anti-intellectualism (Q575959)

もちろん言葉ことばにはいろいろな使つかい方かたがあってよいのですが、日本にっぽんで反はん知性ちせい主義しゅぎがよく誤解ごかいされるのは、「反はん知性ちせい・主義しゅぎ」と捉とらえられるからです。本来ほんらいは「反はん・知性ちせい主義しゅぎ」なので、いつもその点てんを強調きょうちょうしています。まず前提ぜんていとして、インテリがいろいろな物事ものごとを牛耳ぎゅうじっている「知性ちせい主義しゅぎ」というものがあり、それに反発はんぱつする力ちからとして反はん知性ちせい主義しゅぎがある。知性ちせいそのものではなく、それに付随ふずいする「何なにか」に対たいする反発はんぱつです。 (Japanese)

知性ちせい主義しゅぎ自体じたいにはよくない面めんがあるので、反はん知性ちせい主義しゅぎは、ある意味いみで社会しゃかいの健全けんぜんさを示しめすものだと思おもいます。反はん知性ちせい主義しゅぎが生うまれたのは、元もとをたどれば教会きょうかい権力けんりょくという、政治せいじ権力けんりょくとは異ことなる権力けんりょく系統けいとうがあったことと関係かんけいしています。教会きょうかいの権力けんりょく化か自体じたいは問題もんだいですが、政府せいふとは別べつの権力けんりょくがあることで中心ちゅうしんが二ふたつある楕円だえんの権力けんりょく構造こうぞうができたことが西洋せいよう史しのポイントです。したがって反はん知性ちせい主義しゅぎとは、上うえにある知性ちせいをひっくり返かえして自分じぶんが上うえになってやろうというものではなく、知性ちせい主義しゅぎとは別べつの価値かち軸じくで並ならび立たち批判ひはんできる力ちからを持もつものなのです。そうでなければ、単たんなるルサンチマン（怨恨えんこん、怨嗟えんさ）ですから。 (Japanese)

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https://wedge.ismedia.jp/articles/-/13686?page=2

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広ひろく読よまれた森本もりもとあんりさんの『反はん知性ちせい主義しゅぎ』（新潮しんちょう選書せんしょ）を参照さんしょうすると、反はん知性ちせい主義しゅぎの根源こんげんは宗教しゅうきょう改革かいかくまでさかのぼれます。当時とうじ主流しゅりゅう派はだった、「身体しんたい」に働はたらきかける儀礼ぎれいを重おもんじるカトリックを、「言語げんご」による聖書せいしょの読解どっかいをもとに批判ひはんしたプロテスタントは、正統せいとうに挑戦ちょうせんする人々ひとびとという意味いみでは反はん知性ちせい主義しゅぎだと言いえる。むしろ言語げんごをベースにした、「反はん正統せいとう主義しゅぎ」としての反はん知性ちせい主義しゅぎですね。 (Japanese)

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