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○ 自然しぜん保護ほご団体だんたいの要請ようせいに回答かいとうしない
毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ・AG.メンバーズスポーツクラブ北海道ほっかいどう・環境省かんきょうしょう

　十勝とかち自然しぜん保護ほご協会きょうかい・ナキウサギふぁんくらぶ・北海道ほっかいどう自然しぜん保護ほご協会きょうかい・北海道ほっかいどう自然しぜん保護ほご連合れんごうは，
2005年ねん11月24日にち付づけで毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ，AG.メンバーズスポーツクラブ北海道ほっかいどうおよび十じゅう勝しょう毎日まいにち
新聞しんぶん社しゃ，環境かんきょう大臣だいじんに文書ぶんしょを送付そうふして回答かいとうを求もとめましたが，回答かいとうがあったのは十勝毎日新聞社とかちまいにちしんぶんしゃだけです．

　毎日新聞社まいにちしんぶんしゃはWRCから撤退てったいを表明ひょうめいしたものの，環境かんきょう調査ちょうさ報告ほうこく書しょを提出ていしゅつする意志いしはないようで，無む
責任せきにんな態度たいどをとりつづけています．
　今年ことしも十勝とかちでWRCを開催かいさいする意向いこうであると新聞しんぶん報道ほうどうされているAG.メンバーズスポーツクラブ北海ほっかい
道みちも，自然しぜん保護ほご団体だんたいとの話はなし合あいの要請ようせいを無視むししています．
　希少きしょう動植物どうしょくぶつの保護ほごを担になう環境省かんきょうしょうは，9月に送付そうふした再さい要請ようせい書しょへの回答かいとうもせず，11月の回答かいとう催促さいそくすら
無視むししています（この催促さいそくの文書ぶんしょは配達はいたつ記録きろく便びんで郵送ゆうそうしています）．絶滅ぜつめつ危惧きぐ種しゅの保護ほごについて，何なに
ら対応たいおうしようともせず回答かいとうもしない態度たいどは，きわめて無責任むせきにんです．

　なお，十勝毎日新聞社とかちまいにちしんぶんしゃからは電話でんわで「現げん段階だんかいでは（来年らいねんのラリー開催かいさいは）決きまっていない．確定かくてい時期じき
がきたらまた回答かいとうについて考かんがえたいし，お話はなししもしたい」との回答かいとうがありました．今後こんごもAG.メンバーズ
スポーツクラブ北海道ほっかいどうと十勝毎日新聞社とかちまいにちしんぶんしゃに対たいして，話はなし合あいを求もとめていきます．

○AGメンバーズ，十勝毎日新聞社とかちまいにちしんぶんしゃ、JAF、毎日新聞社まいにちしんぶんしゃへ要請ようせい
十勝とかち自然しぜん保護ほご協会きょうかい、ナキウサギふぁんくらぶ、（社）しゃだんほうじん北海道ほっかいどう自然しぜん保護ほご協会きょうかい、北海道ほっかいどう自然しぜん保護ほご連合れんごう、
の４団体だんたいは連名れんめいで上記じょうき４者しゃに対たいし要請ようせいを行おこないました。
　　AGメンバーズと十勝毎日新聞社とかちまいにちしんぶんしゃへは「ラリーの環境かんきょう問題もんだいに関かかわる説明せつめい会かい開催かいさいの要請ようせい」
　　JAF（日本にっぽん自動車じどうしゃ連盟れんめい）へは「北海道ほっかいどう十勝とかちにおけるラリー開催かいさいに関かんする指導しどうの要請ようせい」
　　毎日新聞社まいにちしんぶんしゃへは「ラリー･ジャパンからの撤退に関わる質問および要請」
を文書ぶんしょで行おこないましたた。

○小池こいけ環境かんきょう大臣だいじんへ回答かいとう依頼いらいをしました。

十勝とかち自然しぜん保護ほご協会きょうかい、ナキウサギふぁんくらぶ、（社）しゃだんほうじん北海道ほっかいどう自然しぜん保護ほご協会きょうかい、北海道ほっかいどう自然しぜん保護ほご連合れんごう、
の４団体だんたいは連名れんめいで小池こいけ環境かんきょう大臣だいじんに対たいし、
　　　　「『ラリー・ジャパン2005（WRC）』の環境かんきょう問題もんだいに関かかわる再さい要請ようせい書しょ」
への回答かいとう依頼いらいを行おこないました。

○ラリー問題もんだいがインターネット新聞しんぶんjanjanに掲載けいさいされました

　ラリー問題もんだいの第だい4弾だんがインターネット新聞しんぶんjanjanに掲載けいさいされましたので，お読よみください．
　（記事きじの末尾まつびにあるアンケートクリックをして頂いただくと、記事きじのランキングが上あがります。）

