コートジボワール共和きょうわ国こく Cote d'Ivoire　〜2009年ねん

自殺じさつ

アフリカのコートジボワールで、若わかい男性だんせいが大統領だいとうりょうの死亡しぼうで前途ぜんとを悲観ひかんし、堀ほりに身みを投なげた。堀ほりにはワニが生息せいそく、男性だんせいは衆人しゅうじん環視かんしの中なかで悲惨ひさんな死しを遂とげた。

コートジボワール大統領だいとうりょうが再選さいせん

◆コートジボワール内務省ないむしょうは23日にち、前日ぜんじつに行おこなわれた大統領だいとうりょう選挙せんきょの暫定ざんてい結果けっかを発表はっぴょう、開票かいひょう率りつ80％の段階だんかいで現職げんしょくのアンリ・コナン・ベディエ氏しが有効ゆうこう投票とうひょうの96％以上いじょうを得えて勝利しょうりしたことを明あきらかにした。（ナイロビ支局しきょく）

三菱商事食品原料部長代理須藤智明氏ーーココア、国際こくさい需給じゅきゅうひっ迫ぱく続つづく（市況しきょうを聞きく）

1998/04/28 日にち経けい産業さんぎょう新聞しんぶん

ココアはちょっとした社会しゃかい現象げんしょうにもなったブームが終息しゅうそくしたところに消費しょうひ低迷ていめいが重かさなり、国内こくない需要じゅようが落おち込こんでいる。一方いっぽうで国際こくさい需給じゅきゅうがひっ迫ぱくしており、安値やすね安定あんてい状態じょうたいにある国際こくさい価格かかくは上昇じょうしょうするとの見方みかたも出でている。国内外こくないがいの市況しきょうの現状げんじょうと今後こんごの見通みとおしを須藤すとう智明ともあき・三菱商事みつびししょうじ食品しょくひん原料げんりょう部長ぶちょう代理だいりに聞きいた。

ーーブームが終おわり、国内こくない需要じゅようが冷ひえ込こんでいる。

「消費しょうひの低迷ていめいで、ココア豆まめの磨すり砕量が減少げんしょうしている。特とくに、チョコレート向むけの落おち込こみが大おおきいようだ。大手おおて菓子かしメーカー各社かくしゃは減産げんさんに乗のり出だしているものの、需給じゅきゅうは緩和かんわしたままだ。ブーム時じに大量たいりょうに買かい付つけたココア豆まめがそのまま在庫ざいこで残のこっていると聞きいている。このため、今年ことし一いちー二に月がつのココア豆まめの輸入ゆにゅう量りょうは前年ぜんねん同期どうき比ひ二に四よん・八はち％減げんと大幅おおはばに前年ぜんねん実績じっせきを下回したまわった」

「ただ、調整ちょうせいココア（飲料いんりょうココア）の需要じゅようは底上そこあげされてきている。輸入ゆにゅう量りょうは九きゅう六ろく年ねんのピーク時じと比くらべ三さん割わり以上いじょう減少げんしょうしたが、ブーム以前いぜんに比くらべれば約やく二に倍ばいの水準すいじゅんだ」

ーー国際こくさい価格かかくの指標しひょうとなるロンドン市場いちばの先物さきもの価格かかく（期き近きん物もの）は安値やすねで安定あんていしている。

「ここ数すう年間ねんかんは一いちトン当あたり一いち〇〇〇ー一いち三さん〇〇ポンドの水準すいじゅんでのもみ合あいが続つづいている。エルニーニョ現象げんしょう（南米なんべいペルー沖おきの海水温かいすいおんの異常いじょう上昇じょうしょう）の影響えいきょうで、主しゅ産地さんちのコートジボワールやガーナの降雨こうう量りょうは九きゅう七なな年ねん九きゅう月がつ以降いこう、例年れいねんに比くらべ二に割わり程度ていど少すくない。この結果けっか、年間ねんかん生産せいさん量りょうの八はち割わりが集中しゅうちゅうする主しゅ収穫しゅうかく期き（九きゅう七なな年ねん十じゅう二に月がつー九きゅう八はち年ねん二に月がつ）の収穫しゅうかく量りょうが減少げんしょうしたが、上値うわねは抑おさえられた」

「四よん月がつに産地さんちで降雨こううが観測かんそくされ干かんばつ懸念けねんが後退こうたい。国際こくさい価格かかくは一時いちじ的てきに一いち〇〇〇ポンドを割わり込こんだ。欧州おうしゅうのチョコレート会社かいしゃが先週せんしゅうに大量たいりょう買かい付つけしたことで反発はんぱつしたものの、現在げんざいは一いち〇九きゅう〇ポンド前後ぜんこうと、レンジ内ないにとどまっている」

ーー国際こくさい需給じゅきゅうはひっ迫ぱくしているが。

「供給きょうきゅう量りょうは減少げんしょう傾向けいこうだ。コートジボワールとガーナは雨あめ不足ふそくで生産せいさん量りょうが二に割わり程度ていど減少げんしょうしている。国際こくさい価格かかくの低迷ていめいで、マレーシアではココア豆まめからパーム油ゆへの生産せいさん切きり替かえが進すすんでいる」

「半面はんめん、ココア豆まめの需要じゅようは年々ねんねん高たかまり、供給きょうきゅう量りょうを上回うわまわっている。一人ひとり当あたりの国内こくない総そう生産せいさん（ＧＤＰ）が一いち〇〇〇ドルを超こえるとココア豆まめの需要じゅようが増ふえる、と言いわれている。最近さいきんでは東欧とうおう、東南とうなんアジアの需要じゅよう増ぞうが目立めだつ。九きゅう〇年ねん以降いこう、需要じゅようが供給きょうきゅうを上回うわまわる年としが多おおく、九きゅう八はちー九きゅう九きゅう年度ねんども供給きょうきゅう不足ふそくになるのは間違まちがいないだろう」

