ぼたん雪秋山涼子 | 秋山涼子 | 高畠じゅん子 | 松井義久 | 馬場良 | 愛して目覚めた わたしです さだめが導を つくってくれた 覚悟はとうから できてます 世間のしがらみ 棄てましょう 降ってきました 白い 白い花びら ひとひらの ひとひらの ぼたん雪 ほんとの幸せ 知りました あなたに寄り添う 葉隠れ宿よ いのちに限りが あればこそ 粗末にしないで 歩きます 枝を咲かせる 白い 白い花びら ひとひらの ひとひらの ぼたん雪 紬をたたんで みだれ箱 千年前から 夫婦のふたり 障子を開ければ 銀世界 現世か来世か まぼろしか 空の果てから 白い 白い花びら ひとひらの ひとひらの ぼたん雪 |
赤坂ブルース美川憲一 | 美川憲一 | 高畠じゅん子 | 中川博之 | | 田町通りにたたずめば 夜風が寒い 思い出すのはあなたとの 楽しい日々ね 別れがこんなに 苦しいものと 知らないはずでは なかったけれど 雨 雨 なみだ雨 わたしが泣いてます 逢えば未練をさそうから 逢わずにいます 忘れられない人だけど 忘れましょうね 赤坂 花街 一ツ木通り せつない気持を 抱きしめました 雨 雨 なみだ雨 わたしが泣いてます みすじ通りの宵灯り ネオンもにじむ ワイングラスに面影が 浮かんで消える わがまま云わなきゃ よかったものを 悔やんでみたって 帰らぬ恋よ 雨 雨 なみだ雨 わたしが泣いてます |
波止場北ホテル北川大介 | 北川大介 | 高畠じゅん子 | 中川博之 | 前田俊明 | 逢えば むなしいと 知りながら 逢わずに いられぬ さだめが憎い 窓辺に 白く 舞いちる 雪が ふたりを 哀しく させるから やるせないよ 愛し合っても 結ばれぬ ここは最涯の 波止場北ホテル 時間は いたずらに 過ぎるから すべてを 忘れて あまえていいよ 凍てつく 海を 見つめる おまえ ふるえる 背中が いとしくて 抱きしめたよ 胸にすがって 泣きじゃくる ここは最涯の 波止場北ホテル 共に 想い出と 暮らそうね 別れて 生きても 死ぬ日がきても この世で なれぬ 幸せだから も一度 生まれて きたときは 離さないよ 心引き裂く 夜明け前 ここは最涯の 波止場北ホテル |
北の都の物語里見浩太朗・黒木瞳 | 里見浩太朗・黒木瞳 | 高畠じゅん子 | 中川博之 | 前田俊明 | 夜風がはこんだ ライラック 香りがふたりを 酔わせるぜ 灯りが綺麗ね 大通り あなたとゆれてる 腕の中 今夜は帰さないよ 今夜はあなたまかせ キララキラキラ キララキラキラ 星降る時計台 サッポロ・恋のサッポロ 北の都の物語 はじめて約束した場所は そうよねこの下 テレビ塔 すすきのあたりで 飲まないか いかしたクラブがあるんだよ 愛していると云って 照れるじゃないか よせよ キララキラキラ キララキラキラ 夜空はシャンデリア サッポロ・恋のサッポロ 北の都の物語 ふたりで 夜景を見ていると 時間のたつのも忘れるね 離れている日は辛いけど このままわたしのそばにいて どうして泣いているの 幸せすぎるからよ キララキラキラ キララキラキラ またたく北斗星 サッポロ・恋のサッポロ 北の都の物語 |
スペイン坂鳥羽一郎 | 鳥羽一郎 | 高畠じゅん子 | 塚本誠一郎 | 若草恵 | 駐車場から でてきた 女性(ひと)は ダイヤの ピアスも 昔のまんま 蔦(つた)のからまる 煉瓦の家が 愛の家庭に なるはずだった マリオの店は あるだろか 君が名づけた スペイン坂 綺麗な指を 組みあわせ 俺の目をみて 話すくせ 愛しあいながら 別れわかれたね これしかないわと 言い置いて 冷えたワインの グラスをもてば あの日々 あの時 絵のよにめぐる 元気そうだと 確認しあう 声にださずに ほほえみだけで たがいの「現実(いま)」に ふれないで 夢を食べてた スペイン坂 たまらず君に 手をのばし 顔を両手に つつみこむ 求めあいながら 離れはなれたね あれから恋とは 縁がない マリオの店も クローズか 君が名づけた スペイン坂 ことばを胸に 折りたたみ かるく手をあげ 歩きだす 引かれあいながら 別れわかれたね 振りかえらないで 行ってくれ |
