あんじょうやれたら えやないの天童よしみ | 天童よしみ | 水木れいじ | 四方章人 | 南郷達也 | 着たきり雀と 極楽トンボ ひと目惚れして なんとやら どこにとりえと 聞くだけ野暮や ないない尽くしの このご時世に… あんじょうやれたら えやないの 縁がありゃこそ 人情 雨やどり しあわせ買うほど お金は無いが 笑う門(かど)には なんとやら おでん一串 夜風がしみて 涙がでた時ァ なぐさめあって… あんじょうやれたら えやないの 心意気です 人情 雨やどり 似た者どうしで 夜寒に耐えて 待てば日和(ひより)の なんとやら まわり舞台の 人の世ならば あんたの出番は そこまで来てる… あんじょうやれたら えやないの 春を呼ぶよな 人情 雨やどり |
おまえが一番天童よしみ | 天童よしみ | 水木れいじ | 四方章人 | 前田俊明 | 遠い浮雲 追いかけ背のびして 転びかけては またすがる 「ごめん ごめんね おまえが 一番さ…」 ひとこと言われりゃ 嬉しくて あんたと越えたい この世の水たまり 誰か泣いてりゃ 私はあと廻(まわ)し そこにほだされ ついて来た 「ごめん ごめんね おまえが 一番さ…」 機嫌を直せと ぐい呑みに つぎ足すお酒に 二度惚れ縄のれん すねて叱られ たまには喧嘩して いつか来た道 あかね空 「ごめん ごめんね おまえが 一番さ…」 しみじみ言われりゃ つい涙 惚れあいつれそい 明日(あした)も泣き笑い |
ふるさと便り三笠優子 | 三笠優子 | 水木れいじ | 花笠薫 | 池多孝春 | 便りもないけど 達者か無事か 届いた荷物は 親ごころ ありがとう お母さん いくつになっても 心配なんだよね つぎの連休(やすみ)は 孫の手ひいて 月の潮路を 帰ってゆくからね かぜなどひくなと ひらがな手紙(もじ)は 昭和のあの日の ままですね 今だって お母さん あなたにとっては おさげの娘(むすめ)よね 白いみかんの 花咲く岬 泣いて別れて 幾年過ぎたやら 日暮れの瀬戸内 だんだん畑 ちいさな背中が 目に浮かぶ がんばるよ お母さん 笑顔で生きたら 幸せ来るんだね そんなくちぐせ 真似(まね)して見たら 遠い夜空に 呼びあう親子星 |
灯藤原浩 | 藤原浩 | 水木れいじ | 水森英夫 | 前田俊明 | 泣いた数だけ 倖せが きっと待ってる 嘘じゃない むかい風吹く ふたりの人生(みち)だけど… 何があっても 離しはしない おまえだけ おまえだけ 俺のこころの灯(ともしび)は 遠い故郷の 夜空(そら)を見て いく度涙に くれたやら 時代なんかに 負けたらダメですと… 泣いて叱った その手の温(ぬく)み おまえだけ おまえだけ 俺のあの日の灯は まわり道して よりそえば 肩にひとひら 風の華 生きていりゃこそ また来る春の日に… きっと咲くだろ ふたりの夢が おまえだけ おまえだけ 俺のいのちの灯は |
ふたりの船唄天童よしみ | 天童よしみ | 水木れいじ | 若草恵 | 池多孝春 | 花と嵐の 人生ふりむけば 波の数ほど 苦労もありました 笑い話に できるのは あんたと一緒に 生きたから… 幾歳(いくとせ)を…想い出させる ふたりの船唄よ 昭和みなとで 船出をした朝は 長い潮路(たび)とは 思いもしなかった 野菊みたいな 母ひとり 故郷(こきょう)に残した あの別れ… 泣けてくる…酔えばしんみり ふたりの船唄よ 誰もこの世に 生まれて来たからは いつか幸せ つかむと言うあんた 群(むれ)にはぐれた カモメでも 命をよせあい かばいあい… 生きるのね…夢を心に ふたりの船唄よ |
神無月の頃に森川つくし | 森川つくし | 水木れいじ | 岡千秋 | 伊戸のりお | 矢車草に 夕月淡(あわ)く 暮れゆく秋の 縁側で 言葉少なに 晩酌をする 父の背中が ちいさく見える 覚えていますか 幼い昔 飛ばしてくれた 紙風船・・・・・ あの掌(てのひら)を 思い出し あぁ…泣けてきちゃったの お父さん! 神無月の頃に 柱に残る ちいさな釘(くぎ)に 揺(ゆ)れてた 赤いランドセル 夢でいっぱい ふくらむように 言った笑顔が 瞳(め)に浮かびます 心配ばかりで ごめんなさいね わがまま気まま 意地っぱり・・・・・ 大事にしたい 嫁ぐまで あぁ…優(やさ)しかったなぁ お父さん! 神無月の頃に 月日の速(はや)さに ため息ついて 見上げる軒の 走馬灯・・・・・ なにがあっても 父娘(おやこ)です あぁ…元気だしてね お父さん! 神無月の頃に 神無月の頃に |
おまえを抱いて川崎修二 | 川崎修二 | 水木れいじ | 杉本真人 | 伊戸のりお | 見えるはずない 故郷の海を 窓のむこうに 探す奴(やつ) 心細いか 淋しいか 泣いているよな うしろ影… おまえを抱いて おまえを抱いて 生きるこの都会(まち) 春まだ遠いけど たまにおまえと 日帰りでいい 花を手向(たむ)けに 帰りたい 茜雲(くも)が流れる 北国で 今も呼んでる おふくろが… おまえを抱いて おまえを抱いて 男泣きする 心に風が吹く どんな夢見て この腕まくら たてる寝息の いじらしさ 俺の命の 陽だまりに すがりつくよに 咲いた花… おまえを抱いて おまえを抱いて 春よ明日(あした)は 倖せつれて来い |
