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last update: 20180728


目次もくじ

AmiVoiceをもちいた聴覚ちょうかく障害しょうがいしゃ情報じょうほう支援しえんとは
AmiVoiceと音声おんせい認識にんしきエンジンとのちが
参考さんこう文献ぶんけん
AmiVoiceをもちいたテープこしの方法ほうほうについて


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■AmiVoiceをもちいた聴覚ちょうかく障害しょうがいしゃ情報じょうほう支援しえんとは

櫻井さくらい 悟史さとし鹿島かしま 萌子もえこ池田いけだ 雅広まさひろ, 20090926-27, 音声おんせい認識にんしきソフトをもちいた学習がくしゅうけん保障ほしょうのための仕組しくみ」, だい6かい障害しょうがい大会たいかい, 於:立命館大学りつめいかんだいがく

0. はじめに
 これまで聴覚ちょうかく障害しょうがいしゃにたいする、大学だいがくにおける講義こうぎとう情報じょうほう保障ほしょうについては、手話しゅわ通訳つうやく、ノートテイク、パソコン要約ようやく筆記ひっきなどがもちいられてきた。このうち手話しゅわ通訳つうやくすことはちがっているが、ノートテイクやパソコン要約ようやく筆記ひっき文字もじをなんらかの媒体ばいたいいて情報じょうほうつたえるというてん一致いっちしている。ほん研究けんきゅうでは、この文字もじいて情報じょうほうつたえるというてん着目ちゃくもくしたいとかんがえる。ノートテイクやパソコン要約ようやく筆記ひっき重要じゅうようであるのは間違まちがいない。しかしながら、要約ようやく筆記ひっきしゃにかかる負担ふたん、かかる人手ひとでりょうおおさといった問題もんだいかかえていることが事実じじつとしてある。そのような負担ふたん軽減けいげんするよりよい方法ほうほうはないかという問題もんだい意識いしきが、ほん報告ほうこく基底きていにはある。
 そのうえで、ほん報告ほうこく目的もくてきは、大学だいがく大学院だいがくいん講義こうぎ各種かくしゅ研究けんきゅうかい・シンポジウムの口頭こうとう報告ほうこくにおける聴覚ちょうかく障害しょうがいしゃへの情報じょうほう保障ほしょう学習がくしゅうけん保障ほしょうを、音声おんせい文字もじ自動じどう変換へんかんするソフト(以下いか音声おんせい認識にんしき」)によっておこなう仕組しくみを紹介しょうかいすることにある。音声おんせい認識にんしきには、アドバンスト・メディアしゃ音声おんせい認識にんしきエンジンAmiVoiceをもちいる。このAmiVoiceは言語げんごモデルをカスタマイズすることで、認識にんしき精度せいどげることが可能かのうなエンジンである。ただし、げん段階だんかいでは、AmiVoiceをカスタマイズするためのデータあつめが終了しゅうりょうしたにすぎない。そのため、AmiVoiceをもちいた認識にんしき結果けっかとうについては、だい6かい障害しょうがい学会がっかい大会たいかいでの実用じつようられた知見ちけんをふまえ、別途べっと報告ほうこくすることとする。
 ほん報告ほうこく以下いかのようなかたち構成こうせいされている。(1)ノートテイク・パソコン要約ようやく筆記ひっき問題もんだいてん、(2)音声おんせい認識にんしきもちいた先行せんこう研究けんきゅう、(3)AmiVoiceの概要がいよう予算よさん)、(4)「支援しえんシステム」の構造こうぞう図解ずかい、(5)各種かくしゅソフトの解説かいせつ、(6)AmiVoiceをカスタマイズするためのデータ、以上いじょうをふまえたうえで(7)今後こんご課題かだいしめしたいとかんがえる。

1. ノートテイク・パソコン要約ようやく筆記ひっき問題もんだいてん
 聴覚ちょうかく障害しょうがい学生がくせい学習がくしゅう支援しえんおもだったものとして、筆談ひつだん中心ちゅうしんとしたノートテイクとパソコンをもちいたパソコン要約ようやく筆記ひっきとがある。ノートテイクは音声おんせい情報じょうほうである講義こうぎ内容ないよう即時そくじかみいて障害しょうがい学生がくせいつたえる方法ほうほうであり、1くみあたり2、3にん支援しえんしゃが、ききとった講義こうぎ内容ないよう要約ようやくし、いてつたえる。また、合間あいま雑談ざつだん生徒せいととのやりり、学生がくせいはんおうなども同様どうよう方法ほうほうつたえる。
 はなされた内容ないよう支援しえんしゃ要約ようやくしていていくノートテイクにおいて、伝達でんたつ可能かのう情報じょうほうりょう全体ぜんたいの10〜20%程度ていどにとどまる(斉藤さいとう監修かんしゅう:37,64)。また、はなすスピードとくスピードのギャップによって、授業じゅぎょうへのおくれもしょうじやすく、内容ないよう十分じゅうぶん伝達でんたつ困難こんなんであるといえる。そのため、かぎられた情報じょうほうりょうなかで、どれぐらい効率こうりつよく正確せいかくつたえられるかが問題もんだいとなってくる。したがって、ノートテイクにおいては支援しえんしゃへの技術ぎじゅつ訓練くんれん必要ひつようであるといえ、実際じっさい講座こうざなどをひらいて練習れんしゅうなどをあらかじめもうけるなどのみがおおくなされている。
 パソコン要約ようやく筆記ひっき基本きほんてきにノートテイクとおな方法ほうほうをとる。パソコン要約ようやく筆記ひっきせんもんのパソコンではなく、市販しはんのパソコンを活用かつようするため、支援しえんしゃのタイピング能力のうりょくによって全体ぜんたい伝達でんたつ可能かのう情報じょうほうりょうに30%から70%程度ていどまでのしょうじるが(斉藤さいとう監修かんしゅう2002:44)、ノートテイクにくらべ、よりおおくの情報じょうほうつたえられるとされている。パソコン要約ようやく筆記ひっきにおいても、ノートテイクと同様どうよう内容ないよう要約ようやく技術ぎじゅつ訓練くんれん必要ひつようであるが、それにくわえ、パソコンのあつかい、タッチタイピングなどの専門せんもん技術ぎじゅつもとめられる。
 以上いじょうから、両者りょうしゃ問題もんだいてんとしてつぎのことがえる。まず、情報じょうほう欠落けつらく問題もんだいである。かぎられた情報じょうほうりょうでの要約ようやくでは、支援しえんしゃ情報じょうほうとしてしまう可能かのうせいがある。また、文字もじ伝達でんたつ速度そくど遅延ちえん問題もんだいがある。そして最後さいごに、支援しえんしゃには事前じぜん訓練くんれん習熟しゅうじゅくした技術ぎじゅつ必要ひつようであることから、人材じんざい育成いくせい問題もんだいがある。支援しえんしゃかんしてべるなら、専門せんもん用語ようご講義こうぎにおいて、支援しえんしゃ事前じぜん学習がくしゅうとうによってある程度ていど講義こうぎかんする知識ちしきゆうすることが必要ひつようとなってくるといえる。
 これらみっつの問題もんだいてんすべ解消かいしょうすることはむずかしいが、みっつの問題もんだいてんがはらんでいる負担ふたんすこしでも軽減けいげんさせる方法ほうほうがあるとかんがえられる。それが、音声おんせい認識にんしきもちいた方法ほうほうである。

