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視労協編『障害の地平』No.91
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『障害しょうがいの地平ちへい』No.91

視覚しかく障害しょうがい者しゃ労働ろうどう問題もんだい協議きょうぎ会かい 編へん　19970529　SSK増刊ぞうかん通巻つうかん　号ごう；身体しんたい障害しょうがい者しゃ定期ていき刊行かんこう物ぶつ協会きょうかい，24p.
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last update: 20210528



■視覚しかく障害しょうがい者しゃ労働ろうどう問題もんだい協議きょうぎ会かい 編へん　19970529　『障害しょうがいの地平ちへい』第だい91号ごう，SSK増刊ぞうかん通巻つうかん　号ごう；身体しんたい障害しょうがい者しゃ定期ていき刊行かんこう物ぶつ協会きょうかい，24p.　ds. v01

■全文ぜんぶん

表紙ひょうし
　SSK増刊ぞうかんー障害しょうがい者しゃ開放かいほう運動うんどうの理論りろん的てき・実践じっせん的てき飛躍ひやくのためにー
　子宮しきゅうから墓場はかばまでノーマライゼーション！
　ー視し労協ろうきょうー
　障害しょうがいの地平ちへい　No.91
　就職しゅうしょくへ、ファイト！
　視覚しかく障害しょうがい者しゃ労働ろうどう問題もんだい協議きょうぎ会かい
　一いち九きゅう七なな一いち年ねん六ろく月がつ十じゅう七なな日にち第だい三種さんしゅ郵便ゆうびん物ぶつ許可きょか（毎月まいつき六ろく回かい　五ごの日ひ・０の日ひ発行はっこう）
　一いち九きゅう九きゅう七なな年ねん五ご月がつ二に十じゅう九きゅう日にち発行はっこうSSK増刊ぞうかん通巻つうかん　　　号ごう

目次もくじ
　視し労協ろうきょう的てき気分きぶん　森もり　登のぼり美江みえ…1
　全ぜん精せい連れんのあゆみーゆっくりいこうよー　加藤かとう　真ま規子のりこ…4
　就職しゅうしょく戦線せんせん苦戦くせん中ちゅう　高橋たかはし　倫りん花はな…8
　私わたしの就職しゅうしょくについて　原はら　正吾しょうご…10
　水戸みと事件じけんで不当ふとう判決はんけつ　奥山おくやま　幸さいわい博ひろし…12
　田舎いなかの大だい往生おうじょう　②　的野まとの　碩せき郎ろう…13
　「心しんで見みる美術びじゅつ展てん」を開催かいさいするにあたって　小野澤おのざわ　せつ子こ…16
　ボランティアとして参加さんかしてみて　久野くの　彩子あやこ…18
　書評しょひょう「爆笑ばくしょう問題もんだいの日本にっぽん原論げんろん」　梅林うめばやし　和夫かずお…20
　資料しりょう　東京とうきょう盲めくらろう者しゃ友ともの会かい　郵政省ゆうせいしょうへの要望ようぼう書しょ及および回答かいとう…21
　資料しりょう　障害しょうがい者しゃの雇用こようの促進そくしん等とうに関かんする法律ほうりつの一部いちぶを改正かいせいする法律ほうりつについて…24
　会費かいひ・定期ていき購読こうどく費ひ納入のうにゅうのお願ねがい
　編集へんしゅう後記こうき

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　視し労協ろうきょう的てき気分きぶん
　森もり登美江とみえ

　私わたしが視み労協ろうきょうの会員かいいんとして活動かつどうするようになってから7年ねん半はんが過すぎました。入会にゅうかい当初とうしょは会議かいぎの内容ないようなど全まったく理解りかいできず、どうなる事ことかと不安ふあんだったのを昨日きのうの事ことのように覚おぼえています。それまで妻つまだったり母親ははおやだったりしながら夫おっとに対たいしてまた、子供こども達たちの保育ほいく所しょや学校がっこうなどで自分じぶんの立場たちばや状況じょうきょうに疑問ぎもんを感かんじて悩なやんだりしてきたものの、きっちり向むきあって解決かいけつするとか抵抗ていこうするとかというような行動こうどうもしてこなかった長ながい年月としつきがありました。学生がくせい時代じだいもさして問題もんだい意識いしきも持もたないまま過すごしてきたような気きがします。
　そんな中なかで視み労ろう協会きょうかい員いんとしての私わたしの活動かつどうはスタートしたのです。
　単純たんじゅん作業さぎょうが好すきな私わたしは(というより、それだったらがんばれる事ことだからかもしれませんが)みんなで集あつまってわいわい作つくる機関きかん誌し作業さぎょうが楽たのしい事ことの一ひとつでした。長年ながねんかかわってきている会員かいいんにとってはめんどうなだけの事ことかもしれませんが、みんなでなにかをするのは楽たのしい事ことだと私わたしはいつも思おもいます。最初さいしょの2・3年ねんはそんな感かんじでみんなに付ついていったと思おもいます。
　数すう年ねん前まえの交通こうつうアクセス行動こうどうに参加さんかして車椅子くるまいす使用しよう者しゃの仲間なかまたちのパワーを知しって、私わたし達たち視覚しかく障害しょうがい者しゃもデモの後うしろをだらだら歩あるいているだけではなく、独自どくじのアピールがしたいと切実せつじつに感かんじさせられました。そこで提起ていきしたのが視覚しかく障害しょうがい者しゃの立場たちばでの駅えき点検てんけんでした。それが視み労協ろうきょうのまちづくり運動うんどうへの取とり組くみの

