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山井和則『体験ルポ 世界の高齢者福祉』
『体験ルポ 世界の高齢者福祉』
山井 和則 19910920 岩波書店,岩波新書,226p
■山井 和則 19910920 『体験ルポ 世界の高齢者福祉』,岩波書店,岩波新書,226p. ISBN-10: 4004301866 ISBN-13: 978-4004301868 [amazon] ※ b a02 a06
■出版社/著者からの内容紹介
日本ほど老人を冷遇している国はない.「寝たきり老人」の激増は,やはり“人災”なのだ.――日本各地の老人ホームでヘルパーの体験を重ね,英,米,スウェーデン,デンマーク,シンガポール等の高齢者施設に住み込んだ二九歳の著者は,こうした思いを深めていく.若い感性とあたたかい眼差しがあふれる,さわやかな体験報告.
内容(「BOOK」データベースより)
日本ほど老人を冷遇している国はない。「寝たきり老人」の激増は、やはり“人災”なのだ。―日本各地の老人ホームでヘルパーの体験を重ね、英、米、スウェーデン、デンマーク、シンガポール等の高齢者施設に住み込んだ二九歳の著者は、こうした思いを深めていく。若い感性とあたたかい眼差しがあふれる、さわやかな体験報告。
■目次
1 日本の現状―老人ホームの実習日記から
2 世界の高齢者は、いま
ボランティアが盛んな「元」福祉国家――イギリス
「寝かせきり」老人のいない国――デンマーク
普通の暮らしができること――スウェーデン
シルバービジネスの光と影――アメリカ
アジア型福祉―シンガポール
3 「寝たきり」の少ない社会、「生活大国」とは
4 再び日本は、いま――老人病院実習日記より
5 脱「寝たきり大国」のために――「高齢者福祉」から「高齢者サービス」へ
■引用・メモ
1988年「当時、私は財団法人・松下政経塾の研究員として、日本各地の老人ホームを実習して回っていた。実習すればするほど、「人間が死ぬ前に、”寝たきり”になって悲惨になるのは、仕方のないことだ」とあきらめが深まっていった。そんな時、朝日新聞社『AERA』主催の福祉のシンポジウムを傍聴した。「北欧には、寝たきり老人がいない」という。半信半疑であった。」(山井[1991:ii])
1989年、インド、イギリス、スウェーデン、デンマーク、アメリカ、シンガポール、バングラデシュの老人ホームを回る。
「私を「寝たきり」問題に開眼させて下さったのは、『朝日新聞』論説委員大熊由紀子さんと、阪南中央病院の岡本祐三先生であった。」(山井[1991:223])
*治療停止についての記述はない。