2. 音声おんせい認識にんしきもちいた先行せんこう研究けんきゅう
 音声おんせい認識にんしきもちいた先行せんこう研究けんきゅうとしては、NTTサイバースペース研究所けんきゅうじょ以下いか、「NTT」)による聴覚ちょうかく障害しょうがいしゃへの会議かいぎ情報じょうほう保障ほしょうささえかんする一連いちれん研究けんきゅうげられる(註1)。
 NTTでは、NTTが独自どくじ開発かいはつした音声おんせい認識にんしきエンジンVoiceRexをもちいている。この音声おんせい認識にんしきエンジンは、やく20ふん程度ていど音声おんせいもちいて、話者わしゃ適応てきおうおこなう必要ひつようがある。言語げんごモデルは汎用はんようモデル(登録とうろく単語たんごすうやく63000)を使用しようしており、未知みち単語たんご辞書じしょ追加ついか登録とうろくすることでおぎなっている。NTTの先行せんこう研究けんきゅうでは、話者わしゃ音声おんせい認識にんしき意識いしきしてはなすことで8わり程度ていど認識にんしきりつられることがわかった。しかし、認識にんしき結果けっかそのままでは聴覚ちょうかく障害しょうがいしゃ了解りょうかいりつは6わり程度ていどにしかたっしなかった。ただし、認識にんしき結果けっかはそのままで、その真下ました訂正ていせい語句ごく追記ついきすることで、9わり程度ていど了解りょうかいりつられることが判明はんめいしている(水島みずしま織田おだせいたき古家ふるや片岡かたおか2007)(織田おだ水島みずしま古家ふるや片岡かたおか2007)。ただ、話者わしゃ聴覚ちょうかく障害しょうがいしゃにかかる負担ふたんおおきかったため、それを軽減けいげんさせるために訂正ていせい語句ごく表示ひょうじ方式ほうしき工夫くふうほどこすなどして(織田おだ修平しゅうへい水島みずしま昌英まさひで古家ふるや賢一けんいち片岡かたおかあきらしゅん2008)、改善かいぜんさくさぐるなどしている。
 NTTの先行せんこう研究けんきゅう特徴とくちょうは、音声おんせい認識にんしきエンジン自体じたいくわえずに音声おんせい認識にんしきりつ向上こうじょう模索もさくしているてん誤字ごじ修正しゅうせいをいかに効率こうりつよくおこなうかを、話者わしゃ聴覚ちょうかく障害しょうがいしゃ訂正ていせいしゃさんしゃ注目ちゅうもくしつつ模索もさくしているてんである。
 これにたいし、ほん研究けんきゅうもちいるAmiVoiceは音声おんせい認識にんしきエンジン(より正確せいかくには言語げんごモデル)をカスタマイズすることで音声おんせい認識にんしきりつ向上こうじょうはかてん複数ふくすう訂正ていせいしゃによって同時どうじ訂正ていせいほどこすことで訂正ていせいしゃ負担ふたん軽減けいげんはかてんなどのちがいがある。
以下いか音声おんせい認識にんしきエンジンAmiVoiceと、それに連動れんどうする各種かくしゅソフトの説明せつめいおこなう。

