試合しあいはまさしくクラシックスタイルのグラウンドでの攻防こうぼうが続つづく。お互たがいに1つ1つの技わざを確たしかめるように決きめていく中なか、AKIRAが低空ていくうドロップキックを叩たたき込こめば、TAJIRIはモンキーフリップで投なげていく。一転いってんしてTAJIRIを場外じょうがいに引ひきずり出だしたAKIRAは、コーナー最さい上段じょうだんからプランチャ。すぐにリングに戻もどって、一気いっきにムササビプレスで勝負しょうぶに出でるが、両足りょうあしをあげて迎撃げいげきしたTAJIRIは、そこから徹底的てっていてきに腹はら、ヒジ、ヒザを攻せめていく。
　さらにTAJIRIもAKIRAを場外じょうがいに連つれ出だして客席きゃくせきに叩たたき付つける。AKIRAは雄叫おたけびをあげながらリングに戻もどろうとするが、TAJIRIはハイキック。さらに羽根はね折おり固かためで追おい込こむが、AKIRAは投なげ捨すててジャーマン2連発れんぱつから延髄えんずい斬ぎりで応戦おうせんすると、再ふたたびムササビプレス。だが、これをかわして自爆じばくさせたTAJIRIはバズソーキック。
　ズバリと決きまったが、AKIRAは近ちかづいてきたTAJIRIを素早すばやくオールド・ボーイに捕とらえる。だが、体勢たいせいを入いれ替かえたTAJIRIは掟おきて破やぶりの逆ぎゃくオールド・ボーイ。さらにお互たがいに両りょうヒザをついたまま殴なぐり合あったり、コーナーに登のぼったTAJIRIを追おいかけて追おいかけていってAKIRAがヘッドバットを見舞みまって自みずから流血りゅうけつしたりと、試合しあいは壮絶そうぜつさを増ましていく。
　TAJIRIのバズソーキックをかわしてフライングラリアットを叩たたき込こんだAKIRAは延髄えんずい斬ぎりを連発れんぱつ。4発はつ目めは顔面がんめんにクリーンヒット。前まえのめりにダウンしたTAJIRIの背中せなかにムササビプレスを投下とうかしたAKIRAは、続つづけて正調せいちょうムササビプレスを決きめて3カウント！
　黄金おうごんのベルトを万感ばんかんの表情ひょうじょうで受うけ取とったAKIRAは、「ひと言ことだけ言いわせてください。俺おれがプロレスをはじめて28年ねん。初はじめてこの言葉ことばを叫さけびます。アイ・アム・チャンピオン！　世界中せかいじゅうの誰だれでもいい、俺おれにかかってこい！」と叫さけぶと、バックステージでは「レスリング・ニュー・クラシック、この魂たましいを受うけ継つぐ者ものを育そだてていきたい。例たとえば......あそこにいる、あの目めつきをした男おとこに未来みらいを託たくしてみたい」と言いって、たまたまそこにいた大だい日本にっぽんプロレスの石川いしかわ晋すすむ也を指差ゆびさした。

