石見根付は、清水巌(1733年生)を祖とし、娘の文章女、孫の巌水及びその一門が完成させた技巧であり、クモ、カエル、ムカデなどの身近な生き物を図柄とし、猪の牙、海松(珊瑚の一種)や硬質な木を材料として、多くの秀作が残されている。特に浮彫り、毛彫りの手法は優れ、「石見もの」「石見派」として高く評価されている。この技法もいったんは後継者が途絶えたものの田中氏がこの技術を継承し現在に至っている。
【製造過程】素材の選定→切断→荒削、中彫→仕上げ(細部に亘って彫り込む)→磨き→彩色→彫銘
【主な製品】根付け、木彫面、置物、衝立、扁額、アクセサリー
【製造事業者】
●田中俊き(※)】※「目」へんに「希」(平成16(2004)年3月31日指定)
〒695-0016江津市嘉久志町1902-2TEL0855-52-5855