3. AmiVoiceとは
 AmiVoiceとは、音声おんせい認識にんしきエンジンのことである。ほん研究けんきゅうもちいるのは、AmiVoiceのおう用例ようれいひとつである「議事ぎじろく作成さくせい支援しえんシステム」(以下いか支援しえんシステム」)である。
支援しえんシステム」は、以下いかのようなソフトからっている。だいいち音声おんせい認識にんしきし、それを文字もじする「AmiVoice Recorder」(150まんえん/1ライセンス、以下いか「レコーダー」)(註2)。だい音声おんせい認識にんしき結果けっか編集へんしゅうするための「AmiVoice Rewriter」(50まんえん/1ライセンス、以下いか「リライター」)。だいさん認識にんしき結果けっか向上こうじょうさせるための「言語げんごモデルカスタマイズ」(300まんえん)。複数ふくすうだいのリライターをもちいて、リアルタイムで議事ぎじろく作成さくせいするための「ControlServer」(50まんえん/1ライセンス。以下いか、「コントロールサーバー」)。そして、今後こんご商品しょうひんされることになるという、認識にんしき結果けっかをリアルタイムで表示ひょうじする「ControlServerViewer」(以下いか、ビューアー)である。
 以上いじょうのソフトにくわえ、別途べっと用意よういしたものとしては、音声おんせいむためのタイピンマイクセットふたつ(UT16A+MR-SU3、UHFワイヤレス・レシーバーATW-R103/P)、音声おんせい認識にんしきするさい、そのノイズは可能かのうかぎ除去じょきょしたほうがよいので(AmiVoiceには、すでに強力きょうりょくなノイズ排除はいじょ技術ぎじゅつ搭載とうさいされているが)、ノイズを除去じょきょするための装置そうちであるオーディオ・インターフェイス「EDIROL 24bit96kHzきろへるつ USB Audio Capture UA-25EX」などである。
 このAmiVoiceの特徴とくちょうは、VoiceRexとちがい、話者わしゃ適応てきおう話者わしゃのクセなどを学習がくしゅうさせること)の必要ひつようまったくないことである。話者わしゃ適応てきおうがないことがどのような利点りてんをもたらすかというと、たとえばVoiceRexで複数ふくすうじん会話かいわ音声おんせい認識にんしきしようとおもうと、話者わしゃ交代こうたいするたびに、その話者わしゃわせて話者わしゃ適応てきおうさせた音響おんきょうモデルにえる作業さぎょう必要ひつようとなるが、AmiVoiceの場合ばあいその必要ひつようまったくなく、そのまま使用しようすることが可能かのうである。
 また、AmiVoiceの「支援しえんシステム」とVoiceRexをもちいた会議かいぎ情報じょうほう保障ほしょう支援しえんシステムとのちがいは、言語げんごモデルをカスタマイズ出来できてんにある(註3)。すなわち、大学だいがく大学院だいがくいんでの講義こうぎすうおおくの専門せんもん用語ようごもちいられる。また、学問がくもん分野ぶんやによって、その専門せんもん用語ようごはかなりことなる。たとえば、社会しゃかい科学かがくけい専門せんもん用語ようご理工りこうがくけい専門せんもん用語ようごまったちがう。そのような専門せんもん用語ようごを、単語たんごだけでなく、その文脈ぶんみゃくふくめて言語げんごモデルに学習がくしゅうさせることで、認識にんしき精度せいどたかめることができるのが、AmiVoiceの支援しえんシステムである。さらに、複数ふくすうのカスタマイズしたエンジンを搭載とうさいすることも可能かのうであるため(ただし、おかねはかかる)、その状況じょうきょうおうじたエンジンを選択せんたくすれば、大学だいがく大学院だいがくいんでの幅広はばひろ講義こうぎ対応たいおうすることも、理論りろんじょう可能かのうである。このような言語げんごモデルカスタマイズをもちいたおう用例ようれいとしてげられるのは、音声おんせい認識にんしきによる電子でんしカルテなどの医療いりょう記録きろく作成さくせいであろう(註4)。
 ただ、ひとことわっておかなければならないてんは、「支援しえんシステム」がそもそも聴覚ちょうかく障害しょうがいしゃ情報じょうほう保障ほしょう支援しえんのためのツールとして開発かいはつされたのではないというてんである。それは、あくまで議事ぎじろくのこすために作成さくせいされたシステムであり、ほん研究けんきゅうではそれを応用おうようしているにすぎない。よって、たとえば今後こんご聴覚ちょうかく障害しょうがいしゃ情報じょうほう保障ほしょう支援しえん実験じっけん結果けっかかんばしくないことがあったとしても、それは議事ぎじろく作成さくせい目的もくてきとした「支援しえんシステム」の使用しよう価値かち、ならびにAmiVoiceの使用しよう価値かちげるものではけっしてないことだけ銘記めいきしておく。

4. 「支援しえんシステム」をもちいた情報じょうほう保障ほしょうシステムの構造こうぞう図解ずかい
 今回こんかい、「支援しえんシステム」をもちいた聴覚ちょうかく障害しょうがいしゃにたいする情報じょうほう保障ほしょうシステム(以下いか、「情報じょうほうシステム」)には3だいのパソコンをもちいる。これら3だいのパソコンは、ルーターをかいして、無線むせんLANでつながれている。以下いか参照さんしょうしながら解説かいせつする。(
 パソコン1(CF-Y7AWDAXS)ではレコーダーとリライターを使用しようする。レコーダーで音声おんせい録音ろくおんするため、パソコン2にオーディオ・インタフェイスをつなぎ、それをワイヤレス・レシーバーにつなぐ。ワイヤレス・レシーバーは、話者わしゃつワイヤレス・マイクロフォンからおくられてくる電波でんぱ受信じゅしん、オーディオ・インターフェイスによってノイズが除去じょきょされ、そのノイズが除去じょきょされた音声おんせいをレコーダーで録音ろくおんし、コントロール・サーバーで認識にんしきすることで、音声おんせいをテキストすることが可能かのうとなる。そのテキストをリライターで編集へんしゅうし、誤認ごにん識を修正しゅうせいする。
 パソコン2はリライターのみを使用しようする。1だいだけで誤認ごにん識を修正しゅうせいすることは、かかる時間じかん観点かんてんからも、また修正しゅうせいしゃにかかる負担ふたん観点かんてんからも効率こうりつてきではない。そこで、本件ほんけんきゅうでは2だいのパソコンをもちいて誤字ごじ修正しゅうせいほどこすことにした。また最低さいてい2だいのリライターをもちいることで、話者わしゃ音声おんせいすくないタイムラグでスクリーンに投影とうえいすることも可能かのうとなる。ただし、2だいのリライターをもちいるので、当然とうぜん誤字ごじ修正しゅうせいしゃとして2めい人間にんげん必要ひつようになる。また、話者わしゃ発話はつわべつ人間にんげんがリスピークする場合ばあい(註5)、追加ついかで1めい必要ひつようとなる。コントロール・サーバーとビューアーは、可能かのうであれば見守みまも人間にんげんがいたほうがよいが、基本きほんてきにソフトをげたあとははなっておいてもよいので、あらたに人員じんいん必要ひつようはない。
 パソコン3(PC-VJ25AAZ77)はコントロール・サーバーとビューアーを使用しようするためのパソコンで、どうパソコンをプロジェクターにつなぐことで、誤認ごにん修正しゅうせい音声おんせい認識にんしき結果けっかをスクリーンに表示ひょうじさせる。パソコン1が、3だいのパソコンのなかもっと負荷ふかがかかるパソコンであるので、3だいなかでは一番いちばんスペックのたかいパソコンを使用しようしている(Intel Core(TM)2 Duo、2.53GHz、1.96GB RAM)。

5. 各種かくしゅソフトの説明せつめい
5.1 AmiVoice Recorder5.22
 レコーダーは音声おんせい録音ろくおんし、認識にんしきするソフトである(コントロール・サーバーを使つかった場合ばあい録音ろくおんのみの機能きのうとなる)。まず、音声おんせいデバイスを選択せんたくし(ほん報告ほうこくではオーディオ・インターフェイス「EDIROL 24bit96kHzきろへるつ USB Audio Capture UA-25EX」のこと)、つぎにエンジンモードを選択せんたくする(つまり、この段階だんかいで、複数ふくすうのエンジンモードを搭載とうさいしていれば、状況じょうきょうおうじてエンジンモードをえることが可能かのうである)。以上いじょう操作そうさえたならば、あとは、「録音ろくおんする」、「音声おんせい認識にんしきおこなう」、「チャンネル」のチェックボックスにチェックをれ、録音ろくおんボタンをすだけ。もしも、複数ふくすう話者わしゃ存在そんざいする場合ばあい話者わしゃ機能きのう使つかい、話者わしゃ識別しきべつおこなうことも可能かのうである。また、エンジンモードのしたには、どのぐらいの音量おんりょうかをしめすバーがある。このバーをるほど音量おんりょうがある場合ばあいには、バーのすぐひだりとなりにある音量おんりょう調整ちょうせいボタンで、適正てきせい音量おんりょうレベルに調整ちょうせいすることもできる。
 録音ろくおん開始かいしすると、画面がめん下部かぶ音声おんせい認識にんしき結果けっか表示ひょうじに、文字通もじどお認識にんしきされた結果けっか表示ひょうじされる。ここで認識にんしき結果けっか修正しゅうせいすることなどはできない。認識にんしき結果けっか修正しゅうせいするにはリライターが必要ひつようとなってくる。