あの娘と野菊と渡し舟氷川きよし | 氷川きよし | 水木れいじ | 水森英夫 | 伊戸のりお | 忘れないでと 小指をからめ 見送(おく)ってくれた 船着場 あんな田舎の ちいさな町で 別れて何年たったろか… 懐かしいなァ… 遠くなるほど 初恋の あの娘と野菊と渡し舟 好きと言えずに 喧嘩をしては 笑っていつも 仲直り 耳をすませば 聞こえてくるよ 小川のほとりで呼ぶ声が… 泣けてくるなァ… 思い出すたび 目に浮かぶ あの娘と野菊と渡し舟 都会(まち)の花屋の 菊一輪に 面影はこぶ あかね雲 白壁(かべ)に刻んだ あいあい傘も 夕陽に染まっているだろね… 帰りたいなァ… 夢でいいから もういちど あの娘と野菊と渡し舟 |
夜明けの十字路氷川きよし | 氷川きよし | 水木れいじ | 杜奏太朗 | 伊戸のりお | 西陽の窓辺(まど)で 髪を梳(す)き そっとため息 ついた女(ひと) 別れの予感が してたせいなのか 呼んで…呼んで…呼んでみたって 帰っちゃ来ないけど 愛が…愛が…愛が…愛が あふれる… 逢いに行こうか 戻ろうか 夜明けの十字路 泣いていないか しあわせか 淋しがりやの 女(ひと)だから 別れたあとから つのる恋ごころ 呼んで…呼んで…呼んでみたって 今では遠いけど 愛が…愛が…愛が…愛が ふるえる… 逢いに行こうか 戻ろうか 夜明けの十字路 時計の針を もどせたら きっと今度は 離さない 別れてなおさら 痛む恋ごころ 呼んで…呼んで…呼んでみたって すべては夢なのか 愛が…愛が…愛が…愛が さまよう… 逢いに行こうか 戻ろうか 夜明けの十字路 |
美子の真室川音頭竹川美子 | 竹川美子 | 水木れいじ | 叶弦大 | 前田俊明 | (ア ソレ ア ヨイショ) 私ゃ 真室川の 梅の花 コーリャ あなたまた この町の 鶯よ (ハ コリャコリャ) 花の咲くのを 待ちかねて エゝ コーリャ 蕾のうちから 通て来る (ハァ ドントコイ ドントコイ) あなた又々 薄情すぎる 咲かぬ昔は 雨の日も 風の夜更けも 忍んで来てさ 惚れてしまえば 花から花へ… 来るか来ないか うす紅ひいて じれて待つ身の ねぇチョイト もどかしさ(ミコチャ~ン) 裏から まわれば 垣根コあるし コーリャ 表から まわれば 犬吠える (ハ コリャコリャ) 鳴くな騒ぐな 泥棒じゃないよ オゝ コーリャ この家(や)の娘さんに ちょいと用がある (ハァ ドントコイ ドントコイ) (ア ソレ ア ヨイショ) 真室川 よいとこ 新庄うけて コーリャ 娘また 美人で 唄どころ (ハ コリャコリャ) 上り下りに ちょいと足止めて エゝ コーリャ 聞いてまたお帰り この音頭 (ハァ ドントコイ ドントコイ) (ア ソレ ア ヨイショ) |
霧の土讃線水田竜子 | 水田竜子 | 水木れいじ | 水森英夫 | 前田俊明 | 旅の出逢いも さだめでしょうか あれは霜月(しもつき) かずら橋 燃えて燃えて 燃えて紅葉(もみじ)の紅より赤く 命までもと 染めた恋… おもいで訪ねて 今日また暮れて 影もやせます 霧の土讃線 剣山(やま)のけむりか 男のこころ 風の吹くまま 七曲(ななまがり) 待って待って 待って忍んだ春夏秋を 水に流して 冬支度… 夕陽のしずくに 泣きぬれながら きのう琴平(ことひら) 明日(あす)は土佐山田 谷の瀬音に ひよどり啼(な)けば 旅も終りの 無人駅 泣いて泣いて 泣いて忘れて出直す朝に 馬鹿ね やっぱり女です… 帰りの切符を 買ってはみたが 寒い逢いたい 霧の土讃線 |
スカリツリーは雲の上さくらまや | さくらまや | 水木れいじ | 岡千秋 | 若草恵 | あなたにあげましょ 風船ガムを 夢がふくらむ 青い空 悲しいことは 誰にもあるけど ひとりじゃないよ もう泣かないで… ヤッホー ヤッホー スカイツリーは雲の上 歌えば幸せ 素敵なパラダイス あなたと歩けば 路地裏だって なぜか絵本の カーニバル 水上バスに ユラユラ揺られて 気分はまるで 旅人みたい… ヤッホー ヤッホー 銀河うつした隅田川 口笛陽気に 素敵なパラダイス あなたと見上げる ちいさな星が いつか心で 花になる あの橋渡れば 幸せ来るから 笑ってみせて うつむかないで… ヤッホー ヤッホー スカリツリーは雲の上 明日(あした)も晴れだよ 素敵なパラダイス ヤッホー ヤッホー 素敵なパラダイス |
こんなきれいな月の夜はさくらまや | さくらまや | 水木れいじ | 岡千秋 | 若草恵 | こんなきれいな月の夜(よ)は 喧嘩するのは やめようよ ちょっと笑顔を 見せあうだけで 街の並木も 夢あかり…… ほらね ほらね ほらね…一緒に歌って仲良く帰ろうね まんまるレモンの月の夜(よる)だから こんなきれいな月の夜は なぜか故郷(ふるさと) 思い出す 赤いハマナス咲く砂山で 幼なじみと 遊んだ日…… ほらね ほらね ほらね…何歳(いくつ)になってもやっぱり逢いたいね まんまるレモンの月の夜だから こんなきれいな月の夜は 手と手つないで 遠まわり 明日もいいこと ありそうだねと 言ってよりそう 影ぼうし…… ほらね ほらね ほらね…一緒に歌えば元気が出てきたね まんまるレモンの月の夜だから 月の夜だから 月の夜だから |
