友ともや恩師おんし、見守みまもる校舎こうしゃ

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　友達ともだちや先生せんせいと同おなじ時じを過すごした古里ふるさとの懐なつかしい「校舎こうしゃ」。珍めずらしい外観がいかんや敗戦はいせん後ごの苦労くろう、木造もくぞうゆえの遊あそびなど、喜よろこびや切せつなさが伝つたわってくる思おもい出でを紹介しょうかいします。

まぶたに残のこる丸まるい屋根やね　主婦しゅふ・本多ほんだはま子こ・75（神奈川かながわ県けん）

　私わたしは石川いしかわ県けんの白山はくさんのふもとにある旧きゅう・白峰しらみね村むら字じ桑島くわしま（現げん・白山はくさん市し桑島くわじま）という小ちいさな村むらの集落しゅうらくで育そだちました。小しょう4の時ときに建たて替かえられた小中学校しょうちゅうがっこうの校舎こうしゃは、珍めずらしい4階かい建だての円筒えんとう形がた。見学けんがく者しゃがよく来きたのを覚おぼえています。

　1階かいは職員しょくいん室しつや音楽おんがく室しつなど、2階かいは小学校しょうがっこう、3階かいが中学校ちゅうがっこうと理科りか室しつ、図書としょ室しつなどで、4階かいは体育館たいいくかんでした。らせん階段かいだんが校舎こうしゃの真まん中なかにあり、教室きょうしつは全すべて扇形せんけい。体育館たいいくかんは時々ときどき、村むらの映画えいが館かんへと早変はやがわり。ゴザを敷しき、村人むらびとたちは座布団ざぶとんを持もって見みに行いったものです。