毎日新聞社まいにちしんぶんしゃが世界せかいラリー選手権せんしゅけんから撤退てったい表明ひょうめい(松田まつだまゆみ)

○毎日新聞社まいにちしんぶんしゃがラリー・ジャパンから撤退てったいを表明ひょうめい

　十勝とかち毎日新聞まいにちしんぶん（10月がつ28日にち付づけ）と北海道新聞ほっかいどうしんぶん（10月がつ29日にち付づけ朝刊ちょうかん）は，昨年さくねんと
今年ことし，北海道ほっかいどうの十勝とかち地方ちほうで開催かいさいされた「ラリー・ジャパン」（世界せかいラリー選手権せんしゅけん）を
主催しゅさいしてきた毎日新聞社まいにちしんぶんしゃが，来年らいねんから撤退てったいすることを決きめたと報道ほうどうしました．

　撤退てったいの理由りゆうは，費用ひよう負担ふたんが多おおすぎたためとしています．十勝とかち毎日新聞まいにちしんぶんの記事きじでは，
「開催かいさいで発生はっせいした赤字あかじ額がくは毎日新聞社まいにちしんぶんしゃが負担ふたんしてきた．毎回まいかい，建設けんせつしては撤去てっきょした札さつ
内うちスーパーSSのコース・スタンドの造成ぞうせい費ひなどでコストがかさんだとみられる」と説せつ
明あかしています．環境かんきょう問題もんだいには言及げんきゅうしていません．
　また，競技きょうぎ運営うんえいを担当たんとうしてきたAGメンバーズスポーツクラブ北海道ほっかいどうの田畑たばた邦博くにひろ代表だいひょう
は「（大会たいかいを主催しゅさいしてきた）責任せきにんがある．来年らいねん以降いこうも大会たいかいは継続けいぞく開催かいさいする」と明言めいげんした
とのことです．
　毎日新聞社まいにちしんぶんしゃがWRCから撤退てったいしても，主催しゅさい者しゃが変かわっただけで来年らいねんまた同おなじコースで開ひらけ
催もよおするのであれば，環境かんきょう問題もんだいの解決かいけつにはなりません．関係かんけい者しゃはラリーが生態せいたい系けいへ与あたえる
影響えいきょうを真剣しんけんに考かんがえるべきでしょう．

○ 「林道りんどうラリー反対はんたい・切手きってシート」を発売はつばい

　当とう協会きょうかいでは、2001年ねんから十勝とかち地方ちほうで始はじまった大だい規模きぼな林道りんどうでのラリー大会たいかいが環境かんきょう
や生物せいぶつに及およぼす影響えいきょうを社会しゃかいに広ひろく認知にんちしてもらうため、2004の林道りんどうラリー大会たいかいでラ
リー車しゃのフロントグリルに衝突しょうとつ死しした野鳥やちょう（アオジ）の写真しゃしん（当とう協会きょうかい会長かいちょう安藤あんどう御ご史し撮つまみ
影かげ）をもとに独自どくじの切手きってを日本にっぽん郵政ゆうせい公社こうしゃの「写真しゃしん付つき切手きって作成さくせいサービス」で作つくりまし
た（写真しゃしん）。1シート（80円えん切手きって10枚まい）を1,500円えんで販売はんばいしています。作成さくせい費ひは
1,000円えんですが、500円えんは当とう協会きょうかいの自然しぜん保護ほご活動かつどう費ひにあてたいと思おもいます。ご希望きぼうの
方かたは事務じむ局長きょくちょうの佐藤さとう与志よし松まつまで(電話でんわ： 0155-42-2192)。

○ ラリー・ジャパン2005で生しょうじた問題もんだい点てん

　9月30日にちから10月がつ2日にちまで，ラリー・ジャパン2005（WRC）が開催かいさいされまし
た．昨年さくねん同様どうよう，絶滅ぜつめつ危惧きぐ種しゅや希少きしょう種しゅの生息せいそく地ちでラリーを強行きょうこうしましたが，さらに
以下いかのような問題もんだい点てんが明あきらかになりました．

１．ラリー選手せんしゅや関係かんけい者しゃ24人にんが交通こうつう違反いはんで検挙けんきょされました．内訳うちわけは，速度そくど違反いはん2
件けん，合図あいず不履行ふりこう13件けん，踏ふみ切きり不ふ停止ていし8件けん，駐車ちゅうしゃ違反いはん1件けん．大会たいかい事務じむ局きょくが交通こうつうルー
ルを守まもるよう文書ぶんしょを配くばっても，徹底てっていされなかったとのことです．また，一部いちぶの地域ちいき
では公道こうどうが渋滞じゅうたいとなり，一般いっぱん車両しゃりょうの走行そうこうに支障ししょうが出でたとのことです．