北国の赤い花藤原浩 | 藤原浩 | 水木れいじ | 水森英夫 | 前田俊明 | 車窓(まど)のむこうは 雪また雪の 風も凍(い)てつく 北荒野(きたこうや) なにがあっても 今日から二人 生きてゆこうよ 知らない町で… 命ふたつで 出直す旅だ 一生一度の 恋は赤い花 うしろ指なら 覚悟じゃないか 故郷(こきょう)出てゆく 甲斐がない 悩み果てない 人生ならば 夢に賭けよう 明日(あした)は来るさ… 燃える心を 瞳(め)と瞳(め)で誓う 一生一度の 恋は赤い花 雪に打たれて 吹雪に耐えて 春をハマナス 待つという 泣くな泣くなと 肩抱き寄せて 男泣きして あと振りかえりゃ… 星が流れる さいはて夜行(やこう) 一生一度の 恋は赤い花 |
ゆうすげの花大月みやこ | 大月みやこ | 水木れいじ | 大沢浄二 | 丸山雅仁 | ゆうすげに ゆうすげに降る雨が 思い出させる ふたりの恋を 下駄で小走り 日暮れの路地で 濡れたこの肩 抱いた人… ほんの始めは 雨宿りでも いつか命を かけました ゆうすげが ゆうすげが咲く宿で しのび逢う日の 三日月哀し ならぬ恋ほど 焦がれる胸を 知るや知らずや こぼれ酒… すすり泣くよな 夜明けの風に こころ乱れる 旅一夜 ゆうすげの ゆうすげの花言葉 忘れられず 一生ひとり 女ごころを あなたに染めて ひとり今夜も 雨に泣く… これをみれんと 呼ぶのでしょうか 涙つづりの 片情け |
喜びの日に山川豊 with 森川つくし | 山川豊 with 森川つくし | 水木れいじ | 吉幾三 | 伊戸のりお | 言えずじまいで 嫁(い)くとこでした たったひと言 「ありがとう」 そんなことより 元気で暮らせ 皆んなに大事に してもらえ 折り鶴ひとつ 父さんに 心をこめて くれるかい… ありがとう ありがとう 胸にあふれる ひとすじの ひとすじの 涙とともに 立てば歩めと 育てたあの日 頬のエクボが 目に浮かぶ お世話ばっかり かけてきたけど 今日からお酒も ひかえめに 似てきたんだね 母さんに すぐ泣くとこは 父さんよ… 思い出す 思い出す 我が家の灯り ひとすじの ひとすじの 涙とともに 可愛い赤ちゃん 見せるから いつの日までも 健やかに… 倖せを 倖せを ただ祈るだけ ひとすじの ひとすじの 涙とともに |
虹色のバイヨン氷川きよし | 氷川きよし | 水木れいじ | 水森英夫 | 伊戸のりお | 逢いたくなったら 夜空に呼んでみて いつでも夢で 戻ってくるからね 想い出いっぱい 虹色シャボン玉 淋しい気持ちは同じさ 同じさ僕だって バイバイ バイヨン 離れていても バイバイ バイヨン 心はひとつ… 泣かずに泣かずに 瞳(め)と瞳(め)で誓い また逢うときまで 虹色のバイヨン はじめてふたりが 出逢った街角は 日暮れの虹が 出ていた雨あがり からめた小指に 優しくキスしたら まつ毛にキラリと光った 光った流れ星 バイバイ バイヨン あの日のことを バイバイ バイヨン 忘れはしない… あなたにあなたに 幸せみつけ 帰って来るから 虹色のバイヨン 忘れはしないよ どんなに遠くても 乾杯しようよもう一度 ふたりきり あなたと僕とを結んだ 虹の橋 花咲く季節に続くよ 続くよ永遠に バイバイ バイヨン 離れていても バイバイ バイヨン 心はひとつ… 笑顔で笑顔で 明日を誓い また逢うときまで 虹色のバイヨン バイバイ バイヨン あの日のことを バイバイ バイヨン 忘れはしない… あなたにあなたに 幸せみつけ 帰って来るから 虹色のバイヨン |
最終フェリーで着いた町氷川きよし | 氷川きよし | 水木れいじ | 杜奏太朗 | 伊戸のりお | 追えばつらいと 知りながら 噂(うわさ)追いかけ 訪ねて来たよ 雨の…雨の…雨の…雨の街角 別れたふたり… 雨が…雨が…雨が…雨が…雨が あゝまた降る 最終フェリーで着いた町 夜の酒場で 流行歌(はやりうた) 聞けばあなたの ぬくもり恋し 雨の…雨の…雨の…雨の路地裏 流しのギター… 雨が…雨が…雨が…雨が…雨が あゝせつない 最終フェリーで着いた町 白いアカシヤ 散る小径(こみち) 呼べば冷たく 汽笛も咽(むせ)ぶ 雨の…雨の…雨の…雨の波止場で 出船を待てば 雨が…雨が…雨が…雨が…雨が あゝ泣かせる 最終フェリーで着いた町 |
