ボクシングの世界せかいスーパーバンタムきゅう団体だんたい統一とういつ王者おうじゃ井上いのうえ尚弥なおや(31=大橋おおはし)が当面とうめんげん階級かいきゅうたたか姿勢しせいしめなか海外かいがいメディアがふたたびモンスターを〝挑発ちょうはつ〟した。

 べい専門せんもんサイト「boxing247.com」は「ティム・ブラッドリーが井上いのうえ尚弥なおやにGOAT(史上しじょう最高さいこう)の地位ちいるためにフェザーきゅう制覇せいはするようにうながす」とだいする記事きじ掲載けいさいもと世界せかいかいきゅう制覇せいは王者おうじゃティモシー・ブラッドリー米国べいこく)が「ファイトハブTVてれび」のなか井上いのうえたか評価ひょうかし〝史上しじょう最強さいきょう〟の称号しょうごうるためにフェザーきゅう転向てんこうすすめたことをつたえた。

 一方いっぽうで、どう記事きじは「ボクシングファンのなかには、井上いのうえ尚弥なおやがフェザーきゅうがることをおそれているのは、自分じぶん同等どうとうちから相手あいて対戦たいせんすることになり、けたくないからだとかんがえるひともいる。体格たいかくてきにも、井上いのうえ十分じゅうぶんすぎるほどおおきい。試合しあい合間あいまには150ポンド(やく68キロ)くらいにえるからだ。126ポンド(フェザーきゅう)、130ポンド(スーパーフェザーきゅう)、135ポンド(ライトきゅう)でたたかうには十分じゅうぶんすぎるほどのおおきさがあるはずだ」と、井上いのうえ慎重しんちょう姿勢しせい疑問ぎもんげかける。

 そのうえで「井上いのうえはルイス・ネリにダウンをうばわれ、ブランドン・フィゲロアが簡単かんたんたおした相手あいてとの試合しあいおおくの打撃だげきけるなど、脆弱ぜいじゃくえた。井上いのうえとしっているのだろうか? あの試合しあいでの井上いのうえ様子ようすからすると、かれはフェザーきゅうのトップ選手せんしゅたちのエジキになるだろう。それがかれがスーパーバンタムきゅうにとどまっている理由りゆうかもしれない」と挑発ちょうはつした。

 さらに「井上いのうえはスーパーバンタムきゅう欠点けってんだらけのチャンピオンを何人なんにんたおして無敵むてきのチャンピオンになったが、この階級かいきゅうはボクシングかいもっとよわ階級かいきゅうひとつなので、たいしたことではない。そのてんではクルーザーきゅうている。スーパーバンタムきゅう井上いのうえこまらせるような選手せんしゅはいないが、それはかれ無敵むてきだからではない。この階級かいきゅうよわいのだ」と一方いっぽうてき主張しゅちょう展開てんかい。ここまでくると、もはや〝暴論ぼうろん〟だ。

 てには「井上いのうえはフェザーきゅう階級かいきゅうげて自分じぶん自身じしん挑戦ちょうせんすべきだが、恐怖きょうふしんかれはばんでいるようだ。かれ先週せんしゅう土曜日どようびよる、(べいニューヨークで)ブルース・キャリントン(WBO世界せかいフェザーきゅう)の試合しあいのリングサイドにいた。もし井上いのうえがフェザーきゅうげることに関心かんしんがあったとしても、キャリントンがブライアン・デ・グラシアをやぶったのをかんがえがわったかもしれない」と勝手かって推測すいそくするなど、いたい放題ほうだいだ。

 いずれにせよ、モンスターにたいするネガティブな論調ろんちょうも、その注目ちゅうもくたかさの裏返うらがえしとえそうだ。