5.2 AmiVoice Rewriter5.2
 リライターは、レコーダーが認識にんしきしテキスト変換へんかんしたものを修正しゅうせいするためのソフトである。編集へんしゅう作業場さぎょうばである画面がめんに、音声おんせい波形はけい認識にんしき結果けっか編集へんしゅうウィンドウ、単語たんご候補こうほ一覧いちらん発話はつわしゃ開始かいし終了しゅうりょう時間じかん認識にんしき結果けっか編集へんしゅう結果けっか表示ひょうじされる。まず認識にんしき候補こうほ選択せんたくすると、音声おんせい自動じどう再生さいせいされる。つぎ再生さいせいされた音声おんせいから認識にんしき結果けっか修正しゅうせい確定かくていし、wordなどのテキストデータへこすのが、リライターの一連いちれん作業さぎょうである。
 リライターの特徴とくちょうとしては、まず、発話はつわごとに認識にんしき結果けっか区切くぎられているため、該当がいとう箇所かしょ文章ぶんしょうかえ再生さいせいして、認識にんしき結果けっか修正しゅうせいすることが可能かのうてんげられる。もど機能きのうといったものはないが、キーボードのCtrl+スペースキーで指定していしたカーソルない音声おんせいはすぐになおすこともできる。には、再生さいせいスピードの変更へんこう可能かのうで、認識にんしき結果けっか分割ぶんかつすることも、複数ふくすう結合けつごうすることも可能かのうである。また、あやまった認識にんしき結果けっか箇所かしょには、入力にゅうりょく結果けっかほか認識にんしき候補こうほ単語たんご一覧いちらんとして表示ひょうじされる。そのため、候補こうほ単語たんご選択せんたくすることで修正しゅうせいすることも可能かのうである。だが、位置いちによっては、発話はつわ語尾ごびなどがけてしまうことがある。けた語尾ごびつぎ認識にんしき結果けっかふくまれることもあれば、文字もじされないこともある。これは、認識にんしき範囲はんいひろげれば解消かいしょうされるが、リアルタイムでは困難こんなんだといえる。修正しゅうせいわったら、Ctrl+Enterキーをすことで、編集へんしゅう結果けっか確定かくていさせる。すると、ビューアーにその編集へんしゅう結果けっか表示ひょうじされる。

5.3 AmiVoice ControlServer5.0+ AmiVoice ControlServer Viewer
 コントロール・サーバーとは、複数ふくすうだいのパソコンで、認識にんしき結果けっか同時どうじにリアルタイムで編集へんしゅうするためのソフトである。コントロール・サーバーを使用しようする場合ばあい、レコーダーは録音ろくおんした音声おんせいをサーバーにおく機能きのうたすだけで、音声おんせい認識にんしきやデータの保存ほぞんはサーバーがわのパソコンでおこなわれることになる。つまり、メインのパソコンは、コントロール・サーバーを使用しようしているパソコンとなり、そののパソコンはいわば付属ふぞくのようなかたちになる。そのため、サーバーのパソコンをホストコンピュータともいう。そして、そのホストコンピュータとのパソコンが、ローカルネットワークをかいし、ファイルを共有きょうゆうすることで、サーバーに保存ほぞんされたデータを複数ふくすうだいのパソコンでいじることが可能かのうとなる。もとになるデータがひとつしかないため、複数ふくすうだいのパソコンで同時どうじ編集へんしゅうしたとしても、混乱こんらんしょうじないのである。
 ビューアーについてべるまえに、NTTの先行せんこう研究けんきゅうふたた参照さんしょうしたい。先行せんこう研究けんきゅうでは、認識にんしきした音声おんせい表示ひょうじさせる方法ほうほうとして3つのタイプがげられている。まず、(a)追記ついきがた訂正ていせい方式ほうしきあやま認識にんしきされた語句ごくのすぐ訂正ていせい語句ごく表示ひょうじする方式ほうしき)であるが、この方式ほうしき研究けんきゅうすすむにつれ、どの誤認ごにん識の語句ごく訂正ていせい語句ごくをあてはめてめばよいかかりづらい欠点けってん指摘してきされた。つぎに、その改善かいぜんさくとして、(b)速報そくほうがた訂正ていせい方式ほうしき認識にんしきした語句ごくをそのまま出力しゅつりょく誤認ごにん識箇しょ訂正ていせい語句ごくえ、えた部分ぶぶんには下線かせんく)、(c)確定かくていがた訂正ていせい方式ほうしき認識にんしきした語句ごくをそのまま出力しゅつりょくせず、訂正ていせいしたのち表示ひょうじさせる)が考案こうあんされた。このふたつの方式ほうしきは、どちらも(a)より聴覚ちょうかく障害しょうがいしゃ心的しんてき負担ふたんちいさくなることが実験じっけんによって確認かくにんされたが、(b)と(c)のどちらがより方式ほうしきであるかについては、どちらにも一長一短いっちょういったんがあり、評価ひょうかかれることになった。しかし、NTTでは話者わしゃおよび訂正ていせいしゃ心的しんてき負担ふたん会議かいぎ効率こうりつめんから(b)の方式ほうしきほういことを考慮こうりょし、そのは(b)の改良かいりょうすすめられている(織田おだ水島みずしま古家ふるや片岡かたおか2008:108)。
 はなしもどすと、アドバンスト・メディアしゃからビューアーについて、以下いかみっつの方式ほうしき提案ていあんされた。A確定かくてい部分ぶぶんまえ確定かくてい箇所かしょがある場合ばあい確定かくてい箇所かしょ空白くうはく出力しゅつりょくするか、B確定かくてい部分ぶぶんまえ確定かくてい箇所かしょがある場合ばあい確定かくてい箇所かしょ出力しゅつりょくせずにめるか、C確定かくてい部分ぶぶんまえ確定かくてい箇所かしょがある場合ばあいうしろの確定かくてい部分ぶぶんはまだ出力しゅつりょくしないか。ほん研究けんきゅうでは、NTTの先行せんこう研究けんきゅう知見ちけんをふまえたうえで、AとCのふたつの方式ほうしき選択せんたくすることにした。そのため、ほん報告ほうこくもちいたビューアーには、「連続れんぞく表示ひょうじモード」(確定かくていがた訂正ていせい方式ほうしきちかいもの)、「認識にんしき結果けっか表示ひょうじする」モード(速報そくほうがた訂正ていせい方式ほうしきちかいもの)のふたつのモードが搭載とうさいされている。前者ぜんしゃは、誤字ごじ修正しゅうせいわったテキストから表示ひょうじしていくモードである。後者こうしゃは、認識にんしき結果けっかすべうす灰色はいいろ文字もじ表示ひょうじされ、誤字ごじ修正しゅうせいわり、それを確定かくていすると、灰色はいいろ文字もじ黒字くろじわる仕組しくみとなっている。このふたつのモードは、使用しようするまえ設定せってい簡単かんたん可能かのうである。ビューアーにおける文字もじ表示ひょうじのされかたは、まっしろ画面がめんくろあらわれるといったものである。のフォント・スタイル・サイズ・使用しよう言語げんご日本語にほんご欧文おうぶん・ギリシャ・トルコ・バルト言語げんご中央ちゅうおうヨーロッパ言語げんご・キリル言語げんご)は自由じゆうえることができる。