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一ひとつのきっかけとなりました。駅えき点検てんけんを重かさね、交通こうつうアンケートにも挑戦ちょうせんしてみました。他たの団体だんたいにも呼よび掛かけて学習がくしゅう会かいも行おこないました。東京とうきょう都と福祉ふくしのまちづくり条例じょうれい制定せいていの動うごきに対たいしても、他たの視覚しかく障害しょうがい者しゃ団体だんたいと協力きょうりょくして研究けんきゅうを重かさね要望ようぼう書しょづくりをはじめ微力びりょくながら参加さんかしてきました。また、都営地下鉄とえいちかてつの点検てんけんを東京とうきょう都と交通こうつう局きょくの組合くみあい員いんといっしょに行おこなったり、都立とりつ公園こうえんを東京とうきょう都と建設けんせつ支部しぶの人達ひとたちと歩あるいてみるなどの取とり組くみによって障害しょうがい者しゃ団体だんたいはもちろんのこと、住すみやすい町まちや安全あんぜんな交通こうつう機関きかんを求もとめて運動うんどうしている健常けんじょう者しゃとの出会であいも増ふえて着実ちゃくじつに輪わが広ひろがってきています。
　このように、まちづくりは私わたしの運動うんどうのほとんどの部分ぶぶんを占しめています。これからもそうかもしれません。それと同時どうじに私わたしの中なかで長ながい間あいだどのように取とり組くんでいったらいいのかと思おもい悩なやんでいる課題かだいがあります。それは障害しょうがい者しゃとしての運動うんどうと同時どうじに女性じょせいとしてこの世よの中なかを換かえていく運動うんどうの組くみ立たてです。私わたし個人こじんとしては離婚りこんという体験たいけんから受うけた痛いたみをばねにする事ことです。そして、どうあっても許ゆるせないレープ事件じけんをはじめとする女性じょせいに対たいする男性だんせいの様々さまざまな差別さべつ意識いしきと戦たたかう事こと。視し労協ろうきょうの男性だんせい諸氏しょしの中なかでもときおり女性じょせいに対たいする差別さべつ的てき発言はつげんではないかと思おもわれる会話かいわが聞きかれます。冗談じょうだんとして通とおりすぎればいいという人ひともあるでしょうが、差別さべつを許ゆるさない運動うんどうに携たずさわっているのであればなおさら思おもいや言葉ことばに心しんを配くばるべきではないでしょうか。そういう所ところから運動うんどうが始はじまるのではないでしょうか。そんな話はなしができるような場ばが欲ほしいと思おもっています。こんな事ごとばかりいっていると男性だんせいからだけではなくて女性じょせいからもうっとおしがられる

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事ことがありますが、それは女性じょせい自身じしんが解放かいほうされていない証拠しょうこの表あらわれだと私わたしは思おもってしまいます。という私わたし自身じしんもまだまだ自分じぶんの持もつ差別さべつ性せいをみつめきれていないし、恥はじ姦かんに対たいして消極しょうきょく的てきな防衛ぼうえいしかできていないというような悔くやしい状況じょうきょうです。また、中絶ちゅうぜつの問題もんだいをどう考かんがえるか、出生しゅっしょう前ぜん診断しんだんなどがなにを意味いみするのか、今いまの世よの中なかでは女性じょせいはまだまだ子孫しそん繁栄はんえいの道具どうぐであり、障害しょうがい者しゃが生いきる事ことは否定ひていされ続つづけているという事ことを視覚しかく障害しょうがい者しゃとして女性じょせいとして自分じぶんの考かんがえをしっかり持もつ必要ひつように逼られていると思おもいます。理解りかいできる事ことから、感かんじた事ことから自分じぶんの中なかで整理せいりしていきたいと思おもっています。
　視し労協ろうきょうの女性じょせい会員かいいんを中心ちゅうしんに日頃ひごろの思おもいや体験たいけんを話はなし合あう事ことから始はじめてみんなで運動うんどうにつなげていけたらいいなと考かんがえています。「優生ゆうせい保護ほご法ほう」が「母体ぼたい保護ほご法ほう」となり「臓器ぞうき移植いしょく法ほう」が審議しんぎされるなど命いのちの在あり方かたが問とわれる法律ほうりつが改正かいせいされたり新あたらしく作つくられるというような動うごきが次々つぎつぎと行おこなわれています。情報じょうほう収集しゅうしゅうに勤つとめ議論ぎろんをしていかなければならない状況じょうきょうです。視し労協ろうきょうも高齢こうれい化かが進すすんでいて大変たいへんですが、傍観ぼうかん者しゃではいられません。
　偉えらそうに書かいてしまいましたが、「みんなでいっしょになにかをしたい」というのが私わたしの思おもいです。「みんなでいっしょに」というのは大人おとなの集あつまりの中なかではけっこう難むずかしいものがあるようです。そこをなんとか素直すなおに自由じゆうに思おもいを語かたり合あいたいものです。呼よび掛かけていこうと思おもっていますのでみなさんぜひ参加さんかしてください。

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　全ぜん精せい連れんの歩あゆみ―ゆっくりいこうよ
　全ぜん精せい連れん　加藤かとう真しん規子のりこ

　(1)はじめに
　田園都市線でんえんとしせんの梶ケ谷かじがや駅えきからパスで二に〇分ふん。それからまた二に〇分ふん程ほど歩あるいたところに「ハピネス野川のがわ」があった。「ハピネス野川のがわ」。全国ぜんこく組織そしき準備じゅんび会かいの事務じむ局きょくと憩いこいの家いえと、私わたしの家いえでもあった。周辺しゅうへんは、田園でんえんが切きり開ひらかれ、住宅じゅうたく地ちになりつつあったが、「川崎かわさきのチベット」といういい方かたがその交通こうつうの不便ふべんさをうまくいいあてていた。
　不便ふべんな代かわりに、私わたしは、すっかり忘わすれていた霜しものおりる現象げんしょうを見みることを体験たいけんした。はじめ地面じめんが一いち面白おもしろくなるのを見みて、何なにだろうと思おもった。田舎いなか育そだちの私わたしは、「ああ、霜しもだな」とすぐ気きがついた。都心としんに近ちかくても空気くうきが澄すんでいた。秋あきになると青空あおぞらがぐーんと広ひろがった。そんな町まちの坂さかの上うえの、路地ろじの奥おくにあった、二に軒けん長屋ながやに、仲間なかまが「ハピネス野川のがわ」と名なづけ、四よん年間ねんかん、私わたしはそこに住すみ込こんで活動かつどうをおこなった。
　ここでは、主おもに全国ぜんこく精神せいしん障害しょうがい者しゃ団体だんたい連合れんごう会かい(以下いか全ぜん精せい連れん)の準備じゅんびの様子ようすと、全ぜん精せい連れんの展開てんかいを記しるしたい。

