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カムイ外伝がいでん

2009（平成へいせい21年ねん）/9/19公開こうかい　　カラー　　　
配給はいきゅう：松竹しょうちく株式会社かぶしきがいしゃ　製作せいさく：「カムイ外伝がいでん」製作せいさく委員いいん会かい

「週刊しゅうかん少年しょうねんサンデー」（小学館しょうがくかん）（１９６５～６７）、「ビッグコミック」（小学館しょうがくかん）（１９８２～８７）に連載れんさいされ、６９年ねんにはアニメ化かされるなど一世いっせいを風靡ふうびした白土しらつち三平さんぺいの傑作けっさく漫画まんが「カムイ外伝がいでん」が崔ちぇ洋一よういち監督かんとく（『クイール』『血ちと骨ほね』）の手てにより、ついに実写じっしゃ映画えいが化かされる。忍者にんじゃの掟おきてを破やぶり、組織そしきを追おわれた抜忍、カムイ。これは、時ときの絶大ぜつだいな権力けんりょく者しゃや仲間なかまであった忍者にんじゃから追おわれ、たった独ひとりで生いき抜ぬいていく孤独こどくなヒーローの物語ものがたりである。主役しゅやくには新しん時代じだいを担になう若手わかて№１俳優はいゆうとして注目ちゅうもくされる松山まつやまケンイチ。崔ちぇ監督かんとくに「カムイ役やくはこの男おとこしかいない」と言いわしめ、激はげしいアクションに初はじめて挑いどんだだけでなく、孤独こどく感かんと強つよさを併あわせ持もつ新あたらしいヒーロー像ぞうを作つくり上あげた。

ストーリー

強靭きょうじんな意志いしを持もち、剣けんの達人たつじんである忍者にんじゃ、カムイ（松山まつやまケンイチ）は、理不尽りふじんな殺戮さつりくもいとわない、掟おきてに縛しばられた世界せかいに嫌気いやけがさし、真しんの自由じゆうを求もとめ、忍にんの世界せかいを抜ぬけ出だす。しかしそれは裏切うらぎり者ものとして、追おっ手てと戦たたかう運命うんめいを背負せおうことでもあった。かつての仲間なかま、大頭おおと（イーキン・チェン）やミクモ（芦名あしな星ほし）らに執拗しつように追おわれながらも、生いきるための逃亡とうぼうの旅たびは続つづいた。ある日ひ、半兵衛はんべえ（小林こばやし薫かおる）という漁師りょうしを助たすけたことからその家族かぞくに迎むかえ入いれられるカムイ。しかし、半兵衛はんべえの妻つまはかつての仲間なかまで、抜忍となった”くノ一いち”のスガル（小雪こゆき）であった。カムイを追おっ手てと信しんじて疑うたがわないスガルは、まったく心しんをゆるさない。その一方いっぽうで密ひそかにカムイに恋心こいごころを募つのらせていく半兵衛はんべえの娘むすめサヤカ（大だい後ご寿ことぶき々花はな）。そんな時とき、吉きち人じん（金井かない勇太ゆうた）の密告みっこくにより、半兵衛はんべえが時ときの藩主はんしゅ・水谷みずたに軍ぐん兵衛ひょうえ（佐藤さとう浩市こういち）に捕とらわれてしまう。カムイとスガルはまずは半兵衛はんべえを救出きゅうしゅつするため、共ともに処理しょり場じょうへと向むかい奇襲きしゅうをかけることに。思おもわぬ展開てんかいを楽たのしむアユ（土屋つちやアンナ）や絵師えしの不気味ぶきみな笑わらいがこだまする中なか、あわやのところで半兵衛はんべえを助たすけ出だすことに成功せいこうする。