6.  AmiVoiceの言語げんごモデルをカスタマイズするためのデータ
 だい6かい障害しょうがい学会がっかい大会たいかい実験じっけんてきに「情報じょうほうシステム」を使用しようするにあたり、言語げんごモデルのカスタマイズをおこなった。そのために、これまであつめた音声おんせいデータとテキストデータは以下いかとおりである。

[音声おんせいデータ+テキストデータ=vtext]
立命館大学りつめいかんだいがく大学院だいがくいん先端せんたん総合そうごう学術がくじゅつ研究けんきゅう 公共こうきょうろん担当たんとう講師こうし立岩たていわしん也):18あいだ

[テキストデータ]
岡原おかはら正幸まさゆき立岩たていわしん也, 1995, 「自立じりつ技法ぎほう」, 安積あさか純子じゅんこ尾中おちゅうぶん哉・岡原おかはら正幸まさゆき立岩たていわしん也, 『なま技法ぎほう―─いえ施設しせつらす障害しょうがいしゃ社会しゃかいがく』, 藤原ふじわら書店しょてん, だい6しょう, pp.147-164
・――――, 1995, 「「らす」生活せいかつ」, 安積あさか純子じゅんこ尾中おちゅうぶん哉・岡原おかはら正幸まさゆき立岩たていわしん也, 『なま技法ぎほう―─いえ施設しせつらす障害しょうがいしゃ社会しゃかいがく』, 藤原ふじわら書店しょてん, だい2しょう, pp.57-74
・――――, 1995, 「はやく・ゆっくり──自立じりつ生活せいかつ運動うんどう生成せいせい展開てんかい」, 安積あさか純子じゅんこ尾中おちゅうぶん哉・岡原おかはら正幸まさゆき立岩たていわしん也, 『なま技法ぎほう──いえ施設しせつらす障害しょうがいしゃ社会しゃかいがく 増補ぞうほ改訂かいていばん』, 藤原ふじわら書店しょてん, だい7しょう, pp.165-226
・――――, 1995, 「わたしめ、社会しゃかいささえる、のを当事とうじしゃささえる──介助かいじょシステムろん」, 安積あさか純子じゅんこ尾中おちゅうぶん哉・岡原おかはら正幸まさゆき立岩たていわしん也, 『なま技法ぎほう──いえ施設しせつらす障害しょうがいしゃ社会しゃかいがく 増補ぞうほ改訂かいていばん』, 藤原ふじわら書店しょてん, だい8しょう, pp.227-265
・――――, 1995, 「自立じりつ生活せいかつセンターの挑戦ちょうせん」, 安積あさか純子じゅんこ尾中おちゅうぶん哉・岡原おかはら正幸まさゆき立岩たていわしん也, 『なま技法ぎほう──いえ施設しせつらす障害しょうがいしゃ社会しゃかいがく 増補ぞうほ改訂かいていばん』, 藤原ふじわら書店しょてん, だいしょう, pp.267-321
立岩たていわしん也, 2000, 『よわくある自由じゆうへ――自己じこ決定けってい介護かいご生死せいし技術ぎじゅつ』, 青土おうづちしゃ
立岩たていわしん也, 2004, 『ALS――不動ふどう身体しんたいいきする機械きかい』, 医学書院いがくしょいん
・2008, 「ことなる身体しんたいのもとでの交信こうしん――本当ほんとう実用じつようのための仕組しくみ思想しそう」, 科学かがく研究けんきゅうしん学術がくじゅつ領域りょういき研究けんきゅう研究けんきゅう課題かだい提案ていあんがた提出ていしゅつ書類しょるい一部いちぶりゃく
・2009, 「だい6かい障害しょうがい学会がっかい大会たいかい報告ほうこく要旨ようし

 以上いじょうのデータをアドバンスト・メディアしゃおくり、言語げんごモデルをカスタマイズしてもらった。ほん研究けんきゅうは、立岩たていわしん也が代表だいひょうつとめる科学かがく研究けんきゅうしん学術がくじゅつ領域りょういき研究けんきゅう研究けんきゅう課題かだい提案ていあんがた)「ことなる身体しんたいのもとでの交信こうしん――本当ほんとう実用じつようのための仕組しくみ思想しそう」の協力きょうりょくしたおこなわれているので、また、立岩たていわ著作ちょさくには実験じっけんてき試用しようするだい6かい障害しょうがい学会がっかい大会たいかい報告ほうこく内容ないよう親和しんわせいがあるとかんがえられたため、言語げんごモデルは立岩たていわ仕様しようにすることとした。どう大会たいかい報告ほうこく対応たいおうするために、報告ほうこく要旨ようし学習がくしゅうさせた。これによって、報告ほうこくないあらわれる専門せんもんてき用語ようごにも対応たいおうできることが期待きたいされる。

