南陽なんよう之の戰たたかえ (497年ねん)

南陽なんよう之の戰たたかえ，497年ねん（南みなみ齊ひとし建たて武たけし四よん年ねん、北きた魏たかし太ふとし和わ二に十じゅう一いち年ねん）至いたり次じ年ねん，北きた魏ぎ軍ぐん進攻しんこう南朝なんちょう齊ひとし宛あて城じょう（今いま河南かなん省しょう南陽なんよう市し）獲え勝かち的てき作戰さくせん。

496年ねん，北きた魏たかし遷都せんと洛陽らくよう（今こん河南かなん省しょう洛陽らくよう市し東北とうほく）後ご，魏ぎ孝文たかふみ帝みかど元宏もとひろ派は荊州刺史しし薛真度ど等とう進攻しんこう南みなみ齊ひとし宛あて城じょう，被ひ齊朝なりとも南陽なんよう太守たいしゅ房ぼう伯はく玉だま部ぶ擊げき敗はい。魏ぎ孝文たかふみ帝みかど對たい戰敗せんぱい十じゅう分ふん憤怒ふんぬ，以為南陽なんよう（治ち宛あて城じょう）小郡おごおり，志こころざし必滅之の。在ざい497年ねん六ろく月がつ，徵ちょう調ちょう冀州、定じょう州しゅう、瀛洲、相州あいしゅう、濟州さいしゅう等とう州兵しゅうへい二に十じゅう萬まん南みなみ征せい。九月くがつ，親おや率りつ大軍たいぐん直ちょく指南しなん齊ひとし雍州（治ち今いま湖北こほく省しょう襄じょう陽ひ市し），魏ぎ彭城王おう元もと勰等とう36路ろ兵馬へいば繼つぎ進しん，號ごう稱たたえ百ひゃく萬まん，分ふん路ろ攻おさむ齊ひとし。魏ぎ孝文たかふみ帝みかど派は將はた攻おさむ打だ赭陽（今こん河南かなん省しょう方城ほうじょう縣けん東ひがし）。自じ領りょう大軍たいぐん南みなみ攻おさむ宛あて城じょう，是ぜ夜よる攻おさむ克かつ外城とじょう。齊ひとし將はた房ぼう伯はく玉だま退すさ進すすむ內城堅守けんしゅ。孝文たかふみ帝みかど派は中書ちゅうしょ舍人とねり勸すすむ說せつ房ぼう伯はく玉だま投降とうこう。房ぼう伯はく玉だま拒絕きょぜつ。隨ずい即そく，孝文たかふみ帝みかど率りつ軍ぐん自じ宛あて城東じょうとう南角みのずみ一いち橋きょう上じょう經過けいか，被ひ房ぼう伯はく玉だま事こと先さき埋伏まいふく於橋下か的てき敢死隊たい突襲擊げき。孝文たかふみ帝みかど即そく令れい神かみ射手しゃしゅ源みなもと靈れい度ど相あい救すくい，方ぽう免めん於難。在ざい攻おさむ宛あて不ふ克かつ的てき情況じょうきょう下か，孝文たかふみ帝みかど決定けってい留とめ下か部分ぶぶん士卒しそつ繼續けいぞく攻おさむ宛あて，自己じこ領りょう兵へい向むこう新野しんの進攻しんこう，新野しんの太守たいしゅ劉りゅう思おもえ忌き登城とじょう拒こばめ守もり。至いたり十じゅう月がつ，魏ぎ軍ぐん攻おさむ城じょう不ふ克かつ，築ちく長ちょう圍かこえ久ひさし困こま。北きた魏ぎ右みぎ軍ぐん府ふ長ちょう史し韓かん顯宗けんそう率りつ領りょう一支部隊駐防赭陽附近，擊げき敗はい齊ひとし軍ぐん的てき進攻しんこう。齊ひとし將はた裴叔業ぎょう為ため了りょう牽制けんせい敵てき人じん，攻おさむ克かつ北きた魏ぎ虹にじ城じょう（今いま安徽あんき省しょう五ご河かわ縣けん西にし），俘虜ふりょ四よん千せん餘人よにん。十二月じゅうにがつ，齊ひとし明あきら帝みかど派は度ど支ささえ尚書しょうしょ崔ちぇ慧とし景けい領りょう兵へい二に萬まん，騎兵きへい一いち千せん救すくい雍州，裴叔業ぎょう等とう攻おさむ打だ北きた魏ぎ楚すわえ王おう戍（今安いまやす徽省臨泉縣けん西南せいなん），遇ぐう到いた伏ふく擊げき，大敗たいはい，逃走とうそう。498年ねん正月しょうがつ，北きた魏たかし統すべ軍ぐん李り佐たすく率りつ軍ぐん攻おさむ克かつ新野しんの，擒とりこ獲え守將しゅしょう劉りゅう思おもえ忌き，將はた他殺たさつ死し。於是，沔水（即今そっこん漢江かんこう及其北きた源げん陝西せんせい省しょう留とめ壩縣西にし沮水）以北いほく地區ちく，包括ほうかつ湖陽こよう（今こん河南かなん省しょう唐から河かわ縣けん西南せいなん）、赭陽、舞まい陽よう、南鄉なんごう（今こん河南かなん省しょう淅川縣けん西南せいなん）等とう戍主相しょう繼つぎ棄城南南じょうなんみなみ逃。二に月がつ，北きた魏ぎ軍ぐん攻おさむ克かつ宛あて北城ほくじょう，守將しゅしょう房ぼう伯はく玉だま出で降ぶ。