２．林道りんどうコースから一般いっぱん道路どうろに出でたところで当会とうかいが騒音そうおん測定そくていをしたところ，100デ
シベルを超こえる騒音そうおんが記録きろくされました．林道りんどうではもっと大おおきな騒音そうおんが発生はっせいしている
ものと考かんがえられます．

３．新得しんとく町まちのコースでは，北海道ほっかいどう開発かいはつ局きょくの調査ちょうさでも林道りんどう脇わきでナキウサギの生息せいそくが確認かくにん
されています．これについて日本にっぽん共産党きょうさんとうの大橋おおはし晃あきら道どう議ぎが道みち議会ぎかいで質問しつもんしたところ，北きた
海道かいどうは「主催しゅさい者しゃの調査ちょうさでは確認かくにんされなかった」と回答かいとうしました．ナキウサギが生息せいそくし
ていることについては，昨年さくねんのラリー開催かいさい前まえから自然しぜん保護ほご団体だんたいやナキウサギふぁんく
らぶが指摘してきし，コースの変更へんこうをもとめてきましたが，これを無視むししつづけています．
きちんと調査ちょうさをしたならナキウサギの生息せいそく地ちを見落みおとすことはないでしょう．主催しゅさい者しゃ
はナキウサギの生息せいそくについて真実しんじつを語かたっていない疑うたがいが濃厚のうこうです．どのような調査ちょうさを
おこなったのか自然しぜん保護ほごNGOに対たいしてきちんと説明せつめいすべきです．

４．競技きょうぎ後ごの記者きしゃ会見かいけんで，優勝ゆうしょう者しゃマーカス・グロンホルムのコ・ドライバー（ナビゲ
ーター）ティモ・ラウティアイネンは，「…しかしステージの路面ろめんは柔やわらかすぎて，
一部いちぶのステージはもうガタガタだった」と発言はつげん（十勝とかち毎日新聞まいにちしんぶんより）しています．こ
のことは林道りんどうの地盤じばん構造こうぞうが破壊はかいされていることを物語ものがたっています．

○ 大西おおにし康文やすふみ氏しの週刊しゅうかん新しん潮しおへのコメント問題もんだいの顛末てんまつ

　ラリー･ジャパン2005実行委員会委員長の大西康文氏が，週刊新潮に事実と異なる
コメントをし，当会とうかいが2度どにわたり訂正ていせいと謝罪しゃざいを申入もうしいれていました．しかし，期日きじつを過か
ぎても返事へんじをせず，コメントが事実じじつであるという証拠しょうこも示しめしませんでした．したがって，
当会とうかいはこのような不誠実ふせいじつな態度たいどを公表こうひょうするとともに，大西おおにし康文やすふみ氏しの虚言きょげんをもはばからな
い新聞しんぶん人じんにあるまじき態度たいどを糾弾きゅうだんします．

　環境省かんきょうしょうは自然しぜん保護ほごに関かんする法令ほうれいや理念りねんに基もとづき，希少きしょう野生やせい動植物どうしょくぶつの保護ほごを行おこなう責務せきむが
あり，ラリー主催しゅさい者しゃに対たいして責任せきにんと実効じっこうのある指導しどうをすべき立場たちばにあると考かんがえています．
しかし，これまで環境省かんきょうしょうの西にし北海道ほっかいどう地区ちく自然しぜん保護ほご事務所じむしょがラリー主催しゅさい者しゃに行おこなってきた対たい
応おうは，責任せきにんと実効じっこうのある指導しどうとはなっていません．このために9月24日にちに環境かんきょう大臣だいじんに対たいし
て「『ラリー・ジャパン2005（WRC）』の環境かんきょう問題もんだいに関かかわる再さい要請ようせい書しょ」を送付そうふして，回かい
答こたえを求もとめました．

○インターネット新聞しんぶんに投稿とうこうしました。
http://www.janjan.jp/area/0509/0509192675/1.php　
でご覧らんになれます。ぜひ　記事きじの末尾まつびにあるアンケートクリックを。