おんなの浮世絵野中さおり | 野中さおり | 水木れいじ | 徳久広司 | 丸山雅仁 | 洗い髪をといて 薄絹(うすぎぬ)の 着物肩にはおり 口紅(べに)をひく 乳房(むね)の奥に眠る 揚羽蝶(あげはちょう) 羽根をそっと開き 舞い上る 染井吉野(そめいよしの)の桜(はな)の春 茜空(あかねぞら)から暮れゆく秋も… あなた色に染めて 染めて 染めぬいて 初心(うぶ)よ一途よ いのちがけ おんなの浮世絵 蚊帳(かや)の中でふたり 枕辺(まくらべ)の 迷い蛍(ぼたる)みつめ 身をよせた 伽羅(キャラ)の香(こう)をたいて 瞳(め)をとじて 聴いた恋の歌の 懐かしさ ほんの三十路(みそじ)は宵(よい)の口(くち) ダメね四十路(よそじ)の純情なんて… あなた待って泣いて 泣いて 泣きぬれて 馬鹿よ不埒(ふらち)よ いのちがけ おんなの浮世絵 こころ空蝉(うつせみ)聞く夏も 窓の紅葉(もみじ)に雪舞う冬も… あなた色に染めて 染めて 染めぬいて 初心(うぶ)よ一途よ いのちがけ おんなの浮世絵 |
奥山椿野中さおり | 野中さおり | 水木れいじ | 徳久広司 | 丸山雅仁 | 赤く咲いても 実らぬままに 雨に散りゆく 奥山椿 ふたりのさだめを 見るようで 濡れた袂(たもと)に また涙… あなた忘れに 来た宿で 手紙を書くのは みれんでしょうか つれはひと汽車 遅れて来ると 嘘で答えて 呑(の)みほすお酒 山鳩ホロホロ 啼(な)く窓も 暮れていつしか 舞う小雪… 酔って乱れて 甘えたら 可愛い女に なれたでしょうか なんで今さら 湯上り化粧 ひとり旅なら ひとり寝ならば 身をひくだけでは 終らない 恋もあります この世には… 夢でいいから 抱かれたい 私はいけない 女でしょうか |
星降る夜のメロディ森サカエ | 森サカエ | 水木れいじ | 蔦将包 | 蔦将包 | あなたにやさしく 肩を抱かれたら 都会(まち)の夜景は 銀河の海になる 恋につづきが あるのなら つれて行ってよ エデンの島へ…… 抱きしめてくちづけて 想い出たどりながら 星降る夜のメロディ もういちど踊って 誰にも言えない 若い情事(ひめごと)は 窓辺(まど)に咲いてた ミモザが知っている 別ればなしを 聞いた日も こんな綺麗な 星空だった…… 泣きぬれて酔いしれて あなたを待っていたの 星降る夜のメロディ もういちど踊って 淋しい瞳(め)をして どうか見ないでね 時間(とき)はいじわる あなたのせいじゃない もしも希(ねが)いが 叶うなら ずっとこのまま アダムとイブで…… 揺れながら燃えながら 囁きかわしながら 星降る夜のメロディ もういちど踊って |
人生男節渡辺要 | 渡辺要 | 水木れいじ | すがあきら | 池多孝春 | 浮いて沈んで 流されようが 義理と人情 捨てらりょか 愚痴はこぼすな 男じゃないか…… 波を見てみろ よせては砕(くだ)け 花と咲くだろ 人生男節 人の値うちが さだめの道が 浴びたうぶ湯で なぜ決まる ままよ今さら 男じゃないか…… あいつなんかにゃ 未練はないと 酒に泣くのも 人生男節 百の理屈を 並べるよりも 誠ひとすじ 張る命 火の粉あびても 男じゃないか…… こころ清川 湧(わ)き出る水に 月も見惚れる 人生男節 |
螢川竹川美子 | 竹川美子 | 水木れいじ | 叶弦大 | 萩田光雄 | 燃えたらダメよと さとすその裏で この身焦(こ)がして あんたに惚れた じれて愚図(ぐず)れば それっきり そんなはかない 仲だけど…… 雪見橋から 立山(たてやま)越えて ホーホー螢 飛んでゆけ 私も飛びたい 螢川 女の身体(からだ)に 積もる根雪(ねゆき)さえ 熱い涙で とかしてくれた ところ変れば 川の名も 人のさだめも 変るのね…… 月に葉桜 舞う城下町 ホーホー螢 飛んでこい 逢いたい今夜は 螢川 たとえ一緒に なれずとも そばにおいてね 心だけ…… ひとり待ちます 常願寺川(じょうがんじ)にて ホーホー螢 飛んでこい 命火ともして 螢川 |
奥能登ひとり井上由美子 | 井上由美子 | 水木れいじ | 弦哲也 | 前田俊明 | あなたが この町 旅しなければ 泣かずに 暮らした はずでした ここは奥能登 鉢ヶ崎(はちがさき) いで湯の郷で 燃えた恋… みんなあなたに あげたのに なんで置いてく みれんの涙 昨夜(ゆうべ)の嵐が 散らした 紅葉(もみじ) ひとひら 荷物に 忍ばせる ここは奥能登 葭ヶ浦(よしがうら) ランプの宿の 秘めごとを… 昔ばなしに しないでね それも女の わがままですか この手に包めば はかなく消える 風花みたいな 夢ですか ここは奥能登 琴ヶ浜(ことがはま) あなたを呼べば 砂が哭(な)く… 惚れて待つのが 運命(さだめ)なら 待つわ一生 いのちをかけて |
長谷川伸原作「瞼の母」より 母恋鴉天童よしみ | 天童よしみ | 水木れいじ | 岡千秋 | | 親のしうちを 怨(うら)むじゃないが 何の因果(いんが)で 街道やくざ 愚痴(ぐち)は言うまい 男じゃないか…… 野暮でござんす 野暮でござんす 番場の旅がらす 軒(のき)のしずくが 頬(ほほ)に落ち 瞼ぬらした それだけよ ひと目逢いたい 名乗りがしたい 幼なごころの夢ひとつ 醒(さ)めて哀しや エェ…路地の雨 他人(ひと)の妻(つま)でも 子を持つ身なら 通(かよ)う情(なさけ)も 血もあるものを 倅(せがれ)来たかと なぜ呼べぬのか…… 罪でござんす 罪でござんす 一夜(ひとよ)の親ごころ (セリフ) たとえ草鞋(わらじ)の紐(ひも)が切れたって 親子の縁は切れることが あるもんか なにが情(なさけ)ねェだ!出直せだ! 呼ばれたって二度と来るもんか! 俺(おい)らのおっ母さんは… おっ母さんは…この瞼の中に いつだって いてくれるんだ なんで今さら 堅気(かたぎ)になれと 叱るつもりか 水熊灯(みずくまあか)り それを言うなら あの日に帰せ つろうござんす つろうござんす 雪夜のもどり笠 (セリフ) 泣くんじゃねェけど おっ母さん 逢いてェよ~ッ! |