男の花火加納ひろし | 加納ひろし | 高畠じゅん子 | 中川博之 | 前田俊明 | 夢をふくらませ 託してみても 心には傷あとが 数えきれない 生きているかぎり 晴れのちくもり 悲しみも苦しみも わかる齢になる あきらめないさ 男の花火 涙を希望で ふきとれば おまえがいるだけで 春のあけぼの 愛のまわり道 してきたけれど 人生は鈍行が ちょうどいいのか 花は寡黙でも 咲くときゃ咲いて うろたえることもなく 終るいさぎよさ あきらめないさ 男の花火 琥珀のグラスを ゆらしたら おまえがいるだけで 秋の十五夜 あきらめないさ 男の花火 心に尺玉 えがいたら おまえがいるだけで 夏の明星 |
おまえが港北川大介 | 北川大介 | 高畠じゅん子 | 夏川寿里亜 | 小杉仁三 | あなたの夢の お手伝い 出来たらそれで 良いと言う 俺には過ぎた いい女さ 離さない 離さない 最後はおまえが 港だよ うなじに頬を 寄せるとき 恥らう仕種 いとおしさ ふたりはいつか 逢うさだめ 辛くても 辛くても 最後はおまえが 港だよ 若さの故の 寂しさを 分けあうだけの 恋じゃない 世間が許す 日も来るさ 辿り着く 辿り着く 最後はおまえが 港だよ |
紅い橋真咲よう子 | 真咲よう子 | 高畠じゅん子 | 中川博之 | 水谷高志 | 海沿いの 温泉(いでゆ)の宿で おそろいの 浴衣に着がえ 口紅を うすめにさして くる筈もない あなたを待つの 女に 生まれて 来たからは 一度は 行きたい 向こう岸 渡れる つもりが 渡れずに 涙で にじんだ 墨絵ぼかしの 紅い橋 運命(さだめ)には 逆らいきれず 悲しみを ひとりで背負う 愛なんて 他人になれば かげろうよりも はかないものね 尽くして 甘えて 夢をみて 幸せ いちずに 追いかけた わたしの 心を 吹き抜ける 別れの 木枯らし 風もつめたい 紅い橋 女は 小さな 笹の舟 男の 流れに 身をまかす おもいで うつして 水鏡 あの日は まぼろし 花は散る散る 紅い橋 |
意気地なしサザンクロス | サザンクロス | 高畠じゅん子 | 中川博之 | | あなたとならば 血のでるような 苦労も覚悟の 上でした わたしからあなたを とるのなら いっそ死ねといわれた 方がいい 別れるなんて 言わないで バカ! 馬鹿! あなたほんとに 意気地なし あなたのそばに いられるだけで ほかには何にも 欲しくない 置き去りにしないで 行かないで そうよ強い その手で その腕で つかまえていて 欲しいのに バカ! 馬鹿! あなたほんとに 意気地なし 片時も惜しまず つくすのよ そうよ陰に日向(ひなた)に なりながら 下僕(しもべ)となって 耐えるのに バカ! 馬鹿! あなたほんとに 意気地なし |
もっと愛していたらサザンクロス | サザンクロス | 高畠じゅん子 | 中川博之 | | だしぬけに あなたは云った おれをダメに しないでくれと はれものに さわるようにいつも 大事に してたつもり これほどたのんでも 行って行ってしまうのね これほど信じても 夢で夢でおわるのね あなたを かりたてるものが わたしは 憎らしいわ もっともっと愛していたら もっと愛していたら 倖せを こわしてまでも 遠いとこへ 行きたいなんて ながすぎた恋は 恋じゃないの 中味はとうに 空ね これほど愛しても 行って行ってしまうのね これほどつくしても 夢で夢でおわるのね あなたを くぎづけにしたい 身体も 心さえも もっともっと愛していたら もっと愛していたら もっともっと愛していたら もっと愛していたら |