○ 新得しんとくのラリーコースを視察しさつして

　9月17日にちに新得しんとくのラリーコースを視察しさつしてきました．以下いかに気きになったことを報告ほうこくします．

1．パンケニコロベツ林道りんどうとペンケニコロベツ林道りんどうを結むすぶ連絡れんらく路ろは，昨年さくねん路肩ろかたに224箇所かしょもの
排水溝はいすいこうを掘ほりましたが，一部いちぶの排水溝はいすいこうは雨水あまみずで浸食しんしょくされて拡大かくだいし，土どや砂利じゃりが谷たに側がわに流出りゅうしゅつして
いました．大雨おおあめが降ふれば浸食しんしょくが加速かそくされ，やがて林道りんどうの崩壊ほうかいにつながる可能かのう性せいがあります．

2．ラリーコースの路肩ろかたの植物しょくぶつが刈かられていました．この林道りんどうの路肩ろかたには希少きしょうな植物しょくぶつも生育せいいくして
いますが，それらが刈かられた可能かのう性せいがあります．特とくに木本もくほん植物しょくぶつは刈がり払ばらいによるダメージが大おおき
いでしょう．

3．ペンケニコロベツ林道りんどうの勾配こうばいが比較的ひかくてき急きゅうなところでは，昨年さくねんのラリー後ごにくらべて雨水あまみずによる
路面ろめんの浸食しんしょくが進すすんでいました．ラリーカーによる深ふか掘ほれが影響えいきょうしている可能かのう性せいがあります．

この記事きじの詳くわしい内容ないようを読よむ（写真しゃしん付つき）（11日にち27日にち　更新こうしん・補充ほじゅう）

○ 毎日まいにち社員しゃいんも冷ひややかに見みるラリー事業じぎょう

「Hoppo　Journal」10月がつ号ごうに「ラリー事業じぎょうで地雷じらいを踏ふんだ毎日新聞まいにちしんぶんの内憂ないゆう外患がいかん」とい
う記事きじが掲載けいさいされました．この記事きじによると，昨年さくねんのWRCでは「諸しょ経費けいひがかさみ，7億おく円えん
の事業じぎょう収入しゅうにゅうに対たいし，支出ししゅつ総額そうがくが約やく15億おく円えん（人件じんけん費ひを除のぞく）にも上のぼった」ためラリー事業じぎょう
全体ぜんたいで7億おく9千せん万まん円えん近ちかい赤字あかじを計上けいじょうしたとのことです．毎日まいにちの社内しゃないでは「『ラリー事業じぎょうを
主催しゅさいするのは今年ことし限かぎりでは…』とささやかれている．ラリーを見みる社員しゃいんの目めは冷ひややかな
もんですよ」とのこと．

　また十勝とかち自然しぜん保護ほご協会きょうかいとの経緯けいいについて，毎日新聞社まいにちしんぶんしゃラリー事業じぎょう室しつの後藤ごとう純一じゅんいち室長しつちょうは
「（『ラリーによる環境かんきょうへの影響えいきょうはわずかなものであった』として補助ほじょ金きん支出ししゅつの妥当だとう性せい
を認みとめた）昨年さくねんの札幌さっぽろ高裁こうさい判決はんけつがずべてを物語ものがたっている．（自然しぜん保護ほご団体だんたいに対たいして）確かく
定じょうした判決はんけつ以上いじょうのものをお答こたえする立場たちばにない」との見解けんかいを寄よせています．この裁判さいばんは
インターナショナルラリーイン北海道ほっかいどう2001に対たいし北海道ほっかいどうが観光かんこうイベント推進すいしん補助ほじょ金きんを
支出ししゅつしたことは違法いほうであると主張しゅちょうして提訴ていそしたものです．したがって後藤ごとう室長しつちょうのコメン
トは「2003年ねん以降いこうのラリーにおいて毎日新聞社まいにちしんぶんしゃが自みずからの公言こうげんを守まもっていない」ことの
説明せつめいにはなっていません．毎日新聞社まいにちしんぶんしゃはラリーが環境かんきょうへ悪影響あくえいきょうを与あたえると認識にんしきしていた
からこそ「環境かんきょうに配慮はいりょしたラリー」を行おこなうとし，環境かんきょう調査ちょうさを行おこなって影響えいきょうの少すくないコース
を選定せんていするとしたのです．毎日新聞社まいにちしんぶんしゃは公言こうげんを反故ほごにした理由りゆうを説明せつめいできないようです．

○ラリー・ジャパン2005に参戦さんせんする自動車じどうしゃメーカーに抗議こうぎ

　ラリー・ジャパン2005に社しゃをあげて参戦さんせんしているスバル，三菱みつびし，スズキの自動車じどうしゃメー
カー三さん社しゃに対たいし，9月14日にち付づけで「『ラリージャパン2005（WRC)』への参戦さんせんに対たいする抗こう
議ぎ」を送付そうふし，9月末日まつじつまでに回答かいとうをするよう求もとめました．