　(2)全国ぜんこく組織そしき準備じゅんび会かい
　日本にっぽんには、一いち六ろく〇万まん人にんの精神せいしん障害しょうがい者しゃがいるといわれている。そのうち三さん十じゅう三さん万まん人にんの人々ひとびとが入院にゅういんしている。宇都宮うつのみや病院びょういん、大和川やまとがわ病院びょういん、越川こしかわ記念きねん病院びょういん、栗田くりた病院びょういんと、精神せいしん病院びょういんの不ふ詳しょう事ごとが続つづいている。それは、精神せいしん病院びょういんの閉鎖へいさ性せい隔離かくり性せい、収容しゅうよう主義しゅぎがひきおこしていると思おもう。精神せいしん保健ほけん法ほうも、保護ほご者しゃ制度せいどがあり、国くにの責任せきにんを放棄ほうきしている精神せいしん病院びょういんでできることには限界げんかいがあるのに、その限度げんどがあいまいのまま、何なん十じゅう年ねんも精神せいしん病院びょういんに入院にゅういんしている。精神せいしん病院びょういんが住居じゅうきょのようになっているのは、間違まちがっていると思おもう。どこまでが治療ちりょうか、リハビリテーションか、どこから先さきは障害しょうがいを持もちながら地域ちいきで暮くらしていくものなのかの整理せいりが精神せいしん領域りょういきでははっきりしない。
　一ひとつには基本きほん的てきに地域ちいきでの社会しゃかい資源しげんが圧倒的あっとうてきに少すくないため行いくところがない。人権じんけんが守まもられていないために、息いきをひそめるように、在宅ざいたくでひっそりと生活せいかつしている人々ひとびとが多おおい。私わたしは基本きほん的てきに人権じんけんの問題もんだいは地域ちいきの問題もんだいだと思おもっている。マスメディアを通とおして市民しみんに知しらされる精神せいしん障害しょうがい者しゃの姿すがたは、差別さべつと偏見へんけんを助長じょちょうしている。法律ほうりつも欠格けっかく条項じょうこうで二に百ひゃく以上いじょう、精神せいしん障害しょうがい者しゃであるがゆえに、つけな

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い仕事しごとがある。家族かぞくとの縁えんも切きれていて、アパートの保証人ほしょうにんになってくれる人じんがいない。福祉ふくし的てきな配慮はいりょも、他たの障害しょうがい者しゃと比くらべて、立たち遅おくれている。手当てあてもないし、有料ゆうりょうの介助かいじょサービスも、行おこなっているのは、東京とうきょう都と世田谷せたがや区くぐらいだ。
　精神せいしん障害しょうがい者しゃ自みずからの手てで、声こえを出だしていこうという願ねがいをもって、全国ぜんこく組織そしき準備じゅんび会かいを発足ほっそくしたのは一いち九きゅう九きゅう〇年ねん一いち月がつのことだ。前年ぜんねんの全国ぜんこく精神せいしん障害しょうがい者しゃ社会しゃかい復帰ふっき活動かつどう連絡れんらく協議きょうぎ会かい(以下いか全ぜん精せい社しゃ連れん)の埼玉さいたま大会たいかいで、「精神せいしん障害しょうがい者しゃ本人ほんにんの会かいを作つくろう」と全ぜん精せい社しゃ連れんに参加さんかしている仲間なかまがよびかけた。全ぜん精せい社しゃ連れんは、ソーシャルワーカーの人ひとが代表だいひょうで、一いち年ねんに一いち回かい、実行じっこう委員いいん会かい形式けいしきで、各地かくちで大会たいかいを開ひらいてきた。主おもに生活せいかつに根ねざした話題わだいが多おおく、恋愛れんあいと結婚けっこん、仕事しごとのこと、家族かぞくのこと、趣味しゅみのこと、一人暮ひとりぐらしのことなど語かたりあった。懇親こんしん会かいが楽たのしみだった.「今年ことしもあえたねえ」というのが何なにより嬉うれしかった。
　実行じっこう委員いいん会かいのメンバーが、作業さぎょう所しょの通所つうしょ生せい、作業さぎょう所しょのスタッフが多おおくなり、私わたしには、私わたしたち精神せいしん障害しょうがい者しゃではげましあえば、日常にちじょう活動かつどうをもっている精神せいしん障害しょうがい者しゃ本人ほんにんのネットワークがつくれるのではないかと私わたしには思おもわれた。精神せいしん障害しょうがい者しゃ本人ほんにんに知しらされる情報じょうほうは、余あまりにも少すくなく、一方いっぽうで、精神せいしん障害しょうがい者しゃ本人ほんにんのプライバシーは、秘密ひみつ厳守げんしゅといわれながら、カルテも本人ほんにんが見みることができない。何なんの病気びょうきか、何故なぜ薬くすりをのむのか、どんな経過けいかをたどるのか医師いしや医療いりょう従事じゅうじ者しゃがにぎっていて、知しらされない(インフォームドコンセント)ということが、多おおすぎる。奈良なら県けんで病者びょうしゃ名簿めいぼが流出りゅうしゅつしたように、本人ほんにんのプライバシーが守まもられていないことがある。
　各地かくちで、精神せいしん障害しょうがい者しゃ本人ほんにん同士どうしの支ささえあう活動かつどうも見みえてきた。私わたしの入はいっている精神せいしん障害しょうがい者しゃ本人ほんにんの会かいでも、レクリエーション(私わたしは遊あそびはすごく大切たいせつだと思おもう)だけでなく、友人ゆうじんの見舞みまいをしたり、外泊がいはくの手伝てつだいをしたり、部屋へやの掃除そうじをしたりするようになっていた。「拠点きょてんが欲ほしいね、憩いこいの家いえが欲ほしいね」と言いう声こえがでてくるようになっていた。
　全ぜん精せい社しゃ連れんでも大会たいかいの最後さいごに、県けんや国くにへの要望ようぼうをまとめて、代表だいひょうの仲間なかまが、県けんや国くにに持もっていくようになっていた。厚生省こうせいしょうに要望ようぼう書しょを持もっていった時とき、「皆みなさんは皆みなさんのできることをやって下ください。私わたしたちは、ディケア活動かつどうを充実じゅうじつさせたり、社会しゃかい復帰ふっき施設しせつをふやして、そこから、皆みなさんたちのような活動かつどうをしていく人々ひとびとができたちいい」といわれたことを今いまでもよくおぼえている。私わたしは、今いま、振ふりかえると、こんなに全ぜん精せい連れんと共ともに歩あゆむ人生じんせいになるとは思おもっていなかった。厚生省こうせいしょうが、私わたしたち精神せいしん障害しょうがい者しゃにおよぼす影響えいきょうがこんなにも大おおきいということには無自覚むじかくだった。
　私わたしたちの全国ぜんこく的てきなネットワーク作づくりに危惧きぐを抱いだく人ひともいた。

