森繁久彌オホーツクの舟唄(知床旅情) 歌詞

オホーツクの舟唄ふなうた(知床しれとこ旅情りょじょう)

森繁もりしげ久彌ひさや

作詞さくし：森繁もりしげ久彌ひさや
作曲さっきょく：森繁もりしげ久彌ひさや
発売はつばい日び：2009/10/21
この曲きょくの表示ひょうじ回数かいすう：74,504回かい

何なに地ちから　吹ふきすさぶ　朔北さくほくの吹雪ふぶきよ
わたしの胸むねを刺さすように
オホーツクは　今日きょうも　海鳴うみなりの中なかに
明あけ　暮くれてゆく

父祖ふその地ちのクナシリに
長ながい冬ふゆの夜よるがあける日ひを
白しろいカモメが告つげるまで
最さい涯の茜あかねの中なかで　わたしは　立たちつくす
何故なぜか　眼めがしらの涙なみだが凍こおるまで

オホーツクの海原うなばら
ただ白しろく凍いて果はてて
命いのちあるものは暗くらい雪ゆきの下した
春はるを待まつ心しん　ペチカに燃もやそ
哀あわれ東ひがし(ひんがし)にオーロラかなし

最さい涯の番屋ばんやに　命いのちの火ひチロチロ
トドの鳴なく夜よるは　いとし娘むすめが瞼まぶたに
誰だれに語かたらん　このさみしさ
ランプの灯影とうえいに　海鳴うみなりばかり

スズランの緑みどりが　雪解ゆきどけに光ひかれば
アイヌの唄うた声ごえ　谷間たにまにこだます
シレトクの春はるは　潮路しおじ(しおじ)に開あけて
舟人ふなびとのかいな　海うみに輝かがやく

オレーオレー　オーシコイ
沖おきの声こえ　舟唄ふなうた
秋あきあじだいエリャンサ
揚あげる網あみゃ大漁たいりょう
霞かすむクナシリ　我わが故郷こきょう
何なん日にちの日ひか詣もうでむ　御ご親おやの墓はかに
ねむれ静しずかに

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