マウンドへは“水戸黄門みとこうもん”で　オリ救援きゅうえん陣じんで輝かがやくドラ6「龍りゅう」古田島こたじま

　辰たつ（たつ）年ねんの2024年ねん、オリックスの「龍りゅう」が存在そんざい感かんを放はなっている。社会しゃかい人じん・日本通運にほんつううんからドラフト6位いで入団にゅうだんした24歳さいの新人しんじん右腕うわん、古田島こたじま成しげる龍りゅう（こたじま・せいりゅう）だ。初はつ登板とうばんから21試合しあい連続れんぞく無む失点しってんで、プロ野球やきゅうタイ記録たいきろくまであと1試合しあい。冷静れいせいと情熱じょうねつの間あいだで自身じしんをコントロールしてきた。

「真まっ白しろ」からの出発しゅっぱつ

　人生じんせい楽らくありゃ苦くもあるさ――。テレビ時代じだい劇げき「水戸黄門みとこうもん」の主題歌しゅだいかとして知しられる「あゝ人生じんせいに涙なみだあり」が京きょうセラドーム大阪おおさかに流ながれると、背番号せばんごう「97」の出番でばんだ。アップテンポな登場とうじょう曲きょくを選えらぶ選手せんしゅが多おおい中なかで、際立きわだつ渋しぶさだ。ファンにも「水戸黄門みとこうもん＝古田島こたじま」が浸透しんとうしつつあり、スタンドからは登場とうじょう曲きょくに合あわせて手拍子てびょうしも聞きこえる。

　「出身しゅっしんが茨城いばらきなので、ちょっとクセを出だしたくて。『人生じんせい楽らくありゃ苦くもあるさ』って、いい歌詞かしですよね。自分じぶん、ポジティブなんで、つらいことがあっても次つぎの糧かてになるという気持きもちでやってきました」。周まわりの人ひとを楽たのしませることが好すきな明あかるい性格せいかくで、選曲せんきょくにも「らしさ」があふれている。

　4月がつ6日にちのロッテ戦せんで3番手ばんてとしてプロ初はつ登板とうばん。6月18日にちの交流こうりゅう戦せんの全ぜん日程にってい終了しゅうりょうまで全すべて救援きゅうえんで21試合しあいに登板とうばんし、まだ1点てんも失うしなっていない。緊迫きんぱくした場面ばめんでも臆おくせずに腕うでを振ふり、ストライクゾーンで勝負しょうぶする気持きもちの強つよさが持もち味あじだ。

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