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朝日新聞社『立ちあがった群像』
『立 た ちあがった群像 ぐんぞう 』
朝日新聞社 あさひしんぶんしゃ 編 へん 19731115 朝日新聞社 あさひしんぶんしゃ ,朝日 あさひ 市民 しみん 教室 きょうしつ ・日本 にっぽん の医療 いりょう 6,250p.
last update: 20180225
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朝日新聞社 あさひしんぶんしゃ 編 へん 19731115 『
立 た ちあがった
群像 ぐんぞう 』,
朝日新聞社 あさひしんぶんしゃ ,
朝日 あさひ 市民 しみん 教室 きょうしつ ・
日本 にっぽん の
医療 いりょう 6,250p. ASIN: B000J9NNZ6
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■目次 もくじ
T つくられた病気 びょうき
立 た ちこめる闇 やみ に(全国 ぜんこく スモンの会 かい 兵庫 ひょうご 支部 しぶ )
U 患者 かんじゃ 会 かい の人 ひと びと
人工 じんこう 腎臓 じんぞう をふやせばたすかる命 いのち (笠原 かさはら 英夫 ひでお ) 31-43
不治 ふじ の病 やまい の子 こ に手 て をさしのべよう(がんの子供 こども を守 まも る会 かい )
仲間 なかま たちでなおしあう「アル中 あるちゅう 」(全日本 ぜんにほん 断 だん 酒 しゅ 連盟 れんめい )
V 企業 きぎょう ・医者 いしゃ ・国 くに に問 と う
ワクチン禍 か 被害 ひがい 者 しゃ を見捨 みす てる行政 ぎょうせい (吉原 よしはら 賢二 けんじ )
森永 もりなが と闘 たたか いつづけた一 いち 八 はち 年間 ねんかん (岡崎 おかざき 哲夫 てつお )
W 被害 ひがい 者 しゃ ・障害 しょうがい 者 しゃ の人権 じんけん 解放 かいほう へ
ヒ素 ひそ ミルクの十字架 じゅうじか を負 お って(石川 いしかわ 雅夫 まさお ) 103-115
CP――障害 しょうがい 者 しゃ として生 い きる(横塚 よこつか 晃一 こういち )
X 職業 しょくぎょう 人 じん として何 なに をするか
地区 ちく 労 ろう 病院 びょういん で見 み たもの(三萩野 みはぎの 病院 びょういん 医師 いし 労組 ろうそ )
看護 かんご 婦 ふ の自立 じりつ が患者 かんじゃ を救 すく う(川島 かわしま みどり)
医療 いりょう 労働 ろうどう 者 しゃ の主体性 しゅたいせい 回復 かいふく を(谷 たに みゆき)
混乱 こんらん の中 なか から生 うま れたものー精神 せいしん 神経 しんけい 学会 がっかい (福井 ふくい 東一 とういち )
Y 住民 じゅうみん 運動 うんどう で変革 へんかく を
ニセ医者 いしゃ 事件 じけん の“真犯人 しんはんにん "はだれか(斎藤 さいとう 病院 びょういん 被害 ひがい 者 しゃ の会 かい )
ただの市民 しみん が「医療 いりょう 」と闘 たたか う(松本 まつもと 憲一 けんいち )
生活 せいかつ を破壊 はかい する農薬 のうやく 工場 こうじょう は許 ゆる さない(兼崎 かねさき 暉 あきら )
薬 くすり 告発 こくはつ の原点 げんてん (『薬 くすり のひろば』編集 へんしゅう 部 ぶ )
Z 新 あたら しい医療 いりょう をつくる
水俣病 みなまたびょう は終 おわ らない(宮沢 みやざわ 信雄 のぶお )
[ あらゆる運動 うんどう には意味 いみ がある(丸山 まるやま 博 ひろし )
■引用 いんよう
◆はしがき(執筆 しっぴつ 者 しゃ 名 めい の記載 きさい なし) 1-2
「ここに紹介 しょうかい した一 いち 七 なな の「立 た ち上 あ がった群像 ぐんぞう 」の中心 ちゅうしん は被害 ひがい 者 しゃ であり、患者 かんじゃ であった。それは、[章 しょう で丸山 まるやま 博 ひろし 氏 し が指摘 してき しているように、「事態 じたい の本質 ほんしつ を一番 いちばん よく知 し っているのは被害 ひがい 者 しゃ であり、当事 とうじ 者 しゃ であくことに疑 うたが いがない」から当然 とうぜん の結果 けっか であったろう。」([1])