　初代しょだいWNC女子じょし王者おうじゃ決定けっていトーナメント決勝けっしょうのほうは、朱里じゅりと"世界せかいのノザビッチ"野崎のさき渚なぎさが決勝けっしょうで激突げきとつ。寡黙かもくに集中しゅうちゅう力りょくを高たかめる朱里じゅりに対たいし、足あしが折おれたと松葉杖まつばづえをついて調印ちょういん式しきに登場とうじょうした野崎のさきは、この日ひも松葉杖まつばづえをついて登場とうじょう。
　朱しゅ里さとがリングインしてきたところで、背後はいごから松葉杖まつばづえで殴なぐりかかっていった野崎のさきは、足あしに巻まいていた包帯ほうたいを使つかってチョーク攻撃こうげき。やはり足あしの骨折こっせつはブラフだった。朱しゅ里さとをリングに戻もどすとハイキックをかわしてスリーパー。エルボーで逃のがれた朱里じゅりは二に段だん蹴けり式しきニーを叩たたき込こむが、野崎のさきもカウンターのビッグブーツを返かえすと、再ふたたびスリーパーへ。
　何なにとかロープに逃のがれた朱里じゅりはバッククラッカーを決きめると、蹴けりでコーナーに野崎のさきを追おい込こむ。さらにランニングニーを叩たたき込こむが、続つづくハイキックをブリッジでかわした野崎のさきは背後はいごに回まわってスリーパー。苦くるしそうにしながらも立たち上あがった朱里じゅりは背負しょい投なげの要領ようりょうで野崎のさきを投なげて脱出だっしゅつすると、バズソーキック2連発れんぱつ。
　カウント2で野崎のさきも返かえすが、朱里じゅりは立たち上あがって来きた野崎のさきの顔面がんめんにハイキックを叩たたき込こむと、ガッチリ抑おさえ込こんで3カウント。黄金おうごんのベルトを受うけ取とり万まん感かんの表情ひょうじょうで抱だきしめた朱里じゅりは「このベルトを女子じょしプロレス界かい......プロレス界かいの枠わくだけでなく、最強さいきょうの女おんなが持もつベルトに私わたしがしていく！　私わたしは刺激しげきを求もとめていく。これからが私わたしの闘たたかいだ！」と宣言せんげんした。

　矢や郷ごう良明よしあき＆黒潮くろしお二郎じろうvs.バラモン兄弟きょうだいの試合しあいはTLCwithバリカン イン ザ バンクという難解なんかいなルール。試合しあい中ちゅうにアイテムとして、テーブル・ラダー（ハシゴ）・チェア（椅子いす）を使つかう、いわゆるTLCに加くわえ、リング上空じょうくうに三みっつのバンク（カバン）を吊つるす。その三みっつのカバンの内うちの一ひとつに、バリカンが入はいっており、そのバリカン入いりカバンを取とった方ほうのチームが、相手あいてチームを坊主ぼうずにして勝者しょうしゃとなるルール。ただし、矢や郷きょう組ぐみが敗やぶれた場合ばあい、坊主ぼうずになるのは黒潮くろしおのみだという。
　開始かいし早々そうそう、矢や郷きょうがラダーに登のぼって3つの袋ふくろのうち1つをゲット。バラモン兄弟きょうだいが「取とるの早はやいよ！」とツッコミながらも中なかに入はいってきた紙かみを読よみ上あげると、そこには「神かみのお告つげ。この紙かみを取とった者ものは会場かいじょうにいるかわいい子こをナンパしてこないと負まけとする」と書かかれてあった。慌あわてて黒潮くろしおがリングサイドの観客かんきゃくをナンパし、神かみに指名しめいされたレフェリーがジャッジ。
　その後ご、股間こかんにボーリングの球たまを投なげられた黒潮くろしおが覚醒かくせいし、巨大きょだいラダーを取とり出だし、場外じょうがいにセット。その下したにはテーブルもセットする。そこに矢や郷きょうがバラモン兄弟きょうだいを連つれてきてテーブルの上うえにセット。黒潮くろしおは巨大きょだいラダーの上うえからスワントーンボムを投下とうかするが、バラモン兄弟きょうだいが避さけたため黒潮くろしおが自爆じばくテーブルクラッシュ！　その間あいだに矢や郷きょうがまたも2つ目めの袋ふくろをゲットしたが、またも入はいっていたのは紙かみ。
　そこに書かかれていたのは「この紙かみを取とった者ものは自分じぶんのパートナーをテーブルの上うえにパワーボムしないと負まけとなる」というもの。仕方しかたなくバラモン兄弟きょうだいもなぜか協力きょうりょくして矢や郷きょうが黒潮くろしおをパワーボムでテーブルに叩たたき付つけるが、何なんとテーブルが割われず、逆ぎゃくに黒潮くろしおは大だいダメージ！　矢や郷きょうはラダーに登のぼっていくが、反対はんたい側がわからシュウが登のぼっていき、矢や郷きょうの顔面がんめんにパイを叩たたき付つけて転落てんらくさせると、最後さいごの袋ふくろをゲット。中身なかみは当然とうぜんバリカンだったため、バラモン兄弟きょうだいがグロッキー状態じょうたいの黒潮くろしおの髪かみの毛けをバリカンで刈かっていく。頭皮とうひが見みえた時点じてんでレフェリーは試合しあい終了しゅうりょうのゴングを鳴ならしたが、バラモン兄弟きょうだいは黒潮くろしおの頭あたまのテッペンだけを完全かんぜんに丸刈まるがりにしてから引ひき上あげていった。
　するとマイクを持もった黒潮くろしおが「こうして黒潮くろしおはバラモンヘアーになった。だが、俺おれはフォールも取とられて内うち！ギブアップも取とられてない！　負まけていない！　そして俺おれが一いち番目ばんめ立たっている！　これはすべて黒潮くろしおの作戦さくせん通どおりである〜！　バラモン兄弟きょうだいも矢や郷きょう先生せんせいも、すべて俺おれの手ての平ひらの中なか〜。もう一度いちど言いう。すべては作戦さくせん通どおり。以上いじょう！」と言いってのけ、それを見みた矢や郷きょうさんも「黒潮くろしお、お前まえこの頭あたまで成人せいじん式しきに出でるらしいな。見上みあげた奴やつだよ。コイツこそ真しんのDQN！　黒潮くろしお、お前まえ男おとこだ！」と太鼓判たいこばんを押おした。

