黑海こっかい

黑海こっかい者もの，廣こう千せん一いち百ひゃく七なな十じゅう五ご公おおやけ里さと，方ぽう四よん十じゅう三さん萬まん六ろく千せん四よん百ひゃく二に公里くり。在ざい亞あ歐おう兩りょう洲しゅう之の間あいだ，北きた瀕ひん烏がらす克かつ蘭らん、俄にわか羅ら斯，東あずま望のぞむ高こう加か索さく山脈さんみゃく，西にし有ゆう多た瑙河流入りゅうにゅう，僅西南せいなん一隅いちぐう經けい土ど耳みみ其海峽かい連れん愛あい琴海ことみ入いれ地中海ちちゅうかい。

其陸間あいだ海うみ也，風ふう微ほろ浪なみ緩なる，良港りょうこう甚眾，為ため亞あ歐おう兩りょう洲しゅう要衝ようしょう。沿岸えんがん之の國くに、海中かいちゅう諸島しょとう，自じ古こ繁華はんか，希まれ臘、羅ら馬うま、俄にわか羅ら斯等ひとし相あい繼つぎ而起。