「一 いち 七 なな 編 へん の報告 ほうこく に、朝日新聞 あさひしんぶん 科学 かがく 部 ぶ ・大熊 おおくま 由紀子 ゆきこ 記者 きしゃ がコメントをつけた。スペースの関係 かんけい でこの本 ほん に登場 とうじょう できなかった本 ほん の群像 ぐんぞう を紹介 しょうかい し、あわせて運動 うんどう 全体 ぜんたい の歴史 れきし 的 てき な流 なが れをつかまえるためである。コメントをつけるにあたって、「日本 にっぽん 患者 かんじゃ 同盟 どうめい 」の長 ちょう 宏 ひろし 会長 かいちょう 、「日本 にっぽん の医療 いりょう を告発 こくはつ するすべての人々 ひとびと のつどい」の木村 きむら 健一 けんいち 事務 じむ 局長 きょくちょう 、「全国 ぜんこく 難病 なんびょう 団体 だんたい 連絡 れんらく 協議 きょうぎ 会 かい 」の元 もと 世話 せわ 役 やく ・吉野 よしの 弘一 こういち 氏 し 、朝日新聞 あさひしんぶん 科学 かがく 部 ぶ の西村 にしむら 幹夫 みきお 記者 きしゃ にまっていただき、そのご意見 いけん も引用 いんよう した。」([2])
W 被害 ひがい 者 しゃ ・障害 しょうがい 者 しゃ の人権 じんけん 解放 かいほう へ
◆石川 いしかわ 雅夫 まさお (森永 もりなが ヒ素 ひそ ミルク中毒 ちゅうどく 被害 ひがい 者 しゃ の会 かい ) 19731115 「ヒ素 ひそ ミルクの十字架 じゅうじか を負 お って」,朝日新聞社 あさひしんぶんしゃ 編 へん [1973:103-115]
「昭和 しょうわ 四 よん 七 なな 年 ねん 八 はち 月 がつ 二 に 〇日 にち 、私 わたし たちは一 いち 八 はち 年 ねん にわたる差別 さべつ と抑圧 よくあつ に終止符 しゅうしふ をうち、苦 くる しみを試練 しれん とし、解放 かいほう をめざして立 た ちあがろうと決意 けつい した。それは、まず、仲間 なかま がつぎつぎと殺 ころ されていったこと、多 おお くの親 おや は結局 けっきょく 先 さき に死 し ぬ以上 いじょう 、今後 こんご 私 わたし たちが生 い き抜 ぬ いていくにはみずからの力 ちから で闘 たたか っていかねばならないこと、仲間 なかま で団結 だんけつ し私 わたし たち自身 じしん で立 た ちあがらなければ森永 もりなが との闘 たたか いに勝利 しょうり はありえないし、解放 かいほう もない、という認識 にんしき にみんながたったからであった。
私 わたし たちはその日 ひ 、@森永 もりなが ヒソミルク中毒 ちゅうどく による後遺症 こういしょう の恒久 こうきゅう 的 てき 治療 ちりょう と、たとえ「障害 しょうがい 」があろうとなかろうとそんなことに関係 かんけい なく人間 にんげん として生 い き抜 ぬ いていけるための恒久 こうきゅう 的 てき 保障 ほしょう を勝 か ちとる、Aヒ素 ひそ 中毒 ちゅうどく による「障害 しょうがい 」「病気 びょうき 」をもつ私 わたし たちに対 たい する差別 さべつ をなくす、B一致 いっち 団結 だんけつ して闘 たたか い抜 ぬ く、という三 みっ つの願 ねが いをこめて、「私 わたし たちのからだを返 かえ せ」というスローガンを決定 けってい した。」(石川 いしかわ [1973:113])
◆横塚 よこつか 晃一 こういち 19731115 「CP――障害 しょうがい 者 しゃ として生 い きる」,朝日新聞社 あさひしんぶんしゃ 編 へん [1973:116-125]
「本 ほん 原稿 げんこう は、横塚 よこつか 晃一 こういち 氏 し の口述 こうじゅつ 、妻 つま りえさんの筆記 ひっき によって機関 きかん 紙 し 『青 あお い芝 しば 』に掲載 けいさい されたものを転載 てんさい させていただいた。」
母親 ははおや の殺意 さつい にこそ――重症 じゅうしょう 児 じ 殺害 さつがい 事件 じけん の判決 はんけつ を終 おわ って
施設 しせつ のあり方 かた について――施設 しせつ 問題 もんだい への提言 ていげん
コメント
「ここに紹介 しょうかい した二 ふた つの会 かい には、いくつかの共通 きょうつう 点 てん がある。
