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山井和則『家族を幸せにする老い方』
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家族かぞくしあわせにするかた

山井やまい 和則かずのり 19950703 講談社こうだんしゃ,277p.


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山井やまい 和則かずのり 19950703 『家族かぞくしあわせにするかた』,講談社こうだんしゃ,277p. ISBN-10: 4062077191 ISBN-13: 978-4062077194 [amazon] ※ a02 a06

出版しゅっぱんしゃ著者ちょしゃからの内容ないよう紹介しょうかい
笑顔えがおらせる老親ろうしん介護かいご鉄則てっそく

老親ろうしんであるあなた、老親ろうしんをかかえているあなた、まもなく老親ろうしんをかかえ、やがてはみずからも老親ろうしんとなりゆくあなた……
すべての「あなた」にってほしい、自分じぶん家族かぞく笑顔えがおらせるほう

内容ないよう(「BOOK」データベースより)
老親ろうしんであるあなた、老親ろうしんをかかえているあなた、まもなく老親ろうしんをかかえ、やがてはみずからも老親ろうしんとなりゆくあなた…すべての「あなた」にってほしい、自分じぶん家族かぞく笑顔えがおらせるほう

目次もくじ

だいしょう 家族かぞくいるとき
だいしょう 家族かぞく介護かいご介護かいご理想りそう
だいしょう 老人ろうじん病院びょういん老人ろうじんホームか
だいしょう しあわせにいるために
だいしょう れた地域ちいきが「おわりのすみか」
だいしょう しあわせな〈い〉をむかえるために

引用いんよう

保険ほけん税金ぜいきんちがい  なぜ、医療いりょう年金ねんきんくらべて、介護かいご予算よさんケタ違けたちがいにすくないのか?
 こたえはおかねあつかたちがいにある。年金ねんきん医療いりょう保険ほけんあつめている。しかし、介護かいご福祉ふくし)の財源ざいげん税金ぜいきん、いわゆる一般いっぱん財源ざいげんばれるものである。<0236<
 […]「増税ぞうぜい」にたいしては国民こくみんおおくが反対はんたいする。実際じっさい増税ぞうぜいをすることは至難しなんのわざである。つまり、年金ねんきん医療いりょうのおかね保険ほけん方式ほうしきなのでやしやすいが、介護かいご福祉ふくし)のおかね増税ぞうぜいにつながるのでやしにくい。「増税ぞうぜいぶん本当ほんとう福祉ふくし使つかわれるのか」という不安ふあん疑問ぎもん国民こくみん根強ねづよいからだ。[…]
 これに関連かんれんして「消費しょうひぜい福祉ふくし目的もくてきぜいに」という意見いけんがある。しかし、これは実現じつげんせいひくい。[…]
 そんななか、いちきゅうきゅうよんねん厚生省こうせいしょう提案ていあんしたのが「公的こうてき介護かいご保険ほけん」である。」(山井やまい[1995:236-238])
 ・公的こうてき介護かいご保険ほけんけられるサービスとは 240
 ・保険ほけんりょうつき〇〇〇〜さん〇〇〇えんがメド 243
 ・民間みんかん介護かいご保険ほけんには限界げんかいがある 245
 ・なぜぜいでなく保険ほけんなのか? 249
 「このようにべても、介護かいご財源ざいげんが「なぜ、保険ほけんなのか?」「なぜ、ぜいではダメなのか?」という疑問ぎもん根強ねづよひとに、わたし税金ぜいきんより保険ほけん、すなわち、公的こうてき介護かいご保険ほけんのほうがよい理由りゆうとして、つぎみっつを指摘してきしたい。
 まずいち番目ばんめに、前述ぜんじゅつのように保険ほけんのほうが使つかみちがはっきりしているので、増税ぞうぜいよりも国民こくみん賛成さんせいられやすい。消費しょうひぜい導入どうにゅう消費しょうひ税率ぜいりつアップのときがそうであったように、日本にっぽんでは増税ぞうぜい社会しゃかいてき合意ごうい非常ひじょうにくい。
 番目ばんめに、日本にっぽんはすでに医療いりょう公的こうてき保険ほけんでやっている。医療いりょう保険ほけん介護かいご税金ぜいきん、というように財源ざいげんあつかたちがうのはまずい。なぜなら、保険ほけんりょうアップのほうが増税ぞうぜいよりもはるかに容易よういなので、結局けっきょく増税ぞうぜい介護かいご充実じゅうじつさせるよりは、保険ほけんりょうをアップさせて医療いりょうサービスをやし、介護かいご問題もんだい対応たいおうするというやりかた(「介護かいご医療いりょう」とばれる)が永遠えいえんになくならない。たとえばドイツでも、日本にっぽんおなじように医療いりょう保険ほけんで、介護かいごぜいでというシステムで対応たいおうしていた。しかし、日本にっぽんおなじく介護かいごおくれや社会しゃかいてき入院にゅういん介護かいご医療いりょう問題もんだいになった。そのため、いちきゅうきゅうねんから公的こうてき介護かいご保険ほけん導入どうにゅうした。
 介護かいご不足ふそく医療いりょう対応たいおうする「介護かいご医療いりょう」をなくすためには、医療いりょう介護かいご財源ざいげん同一どういつ<0249<レベルにし、お金の集めやすさではなく、需要の大きさにより医療や介護サービスの供給量が決まるようにする必要がある。これは「財源の中立性」という議論である。
 さん番目ばんめに、保険ほけんのほうがハイスピードで介護かいご充実じゅうじつさせることができる。税金ぜいきん一般いっぱん財源ざいげんなので、その使つかみちについて、くにでも地方自治体ちほうじちたいでも予算よさん配分はいぶん議論ぎろんねばならない。となると、どうしても全体ぜんたいとのバランスがもとめられ、介護かいごだけを大幅おおはばにアップさせることはむずかしい。
 しかし、保険ほけん目的もくてきぜいのようなもので、そのためにしか使つかわれないから、短期間たんきかん重点的じゅうてんてきにある分野ぶんやばすのにてきしている。」(山井やまい[1995:249-250])
 cf.社会しゃかいてき入院にゅういん


UP:20080103 REV:
山井やまい 和則かずのり  ◇介助かいじょ介護かいご  ◇  ◇身体しんたい×世界せかい関連かんれん書籍しょせき  ◇BOOK
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