はぐれ雲永井裕子 | 永井裕子 | 水木れいじ | 四方章人 | 前田俊明 | あんな野暮天(やぼてん) おさらばと 下駄を蹴飛ばし ケリつけた なんで今さら 旅の空 祭りばやしの 笛の音(ね)に 胸のほの字が また燃える…… 呼べば泣けそな 呼べば泣けそな はぐれ雲 ねじり鉢巻き 左巻き お鈍(にぶ)すぎるよ 甲斐性なし 追って来たって 知らないよ やけでつよがり 並べても 花を手向ける 目に涙…… 見ないふりして 見ないふりして 地蔵さん 風につがいの 赤トンボ 羽根をよせあう 茜空 どこか似ている 若い衆の 法被(はっぴ)姿を ふり向けば 喧嘩みこしに 里ごころ…… どこへ帰ろか どこへ帰ろか はぐれ雲 |
国東みれん水田竜子 | 水田竜子 | 水木れいじ | 水森英夫 | 前田俊明 | 好きで別れて 旅するなんて 誰があの時 思ったでしょう 地図を片手に 涙でたどる 豊後(ぶんご)・粟島(あわしま)・国見岬(くにみさき)... このまま忘れよか やっぱり帰ろうか あなたに逢いたい 国東(くにさき)みれん 青い夜霧の 六郷坂(ろくごうざか)に 泣いているよな 野仏(のぼとけ)ひとつ 女ごころの ちいさな意地が わかれ話の 始めとは... このまま忘れよか やっぱり帰ろうか あなたに詫びたい 国東みれん 宇佐(うさ)の八幡(はちまん) 社宮(やしろ)の灯り 両掌(りょうて)あわせて 明日(あした)を探す 別府航路を 伊予路(いよじ)へ出れば 逢える気がする 夜明けです... このまま忘れよか やっぱり帰ろうか あなたに賭けたい 国東みれん |
八瀬の白梅水田竜子 | 水田竜子 | 水木れいじ | 水森英夫 | 前田俊明 | いまも心に 咲いてる花は おまえひとりと 言われてみたい あれから三年 雨・雨 にわか雨 八瀬(やせ)は遣(や)らずの 山里しぐれ... みれんでしょうか みれんです おんな一輪 白梅の宿 誰も男は 夢追い人で 恋は二番目(にばん)と 微笑(わら)ったあなた 面影ぬらして 雨・雨 なみだ雨 八瀬の高野川(たかの)は おもいでばかり... 尽くしきれずに 馬鹿でした こころさめざめ 白梅の宿 俺が死んでも 泣いたりするな 凛と生きろと 叱って欲しい 逢わせてあなたに 雨・雨 ねがい雨 八瀬も春です うぐいす啼(な)けば... 他人じゃないと 信じたい ひとり明日(あす)待つ 白梅の宿 |
みさお酒神野美伽 | 神野美伽 | 水木れいじ | 水森英夫 | 前田俊明 | あんたの形見の この盃に 三日月浮かべて また呑(の)んでます おんな独(ひと)り身 二十年 思い切る気は 更(さら)にない 誓うなみだの エエンエ…みさお酒 あん時甘えて すがっていたら 旅などしないで いてくれたろか 我慢するんじゃなかったよ あれが最後の 夜(よる)ならば…… さだめ哀しや エエンエ…みさお酒 あの日と同じに 黒髪結(ゆ)えば 似合うと言われた 口紅淋(くちべにさみ)し 誰に許せる この肌を 遠いあの世で 逢う日まで…… 守り通して エエンエ…みさお酒 |
繁という名の縄のれん神野美伽 | 神野美伽 | 水木れいじ | 水森英夫 | 前田俊明 | なさけ仲見世 雷門に ちいさな居酒屋 出しました ほめてください ねぇ…あんた 雪の夜空(そら)から 見えますか… 繁(しげ)という名の 縄のれん 三社祭りで 着させるはずの 浴衣(ゆかた)も泣いてる 片情(かたなさ)け なんで死んだの ねぇ…あんた 酔えば 叱って くれそうで…… 今日も深酒 裏通り 愚痴は言うまい 言問橋で 流して手向(たむ)ける 花桔梗(ききょう) いつも一緒よ ねぇ…あんた それが惚れたと いうことよ…… 繁(しげ)と明日(あした)も ふたりづれ |
若狭の女神野美伽 | 神野美伽 | 水木れいじ | 岡千秋 | 南郷達也 | 死ぬほど憎い あの人に 死ぬほど惚れた この身がつらい 放生(ほうぜ)祭りで 慣れ染めあって 情とかした 鮎川に…‥ 燃えて散りゆく 深山の紅葉 わたし一途な 若狭の女 凍える指に 息かけて 恋文つづる 鵜の瀬の宿よ 杉の木立に カジカの声が 浅い眠りを また覚ます…‥ 窓をあければ 舞い込む雪が 肌にせつない 若狭の女 しあわせなのに 泣けてくる 逢瀬の夜の 時計の速さ 月見障子を 背中でしめて 離さないでと すがりつく…‥ 蘇洞門(そとも)嵐か 哭く波の花 淡く咲けない 若狭の女 |