○ラリー・ジャパン2005のスポンサーに，協賛きょうさん見直みなおしの要望ようぼう書しょを送付そうふ

ラリー・ジャパン2005のスポンサーに対たいし，毎日新聞社まいにちしんぶんしゃが公言こうげんした「環境かんきょうに配慮はいりょしたラリーの
展開てんかい」が守まもられておらず，絶滅ぜつめつ危惧きぐ種しゅの生息せいそく地ちでラリーが行おこなわれていること，環境かんきょうNGOに環境かんきょう
調査ちょうさ報告ほうこく書しょを提出ていしゅつしないことなどを説明せつめいし，協力きょうりょくの見直みなおしを求もとめる「ラリー・ジャパン2005への
協賛きょうさん見直みなおしの要望ようぼう書しょ」を9月16日にち付づけで送付そうふしました．
今回こんかいは、協賛きょうさん企業きぎょう、スポンサー各社かくしゃのうち住所じゅうしょを公開こうかいしている９社しゃ（東芝とうしば、三共さんきょう株式会社かぶしきがいしゃ、日本にっぽん航こう
空そら、コロンビアスポーツウェアジャパン、クラリオン株式会社かぶしきがいしゃ、株式会社かぶしきがいしゃローソン、ニッポンレン
タカー北海道ほっかいどう、カルビー株式会社かぶしきがいしゃ、北海道銀行ほっかいどうぎんこう）に送付そうふしました。

○大西おおにし康文やすふみ氏しに週刊しゅうかん新潮しんちょう誌上しじょうでの発言はつげんについて訂正ていせいと謝罪しゃざいを再さい要請ようせい

　私わたしたちは8月がつ10日にち付づけで，ラリー・ジャパン2005実行じっこう委員いいん会かい委員いいん長ちょうの大西おおにし康文やすふみ氏しに，
週刊しゅうかん新潮しんちょうでの事実無根じじつむこんの発言はつげんについて訂正ていせいと謝罪しゃざいを求もとめる文書ぶんしょを送付そうふしました．しかし，
1ヶ月かげつ以上いじょうたっても大西おおにし氏しからは何なんら返答へんとうがありません．このために9月13日にち付づけで再度さいど
「『週刊しゅうかん新潮しんちょう』での発言はつげんの訂正ていせいと謝罪しゃざいについての申入もうしいれ」を送付そうふし，9月26日にちまでに回答かいとう
するよう求もとめました．

○ラリーコースに絶滅ぜつめつ危惧きぐ植物しょくぶつ

　林道りんどうを使用しようしたラリーでは，ラリーカーのコース逸脱いつだつによる植物しょくぶつの損傷そんしょう，飛散ひさんする土砂どしゃや砂すな
利りによる埋没まいぼつ・損傷そんしょう，巻まき上あげる土つちぼこりの付着ふちゃくによる光合成こうごうせい阻害そがい，林道りんどう整備せいびのグレーダーな
どによる損傷そんしょうなどコース周辺しゅうへんに生育せいいくする植物しょくぶつへの影響えいきょうは避さけられない．このために2005年ねん7月がつ
上旬じょうじゅんに，北海道ほっかいどう自然しぜん保護ほご協会きょうかいと十勝とかち自然しぜん保護ほご協会きょうかいはWRCラリーコースの植物しょくぶつ調査ちょうさを行おこなった．こ
こでは林道りんどう沿ぞいで確認かくにんした植物しょくぶつのうち，特とくに絶滅ぜつめつ危惧きぐ種しゅや希少きしょう種しゅ，高山たかやま植物しょくぶつなど保護ほごの必要ひつよう性せい
の高たかい種たねをいくつか確認かくにんした．

○毎日新聞まいにちしんぶん大西おおにし氏しへ訂正ていせいと謝罪しゃざいを要請ようせい

　ラリージャパン2005実行じっこう委員いいん長ちょうの大西おおにし康文やすふみ氏しが，週刊しゅうかん新潮しんちょうの取材しゅざいに事実じじつと異ことなるコメ
ントをしました．この発言はつげんは読者どくしゃに当会とうかいが一貫いっかん性せいのない態度たいどをとっているような印象いんしょうを与あずか
えるものです．当会とうかいは8月がつ10日にち付づけで，大西おおにし氏しに訂正ていせいと謝罪しゃざいを求もとめる文書ぶんしょを送付そうふしました．