一 ひと つは守 まも られる立場 たちば 、保護 ほご される立場 たちば を抜 ぬ け出 だ し、自 みずか ら考 かんが え、発言 はつげん し、実践 じっせん しようとしている点 てん である。さらに、「あわれな存在 そんざい 」としてつつましく助 たす けを求 もと めるという、多 おお くの人 ひと びとに好感 こうかん をもって迎 むか えられる道 みち より、はっきり自己 じこ を主張 しゅちょう しようとしている点 てん である。」([126])
「第 だい 二 に の共通 きょうつう 点 てん は、施設 しせつ やコロニーを拒絶 きょぜつ し、小規模 しょうきぼ な共同 きょうどう 体 たい を提案 ていあん していることだ。
[…]
「街 まち が拒否 きょひ するから」「人 ひと が差別 さべつ するから」「コロニーへ、施設 しせつ へ逃 に げこみたい」というのが一 いち 〇年 ねん 前 まえ の青 あお い芝 しば の会 かい であった。街 まち をかえ、人 ひと びとを変 か えよう。そのために街 まち へ出 で ていくことから始 はじ めなければならない、と現在 げんざい の「青 あお い芝 しば の会 かい 」は考 かんが える。
このような思想 しそう の変化 へんか は”守 まも る会 かい ”的 てき な運動 うんどう にも芽 め ばえつつある。たとえば染色 せんしょく 体 たい が一本 いっぽん 多 おお いために重 おも い知恵 ちえ おくれになるダウン症 だうんしょう の親 おや たちの会 かい 「こやぎの会 かい 」の人 ひと たちはいう。いままでの特殊 とくしゅ 教育 きょういく の目的 もくてき は「こどもたちを社会 しゃかい に」あわせることだった。しかし、それだけではだめだ、「社会 しゃかい をこの子 こ たちに」あわせる運動 うんどう をしよう、と。
次 じ 章 しょう の精神 せいしん 神経 しんけい 学会 がっかい の改革 かいかく の底流 ていりゅう にも、このような思想 しそう の変革 へんかく があるように思 おも われる。
二 ふた つの会 かい のもう一 ひと つの共通 きょうつう 点 てん は、自分 じぶん たちを苦 くる しめているこの「差別 さべつ 」の問題 もんだい に執拗 しつよう にかかわりあっていこうとしていることだ。そのかかわりの中 なか で、生産 せいさん 能力 のうりょく の高低 こうてい によって人間 にんげん の価値 かち が決 きま る資本 しほん 主義 しゅぎ こそ、差 さ △127 別 べつ 思想 しそう を生 う みだす根源 こんげん だと気 き づき、たたかいの的 まと をしぼりつつある。/が同時 どうじ に、自身 じしん の中 なか にもある差別 さべつ 意識 いしき を問題 もんだい にする。」(大熊 おおくま [1973:126-128])
→別 べつ の関係 かんけい ・立 た ち位置 いち
「そんなときたまたま、全 ぜん 障 さわ 連 れん という団体 だんたい の全国 ぜんこく 大会 たいかい が東京 とうきょう でおこなわれることを知 し りました。これに参加 さんか することで、共同 きょうどう 戦線 せんせん が作 つく れるだろうと考 かんが え、森永 もりなが ミルク中毒 ちゅうどく の被害 ひがい 者 しゃ のひとりと、その大会 たいかい にのりこんだのです。しかし、そこで待 ま ち受 う けていたのは予想 よそう 外 がい な反応 はんのう でした。」(山田 やまだ [2005:246])*
*山田 やまだ 真 しん 20050725 『闘 たたか う小児科 しょうにか 医 い ――ワハハ先生 せんせい の青春 せいしゅん 』 ,ジャパンマシニスト社 しゃ ,216p. ISBN-10: 4880491241 ISBN-13: 978-4880491240 1890 [amazon] ※ b
→「山田 やまだ 真 しん に聞 き く・記録 きろく 」
■https://www.lib.city.kobe.jp/opac/opacs/find_detailbook?pvolid=PV%
種別 しゅべつ 図書 としょ
書名 しょめい 立 た ちあがった群像 ぐんぞう ||タチアガッタ グンゾウ
著者 ちょしゃ 笠原 かさはら , 英夫 ひでお ||カサハラ, ヒデオ
著者 ちょしゃ 朝日新聞社 あさひしんぶんしゃ ||アサヒ シンブンシャ
