行くだり星ぼし

太陽系たいようけい八大行星及三大行星示意圖（大小だいしょう較諸日び，去さ程ほど非ひ矣）

行くだり星ぼし者もの，天體てんたい也。恆つね拱北辰ほくしん，週しゅう而行之の，其陣不變ふへん，長なが變へん行ぎょう星ぼし之の位くらい，若わか穿ほじ行あるき於眾星ぼし，因いん名めい，究きわむ其理，蓋ぶた恆星こうせい去さ地ち遠とお，則のり人じん視し其行微ほろ，故ゆえ視し以其非ひ動どう也，而行星ぼし去さ地ち近きん，故こ天幕てんまく嘗見行ぎょう。

星ほし之これ行ぎょう也，其有律りつ焉，周しゅう而復始はじめ。短たん者しゃ數日すうじつ，長者ちょうじゃ十じゅう年ねん有ゆう奇き，其跡得とく複ふく。

先人せんじん以目察天相しょう，所見しょけん之これ行ぎょう星ほし者しゃ，止とめ金きむ木き水みず火ひ土ど五ご星ほし耳みみ。此等星ほし體たい，後ご觀かん得とく甚多，又また見み天てん海うみ冥めい，更さら知ち地ち實じつ亦また行くだり星ぼし也，皆みな陽ひ以週，曰大行ぎょう星ほし，更さら有ゆう穀こく諸星もろぼし，不ふ計けい其數，其形殊こと小しょう於九者しゃ，以為小しょう行くだり星ぼし。

然しか宇宙うちゅう邃遠，豈あに窺能盡つき，後見こうけん有ゆう大だい於冥王星めいおうせい者しゃ，大だい行くだり星ぼし之これ論ろん遂とげ見み紛まがえ紜。西元にしもと二に〇〇六ろく年ねん，國際こくさい天文學てんもんがく聯合れんごう會かい大會たいかい乃定行ぎょう星ぼし之の義ぎ以三：曰繞恒つね，曰巨質しつ，引與自轉じてん衡保其形為ため球たま者もの，曰無攝と乎近軌之他物たぶつ且可除じょ之これ者しゃ。合ごう乎前二に者しゃ曰矮行星ぼし，餘よ皆みな小しょう天體てんたい。太陽系たいようけい僅餘八はち行ぎょう星ほし，冥王星めいおうせい降くだ矮。

又また，行ぎょう星ほし種しゅ有二ゆうじ。地球ちきゅう、水みず、金きむ、火ひ者しゃ餘あまり，曰故態たい，以岩金きん為ため實み，是ぜ者しゃ為ため類るい地行じぎょう星ぼし；後者こうしゃ巨きょ甚，環たまき氣き，木き、土ど、天てん、海うみ四よん星ほし皆みな然しか，不ふ合ごう生せい活かつ。以學術がくじゅつ論ろん，行ぎょう星ほし存そん乎宇宙うちゅう，當とう不可ふか勝かち數すう。今こん察得系けい外行そとゆき星ほし二に百ひゃく餘あまり。迄まで今こん卻知生命せいめい存そん地ち也。