7. 今後こんご課題かだい
 ほん報告ほうこくでは、大学だいがく大学院だいがくいん講義こうぎ各種かくしゅ研究けんきゅうかい・シンポジウムの口頭こうとう報告ほうこくにおける聴覚ちょうかく障害しょうがいしゃへの情報じょうほう保障ほしょう学習がくしゅうけん保障ほしょうを、音声おんせい認識にんしきによっておこなうための仕組しくみの紹介しょうかいしかできなかった。現在げんざいまでのみによって言語げんごモデルのカスタマイズが終了しゅうりょうしたので、今後こんごだい6かい障害しょうがい学会がっかい大会たいかい登壇とうだん報告ほうこくさい実験じっけんてき試用しようするなど、実践じっせんかさねていくことになる。
 この仕組しくみがうまくまわるかどうかについては未知数みちすうである。しかし、かりまわったとしても、かかる予算よさん問題もんだいのこる。げん段階だんかいでは、この仕組しくみを実用じつようするためのソフト一式いっしきをそろえるためにかるすうひゃくまんえん必要ひつようであり、また誤字ごじ修正しゅうせいしゃとう支払しはら人件じんけん必要ひつようになる。さらに、年間ねんかん保守ほしゅとし2かい言語げんごモデルカスタマイズをくだりなえるものの、あらたな言語げんごモデルを導入どうにゅうしようとすれば、ふたたすうひゃくまん単位たんい金額きんがく必要ひつようになってしまう。この仕組しくみが普及ふきゅうすれば、金額きんがくやすくなるだろう。あるいは、レンタル方式ほうしきにするといったことも将来しょうらいてきにはかんがえられるかもしれない。だが、げん段階だんかいでは、聴覚ちょうかく障害しょうがいしゃへの情報じょうほう保障ほしょう学習がくしゅうけん保障ほしょう仕組しくみとしては高額こうがくすぎるとわざるをない。
 とはいえ、言語げんごモデルをカスタマイズできるAmiVoiceは、多岐たきわた専門せんもんてき用語ようご大学だいがく大学院だいがくいん授業じゅぎょうとうからすれば、魅力みりょくてきなこともまた事実じじつである。今後こんご実践じっせんなかでこの仕組しくみの可能かのうせい追求ついきゅうしていきたい。

参考さんこう文献ぶんけん
水島みずしま昌英まさひで織田おだ修平しゅうへいせいたき浩和ひろかず古家ふるや賢一けんいち片岡かたおかあきらしゅん, 2007, 「音声おんせい認識にんしきもちいた会議かいぎ支援しえん情報じょうほう保障ほしょうシステムにたいする話者わしゃ発話はつわ行動こうどう分析ぶんせき」『電子でんし情報じょうほう通信つうしん学会がっかい技術ぎじゅつ研究けんきゅう報告ほうこく WIT 福祉ふくし情報じょうほう工学こうがく』108:21-26
・――――, 2008, 「音声おんせい認識にんしきによる会議かいぎ情報じょうほう支援しえんシステム使用しよう話者わしゃおよ訂正ていせいしゃ負担ふたん評価ひょうか」『電子でんし情報じょうほう通信つうしん学会がっかい技術ぎじゅつ研究けんきゅう報告ほうこく WIT 福祉ふくし情報じょうほう工学こうがく』60:31-36
水島みずしま昌英まさひで織田おだ修平しゅうへいせいたき浩和ひろかず古家ふるや賢一けんいち羽田はた陽一よういち, 2009, 「音声おんせい認識にんしきもちいた会議かいぎ情報じょうほう保障ほしょう支援しえんシステムにおける話者わしゃ訂正ていせいしゃ連携れんけい支援しえん機能きのう評価ひょうか」『電子でんし情報じょうほう通信つうしん学会がっかい技術ぎじゅつ研究けんきゅう報告ほうこく WIT 福祉ふくし情報じょうほう工学こうがく』58:17-22
織田おだ修平しゅうへい水島みずしま昌英まさひで古家ふるや賢一けんいち片岡かたおかあきらしゅん, 2007, 「音声おんせい認識にんしきとおした不完全ふかんぜん出力しゅつりょく結果けっかたいする聴覚ちょうかく障害しょうがいしゃ了解りょうかいせい満足まんぞく分析ぶんせき」『電子でんし情報じょうほう通信つうしん学会がっかい技術ぎじゅつ研究けんきゅう報告ほうこく WIT 福祉ふくし情報じょうほう工学こうがく』109:27-32
・――――, 2008, 「音声おんせい認識にんしきによる会議かいぎ情報じょうほう保障ほしょう支援しえんたいする聴覚ちょうかく障害しょうがいしゃ心的しんてき負担ふたん分析ぶんせき」『電子でんし情報じょうほう通信つうしん学会がっかい技術ぎじゅつ研究けんきゅう報告ほうこく WIT 福祉ふくし情報じょうほう工学こうがく』108:103-108
織田おだ修平しゅうへい水島みずしま昌英まさひで古家ふるや賢一けんいちせいたき浩和ひろかず羽田はた陽一よういち, 2009, 「音声おんせい認識にんしきもちいた会議かいぎ情報じょうほう保障ほしょう支援しえんシステムの社内しゃない会議かいぎにおける検証けんしょう」『電子でんし情報じょうほう通信つうしん学会がっかい技術ぎじゅつ研究けんきゅう報告ほうこく WIT 福祉ふくし情報じょうほう工学こうがく』58:11-16
斉藤さいとう佐和さわ監修かんしゅう, 2002, 『聴覚ちょうかく障害しょうがい学生がくせいサポートガイドブック――ともにまなぶための講義こうぎ保障ほしょう支援しえんすすかた日本にっぽん医療いりょう企画きかく
吉川よしかわあゆみ・広田ひろた典子のりこ太田おおた晴康はるやす白沢しらさわ麻弓まゆみ, 2001, 『大学だいがくノートテイク入門にゅうもん――聴覚ちょうかく障害しょうがい学生がくせいをサポートする』, 人間にんげんしゃ