ーー今後こんごの見通みとおしは。

「国内こくない菓子かしメーカーは大量たいりょうの在庫ざいこを抱かかえており、今年ことしの国内こくない需要じゅようは前年ぜんねん実績じっせきを二にー三さん割わり下回したまわる可能かのう性せいが高たかい。一部いちぶ大手おおて菓子かしメーカーが大幅おおはばな在庫ざいこ調整ちょうせいを行おこなう予定よていで、ココア豆まめの輸入ゆにゅう量りょうの増加ぞうかは見込みこめない。調整ちょうせいココアは円えん安やす分ぶんの転嫁てんか値上ねあげをしたいところだが、経済けいざい情勢じょうせいを考かんがえると難むずかしいだろう」

「一方いっぽう、世界せかい最大さいだい産地さんちのコートジボワールでは、販売はんばい窓口まどぐちの国営こくえいココア公団こうだんが十じゅう月がつに民営みんえい化かされる。これに伴ともない、供給きょうきゅう量りょうは大幅おおはばに減少げんしょうしそうだ。国際こくさい価格かかくは需給じゅきゅうのひっ迫ぱくにより、年内ねんないには現在げんざいの水準すいじゅんから一いちー二に割わり程度ていど上昇じょうしょうするとみている」

商社しょうしゃが買かい付つけたココア豆まめは製菓せいか会社かいしゃに販売はんばいされ、カカオマスやココアバター、ココアパウダーの製品せいひんに加工かこうされる。菓子かしメーカーはチョコレートなど最終さいしゅう商品しょうひんの販売はんばい価格かかくを固定こていしているため、国際こくさい価格かかくの上昇じょうしょう時じにはその変動へんどうリスクを負おうことになる。

景気けいき後退こうたいによる消費しょうひの低迷ていめいでココア豆まめの需要じゅようは引ひき続つづき冷ひえ込こんだままだろう。国際こくさい価格かかくが上昇じょうしょうした場合ばあい、上昇じょうしょう分ぶんを製品せいひん価格かかくに転嫁てんかできない菓子かしメーカーは打撃だげきを被こうむる。手持てもち在庫ざいこが高水準こうすいじゅんなこともあり、製菓せいか会社かいしゃはさらに買かい付つけ量りょうを減へらす可能かのう性せいが高たかい。　（倉本くらもと吾郎ごろう）

カカオ豆まめーー熱帯ねったいが産地さんち、日本にっぽん市場いちばは縮小しゅくしょう傾向けいこう（やさしい商品しょうひん知識ちしき）

1998/06/27 日にち経けい流通りゅうつう新聞しんぶん

チョコレートとココアの原料げんりょうはいずれもカカオ豆まめ。チョコレートはし好こう品ひんとして日本人にっぽんじんの食生活しょくせいかつにすっかり定着ていちゃく、ココアも「健康けんこうにいい」との理由りゆうから九きゅう六ろく年ねんには店頭てんとうから売うり切きれるほどの人気にんきになった。カカオ豆まめには食物しょくもつ繊維せんいのほか、胃いかいようや動脈どうみゃく硬化こうかを防ふせぐポリフェノールが含ふくまれており、最近さいきんではチョコレートにもこれらの効能こうのうをうたった新しん商品しょうひんの投入とうにゅうが相次あいついでいる。

カカオ豆まめは正式せいしき名称めいしょう「テオブロマ・カカオ」という木この実みの中なかにある種子しゅし。実じつは長ながさ約やく二に十じゅうセンチのラグビーボールのような形かたちをしており、「カカオポッド」と呼よばれる。

厚あつさ約やく一いちセンチの堅かたい殻からの中なかに、パルプと呼よばれる白しろく甘あまい果肉かにくに包つつまれたカカオ豆まめが三さん十じゅうー四よん十じゅう粒つぶ程度ていど入はいっている。収穫しゅうかく期きは年とし二に回かいで、発酵はっこう、乾燥かんそうを経へて世界せかい各地かくちへ出荷しゅっかされる。

カカオ豆まめは平均へいきん気温きおんが二に十じゅう七なな度ど前後ぜんこうの高温こうおん多湿たしつの地域ちいきで栽培さいばいされ、南みなみ・北緯ほくい二に十じゅう度ど以内いないが生産せいさん地帯ちたいとなっている。国際こくさいココア機関きかん（ＩＣＣＯ）がまとめた九きゅう六ろくー九きゅう七なな年度ねんどの世界せかい生産せいさん量りょう（予想よそう値ち）は二に百ひゃく七なな十じゅう一いち万まん四よん千せん七なな百ひゃくトンで、世界せかい最大さいだいの生産せいさん国こくコートジボアールが生産せいさん量りょうの約やく四よん一いち％を占しめる。このほかガーナ、インドネシア、ブラジル、ナイジェリアが主要しゅよう生産せいさん国こくとなっている。

カカオ豆まめの消費しょうひ量りょう（磨すり砕量）では、最もっとも多おおいオランダが約やく一いち四よん％のシェアを持もち、米国べいこく、ドイツ、ブラジルが続つづく。九きゅう七なな年ねんの日本にっぽんの消費しょうひ量りょうは四よん万まん千せん三さん百ひゃく四よん十じゅう七ななトン（日本にっぽんチョコレート・ココア協会きょうかい調しらべ）で、世界せかい全体ぜんたいでのシェアは約やく二に％とまだ少すくない。ココアブームが終息しゅうそくしたほか、ダイエットブームや景気けいき後退こうたいによる消費しょうひ低迷ていめいが重かさなり、国内こくないの消費しょうひ量りょうは減少げんしょう傾向けいこうにある。