足手まといサザンクロス | サザンクロス | 高畠じゅん子 | 中川博之 | | 足手まといだから 別れて行きます ゆうべひとりきりで きめました あなたにだまって 旅立つことは 身をきるような 身をきるような おもいです わかってくださいますね あなたなら 足手まといだから 別れて行きます ふたり眠る夜は ないけれど あなたの未来に わたしがいては お荷物だから お荷物だから 行くのです わかってくださいますね あなたなら 足手まといだから 別れて行きます 数えきれぬ愛を ありがとう ボストン・バッグに 涙をつめて 静かにドアを 静かにドアを しめました わかってくださいますね あなたなら |
縁があったら逢いましょうサザンクロス | サザンクロス | 高畠じゅん子 | 中川博之 | | 恋に別れは つきものなのね それが大人の 恋なのね これであなたと おしまいなんて 今日で他人に なるなんて そんな感じが しないのよ 縁があったら 縁があったら また逢いましょう これが二人の 最後の夜ね だめよ悲しい 顔なんて 笑い話をしながら 飲んで 世間ばなしで おわりましょう いつもそうして いたじゃない 縁があったら 縁があったら また逢いましょう 恋に泣くのは おあいこなのね それが大人の 恋なのね もっと可愛い きれいなひとが きっとあなたに みつかるわ いいのわたしは 大丈夫 縁があったら 縁があったら また逢いましょう |
トウキョウみなと岩出和也 | 岩出和也 | 高畠じゅん子 | 岡千秋 | 石倉重信 | 愛に別れた 男がひとり 愛をほしがる 女がひとり ネオンの波間に うみほたる もぅいいかい まだだよ トウキョウみなと 恋は寝たふり 褪めたふり さみしがりやの トウキョウみなと 過去を捨てたい 男がひとり 過去に生きてる 女がひとり 似たものどうしは 貝になる もぅいいかい まだだよ トウキョウみなと とべぬカモメが 寄り添えば 仮りの温もり トウキョウみなと 夢に疲れた 男がひとり 夢を夢みる 女がひとり グラスに夜明けの 海がある もぅいいかい まだだよ トウキョウみなと 青いまつ毛の 岸辺から 涙ひとすじ トウキョウみなと |
おもいやり北川大介 | 北川大介 | 高畠じゅん子 | 中川博之 | 小杉仁三 | 涙をおふき もう泣かないで こうしてふたたび 逢えたじゃないか 別れて はじめて 気づいたよ 優しさと真心と いつの日も変わらない お前のおもいやり もいちどふたりで 暮らしたい 許しておくれよ 二度とはなさない 都会の隅で 待っててくれた 必ず帰ると 信じてくれた 失くした あとから わかったよ やすらぎとほほえみと いつの日も変わらない お前のおもいやり 今でもつめたい 手をしてる 淋しい想いは 二度とさせないよ 男は旅に 逃げ場をつくり 心の疲れを どこかにすてる 後悔しながら 夢みたよ ささやかなしあわせと いつの日も変わらない お前のおもいやり 素顔にほんのり くちべにが あの日のままだね 二度とはなさない |
おまえだけなのさ北川大介 | 北川大介 | 高畠じゅん子 | 夏川寿里亜 | 川村栄二 | おまえだけなのさ 愛しているのは 赤いこの糸を 離しちゃだめだよ 今は幸せ 遠いけど 願いは叶うさ あきらめないで おまえだけなのさ 信じて欲しいよ 遊びじゃないんだ 本気だよ 人の人生は 旅だと言うけど 巡り逢うための 各駅停車か あってないよな ふるさとを 思っただけでも 心が痛む おまえしかいない やすらぐところは 生きてく支えで いて欲しい おまえだけなのさ 待っててくれるね 細いその指に 指輪を飾るよ 誰もさびしさ 秘めながら この世で一度の 生命を燃やす おまえだけなのさ ひとりにしないよ 男の涙は 本気だよ |