みれん橋もどり川藤田まこと・天童よしみ | 藤田まこと・天童よしみ | 水木れいじ | 四方章人 | | ひと花咲かせに あんたとふたり 浪花出てから 十年過ぎた 苦労しがいが あったわね 天下晴れての ふるさと帰り 好きおうて 惚れおうて 捨てたこの街 おもいでの みれん橋 もどり川 ひび割れ湯呑で 祝言あげて 間口五尺の 貧乏所帯 愚痴も小言も あったろに 辛抱してこそ 女房やないの 連れそうて 寄りそうて あいあい傘で 耐えて来た なみだ雨 憂き世風 あの横丁この夜店 肩よせ歩きゃ 水の都に 灯りがともる 泣けてきました 嬉しくて これが夫婦の 合縁奇縁 好きおうて 惚れおうて 明日もふたり 流れゆく みれん橋 もどり川 |
黄昏のタンタラス水森かおり | 水森かおり | 水木れいじ | 弦哲也 | 伊戸のりお | 夢なかばでは 戻れない 今は異国と 呼ぶふるさとへ 横浜(ハマ)の波止場で あの船に乗り 渡った島は 海の果て… 遙か日本の 山や川 想い出します 黄昏のタンタラス 今日の出船はヨー メリケン行きか 赤い夕陽に アロハ・オエ 暮れゆく丘で 里便り 読めば浮かぶよ 故郷(こきょう)の友が 夜空彩(いろど)る 花火も散って 祭りのあとの 静けさか… むせぶ汽笛の 淋しさに 涙あふれる 黄昏のタンタラス どんなにつらい 出来事も 時がいつかは 流してくれる 月下美人の 真白き花の 清らなこころ 忘れずに… 明日も元気で 暮らせよと 星が降るよな 黄昏のタンタラス |
あの日の君を恋うる歌大川栄策 | 大川栄策 | 水木れいじ | 伊藤雪彦 | 南郷達也 | あの日の君に 逢えるなら いのちを惜しむ 俺じゃない くちなし匂う 花影で 泣いて別れた 遠い町…… むすばれなかった 女(ひと)ゆえに 偲ぶ偲ばず 面影しぐれ あなたは夢に 生きてねと からめた指の かぼそさよ やさしく抱いて やれもせず 旅にさすらい 春いくつ…… あてない噂に 今宵また 偲ぶ偲ばず 面影しぐれ 嘆くな泣くな 夜の雨 離れて燃える 恋もある この世に薄い 縁でも なんで切れよう 紅の糸…… 倖せ祈れば ほろほろと 偲ぶ偲ばず 面影しぐれ |
ノラ猫三度笠さくらまや | さくらまや | 水木れいじ | 岡千秋 | 池多孝春 | サンマ焼けたと 呼ぶ声聞けば やけに故郷が やけに故郷が 恋しい夕暮れよ 花の都で ひと花咲かせ 錦飾ると 出て来たものを…… 今じゃ浮世を 何で流れて ニャンで流れて 吹く風まかせ ノラ猫三度笠 ビルの谷間に こがらし吹いて つろうござんす つろうござんす 夜更けの東京は もしも俺らが 人間ならば パッとやけ酒 あおれるものを…… つらい運命(さだめ)を 何と泣こうか ニャンと泣こうか 路地裏ぐらし ノラ猫三度笠 今はしがない ノラ猫だけど 意地と度胸で 意地と度胸で 天下を取るんだよ いつも半分 コロッケくれた 泣いてくれるな 可愛いあの娘…… あばよバイバイ 何で負けよか ニャンで負けよか 人生勝負 ノラ猫三度笠 |
日本全国元気節さくらまや | さくらまや | 水木れいじ | 岡千秋 | 丸山雅仁 | いろはに 金平糖(こんぺいとう)と言うけれど 甘くはないのが この世界 ムシャクシャしてくる その前に 演歌で人情 思い出そう 小倉名代は 無法松 浪花の三吉 将棋さし 吉良(きら)には お菊と仁吉(にきち)どん…… どれから聞かそか 元気節 桃・栗三年 まや十年 まだまだ 未熟で恥ずかしい それでも 道産子魂(どさんこだましい)で この声かれても 唸ります 小雪舞い散る港から リンゴの花咲く みちのくを いで湯の郷(さと)まで 歌の旅…… 日本全国 元気節 さよなら三角 また来てね お名残り惜しいが 時間です お身体大事に 大切に 桜が咲いたら 逢いましょう 何があっても 皆さまの やさしい笑顔を 忘れずに 必ずなります 日本一…… 指きりげんまん 元気節 |
紅桜真咲よう子 | 真咲よう子 | 水木れいじ | 西條キロク | 伊戸のりお | 大丈夫よ あなたなら きっといいこと 待ってると 生きる元気を くれるやつ おまえひとりさ おまえだけ―― 抱けばほんのり ほほ染める 俺の花だよ おまえは紅桜 淋(さみ)しい日は 月見酒 ツキのない夜は 祭り唄 いつも人情(なさけ)で 酔わせたね おまえひとりさ おまえだけ―― どんな時でも その笑顔 俺が守るよ おまえは紅桜 これからです 人生は 言って無邪気に またはしゃぎ 明日(あす)の灯(あか)りを ともすのか おまえひとりさ おまえだけ―― 春よ倖せ つれて来い 俺の花だよ おまえは紅桜 |
波止場駅真咲よう子 | 真咲よう子 | 水木れいじ | 伊藤雪彦 | 伊戸のりお | 東京を 発(で)た時の 雨がいつしか 雪になり 二年たらずの 倖せを 思い出しては 泣けてくる あなた ほんとに 好きですと 書いて残した 置手紙 ああ心が… 心が寒い 北の波止場駅 海峡を 行(ゆ)く船に くずれおちそな 身をまかせ 恋の形見の 口紅を 暗い波間に 投げすてる あなた 探しに 来ちゃ駄目よ 逢えば 涙に なるだけよ ああ別れが… 別れがつらい 北の波止場駅 あなた さよなら できますか これで 他人に なれますか ああ女が… 女がひとり 北の波止場駅 |
