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玉地 任子『在宅死――豊かな生命の選択』
『在宅死――豊かな生命の選択』
玉地 任子 20010530 講談社,413p.
■玉地 任子 20010530 『在宅死――豊かな生命の選択』,講談社,413p.
ISBN-10: 4062106507 ISBN-13: 978-4062106504 1800 [amazon] ※ b d01 t02
■出版社/著者からの内容紹介
自宅での死を選んだ25人のがん患者の生きざま!
がんで亡くなる人が全体の3分の1を占め、厚生労働省の方針・医療費の高騰で、病院のベッドでしぬことすらままならない人が増える今、「自分らしい死」をどう迎えるかが大きな問題となっている。
本企画では、「施設では本当にその人らしい死を作ることはできない」と、ホスピス病棟長を経て厚木市に末期がん患者の在宅ケアを支援する「ゆめクリニック」を開設。7年で103人のがん患者を看取ってきた女医が、患者たちがどうやって自宅での死を選び取ったのか、25人の患者のケースを紹介する。加えて、遺族自身がそれぞれに、「なぜ在宅という選択をしたのか」「その是非は」といった観点から、生々しい思いを書き綴る。
死を前に夫が愛人を連れてきて離婚を迫ったり、痴呆の高齢者が末期がんの娘を看ていたり……。「施設」では死ぬのでは分からない「生きた人間」としての苦しみ、心象風景や人間模様がかいまみえ、かつ、それらを乗り越えて人間らしい死を全うしようとする患者とその家族のドラマティックな姿に「家で死ぬということ」の意義や意味を考えさせられる。
■内容(「BOOK」データベースより)
在宅医療に奔走する女医の喜び、哀しみ、そして勇気…。自宅で逝った25人のがん患者の遺族とともに綴る魂の記録。
■内容(「MARC」データベースより)
末期がん患者の在宅医療を24時間体制でサポートする「ゆめクリニック」の女医の喜び、哀しみ、そして勇気…。自宅で逝った25人のがん患者の遺族とともに綴る魂の記録。
■著者について
◇著者プロフィール
1944年宇都宮市生まれ。名古屋市立大学医学部卒業後、精神科医として精神病院に勤務。1972年、エリザベス・キューブラー・ロス著『死ぬ瞬間』(中公文庫)に出合い、「いつかがん患者の心のケアをしたい」と考えるようになる。1982年、当時大学生だった甥が交通事故で死去。「死はいつ訪れるかわからない」と痛感したことが直接の転機となってホスピス医の道へ。神奈川県厚木市に施設ホスピスをつくるための市民運動に携わり、1992年に横浜甦生病院ホスピス病棟長に就任。1994年、厚木市に末期がん患者の在宅医療を支援する「ゆめクリニック」を開設、現在(2001年5月)に至る。2001年3月末現在、家で看取った患者の数103名。
■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
◇玉地 任子
1944年宇都宮市生まれ。名古屋市立大学医学部卒業後、精神科医として精神病院に勤務。1972年、エリザベス・キューブラー・ロス著『死ぬ瞬間』(中公文庫)に出合い、「いつかがん患者の心のケアをしたい」と考えるようになる。1982年、当時大学生だった甥が交通事故で死去。「死はいつ訪れるかわからない」と痛感したことが直接の転機となってホスピス医の道へ。神奈川県厚木市に施設ホスピスをつくるための市民運動に携わり、1992年に横浜甦生病院ホスピス病棟長に就任。1994年、厚木市に末期がん患者の在宅医療を支援する「ゆめクリニック」を開設、現在に至る。
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
第一章 妻が夫を看る
・残された「絆」――川本正明さん / ・「思い出」演出家――川田直正さん
・尊厳ある「生」――山川邦夫さん / ・貫いた自分らしさ――須藤一茂さん
・ポーカーフェイス――大町幸人さん / ・究極の「愛」――中川健さん
・「ダンディ」の選択――松井忠雄さん / ・子供に伝えた想い――北村泰雄さん
第二章 夫が妻を看る
・「当たり前」の困難――河原松子さん / ・「妻」を自宅で――加茂椿さん
第三章 子が親を看る
・命は誰のもの?――原雅子さん / ・母娘の二人三脚――荻野令子さん
・苦しみと安らぎと――野口華子さん
第四章 親が子を看る
・永遠の眠り姫――木元麗子さん
第五章 嫁が舅・姑を看る
・嫁姑を乗り越えて――山田サトさん / ・みんなに囲まれて――金子弥生さん
・同じ色の涙――大野剛さん / ・労わりの家族愛――寺田よね子さん
第六章 姉が妹を看る
・独身者のがん――村田由希さん
第七章 家族全員で看る
・誇りある最期――曽金岳さん / ・自然体の二年半――田所藤子さん
・家族の「太陽」――岸辺恵美さん / ・幸せ求めて転居――北川怜子さん
・医療不信に苛まれ――倉田道代さん / ・笑顔ある看取り――盛屋高志さん