（毎日新聞まいにちしんぶん大西おおにし氏しへの抗議こうぎ文ぶん『「週刊しゅうかん新潮しんちょう」誌上しじょうでの発言はつげんについて』はこちら）

○林道りんどう使用しようの許可きょかもとらずに観戦かんせん券けんを販売はんばい

　ラリージャパン２００５の公式こうしきホームページによると，新得しんとくのパンケニコロベツのJTB観かん
戦せんツアー券けんは８月がつ２日にちに内容ないようが発表はっぴょうされ，８月がつ４日にちより発売はつばいが開始かいしされています．
８月がつ３日にち，新得しんとく林道りんどうコースの管理かんり者しゃである北海道ほっかいどう森林しんりん管理かんり局きょく十勝西部管理署東大雪支署の
山崎やまざき支署ししょ長ちょうと今村いまむら業務ぎょうむ課長かちょうを訪たずね，ラリージャパン2005の進すすめ方かたについて、問題もんだい点てんを指ゆび
摘するとともに説明せつめいを受うけました．
支署ししょによると，８月がつ３日にち時点じてんで主催しゅさい者しゃからは新得しんとく林道りんどうコースの使用しよう申請しんせいが出だされていない
ので使用しよう許可きょかは出だしていないとのことでした．なお，主催しゅさい者しゃが１週間しゅうかん前まえにラリージャパン
２００５の説明せつめいに来き署しょし，その際さい林道りんどう使用しようの許可きょかも出だしていないのに主催しゅさい者しゃがことを進すすめ
ていることについて確認かくにんしたところ，主催しゅさい者しゃはあくまでも予定よていで進すすめている．不ふ許可きょかにな
れば観戦かんせん券けんはキャンセルするので問題もんだいは無ないと説明せつめいしたとのことです．
林道りんどう管理かんり者しゃから林道りんどうの使用しよう許可きょかもとらずに観戦かんせん券けんを販売はんばいしているのです．なんという傲慢ごうまん
さでしょう．すでに観戦かんせん券けんを販売はんばいしたから，林道りんどう使用しようを不ふ許可きょかにするなと圧力あつりょくをかけるつ
もりなのでしょうか．　

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○毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ，「週刊しゅうかん新潮しんちょう」に嘘うそのコメント

　「週刊しゅうかん新潮しんちょう」8月がつ11・18日にち夏季かき特大とくだい号ごうの「テンポ」コーナーに，「『毎日新聞まいにちしんぶん』不買ふばい
運動うんどうを起おこした『NGO』」という記事きじが掲載けいさいされました．

この中なかで，毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ取締役とりしまりやくでラリー・ジャパン2005実行じっこう委員いいん長ちょうである大西おおにし康文やすふみ氏しの
「実行じっこう委員いいん会かいでは自発じはつ的てきに自然しぜん環境かんきょう調査ちょうさを行おこない，競技きょうぎコースを選定せんていしている．一部いちぶが国くに
立たて公園こうえんにかかる点てんも環境省かんきょうしょうと調整ちょうせいし，しかるべき対応たいおうをしています…」「00年ねんから01
年としにかけて，十勝とかち自然しぜん保護ほご協会きょうかいに環境かんきょう調査ちょうさ報告ほうこく書しょの提供ていきょうを申もうし出でたのに，受うけ取とりを拒こばめ
否いやされた経緯けいいがあるんです」とのコメントが紹介しょうかいされています．

このコメントは事実じじつに反はんしますので，事実じじつ関係かんけいを明あきらかにします．

「（自然しぜん保護ほご団体だんたいからの報告ほうこく書しょ提出ていしゅつの要請ようせいに）返事へんじくらいしたら？」と週刊しゅうかん新潮しんちょうの記者きしゃ
が質問しつもんしたのに対たいし，大西おおにし氏しは「00年ねんから01年ねんにかけて，十勝とかち自然しぜん保護ほご協会きょうかいに環境かんきょう調査ちょうさ
報告ほうこく書しょの提供ていきょうを申もうし出でたのに，受うけ取とりを拒否きょひされた」と答こたえました

．しかし，当会とうかいがこのような申もうし出でを受うけ，拒否きょひしたなどという事実じじつは存在そんざいしません．

毎日新聞社まいにちしんぶんしゃは，当会とうかいの開催かいさい要請ようせいを受うけ，2001年ねん7月がつ17日にちに音更おとふけ町まちでラリー説明せつめい会かいを行くだり
いました．その際さい環境かんきょう調査ちょうさ報告ほうこく書しょ（抜粋ばっすい版ばん）が配布はいふされ，当会とうかいは受うけ取とったのです．こ
の報告ほうこく書しょの日付ひづけは2001年ねん7月がつです．