人生みちづれ天童よしみ | 天童よしみ | 水木れいじ | 四方章人 | 前田俊明 | うれし涙も この世にあると はじめてあんたが 教えてくれました まわり道した 今日までは 俺にあずけりゃ いいと言う あゝ決めたのよ… 決めたのよ… 人生みちづれ あんたと生きる いつも裏目に 出るまごころに 覚えたお酒の せつなさ ほろ苦さ リンゴ畑の おふくろに 逢いにゆくかと 肩を抱く あゝ決めたのよ… 決めたのよ… 故郷(ふるさと)みちのく あんたと生きる どこへ流れる さだめの川を 似た者どうしで しあわせ探すのね 花と咲く日も 散るときも この手離さず ふたりづれ あゝ決めたのよ… 決めたのよ… 人生みちづれ あんたと生きる |
おんなの街角五木ひろし | 五木ひろし | 水木れいじ | 五木ひろし | 竜崎孝路 | 泣いて 泣いて 泣いて 泣いて 泣いて涙もかれはてた バカな女が 雨の中 うそと知りつつ 今日もまた 濡れてかぞえる 想い出灯り… 忘れられない あの唇が あなた… あなた… あなた逢いたい 女の街角 燃えて 燃えて 燃えて 燃えて 燃えてすがったあの胸も 今は誰かの 恋ねぐら 肌に染みつく 残り香に 浮かぶ面影 たそがれ化粧… 何もいらない ちいさな夢を あなた… あなた… あなた返して 女の街角 泣いて 泣いて 泣いて 泣いて 泣いてはじめて知りました 男ごころは 通り雨 それもさだめと 歌うよに 誰が爪弾く 酔いどれギター… 惚れてひとすじ 命をかけて あなた… あなた… あなた待ちます 女の街角 |
おまえに逢えて川崎修二 | 川崎修二 | 水木れいじ | 徳久広司 | 伊戸のりお | 泣いたなみだの数だけは いいことがあるはずさ ふたりの行(ゆ)く先(て)には ちいさな春を はこぶから 名もない花が 好きという おまえに逢えて おまえに逢えて 俺は見つけた 生きる幸せを みんな時代のせいにして 木枯らしの路地裏で お酒に逃げてたよ 夜店で買った 鳩笛で 聞かせてくれた わらべ唄 おまえに逢えて おまえに逢えて 俺は見つけた 生きるぬくもりを いつかおまえと故郷(ふるさと)の 漁火のあの海へ 一緒に帰ろうか むじゃ気な寝顔(かお)で 眠るやつ 一生懸けて 守るから おまえに逢えて おまえに逢えて 俺は見つけた 生きる灯を |
リラの花咲く港町藤原浩 | 藤原浩 | 水木れいじ | 水森英夫 | 伊戸のりお | 春まだ浅い 北国の 青空映(あおぞらうつ)し リラ咲く季節(ころ)か あんなに愛した おまえのことを 忘れたことなど 一度もないさ 今から戻るよ… これから戻るよ… しあわせを掴(つか)もうね リラの花咲く港町 さよなら言えず 泣き濡れて 運河のほとり 歩いた日暮れ 氷雨がいつしか 吹雪になって まつ毛の先まで 凍(しば)れたあの日 今から戻るよ… これから戻るよ… もう二度と離さない リラの花咲く港町 旅ゆく俺を そんなにも 待ちわびたのか おまえってやつは 霧笛が呼んでる あの坂道で ふたりの明日(あした)を 約束しよう 今から戻るよ… これから戻るよ… いつまでも一緒だよ リラの花咲く港町 |
木曽川しぐれ川中美幸 | 川中美幸 | 水木れいじ | 弦哲也 | | 旅に身をひく 女の肩に 俄か雨ふる 馬籠の峠 さだめという名の この橋渡り 強く生きると 決めたのに…… 憎い恋しい 面影ゆれて 今日も 今日も泣かせる 木曽川しぐれ 鳥居峠も ふたりで来れば つげの櫛など 買ったでしょうね 別れのまぎわに 笑って見せた あれは女の 意地でした…… すがりたい手を なぜ離したと 責めて 責めているよな 木曽川しぐれ ひとり泊りの 妻籠の宿に 咲いて哀しい ゆうすげの花 酔うほどせつない あなたが欲しい 夢で逢うのも 罪ですね…… みれん灯りか 千本格子 濡れて 濡れて誰待つ 木曽川しぐれ |
知らぬが花沢竜二 | 沢竜二 | 水木れいじ | 岡千秋 | 南郷達也 | わかれ夜風に 舞う蛍 添えぬふたりの 写し絵か 知らぬが花よ その先は 純(うぶ)なおまえにゃ 恋の闇路(やみじ)よ… 燃えりゃこの世の あゝ… 罪になる なにを迷って 散り急ぐ 待てば陽のさす 春も来る 知らぬが花よ その命 いつか誠の 愛に染まれよ… 惚れていりゃこそ あゝ… 捨ててゆく 泣いて怨(うら)んで 気がすめば せめて朝まで 泣くがいい 知らぬが花よ その夢は 酔えばあのひと 酒のしずくよ… またの逢瀬(おうせ)は あゝ…次の夜で |