あじさいの花真咲よう子 | 真咲よう子 | 高畠じゅん子 | 中川博之 | 前田俊明 | ひとつの蛇の目を ふたりでさせば 別れが切れない 運命が憎い あじさいの花 あじさいの花 雨の重さに 耐えながら 色も幾度も 変えて咲く 優しいお前に よく似た花だよ 苦労のくの字も 口には出さず 笑顔で尽くした かぼそい肩よ あじさいの花 あじさいの花 肌に残り香 染めながら 夢をくれたと つぶやいた 可愛いお前を 忘れはしないよ 女がひとりで 生きてく辛さ 知りつつわがまま 許しておくれ あじさいの花 あじさいの花 箱根 湯の町 みれん宿 愛の温もり くれたひと いとしいお前は こころの花だよ |
雨の長崎里見浩太朗 | 里見浩太朗 | 高畠じゅん子 | 中川博之 | 竜崎孝路 | オランダ坂で 出逢った女の うしろ姿が おまえに似てた 尋ねて丸山 捜して新地 絹糸みたいに しとやかな 長崎に 長崎に 今日も雨が降る おまえの声が 聞こえるような サンタマリアの 優しい瞳 逢わずに帰ろか 逢わせてほしい うわさを信じて 石畳 この街で この街で ひとり思案橋 港が見える ホテルの酒場 想い出してる 別れた夜を 流れて中島 忘れて出島 幸せ祈って ふりむけば 長崎に 長崎に 今日も雨が降る |
甘ったれサザンクロス | サザンクロス | 高畠じゅん子 | 中川博之 | 神山純一 | 抱きたいときだけ ドアをたたく そんな男でも 愛してきたわ 女の気持ちを みぬけないで 生きてゆく人ね 勝手な人ね 見ぬふり してきたわ 夜毎のおあそび うしないたくなかった きらわれたくなかった おバカさんなわたしと 今夜でバイバイバイ 甘ったれなあなたと 今夜でバイバイバイ 夜明けになったら いつもひとり さめたぬくもりと ねじれたシーツ 誰かの香りが のこる部屋を 早くでることね わすれることね ひたむきすぎたのね 反省してるわ うたがいたくなかった おいつめたくなかった おバカさんなわたしと 今夜でバイバイバイ 甘ったれなあなたと 今夜でバイバイバイ 見ぬふり してきたわ 夜毎のおあそび うしないたくなかった きらわれたくなかった おバカさんなわたしと 今夜でバイバイバイ 甘ったれなあなたと 今夜でバイバイバイ |
夕顔里見浩太朗 | 里見浩太朗 | 高畠じゅん子 | 聖川湧 | | 逢えただけでも 幸せと 膝を正して うつむいた 夕顔 夕顔 白いひぐれ花 俺を気遣う 優しさが しみてくるよな おまえの花だよ なぜか瞳尻の 泣きぼくろ 過去の涙を ものがたる 夕顔 夕顔 白いひぐれ花 衿のおくれ毛 かきあげて お酒ほしいと 甘えてみせるよ 秋の終わりの 昼の月 鳥も家路に 急ぐのか 夕顔 夕顔 白いひぐれ花 抱いたおまえの 温もりを 思いだすよな いとしい花だよ |
花冷え里見浩太朗 | 里見浩太朗 | 高畠じゅん子 | 中川博之 | | 甘い言葉の ひとつも言えぬ 俺のずるさを とがめもしない アカシヤの町も 花冷えだろか 水割りの 水割りの グラスにうつる 細おもて やつれたうなじに 心が痛む 赤い夕陽に 昔の傷を 重ね合わせりゃ 涙がにじむ アカシヤの町も 花冷えだろか 倖せを 倖せを おまえにやれぬ 俺だけど 愛する気持ちに 変わりはないよ 岬はずれに ポツンと灯り ホテル 波音 今夜もひとり アカシヤの町も 花冷えだろか 北国の 北国の 春まだ浅い 旅の空 かもめよ想いを とどけておくれ |
