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朝日新聞「視覚障害のある教師らがシンポ 22日、徳島で開催」
視覚障害のある教師らがシンポ 22日、徳島で開催
朝日新聞 1999 朝日新聞(1999.8.20 朝刊[徳島]24面).
last update:20210430
■視覚障害のある教師らがシンポ 22日、徳島で開催/徳島
視覚障害を抱えながら、教壇に立ち続ける教師らでつくる「全国視覚障害教師の会」(松田祥男代表)の公開シンポジウムが二十二日午後一時から、徳島市住吉一丁目の眉山会館で開かれる。視覚障害がある教師らが互いの意見や情報を交換して、授業方法の工夫や働きやすい職場環境の改善などに生かすのが狙いだ。
当日は、神戸市の高校教師が「黒板を使わない基礎英文法の授業」と題して実践報告。復職を目指してリハビリを続けている埼玉県の高校教師の取り組みを紹介し、復職に必要な職場改善を求める交渉過程を話す。また、「中途視覚障害者の復職を考える会」代表の和泉森太さんが、視覚障害者の就労状況について講演する。
全国視覚障害教師の会は、視覚障害がある教師や、教職を志す人たちが、障害者が安心して働き続けるための理解や環境を求めるため、一九八一年に結成され、会員は約六十人。
県内でただ一人の会員で、視野狭さく障害がある板野養護学校教諭の中村雅也さん(三四)は、シンポジウムについて、「障害があっても工夫と職場環境が整えば、教師は続けられる。こういう取り組みをしていることを多くの人に知ってほしい。一般の人もぜひ出席して理解を深めてほしい」と話している。
*作成:安田 智博