全1063文字
今回のポイント
(出所:日経クロステック)
[画像のクリックで拡大表示]
ミスミグループ本社は、オンライン機械部品調達サービス「meviy(メビー)」の新サービスとして、AI(人工知能)を活用した機械部品の図面データ検索 「meviy Finder(メビーファインダー)」を追加する(図1)。2024年8月から順次開始予定。電子メールアドレスを登録すれば、無料で利用できる。2024年6月28日に発表した。
図1 AIで図面情報を認識
図面ファイルをmeviy Finder用のクラウドにアップロードすると、AIがテキストや記号などの図面情報を自動的に認識し、データベース化する。(出所:ミスミグループ本社)
[画像のクリックで拡大表示]
登録後、検索機能を利用するために必要なユーザーの作業は、基本的にファイルのアップロードだけ(図2)。CADで作成した図面や紙の図面をスキャンした画像ファイルをmeviy Finder用のクラウドにアップロードすると、AIが図面番号や部品名称、寸法などのテキスト、記号といった図面情報を自動的に認識し、データベース化する。
図2 図面ファイルをアップロード
ユーザーはファイルをアップロードすれば、図面番号などを入力しなくても検索機能を利用できる。(出所:ミスミグループ本社)
[画像のクリックで拡大表示]
ユーザーは、このデータベースを活用してAIが認識したテキストや記号で図面検索ができるほか、AIが解析したデータを基に形状や構造などが類似した図面を探せる。複数の類似図面を、類似度と併せてサムネイルで表示できるため、目的のファイルか否かを確認するためにファイルを一つひとつ開く手間を省ける(図3)。
図3 類似図面をサムネイルで表示
複数の類似図面をサムネイルで表示するので、目的のファイルか否かを確認するためにファイルを一つひとつ開く手間を省ける。(出所:ミスミグループ本社)
[画像のクリックで拡大表示]
データベースにアップロードした図面データは、研究・開発、設計、生産管理など複数の関係者で共有できる。今後は、3D図面へも対応予定。検索した図面を基にmeviyで見積もるといった連係も進める考えだ。