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▼午後ごご六ろく時半じはん 決闘けっとう開始かいし
●大原おおはらはじめ
KO
○ゼウス（大阪おおさかプロレス）

▼第だい1試合しあい　6人にんタッグマッチ 30分ふん1本ほん勝負しょうぶ
木藤きとう拓也たくや／真琴まこと／○曙あけぼの（フリー）
12分ふん50秒びょう　ランニング・ボディプレス→体からだ固かため
リン・バイロン／ヘイリー・ヘイトレッド（フリー）／●ジョシュ・オブライエン

▼第だい2試合しあい　第だい一いち回かいデーブ・フィンレー杯はいトーナメント決勝けっしょう戦せん 無制限むせいげん1本ほん勝負しょうぶ
●土肥どい孝司たかし
7分ふん2秒びょう　エルボー→片かたエビ固かため
○篠瀬しのせ三さん十じゅう七なな
※篠瀬しのせが第だい一いち回かいデーブ・フィンレー杯はいトーナメント優勝ゆうしょう

▼第だい3試合しあい　6人にんタッグマッチ 30分ふん1本ほん勝負しょうぶ
児玉こだまユースケ／●高橋たかはし匡ただし哉／洞口ほらぐち義浩よしひろ
9分ふん55秒びょう　ジャーマンスープレックスホールド
○関本せきもと大介だいすけ（大だい日本にっぽん）／橋本はしもと和樹かずき（大だい日本にっぽん）／神谷かみや英えい慶けい（大だい日本にっぽん）

▼第だい4試合しあい　TLC with バリカンin the Bankマッチ 45分ふん1本ほん勝負しょうぶ
矢や郷ごう良明よしあき（フリー）／●黒潮くろしお二郎じろう
14分ふん32秒びょう　黒潮くろしおがバリカンで坊主ぼうずにされたため
○バラモン・シュウ（フリー）／○バラモン・ケイ（フリー）

▼第だい5試合しあい　初代しょだいWNC女子じょし王座おうざ決定けっていトーナメント決勝けっしょう戦せん 無制限むせいげん1本ほん勝負しょうぶ
●野崎のさき渚なぎさ
5分ふん45秒びょう　ハイキック→エビ固かため
○朱里じゅり
※朱里じゅりが初代しょだいWNC女子じょし王者おうじゃとなる

▼第だい6試合しあい　初代しょだいWNC王座おうざ決定けっていトーナメント決勝けっしょう戦せん 無制限むせいげん1本ほん勝負しょうぶ
●TAJIRI
23分ふん45秒びょう　ムササビプレス→片かたエビ固かため
○AKIRA
※AKIRAが初代しょだいWNC王者おうじゃとなる