つまり大西おおにし氏しは，まだできてもいない環境かんきょう調査ちょうさ報告ほうこく書しょの提供ていきょうを当会とうかいに申もうし入いれ，当会とうかいが
受取うけとりを拒否きょひしたと「週刊しゅうかん新潮しんちょう」に対たいし語かたっているのです．

当会とうかいはこの事実無根じじつむこんのコメントについて大西おおにし氏しに訂正ていせいと謝罪しゃざいをもとめる書面しょめんを提出ていしゅつした
いと思おもいます．ことの顛末てんまつについては，後日ごじつこのHPで報告ほうこくします．

○ここで環境かんきょう調査ちょうさ報告ほうこく書しょをめぐる毎日新聞社まいにちしんぶんしゃとのやりとりを明あきらか
にしておきます．

当会とうかいは2004年ねんにシマフクロウの営巣えいそう地ちの近ちかくでラリーが開催かいさいされることを知しりました．
2001年ねんの環境かんきょう調査ちょうさ報告ほうこく書しょではこの新得しんとくコースの調査ちょうさは行おこなわれていません．そこで2004
年とし8月がつ10日とおかに毎日新聞社まいにちしんぶんしゃラリー事業じぎょう部ぶへ書面しょめんで新得しんとくコースの環境かんきょう調査ちょうさ報告ほうこく書しょの提出ていしゅつを求もとめ
めましたが，回答かいとうはありませんでした．当会とうかいの佐藤さとう事務じむ局長きょくちょうが電話でんわで報告ほうこく書しょの提出ていしゅつを催
促うながしたところ「係争けいそう中ちゅう（当会とうかいの理事りじが北海道ほっかいどうが2001年ねんのラリー大会たいかいの主催しゅさい者しゃに交付こうふした
補助ほじょ金きんは違法いほうであるとして提訴ていそしていた）であるから，提出ていしゅつできない」として拒否きょひしま
した．

　また，ナキウサギふぁんくらぶは，陸別りくべつ町まちのコースがナキウサギの生息せいそく地ちに近接きんせつして
いることから，04年ねん8月がつ10日にち付づけ書面しょめんで世界せかいラリー選手権せんしゅけん実行じっこう委員いいん長ちょうの中島なかじま健一郎けんいちろう氏しに
予定よていコースの正確せいかく図面ずめんと環境かんきょう調査ちょうさ報告ほうこく書しょの提出ていしゅつを求もとめましたが，毎日新聞社まいにちしんぶんしゃはこれも無む
視ししました．

　先さきの裁判さいばんが終了しゅうりょうした後のちの05年ねん2月がつ19日にちに，当会とうかい・ナキウサギふぁんくらぶ・北海道ほっかいどう自じ
然しか保護ほご連合れんごう・北海道ほっかいどう自然しぜん保護ほご協会きょうかいの4団体だんたいで，ラリージャパン2004実行じっこう委員いいん長ちょうの中島なかじま健けん
一郎いちろう氏しに文書ぶんしょで新得しんとくコースの環境かんきょう調査ちょうさ報告ほうこく書しょ等とうの資料しりょう提供ていきょうと説明せつめい会かいの開催かいさいを要請ようせいしました．
しかし4月がつに入はいってもなんら回答かいとうがないため佐藤さとう事務じむ局長きょくちょうが電話でんわで催促さいそくしたところ，対応たいおう
した後藤ごとう純一じゅんいち氏し（ラリージャパン2004組織そしき委員いいん長ちょう）は「要望ようぼう書しょは見みていない」と返答へんとうま
した．そこで「ファックスで送信そうしんする」と言いうと，「探さがすから送おくらなくていい．対応たいおうにつ
いては弁護士べんごしと相談そうだんする」とのことでした．

4月がつ19日にちに4団体だんたいで4月がつ28日にちを回答かいとう期限きげんとした再さい要請ようせいの文書ぶんしょを配達はいたつ記録きろく便びんで送付そうふしました
が，これも無視むししました．このために，4団体だんたいは5月18日にち付つけて2005ラリー・ジャパン
実行じっこう委員いいん会かい委員いいん長ちょうの大西おおにし康文やすふみ氏しに抗議こうぎ声明せいめいを送付そうふしましたが，これに対たいしても，なんら
対応たいおうはありません．

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○7月がつ22日にちから24日にちに「ラリー北海道ほっかいどう」開催かいさい