美子のソーラン節竹川美子 | 竹川美子 | 水木れいじ | 叶弦大 | 前田俊明 | ヤーレン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン 鰊(にしん)来たかとカモメに問えば 私しゃ立つ鳥波に聞け チョイ ヤサエー エンヤーサーノ ドッコイショ ヤーレン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン 沖でカモメの鳴く声聞けば 船乗り家業はやめられぬ チョイ ヤサエー エンヤーサーノ ドッコイショ ヤーレン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン 今宵一夜は緞子(どんす)の枕 明日は出船の波枕 チョイ ヤサエー エンヤーサーノ ドッコイショ 今夜は寒い、寒いよね 風が強い、強いよね 吹雪になりそう、なりそうね あんた大丈夫? 今、どうしてる? どうしてる? 深酒しない、しないでよ 無茶はしない、しないでよ 喧嘩しない、しないでよ 今、どこ? あんた一人の身体じゃないよ、ないんだよ! 無事でいて 無事でいて 無事でいて 無事でいて 無事 無事 無事 無事…? 無事なの? 早く 早く 早く 早く帰って来て 早く 早く 早く 早く~ッ! ヤーレン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン 男度胸なら五尺の身体 ドンと乗り出せ波の上 チョイ ヤサエー エンヤーサーノ ドッコイショ ヤーレン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン 浜の女は お白粉(しろい)いらぬ 銀の鱗(うろこ)で 肌光る チョイ ヤサエー エンヤーサーノ ドッコイショ ヤーレン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン ヤン衆可愛いやソーラン節で ちょいと呑ませりゃまた稼ぐ チョイ ヤサエー エンヤーサーノ ドッコイショ |
雪の十日町竹川美子 | 竹川美子 | 水木れいじ | 叶弦大 | 前田俊明 | 泣き虫で… 弱虫な… こんな私でも なぜか愛(いと)しい女だと 言ってくれた人 もいちどこの肩 やさしく抱いて 吹雪舞う夜(よ)は 心も寒い…… 越後ちぢみを 織る手に涙 早くあんたと暮らしたい 雪の十日町 無口でも… 優しくて… 嘘のないあんた さだめ預けてゆける人 やっと逢えたのね 深山(みやま)の紅葉(もみじ)も 色づく街で 愛を誓った 観音祭り…… 思い出させる 八海(はっかい)おろし 逢えぬつらさに酔うお酒 雪の十日町 夜汽車の汽笛(ふえ)の音(ね) 近づくたびに 燃える命火 なおさらつらい…… 雪が深けりゃ 情(なさけ)も深い 待って待ちわび冬を越す 雪の十日町 |
長崎みれん美川憲一 | 美川憲一 | 水木れいじ | 水森英夫 | | 泣くだけないて 忘れて来ると 旅に出たのは 女の意地ね 別れてつのる 恋しさに 濡れてさまよう オランダ坂で あなたを呼べば 雨 雨 雨が泣かせる 長崎みれん 抱かれていても 遠くを見てた 罪なわたしを 許して欲しい 空似の人と 知りながら 詫びてふり向く 丸山あたり ふたりで濡れた 雨 雨 雨も愛しい 長崎みれん 黙っていつも 倖せくれた あなたひとりを 信じていたい 命をかけて 出直すわ 思案橋から 今日また祈る めぐり逢う日を 雨 雨 雨よ叶えて 長崎みれん |
永遠にバラの時を美川憲一 | 美川憲一 | 水木れいじ | 弦哲也 | | ふりむけば ひとすじの光の中に ときめきと 愛を謳う 赤いバラが 咲いてた 馨しい花の香に 心染められ あの日から 愛を探す 長い旅は続くの 雨に打たれても 風に吹かれても 私は歌いつづける 生命あるかぎり あゝ幾千の 夢をのせて あなたの胸に 届くように あゝ幾千の 夜を越えて 永遠に バラの時を いくたびか 裏切りの棘にさされて ゆきずり恋に溺れ 酔って泣いた 若い日 気がつけばただひとり あなたはいつも あたたかい 春のように 肩を抱いてくれたわ 遠い想い出に 巡りくる季節 私は歌いつづける 生命あるかぎり あゝ幾千の 星のしずく あなたの瞳 濡らすように あゝ幾千の 朝が来ても 永遠に バラの時を あゝ幾千の夜を越えて 永遠に バラの時を |
笹川流れ水田竜子 | 水田竜子 | 水木れいじ | 水森英夫 | | あずけていました なにもかも 夢も さだめも 命まで 啼(な)いて 群れ飛ぶ 海猫みつめ 後悔してます 別れたことを…… みれん心を 夕陽に燃やす 旅は越後路 笹川流れ あの日は 仲良く 乗った遊覧船(ふね) かすむ涙の 君戻岩(ききもどし) 沖の粟島(あわしま) 指さしながら 一緒に住むかと 抱きよせられた…… 忘れられない 優しい胸が それも越後路 笹川流れ あてなく誰待つ 断崖(きりぎし)に 咲いて哀しい 透百合(ゆり)の花 花になっても 恋しい男(ひと)を 一途(いちず)に信じた 女(おんな)の姿…… そうよ私も 面影抱いて ひとり越後路 笹川流れ |
伊根の舟屋水田竜子 | 水田竜子 | 水木れいじ | 水森英夫 | | 壁の日めくり 一枚破り 宿の窓辺で 鶴を折る 泣きに来た 伊根の舟屋は 波まくら・・・・・ 海が玄関(おもて)よ 通りは裏口(うら)よ そんな哀しい 恋だから 三日三晩の 東風(いちせ)もやんで 沖は夕なぎ イカ日和 絵のような 伊根の舟屋の 月灯り・・・・・ ふたつぐい呑み 並べてみても ひとりぼっちは 淋しくて 旅のおわりの 浮棧橋に 咲いて春待つ 口紅水仙(せっちゅうか) ふりむけば 伊根の舟屋は 雪の中・・・・・ 生きる寒さに 負けそな時は 泣きにおいでと 呼ぶように |