(註1) 以下いか参照さんしょう。(水島みずしま織田おだせいたき古家ふるや片岡かたおか2007、2008)(水島みずしま織田おだせいたき古家ふるや羽田はた2009)(織田おだ水島みずしま古家ふるや片岡かたおか2007、2008)(織田おだ水島みずしま古家ふるやせいたき羽田はた2009)
(註2) 「<料金プラン>音声おんせい認識にんしき(アミボイス)を利用りようしたソリューション」(http://www.advanced-media.co.jp/solution/proceeding/file05.html)アクセス:2009ねん9がつ19にち
 以下いか料金りょうきんどうページに掲載けいさいされている料金りょうきんである。
(註3) レコーダー、リライター、コントロール・サーバーは、年間ねんかん保守ほしゅとしてそれぞれ1ライセンスごとに30まんえん、10まんえん、10まんえん支払しはらうこととなるが、この年間ねんかん保守ほしゅなかに、2かい言語げんごモデルチューニングとソフトウェアの定期ていきてきなバージョンアップがふくまれている。
(註4) 「<医療>音声おんせい認識にんしきAmiVoice(アミボイス)を利用りようしたソリューション」(http://www.advanced-media.co.jp/solution/medical/index.html)アクセス:2009ねん9がつ19にち
(註5) 話者わしゃはなしすべてテキストするのではなく、そのはなし要約ようやくしたほうがよいこともかんがえられる。つまり、パソコン要約ようやく筆記ひっき筆記ひっきがない状態じょうたいが、リスピーク形式けいしきといえる。


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AmiVoiceと音声おんせい認識にんしきエンジンとのちが

アドバンスト・メディアしゃHPより

 ◇アミボイスとは
 ◇ソリューション
 ◇議事ぎじろく作成さくせい支援しえん
 ◇鈴木すずき清幸きよゆき会長かいちょうメッセージ<
 cf.上場じょうじょう企業きぎょう社長しゃちょうインタビューVol.30

使用しようしゃからのこえ

 ◇音声おんせい認識にんしきソフト ドラゴンスピーチ amivoiceで口述こうじゅつ筆記ひっき挑戦ちょうせん
 ◇AmiVoiceとドラゴンスピーチとの比較ひかく音声おんせい認識にんしきソフトをどう使つかうか?
 ◇音声おんせい認識にんしきソフトを導入どうにゅうしたいとおもいます。
 ◇AmiVoice 、ドラゴンスピーチの比較ひかく まとめ
 ◇AmiVoice Es-2008について
 ◇「Amivoice Es 2008」の感想かんそう
 ◇Amivoice Es 2008での文字もじ修正しゅうせい方法ほうほう
 ◇音声おんせい認識にんしきソフトAmiVoice (アミボイス)は、使つかえるの?
 ◇音声おんせい入力にゅうりょくのアプリケーションソフト
 ◇音声おんせい入力にゅうりょくソフト/アミボイス Es 2008
 ◇AmiVoiceとドラゴンスピーチ
 ◇音声おんせい入力にゅうりょくソフト「Amivoice Es 2008」を購入こうにゅう
 ◇音声おんせい認識にんしきソフト AmiVoice を購入こうにゅう


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参考さんこう文献ぶんけん

新規しんき

立岩たていわ しん也 2011/**/** 技術ぎじゅつ水準すいじゅんに「健常けんじょうしゃ」がわせるという方法ほうほうもある・,シンポジウム聴覚ちょうかく障害しょうがいしゃ情報じょうほう保障ほしょうかんがえる」(2010/03/22)の記録きろくより