男と女のミステリーサザンクロス | サザンクロス | 高畠じゅん子 | 中川博之 | 神山純一 | 五分でいいわ 話を聞いて 急がなくても いゝじゃない 着ている服も ルージュの色も どこかいつもと 違うでしょ 私にいいひと 出来たのよ 不思議な魅力を 持つひとよ ひきとめるなら 早目にどうぞ 男と女のミステリー いままで君に だまっていたが あした成田を 北に飛ぶ 急ぎはしない 最后の夜に せめて乾杯 するまでは 別れのサインはエアメール それとも電話で サヨウナラ ひきとめるなら 早目にどうぞ 男と女のミステリー 涙であなたが 見えないわ お芝居あそびは やめましょう 強がるなんて ガラではないわ 男と女のミステリー |
渚ホテルサザンクロス | サザンクロス | 高畠じゅん子 | 中川博之 | 原田良一 | あなたと過ごした 夏の日の ここは湘南 渚ホテル 忘れるための 旅ならば 来てはいけない はずなのに あきらめきれない 未練なわたし 立原正秋 読みながら 夢が尾をひく 渚ホテル あなたの愛が しみ込んだ やけた素肌も 色あせて 鏡の向こうで 泣いてるわたし こわれたボートが 置きざりに 秋も終わりの 渚ホテル 逢えないひとの 足音を 耳をすまして 待つよりも このまゝひとりで 死にたいわたし |
やさしく別れてサザンクロス | サザンクロス | 高畠じゅん子 | 中川博之 | 小笠原寛 | あんなに激しく 燃えた恋なのに あれは夢なの 幻しなのね あなたの爪を かんでいいですか あなたの肩で 泣いて泣いていいですか わたしに最後の くちびるをください せめてやさしい 別れにさせて すこしは涙を みせてくれますか あなたひとりを 愛したわたし だまっていると 寒い部屋ですね ふたりでいても 長い長い夜ですね お願い最後に 抱きしめてください せめてやさしい 別れにさせて |
さようなら幸せにサザンクロス | サザンクロス | 高畠じゅん子 | 中川博之 | 小杉仁三 | 煙草の買置き しといたわ 風の薬はいつもの 箱にあるのよ お酒もいいけど すぎないように あなた無理しちゃ いけないわ どうかからだに 気をつけて ああ 幸せに さようなら 幸せに 背広を着たまま 寝ちゃ駄目よ なぜかいくつになっても 世話がやけるの 誰にも好かれる あなただけれど あまり夜更し しないでね ちゃんとお仕事 なさってね ああ 幸せに さようなら 幸せに タンスの整理を していたら 古い写真が出て来て 泣けて来たのよ うらんでいません こうなったのは あなたひとりの せいじゃない そうよわたしも 悪いのよ ああ 幸せに さようなら 幸せに さようなら 幸せに |
ひとり占めサザンクロス | サザンクロス | 高畠じゅん子 | 中川博之 | 神山純一 | 指輪をかわした 仲ではないけれど 一緒に暮らせる それだけでいい 女はいつも弱いものよ その手にささえられていたい 頭から爪の先まで あなたひとり占め あゝ 恋ひとすじに 生きて 生きて行きたい あなたは誰にも やさしい人だから 心配しました 気がかりでした どこへも行かせたくはないの とられてしまいそうで こわい 寝顔から夢の中まで あなたひとり占め あゝ 恋ひとすじに 生きて 生きて行きたい ひたすら 愛しぬいているの しん底 命かけているの 秘密から嘘の数まで あなたひとり占め あゝ 恋ひとすじに 生きて 生きて行きたい |
花冷え美川憲一 | 美川憲一 | 高畠じゅん子 | 中川博之 | | 甘い言葉の ひとつも言えぬ 俺のずるさを とがめもしない アカシヤの町も 花冷えだろか 水割りの 水割りの グラスにうつる 細おもて やつれたうなじに 心が痛む 赤い夕陽に 昔の傷を 重ね合わせりゃ 涙がにじむ アカシヤの町も 花冷えだろか 倖せを 倖せを おまえにやれぬ 俺だけど 愛する気持ちに 変わりはないよ 岬はずれに ポツンと灯り ホテル 波音 今夜もひとり アカシヤの町も 花冷えだろか 北国の 北国の 春まだ浅い 旅の空 かもめよ想いを とどけておくれ |