出版 しゅっぱん 東京 とうきょう : 朝日新聞社 あさひしんぶんしゃ , 1973.11
大 おお きさ 250,ivp ; 19cm
シリーズ名 めい 日本 にっぽん の医療 いりょう :6
出版 しゅっぱん 国 こく Japan (日本 にっぽん )
注記 ちゅうき 執筆 しっぴつ :笠原 かさはら 英夫 ひでお [ほか]
注記 ちゅうき 内容 ないよう :つくられた病気 びょうき 立 た ちこめる闇 やみ に(全国 ぜんこく スモンの会 かい 兵庫 ひょうご 支部 しぶ ) 患者 かんじゃ 会 かい の人 ひと びと 人工 じんこう 腎臓 じんぞう をふやせばたすかる命 いのち (笠原 かさはら 英夫 ひでお ) 不治 ふじ の病 やまい の子 こ に手 て をさしのべよう(がんの子供 こども を守 まも る会 かい ) 仲間 なかま たちでなおしあう「アル中 あるちゅう 」(全日本 ぜんにほん 断 だん 酒 しゅ 連盟 れんめい ) 企業 きぎょう ・医者 いしゃ ・国 くに に問 と う ワクチン禍 か 被害 ひがい 者 しゃ を見捨 みす てる行政 ぎょうせい (吉原 よしはら 賢二 けんじ ) 森永 もりなが と闘 たたか いつづけた一 いち 八 はち 年間 ねんかん (岡崎 おかざき 哲夫 てつお ) 被害 ひがい 者 しゃ ・障害 しょうがい 者 しゃ の人権 じんけん 解放 かいほう へ ヒ素 ひそ ミルクの十字架 じゅうじか を負 お って(石川 いしかわ 雅夫 まさお ) CPー障害 しょうがい 者 しゃ として生 い きる(横塚 よこつか 晃一 こういち ) 職業 しょくぎょう 人 じん として何 なに をするか 地区 ちく 労 ろう 病院 びょういん で見 み たもの(三萩野 みはぎの 病院 びょういん 医師 いし 労組 ろうそ ) 看護 かんご 婦 ふ の自立 じりつ が患者 かんじゃ を救 すく う(川島 かわしま みどり) 医療 いりょう 労働 ろうどう 者 しゃ の主体性 しゅたいせい 回復 かいふく を(谷 たに みゆき) 混乱 こんらん の中 なか から生 うま れたものー精神 せいしん 神経 しんけい 学会 がっかい (福井 ふくい 東一 とういち ) 住民 じゅうみん 運動 うんどう で変革 へんかく を ニセ医者 いしゃ 事件 じけん の“真犯人 しんはんにん "はだれか(斎藤 さいとう 病院 びょういん 被害 ひがい 者 しゃ の会 かい )
注記 ちゅうき ただの市民 しみん が「医療 いりょう 」と闘 たたか う(松本 まつもと 憲一 けんいち ) 生活 せいかつ を破壊 はかい する農薬 のうやく 工場 こうじょう は許 ゆる さない(兼崎 かねさき 暉 あきら ) 薬 くすり 告発 こくはつ の原点 げんてん (『薬 くすり のひろば』編集 へんしゅう 部 ぶ ) 新 あたら しい医療 いりょう をつくる 水俣病 みなまたびょう は終 おわ らない(宮沢 みやざわ 信雄 のぶお ) あらゆる運動 うんどう には意味 いみ がある(丸山 まるやま 博 ひろし )
分類 ぶんるい NDC6:498.021
分類 ぶんるい NDLC:EG213
件名 けんめい 医療 いりょう ||イリョウ
問 と い合 あ わせ番号 ばんごう PV:0000283043
請求 せいきゅう 記号 きごう 市立 しりつ 4902=71=
■言及 げんきゅう
◆立岩 たていわ 真 しん 也 2014/08/01 「精神 せいしん 医療 いりょう 現代 げんだい 史 し へ・追記 ついき 5――連載 れんさい 102」 ,a href="../m/gs2014.htm#08">『現代 げんだい 思想 しそう 』41-(2014-8):-
◆立岩 たていわ 真 しん 也 2009/**/** 「もらったものについて・3」 ,『そよ風 かぜ のように街 まち に出 で よう』 77:
◆稲場 いなば 雅紀 まさのり ・山田 やまだ 真 しん ・立岩 たていわ 真 しん 也 2008/11/30 『流儀 りゅうぎ ――アフリカと世界 せかい に向 む かい我 わ が邦 くに の来 き し方 かた を振 ふ り返 かえ り今後 こんご を考 かんが える二 ふた つの対話 たいわ 』 ,生活 せいかつ 書院 しょいん ,272p. ISBN:10 490369030X ISBN:13 9784903690308 2310 [amazon] /[kinokuniya] ※