福島ふくしまさとし中野なかの聡子さとこ金澤かなざわ貴之たかゆき黒木くろきそくじん井野いの秀一ひでかず伊福部いふくべいたる, 2006, 「音声おんせい認識にんしき技術ぎじゅつ活用かつようした字幕じまく呈示ていじシステムの開発かいはつ研究けんきゅうおよ運用うんようにおけるしょ課題かだい利用りようしゃ観点かんてん中心ちゅうしんに―」『群馬大学ぐんまだいがく教育きょういく学部がくぶ紀要きよう 人文じんぶん社会しゃかい科学かがくへん』55:179-186
 https://gair.media.gunma-u.ac.jp/dspace/bitstream/10087/1156/1/kanazawatakayuki.pdf
金澤かなざわ貴之たかゆきあじさわ俊介しゅんすけ新津にいつ晶子あきこ海野うみの雅史まさし上田うえだひろし上原うえはら景子けいこ・レイモンドB.フーゲンブーム, 2009, 「ICTを活用かつようした聴覚ちょうかく障害しょうがい学生がくせい支援しえん――キャンパスあいだ連係れんけい入力にゅうりょく音声おんせい同時どうじ字幕じまくシステムの活用かつよう事例じれいから」『群馬大学ぐんまだいがく教育きょういく実践じっせん研究けんきゅう』26:107-118
 https://gair.media.gunma-u.ac.jp/dspace/bitstream/10087/4732/1/NO26_2009_13.pdf
牧原まきはらいさお金澤かなざわ貴之たかゆき福島ふくしまさとし井野いの秀一ひでかず伊福部いふくべいたる黒木くろきそくじん中野なかの泰志やすし中野なかの聡子さとこ(2008)「音声おんせい認識にんしき技術ぎじゅつによる字幕じまく運用うんよう課題かだい――音声おんせい言語げんご文字もじすることの問題もんだい」『群馬大学ぐんまだいがく留学生りゅうがくせいセンター論集ろんしゅう』7:33-50
 https://gair.media.gunma-u.ac.jp/dspace/bitstream/10087/3065/1/GUNRYU03.pdf
水島みずしま昌英まさひで織田おだ修平しゅうへいせいたき浩和ひろかず古家ふるや賢一けんいち片岡かたおかあきらしゅん, 2007, 「音声おんせい認識にんしきもちいた会議かいぎ支援しえん情報じょうほう保障ほしょうシステムにたいする話者わしゃ発話はつわ行動こうどう分析ぶんせき」『電子でんし情報じょうほう通信つうしん学会がっかい技術ぎじゅつ研究けんきゅう報告ほうこく WIT 福祉ふくし情報じょうほう工学こうがく』108:21-26
・――――, 2008, 「音声おんせい認識にんしきによる会議かいぎ情報じょうほう支援しえんシステム使用しよう話者わしゃおよ訂正ていせいしゃ負担ふたん評価ひょうか」『電子でんし情報じょうほう通信つうしん学会がっかい技術ぎじゅつ研究けんきゅう報告ほうこく WIT 福祉ふくし情報じょうほう工学こうがく』60:31-36
水島みずしま昌英まさひで織田おだ修平しゅうへいせいたき浩和ひろかず古家ふるや賢一けんいち羽田はた陽一よういち, 2009, 「音声おんせい認識にんしきもちいた会議かいぎ情報じょうほう保障ほしょう支援しえんシステムにおける話者わしゃ訂正ていせいしゃ連携れんけい支援しえん機能きのう評価ひょうか」『電子でんし情報じょうほう通信つうしん学会がっかい技術ぎじゅつ研究けんきゅう報告ほうこく WIT 福祉ふくし情報じょうほう工学こうがく』58:17-22
中野なかの聡子さとこ金澤かなざわ貴之たかゆき牧原まきはらいさお黒木くろきそくじん上田うえだ一貴かずたか井野いの秀一ひでかず伊福部いふくべいたる, 2008, 「音声おんせい認識にんしき技術ぎじゅつ利用りようした字幕じまく提示ていじシステムの活用かつようかんする課題かだい-聴覚ちょうかく障害しょうがいしゃのニーズにそくした提示ていじ方法ほうほう-」『メディア教育きょういく研究けんきゅう』5(2):63-72
 http://www.nime.ac.jp/journal/journal/vol-10/No.10-08tokusyuu07.pdf
・――――, 2008, 「聴覚ちょうかく障害しょうがいしゃ音声おんせい同時どうじ字幕じまくシステムのみやすさにかんする研究けんきゅう(1)-改行かいぎょう効果こうか焦点しょうてんをあてて」『ヒューマンインターフェース学会がっかい論文ろんぶん』10(4):51-60
織田おだ修平しゅうへい水島みずしま昌英まさひで古家ふるや賢一けんいち片岡かたおかあきらしゅん, 2007, 「音声おんせい認識にんしきとおした不完全ふかんぜん出力しゅつりょく結果けっかたいする聴覚ちょうかく障害しょうがいしゃ了解りょうかいせい満足まんぞく分析ぶんせき」『電子でんし情報じょうほう通信つうしん学会がっかい技術ぎじゅつ研究けんきゅう報告ほうこく WIT 福祉ふくし情報じょうほう工学こうがく』109:27-32
・――――, 2008, 「音声おんせい認識にんしきによる会議かいぎ情報じょうほう保障ほしょう支援しえんたいする聴覚ちょうかく障害しょうがいしゃ心的しんてき負担ふたん分析ぶんせき」『電子でんし情報じょうほう通信つうしん学会がっかい技術ぎじゅつ研究けんきゅう報告ほうこく WIT 福祉ふくし情報じょうほう工学こうがく』108:103-108
織田おだ修平しゅうへい水島みずしま昌英まさひで古家ふるや賢一けんいちせいたき浩和ひろかず羽田はた陽一よういち, 2009, 「音声おんせい認識にんしきもちいた会議かいぎ情報じょうほう保障ほしょう支援しえんシステムの社内しゃない会議かいぎにおける検証けんしょう」『電子でんし情報じょうほう通信つうしん学会がっかい技術ぎじゅつ研究けんきゅう報告ほうこく WIT 福祉ふくし情報じょうほう工学こうがく』58:11-16
斉藤さいとう佐和さわ監修かんしゅう, 2002, 『聴覚ちょうかく障害しょうがい学生がくせいサポートガイドブック――ともにまなぶための講義こうぎ保障ほしょう支援しえんすすかた日本にっぽん医療いりょう企画きかく
櫻井さくらい悟史さとし, 2010, 音声おんせい認識にんしきエンジンをもちいた字幕じまく支援しえん現状げんじょう課題かだいシンポジウム「聴覚ちょうかく障害しょうがいしゃ情報じょうほう保障ほしょうかんがえる」研究けんきゅう報告ほうこく原稿げんこう
吉川よしかわあゆみ・広田ひろた典子のりこ太田おおた晴康はるやす白沢しらさわ麻弓まゆみ, 2001, 『大学だいがくノートテイク入門にゅうもん――聴覚ちょうかく障害しょうがい学生がくせいをサポートする』, 人間にんげんしゃ


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■AmiVoiceをもちいたテープこしの方法ほうほうについて(立命館大学りつめいかんだいがくのみ)

 cf.◇記録きろく文字もじのための道具どうぐ

(1)パソコンをげ、ライセンスUSBをむ。
(2)ICレコーダーをパソコンにむ/音声おんせいファイルを用意よういする。(音声おんせいファイルはどういった形式けいしきでもよいが、wma形式けいしき標準ひょうじゅん
(3)AmiVoiceレコーダーをげる。
(4)ツールバーの「ファイル」のなかにある「VTEXT作成さくせいウィザード」をげる。
(5)パソコンじょうのナビにしたがい、音声おんせいファイルを追加ついかする。
(6)エンジンモードをえらび、認識にんしきおこなう。
(7)認識にんしき録音ろくおんしている時間じかん半分はんぶんほどの時間じかんがかかる(1あいだのファイルの場合ばあいやく30ふん
(8)認識にんしき修了しゅうりょう、VTEXTのしをおこなう。(認識にんしきおこなった日付ひづけのフォルダができるので、そのなかにあるファイルを選択せんたく
(9)しが終了しゅうりょうすると、しをおこなった日付ひづけのフォルダが表示ひょうじされる。そのなかにいくつかのVTEXTがあるので、そのファイルをダブルクリックする。
(10)ダブルクリックすると、リライターががるので、そこで編集へんしゅう作業さぎょうおこなう。
参考さんこう編集へんしゅう結果けっか確定かくていするにはCtrl+Enter、もう一度いちどおな箇所かしょ再生さいせいするにはCtrl+スペースをす。(ツールバーの「表示ひょうじ」で「ミキサー」の箇所かしょにチェックをれると、画面がめんにミキサーがあらわれる。そこで音量おんりょう音声おんせいスピードを操作そうさできる)
(11)編集へんしゅう終了しゅうりょうは、ツールバーの「ファイル」から「ファイルのし」をクリックし、編集へんしゅう結果けっかをテキスト形式けいしきす。
(12)以上いじょうで、テープこし終了しゅうりょう
参考さんこうにん以上いじょう同時どうじにテープこしすることも可能かのう。その場合ばあい上記じょうきの「支援しえんシステム」を応用おうようする。


作成さくせい櫻井さくらい 悟史さとし
UP:20090920 REV:20090923, 1109, 20100122, 0324, 20110116, 20180728
ことなる身体しんたいのもとでの交信こうしん  ◇聴覚ちょうかく障害しょうがい・ろう(ろう  ◇情報じょうほう・コミュニケーション/と障害しょうがいしゃ  ◇事項じこう 
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