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「患者かんじゃ会かいの活動かつどうは虫むしの活動かつどうで、全国ぜんこく組織そしきは鳥とりの活動かつどうだ」といわれた。虫むしの活動かつどうである単たん会かい活動かつどうを大切たいせつにして、全国ぜんこく組織そしきの事務じむ局きょくは情報じょうほうの交差点こうさてんのようになればよいと私わたしは考かんがえていた。
　準備じゅんび会かいは、月つきに一いち回かい、話はなしあいをもった。規約きやく作づくりを主おもに話はなしあった。各々おのおのの会かいのミーティングの持もち方かたの違ちがい、代表だいひょう者しゃは意見いけんを委任いにんされているグループもあれば、いったんグループに持もちかえって決きめたいというグループがあり、ギクシャクすることも多おおかった。ミーティングの様子ようすを知しらせる便たよりを知しってる限かぎりの患者かんじゃ会かいにおくった。年数ねんすうがたった活動かつどうする人ひとの多おおい患者かんじゃ会かいはよいが、できたての会かいでは、全国ぜんこく組織そしき作づくりに参加さんかするのは、シンドかっただろうと、今いまにして思おもえば痛感つうかんする。
　もめたあと、「漁いさり火び」という飲のみ屋やに必かならずいった。そこのお姉ねえさんが気きさくな人ひとで、懐なつかしい。
　厚生省こうせいしょうの人ひとが、「一いち度ど、ハピネス野川のがわをみてみたい」と野川のがわまで来きたことがあった。ケーキをおみやげに。私わたしたちは憩いこいの家いえをみたいということだったので川崎かわさきの仲間なかまと夕食ゆうしょくの準備じゅんびをしてむかえた。私わたしがその時ときのことで今いまでもよくおぼえているのは、一人ひとりのメンバーが「加藤かとうさんがいなくなると困こまるけど、このままだとかあいそうに思おもう」といった言葉ことばだった。厚生省こうせいしょうの人々ひとびとは、メンバーが口々くちぐちにいう生活せいかつの様子ようすを夕食ゆうしょくを食たべながらきいて、「頑張がんばって下ください」と一人ひとり一いち人にんに握手あくしゅしてかえっていった。疲つかれた何人なんにんかの仲間なかまが泊とまった。私わたしも疲つかれて、次つぎの日ひ、遅おそくまで眠ねむった。「私わたしがかあいそうにみえるのではいけない」と思おもいながら……。
　私わたしはいくつかのパートをかけもちしながら、ハピネス野川のがわの生活せいかつをおくっていた。通信つうしんをワープロで打うち、パート先さきで印刷いんさつさせてもらって、発送はっそうは川崎かわさきの仲間なかまが手伝てつだってくれた。
　パートという中途ちゅうとはんぱな立たち場ばに身みをおいて、時間じかんは自由じゆうに使つかえるようにしておきたかった。金曜きんようの夜よるから、土ど、日ひは完全かんぜんに憩いこいのおばさんになりきった。家賃やちんが支払しはらえないで待まってもらったこともある。なるたけお金かねを自分じぶんたちで支払しはらって自由じゆうにやりたいというメンバーの意志いしを尊重そんちょうして、出資しゅっし者しゃはカギをもって、クラブ活動かつどうの部室ぶしつのように自由じゆうに出入でいりし、泊とまることもでき、運営うんえいは精神せいしん障害しょうがい者しゃ自身じしんの手てでやっていた。
　全国ぜんこく組織そしき準備じゅんび会かい、ハピネス野川のがわが有名ゆうめいになるにつれて、相談そうだんの便たよりや相談そうだんの電話でんわがふえた。私わたしはポストをのぞくことがこわくなった。「ひとりぼっちの人ひとがこんなにたくさんいる」便たよりの返事へんじを、勤つとめの時間じかんをぬって書かくのがやっとだった。緊張きんちょうしていたせいか張はりあいがあったせいか、私わたしは、必死ひっしだった。野川のがわから東京とうきょうのはずれの江戸川えどがわ区くまで仕事しごとにいった。いつ結成けっせいするかで、仲間なかまの意見いけんがわかれていた。もっとみんなの意見いけんをきこうという仲間なかま、

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もう二に年ねんも時間じかんをかけたのだ結成けっせいしようという意見いけんにわかれていた。一いち九きゅう九きゅう二に年ねん十じゅう月がつに横浜よこはまで拡大かくだい準備じゅんび会かいをひらいて、一いち九きゅう九きゅう三さん年ねん四よん月がつに結成けっせいしようということになった。「もうソーシャルワーカーら医療いりょう従事じゅうじ者しゃの保温ほおん器きからでよう」という北海道ほっかいどうの仲間なかまの声こえが決定けっていにつながった。

　(3)結成けっせい大会たいかいから今日きょうまで
　結成けっせい大会たいかいの前日ぜんじつまで、私わたしは電話でんわと名簿めいぼ作づくりに追おわれた。各かく新聞しんぶんもNHK、ラジオ短波たんぱも好意こうい的てきにとりあげてくれた。私わたしは、やらなくてはならないことが山積やまづみになって迫せまってくるような気きがした。朝あさの七なな時じから十じゅう二に時じまで電話でんわ相談そうだんにおわれたのだった。精神せいしん保健ほけんセンターの人ひとも、家族かぞく会かいの人ひとも、作業さぎょう所しょの人ひとも、様々さまざまな人ひとが手伝てつだってくれた。
　六ろく百ひゃく名めいぐらいまで数かぞえることができたが、あとは、当日とうじつにならないとわからなかった。少すこしずつ日本社会事業大学にほんしゃかいじぎょうだいがくにあつまってきて千せん二に百ひゃく名めいの人ひとがあつまった。
　結成けっせい大会たいかいの日ひ、私わたしは前日ぜんじついそいで買かったサマーセーターとジーパンで働はたらいた。結成けっせい大会たいかいにも分科ぶんか会かいにもでられなかった。ずっとあとになってから、「厚生省こうせいしょうの人ひとが、結成けっせいして下くださってありがとうございますというのはおかしい」という話はなしを何人なんにんかからきいた。確たしかにおかしい。厚生省こうせいしょうの人ひとに頼たのまれたから作つくった全ぜん精せい連れんではない。私わたしたちは必死ひっしでやってきて同おなじ年ねんの夏なつにあった世界せかい精神せいしん保健ほけん会議かいぎに間あいだにあわせて作つくるなんていう気持きもちなど、みじんもなかった。後日ごじつ、厚生省こうせいしょうの人ひとから「私わたしの言葉ことばでご迷惑めいわくをかけて申もうしわけありませんでした」といわれた。どうでもよいことだ。一いち歩ほずつ、二に歩ほ進すすんで、一いち歩ほ後退こうたいするペースで今いま、みんなの意見いけんをききながら、全ぜん精せい連れんをつくりつつあるんだという気持きもちが私わたしには強つよい。
　ふと、いつまで全ぜん精せい連れんと歩あゆむのだろうと思おもうことがある。経済けいざい的てき基盤きばんがぜいじゃくで夜よる、眠ねむれないこともある。
　しかし、新あたらしい後輩こうはいがでてきている。この春はる、私わたしは谷中たになか周辺しゅうへんの緑みどりの森もりを骨粗こつそしょう症しょうの八はち十じゅう四よん才さいの母親ははおやと歩あるきまわった。エネルギーを緑みどりから吸収きゅうしゅうしたこと、私わたしだけだったら十じゅう五ご分ふんでいけるところを三さん十じゅう分ふん以上いじょうかかる母ははの歩あゆみ方かたに、全ぜん精せい連れんの歩あゆみ方かたを納得なっとくしたような気きがする。
　ゆっくりボチボチ、みんなで話はなしあいながら歩あゆんでいこう。

