつまでも　あなたにすがる　つらい運命うんめいに　またひき裂さかれ　あしたの別わかれは　死しぬよりくるしい　夜よるの長崎ながさきブルースよ　長崎ながさき　長崎ながさき　おもい切きり橋きょう銅座どうざ町まち　　旅たびがもたらした　男おとこの情なさけ　知しっていながら忘られぬ　私わたしが憎にくい　夢ゆめもおぼろな　和かず蘭らん陀(オランダ)ランプ　坂さかみち抜ぬければ　三味線しゃみせん小路こうじ　夜よるの長崎ながさきブルースよ　長崎ながさき　長崎ながさき　渚なぎさ通どおりの出島でじま町まち　　夜よるがもたらした　二人ふたりの噂うわさ　いつも女おんなは泣なかされる　未練みれんにまけて　あまい匂においの　丸山まるやまあたり　消けしても消きえない　想おもい出でばかり　夜よるの長崎ながさきブルースよ　長崎ながさき　長崎ながさき　花はながこぼれる石いしだたみ
渋谷しぶや音頭おんど区く歌か	区く歌か	下村しもむら八重やえ・補ほ作詞さくし：奥野おくの椰子やし夫おっと	渡久地とぐち政信まさのぶ		緑みどりの風かぜが　はずんだ声こえを　運はこぶ渋谷しぶやは　若わかい街まち　古ふるい歴史れきしをそのままに　つづる代々木よよぎの　森もり近ちかく　忠ちゅう犬けんハチ公はちこう　待まち合あわせ　ラブラブ渋谷しぶや　ラブラブ渋谷しぶや　　おしゃれなウィンドゥ　原宿はらじゅく通どおり　ちょいと私わたし(わたし)も　若わかづくり　けやき並木なみきの　木き梢こずえ(こずえ)にも　ひびく　屋内おくない(おくない)競技きょうぎ場じょう　きっと出でる出でる　新しん記録きろく　ラブラブ渋谷しぶや　ラブラブ渋谷しぶや　　スクールバスの　あの娘むすめ(こ)に今日きょうも　きっと逢あえるよ　常磐ときわ松まつ(ときわまつ)　八幡やはた通どおりも　この辺あたり(あた)り　誰だれの見舞みまいか　日赤にっせきの　窓まどにゆれてる　紅べに(あか)いバラ　ラブラブ渋谷しぶや　ラブラブ渋谷しぶや　　恋人こいびと達たちの　道玄坂どうげんざかを　行いけば円山まるやま(まるやま)　月つきも出でる　思おもいがけない　あのひとに　逢あえて嬉うれしい　紅べに提灯ぢょうちん(べにちょうちん)　祭まつりばやしの　遠とお太鼓たいこ(とおだいこ)　ラブラブ渋谷しぶや　ラブラブ渋谷しぶや　　国鉄こくてつ　私鉄してつ　地下鉄ちかてつ線せんと　歩道橋ほどうきょう(ほどうきょう)渡わたり　右左みぎひだり(みぎひだり)　みんな集あつまる　広場ひろばなら　心しん　心しんが　かよいあう　そんな街まちです　明日あした(あす)の街まち　ラブラブ渋谷しぶや　ラブラブ渋谷しぶや
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