情人じょうにん箭や

《情人じょうにん箭や》為ため古こ龍りゅう早期そうき作品さくひん，因いん于志宏ひろし年表ねんぴょう有ゆう誤あやま，歷年れきねん均ひとし以為本書ほんしょ出で於《浣花洗あらい劍けん錄ろく》之これ後ご，所以ゆえん被ひ列れつ為ため中期ちゅうき作品さくひん，然しか風格ふうかく筆觸ひっしょく皆みな不ふ如《浣花》成熟せいじゅく，後ご經けい考證こうしょう，應おう於1963年ねん4月がつ至いたり1964年ねん8月がつ真善美しんぜんび出版しゅっぱん。1976年ねん11月修訂しゅうてい本ほん《怒いか劍けん》由ゆかり漢かん麟出版しゅっぱん，幾いく無む更改こうかい。1979年ねん5月がつ至いたり1981年ねん2月がつ〈大だい華はな晚ばん報ほう〉連載れんさい《怒いか劍けん》。書中しょちゅう末まつ章あきら〈後記こうき〉似に乎預告つげ著ちょ續つづけ集しゅう，然しか無下むげ文ぶん。

《情人じょうにん箭や》，天地てんち圖書としょ出版しゅっぱん社しゃ版本はんぽん，1999年ねん出版しゅっぱん

故事こじ大綱たいこう

月つき圓えん之の夜よる時じ，情人じょうにん箭や與あずか死神しにがみ帖じょう必定ひつじょう會かい出現しゅつげん，而且會かい殺害さつがい該人，此事令れい江湖こうこ人士じんし議論ぎろん紛紛ふんぷん。
展てん夢ゆめ白しろ之の父ちち，仁ひとし义四侠之首展化雨也身受其害，展てん夢ゆめ白しろ決定けってい請求せいきゅう神しん醫い秦しん瘦翁相しょう助すけ。
但ただし因いん展てん夢ゆめ白しろ曾得罪ざい秦しん瘦翁，秦はた瘦翁故意こい延のべ遲おそ救助きゅうじょ展てん化か雨う，以致展てん化か雨あめ回天かいてん乏とぼし術じゅつ。而由于不敢得罪ざい据すえ传唯一能解情人箭之毒的秦瘦翁，本ほん是ぜ展てん化か雨あめ至いたり交好友とも的てき武林たけばやし人士じんし竟无人じん为其主持しゅうもち公道こうどう，这令展てん梦白心こころ灰はい意い冷ひえ， 离家出走しゅっそう。
在ざい父ちち亲墓前まえ，展てん梦白遇ぐう到いた了りょう一いち个神秘ひ黑衣くろご女子じょし，又また救助きゅうじょ了りょう被ひ奸人所しょ害がい的てき秦しん铁篆，受托要よう将しょう布ぬの旗はた门信物ぶつ白布しろぬの旗はた托たく付づけ给一个可靠的掌门…… 江湖こうこ上じょう血ち雨う腥なまぐさ风，立たて誓ちかい要よう找出情人じょうにん箭や主ぬし使し为武林りん除じょ害がい的てき展てん梦白义字当とう先さき，侠气逼人，却鲁莽冲动。他た能のう不能ふのう解かい开情人じん箭や之の谜呢？

主要しゅよう人物じんぶつ

• 展てん夢ゆめ白しろ：男おとこ主ぬし角かく。仁義じんぎ四俠之首展化雨之子。為ため人じん剛つよし正ただし，寧やすし折おり不ふ彎。在ざい帝王ていおう谷たに主ぬし、蕭しょう飛ひ雨う等とう人じん幫助下か歷れき盡つき艱險揭穿情人じょうにん箭や的てき陰謀いんぼう。
• 蕭しょう飛ひ雨う：帝王ていおう谷たに主ぬし之の女おんな。展てん夢ゆめ白しろ的てき情人じょうにん，聰明そうめい善良ぜんりょう，容貌ようぼう出で眾。屢次幫助展てん夢ゆめ白しろ。