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　就職しゅうしょく戦線せんせん苦戦くせん中ちゅう

　高橋たかはし倫りん花はな

　私わたしは現在げんざい、某ぼう私立しりつ大学だいがくに在学ざいがくする女子じょし学生がくせいである。今年ことし4年生ねんせいになった私わたしは、目下めした就職しゅうしょく活動かつどうに邁進まいしんしている。最近さいきん私わたしは、自分じぶんは普通ふつうの女子じょし学生がくせいではなく、重度じゅうどの視覚しかく障害しょうがいを持もつ女子じょし学生がくせいなのであるという点てんを痛感つうかんしている。そう、今いまさらのようにである。そこで今日きょうは、重度じゅうどの視覚しかく障害しょうがい者しゃである私わたしの就職しゅうしょく活動かつどうの実態じったいについて、少すこし書かかせていただきたいと思おもう。
　私わたしが本格ほんかく的てきに就職しゅうしょく活動かつどうを始はじめたのは、まだ3年生ねんせいだった今年ことしの3月がつ頃ごろである。それまでにも私わたしは、公務員こうむいん試験しけんに向むけての受験じゅけん勉強べんきょうや、大学だいがく主催しゅさいの就職しゅうしょくセミナーへの参加さんか等とうはしていた。だから、さらに企業きぎょうに対たいする資料しりょう請求せいきゅうや、OB・OG訪問ほうもんなどの活動かつどうを始はじめたのである。
　まず私わたしは、東京とうきょう学生がくせい職業しょくぎょうセンターを訪おとずれ、求職きゅうしょく登録とうろくすると同時どうじに、昨年さくねんの「新規しんき大学だいがく等とう卒業そつぎょう予定よてい障害しょうがい者しゃ求人きゅうじん一覧いちらん表ひょう」という資料しりょうを入手にゅうしゅした。私わたしはこの資料しりょうを基もとにして、私わたしの条件じょうけんに合あう企業きぎょうを選定せんていし、資料しりょう請求せいきゅうの手紙てがみを出だした。私わたしはどちらかといえば、業種ぎょうしゅよりも職種しょくしゅで企業きぎょうを選えらんだ。
　資料しりょう請求せいきゅうの手紙てがみには、資料しりょう請求せいきゅう用ようの通常つうじょうの文章ぶんしょうに加くわえ、私わたし個人こじんに関かんする以下いかのような内容ないようを明記めいきした。
　1.私わたしの視力しりょく(両りょう眼め共どもに0)および障害しょうがい等級とうきゅう
　2.私わたしは公共こうきょう交通こうつう機関きかんを利用りようして、単独たんどくでの通勤つうきんが可能かのうなこと
　3.私わたしは9時じから5時じまでを基本きほんとした通常つうじょうの勤務きんむ時間じかんに対応たいおうできること
　4.私わたしが働はたらくために、建物たてもの設備せつびの改造かいぞうは必要ひつようないこと
　5.私わたしは点字てんじ・録音ろくおんテープ・音声おんせい装置そうちつきパソコンなどを用もちいて、学業がくぎょうや生活せいかつに関かんする情報じょうほうを収集しゅうしゅう・管理かんりしていること
　6.希望きぼうの職種しょくしゅ・私わたしにできそうな仕事しごと(事務じむ・電話でんわ交換こうかんなど)
　私わたしは現在げんざいまでに計けい44社しゃに資料しりょうを請求せいきゅうし、15社しゃから回答かいとうがあった。その中なかでも、現状げんじょうでは重度じゅうど視覚しかく障害しょうがい者しゃの採用さいようは不可能ふかのうという回答かいとうが、9社しゃから寄よせられた。一方いっぽう私わたしは、残のこりの6社しゃのうち、1社しゃの面接めんせつを受うけ、あとは今いまのところ企業きぎょうからの連絡れんらくまちの状態じょうたいといえる。私わたしはこのような結果けっかの詳細しょうさいをパソコンの住所じゅうしょ録ろく管理かんりソフトを利用りようして、データ化かしている。
　反面はんめんOB・OG訪問ほうもんは、たくさんの先輩せんぱいたちに対たいして行いっているわけではない。私わたしの場合ばあい、OB・OGといえば大学だいがくの先輩せんぱいよりも、企業きぎょうで働はたらいている視覚しかく障害しょうがい者しゃである。しかも、私わたしの希望きぼうする職種しょくしゅで、全盲ぜんもうか強度きょうどの弱視じゃくしの人ひとの話はなしでないと、あ