　アジアパシフィックラリー選手権せんしゅけん（APRC）第だい4戦せん・全日本ぜんにほんラリー選手権せんしゅけん4輪りん駆動くどう部ぶ
門もん第だい3戦せん「ラリー北海道ほっかいどう」が，７月がつ22日にちから24日にち（競技きょうぎは23日にちと24日にち）に陸りく別べつ・足あし
寄よせ・士幌しほろ・音更おとさらの4町まちで開催かいさいされました．主催しゅさいはAG.メンバーズスポーツクラブ北海道ほっかいどう，
共催きょうさいは十勝毎日新聞社とかちまいにちしんぶんしゃ．高橋たかはしはるみ知事ちじが名誉めいよ大会たいかい長ちょう．十勝とかち毎日新聞まいにちしんぶんによると，競技きょうぎ
区間くかんの合計ごうけいは245.16キロで，アジアパシフィックラリーが32台だい，全日本ぜんにほん選手権せんしゅけんが46
台たいの計けい78台だいが参加さんか．

　アジアパシフィックラリー選手権せんしゅけんの前身ぜんしんとなった「インターナショナルラリーイン
北海道ほっかいどう2001」では，主催しゅさい者しゃの毎日新聞社まいにちしんぶんしゃは動物どうぶつの繁殖はんしょく期きを避さけて秋あきに開催かいさいするとし
ていましたが，今回こんかいのラリーはそのような配慮はいりょがなされず，7月がつに開催かいさいされました．
このようにして，秋あきとされていた開催かいさい時期じきが今後こんごなし崩くずし的てきに拡大かくだいされることが懸念けねん
されます．環境かんきょうへの影響えいきょうも一過いっか性せいということにはなりません．

十勝とかち自然しぜん保護ほご協会きょうかい・ナキウサギふぁんくらぶ・北海道ほっかいどう自然しぜん保護ほご協会きょうかい・北海道ほっかいどう自然しぜん保護ほご
連合れんごうの4団体だんたいが6月がつ17日にち付づけで，北海道ほっかいどう知事ちじに「『ラリー北海道ほっかいどう2005（APRC）』お
よび『ラリー・ジャパン2005（WRC）』の環境かんきょう問題もんだいについての再さい要請ようせい」を提出ていしゅつし，
7月がつ29日にちを期限きげんに回答かいとうを求もとめていました．

私わたしたちは、(1)主催しゅさい者しゃが「国立こくりつ公園こうえんや国立こくりつ公園こうえんの特別とくべつ地域ちいきのバッファーゾーン」「シマフ
クロウの繁殖はんしょく地ちから5km，ナキウサギの繁殖はんしょく地ちから3km」はコースから外はずすとしながら，
実際じっさいにはこの約束やくそくが守まもられていなかったこと、(2)ラリーが動物どうぶつにストレスを与あたえる懸念けねん
があること，(3)主催しゅさい者しゃは公言こうげんを守まもらず情報じょうほう公開こうかいも拒否きょひし，環境かんきょう問題もんだいを真剣しんけんに考かんがえていな
いことについて，知事ちじの見解けんかいを求もとめたのですが，これらに対たいする見解けんかいは書かかれていませ
んでした．

回答かいとうは，「環境かんきょう調査ちょうさについて平成へいせい17年ねん7月がつ19日にちに，ラリージャパン2005実行じっこう委員いいん会かい
が実施じっしした環境かんきょう調査ちょうさの中なか間あいだ報告ほうこくの資料しりょうを参考さんこうにするなどして，担当たんとう者しゃからき取きとりを行くだり
ないました．その結果けっか，ラリーコースの選定せんていに関かんしては，実行じっこう委員いいん会かいが自みずから定さだめた基準きじゅん
に基もとづき，文献ぶんけん・き取きとりによる事前じぜん調査ちょうさ及および現地げんち調査ちょうさ等とうを行おこなっていることを確認かくにんする
とともに，足寄あしょろ町まちの一部いちぶの林道りんどうに関かんしては，環境かんきょうへの配慮はいりょが十分じゅうぶんに行おこなえないとの実行じっこう
委員いいん会かいの判断はんだんにより，コース選定せんていの候補こうほから外はずしたことを確認かくにんしました」というもので，
主催しゅさい者しゃがどのような基準きじゅんを設もうけ，調査ちょうさ結果けっかがどのようなものだったのかなど具体ぐたい的てき記述きじゅつ
はまったくありません．

また北海道ほっかいどう知事ちじは主催しゅさい者しゃに対たいして「環境かんきょう調査ちょうさの結果けっかを地域ちいきの関係かんけい団体だんたいなどにも公開こうかいし対たい
話はなしに努つとめるよう求もとめた」とのことですが，自然しぜん保護ほご団体だんたいには何なんの対応たいおうもなく，主催しゅさい者しゃは
知事ちじの要請ようせいを無視むししています．

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