Daoko 歌舞伎町の女王歌詞

歌舞伎町かぶきちょうの女王じょおう

Daoko

作詞さくし：椎名しいな林檎りんご
作曲さっきょく：椎名しいな林檎りんご
発売はつばい日び：2017/12/20
この曲きょくの表示ひょうじ回数かいすう：27,916回かい

蝉せみの声こえを聞きく度たびに　目めに浮うかぶ九十九里浜くじゅうくりはま
皺しわ々の祖母そぼの手てを離はなれ　独ひとりで訪おとずれた歓楽街かんらくがい

ママは此処ここらの女王じょおう様さま　生いき写うつしの様ようなあたし
誰だれしもが手てを伸のべて　子供こどもながらに魅みせられた歓楽街かんらくがい

十じゅう五ごに成なったあたしを　置おいて女王じょおうは消きえた
毎週まいしゅう金曜日きんようびに来きていた男おとこと暮くらすのだろう

誰だれに誘さそわれるでもなく
辿たどり着ついたのこの町まち
育そだってないのに懐なつかしいの
記憶きおくよりも胸むね焦こがすコロニー

覚おぼえているのは香水こうすいのかおり
残のこり香がを吸すって育そだった過去かこに
サヨナラを言いえずに彷徨ほうこううひとり
真まっ赤かな口紅くちべに　ぎこちなく
見みえてた唇くちびる　非行ひこうに走はしる
望のぞんでなんかない顔かおはママの痕あと
所詮しょせんあたしも快楽かいらく主義しゅぎ
改札かいさつ過すぎたら待まっていた　この街まちが

“一いち度ど栄さかえし者しゃでも必かならずや衰おとろえゆく”
その意味いみを知しる時ときを迎むかえ足あしを踏ふみ入いれたは歓楽街かんらくがい

消きえて行いった女おんなを憎にくめど夏なつは今いま
女王じょおうと云いう肩書かたがきを誇ほこらしげに掲かかげる

ネオンと街灯がいとう　朧気おぼろげな光ひかり
あたし以外いがい大人おとなしか居いない
切きっても切きれぬ血ちを辿たどって来きたり
生臭なまぐさい雄ゆうと雌めすのかほりが
今日きょうもこの街まちを動うごかす
明日あしたも知しらなかった少女しょうじょも今いま
女王じょおうと成なり　いとをかし
求もとめられる悦よろこびも
吸すい尽つくす浮世うきよの愛いとしい汚よごれよ

女おんなに成なったあたしが売うるのは自分じぶんだけで
同情どうじょうを欲ほっした時ときに全すべてを失うしなうだろう

JR新宿しんじゅく駅えきの東口ひがしぐちを出でたら
其処はあたしの庭にわ　大だい遊技ゆうぎ場じょう歌舞伎町かぶきちょう

今夜こんやからはこの街まちで娘むすめのあたしが女王じょおう

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