花しぐれ里見浩太朗 | 里見浩太朗 | 高畠じゅん子 | 中川博之 | 前田俊明 | 別れる前に もう一度 抱いてほしいと 泣いた女(ひと) 花しぐれ 花しぐれ 古都(みやこ)も 雨だろか 甘える仕草が まなざしが 離れないのさ お前に逢いたい 漁り火ゆれる 北の宿 鳥も寒かろ 冷たかろ 花しぐれ 花しぐれ 古都(みやこ)も 雨だろか 窓打つ夜雨を しみじみと 聴けばまぶたに お前が見えるよ 愛しているさ 痛いほど 忘れられない あの笑顔 花しぐれ 花しぐれ 古都(みやこ)も 雨だろか 色づきはじめた 草もみじ 想い出すさえ お前に逢いたい |
死にもの狂いサザンクロス | サザンクロス | 高畠じゅん子 | 中川博之 | | 可愛い女に なりたいばかりに 左と云われりゃ 左を向いたのよ 後生よあなた 本音を云って 手足になるわ いのちにも 予期せぬ悲しい 別れの言葉 死にもの狂いで 愛したの 死にもの狂いで つくしたの だけど後悔してません 今日までひたすら 生きてきたから ひとつの毛布に からだを寄せあい 寒さをしのいだ 季節もあったわね 駅までひとり 歩いて行くわ 見送らなくて 大丈夫 扉をしめたら 振り向かないわ 死にもの狂いで 愛したの 死にもの狂いで つくしたの だけど後悔してません あしたに望みを たくしたいから 死にもの狂いで 愛したの 死にもの狂いで つくしたの だけど後悔してません あしたに望みを たくしたいから |
幸せになりたい美川憲一 | 美川憲一 | 高畠じゅん子 | 中川博之 | | どうしてわたしは ついてないの 何から何まで ついてないの 恋をして 捨てられて なんど死のうと 思ったか 十九 二十の 昔のように ああぁ もう一度 幸せになりたい 優しく騙した あなたでした それでも恨めぬ わたしでした お化粧を おとすとき かくせないわね 年齢(とし)なのね 春をかえして かえして春を ああぁ もう一度 幸せになりたい どうしてわたしは ついてないの 何から何まで ついてないの すがりつき ひきとめて 尽くすたんびに 嫌われる 馬鹿な女ね 見る目がないの ああぁ もう一度 幸せになりたい |
花氷里見浩太朗 | 里見浩太朗 | 高畠じゅん子 | 中川博之 | 前田俊明 | 三年あまりを おまえと暮らしたね この先ひとりで ほんとにいいのかい 優しさを ありがとう 真心を ありがとう ふたりの時間を 閉じ込めて 花氷 花氷 冷たさに 耐えて咲く おまえは花氷 帰ってくるなら いつでも待ってるよ 今夜も 引きずる おまえの面影よ 離したく なかった 行かせたく なかった 白紙に 戻せぬ 人生の 花氷 花氷 想い出よ 萎れずに おまえは花氷 さみしい気持ちを汲んでもやれなくて 別れてきづいた 勝手な男だよ 幸せに なれるさ おまえなら なれるさ 未練を 砕いて 飲みほして 花氷 花氷 解けぬまま 散らぬまま おまえは花氷 |
昭和生まれの風来坊里見浩太朗 | 里見浩太朗 | 高畠じゅん子 | 中川博之 | 前田俊明 | 昭和に生まれた 風来坊 各駅停車が 丁度いい ちびちび呑めば カタカタ揺れる 秋だなぁ 秋だなぁ 秋だなぁ またおまえを 泣かせちまったね 男の心にゃ 虫がいる 旅虫 酒虫 ひとり虫 とろとろ酔えば シンシン積もる 冬だなぁ 冬だなぁ 冬だなぁ もう俺など 嫌いになったか 汚れた川にも 水すまし 四の五の言わなきゃ 生きられる とくとく 注げば サワサワそよぐ 春だなぁ 春だなぁ 春だなぁ ああやっぱり おまえが恋しい 昭和生まれの 風来坊 旅虫 酒虫 ひとり虫 ゆっくり生きるか ナァー |