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まり参考さんこうにはならない。そうするとかなり数かずは限かぎられてくるが、何人なんにんかの人ひとに電話でんわで話はなしを聞きいてみた。雇用こよう連れん(全国ぜんこく視覚しかく障害しょうがい者しゃ雇用こよう促進そくしん連絡れんらく会かい)発行はっこうの機関きかん誌しや、文月ふづき会かいの名簿めいぼがこんなときに役立やくだった。
　率直そっちょくな感想かんそうとして、現在げんざいも働はたらき続つづけている人ひとは大体だいたい、それなりに仕事しごとをしているらしいのでほっとした。私わたしは、重度じゅうどの視覚しかく障害しょうがい者しゃでせっかく就職しゅうしょくしても、あまり仕事しごとをさせてもらえず、数すう年ねんもしないうちに退職たいしょくしたという例れいをいくつか聞きいたことがある。なんとか就職しゅうしょくできても、その後ご仕事しごとをさせてもらえるかどうかは判わからない、そう思おもうと私わたしは眠ねむれなくなるほど不安ふあんだったのである。
　最後さいごに、先日せんじつ参加さんかした障害しょうがい者しゃの就職しゅうしょくフォーラムについてふれる。最初さいしょに障害しょうがい者しゃの就職しゅうしょくに関かんする型かたどおりのシンポジウムがあり、その後ご企業きぎょう説明せつめい会かいが開催かいさいされた。当日とうじつは四よん十じゅう数すう社しゃの企業きぎょうが参加さんかし、会場かいじょうはさまざまな障害しょうがい者しゃでとても賑にぎわっていた。私わたしは9社しゃの人事じんじ担当たんとう者しゃと面談めんだんした。何なにしろどの企業きぎょうのところにも列れつができているので、実際じっさいに面談めんだんするまでに時間じかんがかかる。
　それで、手てごたえがあったのは半分はんぶんくらいだった。断ことわられるというのはやはりショックである。私わたしは、これまでにも多数たすうの企業きぎょうから門前払もんぜんばらいされてきたので、大方おおかた慣なれているとはいえ、眼めの見みえない人間にんげんなんて存在そんざいする価値かちもないんじゃないかと、絶望ぜつぼう的てきな気分きぶんになってくる。でも、こんなにつらい思おもいをしたのだから、絶対ぜったいそれ相応そうおうの結果けっかを手てにしてやるといった執念しゅうねんもある。
　また、いかに日頃ひごろ自分じぶんが普通ふつうにやっていることが、一般いっぱんの人々ひとびとには普通ふつうでないかをあらためて実感じっかんした。企業きぎょうの人事じんじ担当たんとう者しゃとの面談めんだんで、全盲ぜんもうの私わたしが日常にちじょう単独たんどくで歩行ほこうし、一人ひとりでくらしていると話はなしたら、にわかには信しんじられない様子ようすだった。それから、音声おんせい装置そうちをつければ、画面がめんが見みえなくてもある程度ていどパソコンが使つかえると説明せつめいしたところ、音声おんせい装置そうちとはキーボードからではなく、声こえで入力にゅうりょくするもののことだと誤解ごかいされてしまった。私わたしはしばし、人事じんじ担当たんとう者しゃを相手あいてに、画面がめん音声おんせい化かソフトと音声おんせい合成ごうせい装置そうちについて、講義こうぎする羽目はめになったのだった。
　さて「身体しんたい障害しょうがい者しゃ実態じったい調査ちょうさ結果けっかの概要がいよう(平成へいせい3年ねん11月1日にち調査ちょうさ)」によれば、視覚しかく障害しょうがい者しゃの就業しゅうぎょう率りつは、障害しょうがい者しゃ全体ぜんたいの就業しゅうぎょう率りつの平均へいきんを下回したまわっている。他たの障害しょうがい者しゃの就業しゅうぎょう率りつと比くらべても、視覚しかく障害しょうがい者しゃの就業しゅうぎょう率りつは一番いちばん低ひくい。私わたしの就職しゅうしょく活動かつどうもたいへんきびしいと感かんじている。しかし、私わたしは就職しゅうしょくする。私わたしは一般いっぱんの学生がくせいがやる就職しゅうしょく活動かつどうは、全部ぜんぶやってみようと思おもっている。一般いっぱんの学生がくせいが20社しゃ受うけるなら、私わたしはその倍ばい以上いじょう受うける覚悟かくごをしている。
　こんなわけで、私わたしの苦戦くせんはもう少すこし続つづきそうである。今後こんごも私わたしは、昂然こうぜんと大胆だいたんに、用意よういは周到しゅうとうにを心こころがけて、就職しゅうしょくを目指めざして努力どりょくを重かさねる所存しょぞんである。

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　私わたしの就職しゅうしょくについて
　原はら　正吾しょうご
　私わたしは初はじめてこちらに原稿げんこうを書かかせていただきます原はら　正吾しょうごといいます。私わたしの簡単かんたんな経歴けいれきをお話はなししますと、小・中学校しょうちゅうがっこうは普通ふつう校こうを卒業そつぎょうし、高校こうこうから某ぼう都立とりつの盲学校もうがっこうに入学にゅうがくしました。そして同どう保健ほけん理り療科・理り療科を経へて本年度ほんねんどより某ぼう団体だんたい職員しょくいんのヘルスキーパーとして働はたらいています。
　就職しゅうしょくするにあたっては特とくにこれといって苦労くろうしたとか、特別とくべつなにをしたとかと言いうことはありません。ただ一ひとつ言いえることは、私わたしは理り療科入学にゅうがく時じにマッサージの免許めんきょを持もっていたことと、やりたい仕事しごとがある程度ていど決きまっていたのでそのことが有利ゆうりに働はたらいていたことは確たしかのようです。三さん療一ひとつを取とってみたって働はたらく場所ばしょによって役割やくわりやアプローチのしかたがちがうので、早はやめに自分じぶんのやりたい仕事しごとを見みつけることがよい就職しゅうしょくを見みつける一番いちばんの近道ちかみちだと私わたしは思おもいます。
　私わたしの仕事しごとの内容ないようは、『職員しょくいんの健康けんこうを維持いじするためにマッサージを施ほどこす。』という事ことをしています。実際じっさい、職員しょくいんの多おおくは過去かこにぎっくり腰ごしや五十肩ごじゅうかたの経験けいけんがある人ひとが多おおく、正直しょうじきいって私わたし自身じしん驚おどろきました。また、高血圧こうけつあつや糖尿とうにょう

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病やまいなどの予備よび群ぐん的てき存在そんざいの人ひとが多おおく、日常にちじょうより医学いがく的てき管理かんりの必要ひつような人ひとも多数たすういます。そういった意味いみでも、今後こんごヘルスキーパーの存在そんざいが重要じゅうよう視しされ、それと共ともに職域しょくいきが広ひろがることを強つよく望のぞみます。そのためには実績じっせきを少すこしでも上あげなければならないと思おもいます。今いまのところ私わたし自身じしんは実績じっせきを上あげる努力どりょくはなに一ひとつしてませんが、今後こんご色々いろいろと頭あたまの中なかで考かんがえている事ことを実行じっこうして行いきたいと思おもいます。
　今いま、私わたしが困こまっているのは職場しょくばの人ひとの顔かおがなかなか覚おぼえられない事ことです。男性だんせいはみんなスーツだし、女性じょせいは普通ふつうの事務じむ員いんの着きるような制服せいふくを着きているので、少すこしでも離はなれると誰だれが誰だれだか分わからなくなる事ことです。初はじめは同おなじ人じんに名なを二に度ど三さん度どとお聞ききするのがとても恥はずかしかったのですが、今いまは人ひとちがいをするよりはまし、と割切わりきっています。あとは好すき勝手かってにやらせてもらっているのであまり困こまったりもしていません。
　ヘルスキーパーの仕事しごとはその日ひによって人ひとが来きたり来こなかったりとかはありますが、私わたしはあまり深ふかく考かんがえない性格せいかくなのでそれなりにうまくやっていけると思おもいますし、考かんがえすぎないぐらいの方ほうがこの職種しょくしゅは向むいているのかも知しれません。