次じ要人ようじん物ぶつ

• 蕭しょう王おう孫まご：武林たけばやし一代かずよ奇人きじん，帝王ていおう谷たに主ぬし。善ぜん機關きかん五ご行ぎょう之の術じゅつ。與あずか藍あい大だい先生せんせい一いち戰せん轟とどろき動どう江湖こうこ。
• 藍あい大だい先生せんせい：本名ほんみょう藍あい天たかし，武林たけばやし第だい一いち俠，傲仙宮せんきゅう主人しゅじん。
• 杜もり雲くも天てん：七なな大名だいみょう人じん之の一いち。兵器へいき為ため「離はなれ弦つる箭や」，綽號「有ゆう去さ無む回かい」。帶おび愛あい女おんな杜鵑とけん奔波江湖こうこ，因いん杜鵑とけん幫助展てん夢ゆめ白しろ。
• 杜鵑とけん：杜もり雲くも天てん之の女おんな。被ひ展てん夢ゆめ白しろ所しょ救すくえ，暗くら戀こい展てん夢ゆめ白しろ，屢受刺とげ激變げきへん得とく神智しんち失しつ常つね。
• 金きむ非ひ：蕭しょう飛ひ雨う舅しゅうと舅しゅうと。中條なかじょう七なな惡あく之の一いち。號ごう「無む腸ちょう君くん」。被ひ杜もり雲くも天てん一掌震下中條山陰絕壑中。
• 七なな指ゆび神しん翁おう：風ふう入にゅう松まつ、風ふう散ち花はな的てき師傅しふ，有ゆう七なな指ゆび，發明はつめい「四よん弦げん弓ゆみ」，傳奇でんき高だか人じん。
• 風ふう入にゅう松まつ、風ふう散ち花はな：武林たけばやし「第だい一いち名人めいじん」。四よん弦げん弓ゆみ「七なな大だい名人めいじん」之これ首しゅ。
• 宮みや伶伶：宮みや錦にしき弼孫女おんな。被ひ展てん夢ゆめ白しろ所しょ救すくえ，暗くら戀こい展てん夢ゆめ白しろ。
• 蘇そ淺あさ雪ゆき：絕ぜっ色しょく美人びじん。一個有着無比野心的女人。
• 秦はた瘦翁：世上せじょう惟おもんみ一能いちのう解かい「情人じょうにん箭や」之の毒どく的てき神かみ醫い。
• 唐から迪すすむ：唐から無む影かげ之子ゆきこ，唐から門主もんしゅ人じん。號ごう「搜さがせ魂たましい手しゅ」。
• 楊璿：人品じんぴん卑劣ひれつ，屢次陷おちい害がい展てん夢ゆめ白しろ。

小說しょうせつ目錄もくろく

• 第だい一いち卷かん：

1. 死神しにがみ帖じょう與あずか情人じょうにん箭や
2. 恨滿長ちょう天てん
3. 山やま巔晨霧きり濃こ如煙
4. 斷腸だんちょう迷離風ふう和わ雨う
5. 不ふ白しろ之の冤
6. 粉こな侯こう風流ふうりゅう
7. 壯たけし哉劍雄ゆう
8. 花はな艷つや花はな狂きょう
9. 飛ひ鶯うぐいす劍けん氣き亂らん桃もも花はな
10. 箭や雨う煙けむり鶴づる
11. 太たい湖こ男兒だんじ
12. 嘯雨揮風
13. 吹皺一いち池いけ春水しゅんすい

• 第だい二に卷かん：

1. 天てん锤
2. 天下てんか第だい一いち江山えやま
3. 煙雨えんう風雲ふううん
4. 波なみ譎雲詭
5. 烈火れっか夫人ふじん
6. 百ひゃく花園はなぞの
7. 帝王ていおう谷だに
8. 幾いく番ばん風雨ふうう
9. 多少たしょう情じょう仇かたき
10. 無む腸ちょう情じょう仇かたき
11. 忠ちゅう肝きも鐵てつ膽きも
12. 崑こん崙雙絕ぜっ
13. 因いん禍か得とく福ぶく

• 第だい三さん卷かん：

1. 疑うたぐ雲くも疑うたぐ雨あめ
2. 撲なぐ朔ついたち迷離
3. 一いち錯再錯
4. 煉ねり魂たましい潭中
5. 斷腸だんちょう石せき
6. 雷霆らいてい劍けん
7. 驅か車くるま下江しもえ南みなみ
8. 冷ひや夜よる渡わたり關山せきやま
9. 迷林詭異
10. 花はな朝あさ舊きゅう事こと
11. 變へん生せい意外いがい
12. 武林たけばやし大だい豪的ごうてき婚こん事ごと
13. 解かい鈴すず常つね是ぜ繫鈴人じん

• 第だい四よん卷かん：

1. 武林たけばやし大だい豪的ごうてき婚禮こんれい
2. 滿堂まんどう飛ひ花はな
3. 生死せいし雷霆らいてい
4. 生死せいし邊べ緣えん
5. 龍りゅう爭そう虎とら鬥
6. 火ひ煉ねり鴛鴦えんおう
7. 烈火れっか情じょう焰
8. 鐵騎てっき傳でん驚おどろき訊
9. 風雨ふうう會かい荊州
10. 故こ佈疑雲くも
11. 故人こじん之の恩おん
12. 洞ほら庭にわ群ぐん龍りゅう
13. 風ふう消しょう雲散うんさん

• 〈後記こうき〉