素晴らしき人生里見浩太朗 | 里見浩太朗 | 高畠じゅん子 | 中川博之 | 前田俊明 | 心の 痛みを 癒(いや)す 帰らざる 想い出 たちよ 挫折や 孤独を なめて 今もなお 青春を 生きている 君の 代わりは 誰も できない いつも ふたりで 夢を みてきた 喜こびも 哀しみも 乗り越えて ルルルル ルルルル ルルル 素晴らしい 人生と 言えるように 季節は 慈愛に 満ちて 天(そら)高く 実りの 秋よ ふたつに 分け合う 果実 飾らない そのままの 君がいい 長い 旅路も 終る 日がくる 愛の 誓いは 変ることなく 喜びも 哀しみも 乗り越えて ルルルル ルルルル ルルル 素晴らしい 人生と 言えるように ルルルル ララララ ラララ 素晴らしい 人生と 言えるように |
釧路川五木ひろし | 五木ひろし | 高畠じゅん子 | 五木ひろし | | 女は帰ると 言いだした 男は待てよと ひき止める 紅を散らした ななかまど 風が泣く 夢が泣く 涙が凍る すがりたいけど あんたが困る 心がいたい 釧路川 愛していたのは 嘘じゃない 死ねるというのも 嘘じゃない 不幸恨んで 夜を明かす 潮の香に 北埠頭 鴎がとんだ 寒い体を 重ねたまんま 運命に 痩せる 釧路川 逢いたがる 恋しがる 汽笛が叱る 肌に点けたい 幸せ灯り 明日が欲しい 釧路川 |
人生遠まわり神戸一郎 | 神戸一郎 | 高畠じゅん子 | 島浩二 | | おまえの 目元が 濡れるから 俺も いつしか もらい泣き こんな 切れそな 細い糸 ふたつ 合わせりゃ 凧さえ上がる 北風 夜あらし 哭く吹雪 いいこと あるよ いいこと あるさ 人生遠まわり 女の 苦労は 花じゃない やっと 分かった 荒れた指 過去も うわさも 傷あとも 俺の この手に 包んでやるよ ぬかるみ 路地裏 水たまり いいこと あるよ いいこと あるさ 人生遠まわり これから ひとりに させないよ 俺を 信じて ついて来い 冬が どんなに 寒くても 笑顔 ひとつで 春にもなれる ぐち酒 泣き酒 花見酒 いいこと あるよ いいこと あるさ 人生遠まわり |
ふるさと便り桜木ゆう子 | 桜木ゆう子 | 高畠じゅん子 | 片山隼 | | とんぼが止まる つるし柿 静かな里の いわし雲 小包開けたら 縫い半天 母さんみていて 頑張るわ ああ ふるさとに伝えてよ ふるさとが好きです 仕事も少し 馴れました 自信も少し つきました 八十五になるばあちゃんの 手紙が来た日は嬉しくて ああ ふるさとが支えです ふるさとがいちばん 笑顔がいいと 言われます 大きな声が 取り柄です いろんな倖せあるけれど 元気が何より最高ね ああ ふるさとは遠いけど ふるさとが見えます |
港・インチョン(仁川)真咲よう子 | 真咲よう子 | 高畠じゅん子 | 小杉仁三 | | ありのままで 愛されて 誰より幸せ さらけだした 我がままも 楽しく 目にうかぶ 港・インチョン葉巻をくゆらす ちょっぴりつらいとあなたは気づかうばかね 大丈夫よ あたしなら 元気で生きてくよ かまわないで すこしだけ ひとりにさせてよ 涙もろい あたしなの オトナの恋なのに 港・インチョン灯りがまぶしい やっぱり女は男によわいわばかね おもいだすよ つめたさと あなたの優しさを 港・インチョン 辛めのブドウ酒 しっかりしなくちゃ明日からひとりよばかね 抱いてくれた肩先が 今でも温かい |
ひだまり山下真司 | 山下真司 | 高畠じゅん子 | 中川博之 | | 人は誰でも 止まり木で 夢をついばむ 迷い鳥 苦しかろうと 楽しかろうと 人生轍の あとは消せない だけどやすらぎ ほらそこに ひだまり それは おまえだよ 酒に逃げ場を もとめても 醒めりゃむなしさ のこるだけ 早すぎたとか 遅すぎたとか それには意味など ありはしないさ いつもほほえみ そばにある ひだまり それは おまえだよ 俺と一緒に 歩く女 捜しつづけて いたんだよ 信じることは 愛することさ 出逢った時から 決めていたんだ やっと見つけた ものがある ひだまり それは おまえだよ |