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　水戸みと事件じけんで不当ふとう判決はんけつ
　奥山おくやま　幸さいわい博ひろし

　3月28日にち、水戸みと地方裁判所ちほうさいばんしょにおいて、アカス紙器しき(現げん・水戸みとパッケージ)の元もと社長しゃちょう、赤須あかす正夫まさおに対たいする判決はんけつ公判こうはんが行おこなわれた。被害ひがい者しゃや家族かぞくをはじめ100名めいを越こえる支援しえん者しゃの前まえに示しめされた判決はんけつ内容ないようは、「懲役ちょうえき3年ねん・執行しっこう猶予ゆうよ4年ねん」(求刑きゅうけい、懲役ちょうえき3年ねん)というものであった。助成じょせい金きん詐取さしゅと暴行ぼうこうなど4件けんだけが起訴きそされ、女性じょせい障害しょうがい者しゃへの性的せいてき虐待ぎゃくたいについては、告訴こくそしていたものがすべて不ふ起訴きそ処分しょぶんになったという状況じょうきょうの中なかで、今回こんかいの不当ふとう判決はんけつにつながったものと考かんがえざるを得えない。踏ふみにじられた人権じんけんは救済きゅうさいされなかったのである。
　「知的ちてき障害しょうがい者しゃ」ゆえに権利けんりを侵害しんがいされ、訴うったえは届とどかず、通とおり一いち遍へんの捜査そうさと裁判さいばんで片付かたづけられてしまった。何なんとも痛いたましく、悔くやしい。
　判決はんけつの前日ぜんじつ、3月27日にちに、水戸みと職安しょくあんの所長しょちょう名めいで関係かんけい者しゃに対たいする謝罪しゃざい文ぶんが、そして、4月がつ1日にちには茨城いばらき県けんが障害しょうがい福祉ふくし課長かちょう名めいで同おなじく謝罪しゃざい文ぶんが提出ていしゅつされ、被害ひがい者しゃ約やく15人にんから虐待ぎゃくたいされた状況じょうきょうなどを初はじめて直接ちょくせつ事情じじょう聴取ちょうしゅしたという。こうした行政ぎょうせいの対応たいおうは一体いったいどういうことなのだろう。「なぜ今頃いまごろになって」と感かんじるのは私わたし一人ひとりではないだろう。
　判決はんけつ当日とうじつ、1名めいが器物きぶつ破損はそんで、その後ご支援しえん活動かつどうの中心ちゅうしん的てきな役割やくわりを担になってきていた2人ふたりが、暴行ぼうこう、監禁かんきんなどで逮捕たいほされた。私わたし達たちは障害しょうがい当事とうじ者しゃとして、この事件じけんに関心かんしんを持もち、カンパや署名しょめい活動かつどうに協力きょうりょくしてきた。しかし、現地げんちを中心ちゅうしんとしたとりくみには十分じゅうぶんに関かかわりきれす、こうした事態じたいを招まねいた事ことは非常ひじょうに残念ざんねんであり、反省はんせいもしなければならないだろう。
　被害ひがい者しゃや家族かぞくにとっては民事みんじでの損害そんがい賠償ばいしょう請求せいきゅうの闘たたかいが引ひき続つづき行おこなわれるであろう。滋賀しが事件じけんでは、被告ひこくである国くに、県けんと既すでに実刑じっけい(1年ねん6ヶ月かげつ)が確定かくていし服役ふくえき中ちゅうの元もと社長しゃちょうの3者しゃが原告げんこく(被害ひがい者しゃ)の主張しゅちょうを否定ひてい。国くには棄却ききゃくを求もとめる構かまえという。いずれもきびしい闘たたかいになりそうだ。私わたし達たちは今後こんごともこれらの闘たたかいに注目ちゅうもくし障害しょうがい者しゃ運動うんどうとして何なにができるのか、何なにをしなければならないのかを議論ぎろんするとともに、できる限かぎりの支援しえんをしていきたい。

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　田舎いなかの大だい往生おうじょう　（２）
　的野まとの碩せき郎ろう

　始はじめての火葬かそう場じょうが父ちちの死しであったというのもなにか皮肉ひにくっぽい。盲学校もうがっこう小学しょうがく部ぶ時代じだい、寄宿舎きしゅくしゃと寮りょうというのがあって、施設しせつとしての寮りょうは裏側うらがわが火葬かそう場じょうで毎日まいにちのようにもくもくと煙けむりをだす煙突えんとつがあったことを思おもいだした。が、今いまは電気でんきで焼やいている。「お待またせしました」と係かかわりのおじさんが部屋へやに案内あんないした。まだ暖あたたかい骨ほねが解剖かいぼうの標本ひょうほんのようにあって、軍手ぐんてをしたおじさんが色々いろいろと説明せつめいする。「どこか悪わるい所ところがあれば黒くろっぽい所ところがあるんですがねえ」といいながら骨ほねの中なかでも小ちいさい部分ぶぶんを1箇所かしょに集あつめ、箸はしでつまみやすいようにしてくれている。箸はしから箸はしへわたして骨ほね壺つぼへという話はなしを聞きいていたのだが、それも簡略かんりゃく化かされて一人ひとり一いち人にん拾ひろっては骨ほね壺つぼへと入いれていく。死しんでしまえばただ骨ほねでしかないと僕ぼくは思おもった。係かかわりのおじさんはためらいもせずに頭あたま骸骨がいこつを箸はしで細こまかく砕くだいて骨壷こつつぼに入いれやすくしてくれた。これも父ちちである。
　親戚しんせき一同いちどうはそれぞれが乗のってきた自家用車じかようしゃに乗のって我わが家やへと帰かえってくる。祭壇さいだんも棺桶かんおけがあった形かたちから骨ほね壺つぼを迎むかえる形かたちと変かわっていた。葬儀そうぎ屋やさんも少すこしずつ片付かたづけをしはじめている。この後夜ごやは初はつ七なな日にちとなる。
　初はつ七なな日にちは和尚おしょうさんは一人ひとりでこちらは親族しんぞくと親戚しんせき。親戚しんせきといってもほとんどが福岡ふくおか県内けんないでそのまたほとんどが近所きんじょに住すんでいるのだからさして変かわり栄さかえのしない顔触かおぶれ。賽銭さいせんという形かたちでみんな小しょう銭ぜにを上あげて拝おがんでいく。初はつ七なな日にちはあっという間まに終おわっ

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て今度こんどは「精進落しょうじんおちとし」となる。これも葬儀そうぎ屋やが参加さんか人数にんずうに応おうじて刺身さしみをなん皿さら、揚あげ物ものをなん皿さらと指示しじを与あたえてそれに残のこり物ものの精進しょうじん料理りょうりが盛もられ酒さけとビールがだされる。親族しんぞくは下座げざで接待せったい役やくをして酒さけのかんつけやお酌しゃくまでして回まわる。
　次つぎの日ひも朝あさ早はやくから片付かたづけが始はじまる。借かりたテーブルや鍋なべなどを返かえしにいったり、葬儀そうぎ屋やが最終さいしゅう的てきなチェックつまり、葬儀そうぎ代だいの請求せいきゅうにくる。朝あさの忙いそがしい中なかよその葬儀そうぎ屋や、分厚ぶあついパンフを持もって売うり込こみにくる。この町まちにはいくつも葬儀そうぎ屋やがあるとは、思おもえないが。僕達ぼくたちも葬儀そうぎのために片付かたづけたものをまた元通もとどおりの位置いちにもどす。お袋ふくろは自分じぶんたちの部屋へやへ籠こもってでてこない。
　昼過ひるすぎから香典こうでんの台帳だいちょうづくりが始はじまる。父ちちの時代じだいの台帳だいちょうは墨すみを擦こすって筆ふでで書かかれているが、今回こんかいは筆ふでペンで書かいていく。一人ひとりが香典こうでん袋ぶくろを空あけ、一人ひとりが名前なまえと住所じゅうしょと金額きんがくを書かいていく。また、他たの一人ひとりが金かねの仕分しわけしながら束たばねていく。この台帳だいちょうにはお金かねだけではなく酒さけや花はななど事こと細こまかく書かかれ、香典こうでんを持もってきた人ひとがあるいはその家族かぞくがなくなったらその額がくを参考さんこうにこちらから香典こうでんを持もっていく事こととなる。現げんに香典こうでん台帳だいちょうを作つくっているうちに1軒けんなくなった人ひとがいて、早速さっそくその台帳だいちょうが役やくに立たってくるという事ことである。
　借かりたものを返かえすにも、色々いろいろと助言じょげんをしてもらった親戚しんせきにどのぐらいのお返かえしが…という話題わだいがお袋ふくろと兄あにの間あいだで大騒おおさわぎ。
　昨日きのうの初はつ七なな日にちの後のち、和尚おしょうさんとの打うち合あわせでは二に七なな日にち・三さん七なな日にちと49日にちまで毎週まいしゅう七なな日にちをする事ことになったのだが、その事ことをセットするのも大変たいへんだが地域ちいきに密着みっちゃくする寺てらや神社じんじゃにとっては大事だいじな大事だいじな稼かせぎ時じなのである。49にちをやるにも3つの月つきに

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股またがってはいけないとか、49日にちを勤つとめ人にんの都合つごうで49日にちを過すぎてやってはいけないとかまだまだ難問なんもんはあるようだ。僕ぼくはさっさと東京とうきょうへと帰かえってきてしまったが、その後ごは兄あに夫婦ふうふがえらい苦労くろうをした事ことはいうまでもない。お袋ふくろは父ちちの遺産いさんの点検てんけん、特とくにお金かね関係かんけいを捜さがしまわっていて古ふるい家いえ特有とくゆうの男性だんせい天国てんごくでどこに通帳つうちょうがあるのかさえ、どんな種類しゅるいの通帳つうちょうがあるのかさえ知しらないようでこれまた兄あにを困こまらせているようである。
　僕ぼくはとりあえず8月がつの初盆はつぼんと1周忌しゅうきには帰かえろうと思おもっているのだが、父ちちが死しんでしまうと少すこしずつ田舎いなかが遠退とおのいていく気きがする。
　他たの田舎いなかと違ちがう盆踊ぼんおどりは踊おどり子こたちが初盆はつぼんの家々いえいえを回まわってその庭にわで踊おどっていくのだが、今年ことしの夏なつはその風景ふうけいを見みる事ことになるのである。父ちちに連つれられて踊おどり子この後のちを付ついてたんぼ道どうをあちこちの家いえを回まわっていった事ことをつい昨日きのうの事ことのように思おもいだす。
　(続つづく)

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　「こころでみる美術びじゅつ展てん」を開催かいさいするにあたって
　府中ふちゅう市し　小野澤おのざわ　せつ子こ
　「芸術げいじゅつと自然しぜんとは人々ひとびとを健全けんぜんへと導みちびく」とは古来こらいよりの名言めいげんであるが、まさにそうであると思おもい、私わたしは自分じぶんの生活せいかつの場ば、地元じもと府中ふちゅう市しで「森もりのお話はなし会かい」、「朗読ろうどくの会かい」、「府中ふちゅう国際こくさいマイムフェスティバル」等とう、様々さまざまの芸術げいじゅつ文化ぶんか活動かつどうをやってきた。
　美術びじゅつに関かんしては市しの美術館びじゅつかん建設けんせつ検討けんとう協議きょうぎ会かいの委員いいんとして、基本きほん構想こうそうに参画さんかくしたが、一いち年ねん程ほど前まえから是非ぜひ企画きかく展てんをやってみたいと思おもっていた。それには「あなたにとって表現ひょうげんするとは?」というテーマがあり、それに添そうて作家さっかの方々かたがたに創作そうさくして頂いただきたかった。しかし実行じっこうする手て掛かけがりが見みつからずにいた。
　そんな折おり、昨年さくねん9月がつ〈ギャラリー・TOM〉における「全国ぜんこく盲学校もうがっこう生せいの造形ぞうけい作品さくひん展てん」の新聞しんぶん記事きじが目めに止とまった。「これだ！是非ぜひこの目めで碇いかりかめたい。」と思おもったが、実際じっさいに作品さくひんをみることができたのは12月に入はいってからであった。直じかに作品さくひんをみて思おもわず抱だきしめたいという衝動しょうどうに駆かられ、魂たましいの奥底おくそこから大おおきな感動かんどうが湧わき上あがってきた。と同時どうじに生徒せいとさん達たちの作品さくひんを府中ふちゅうで展示てんじし、是非ぜひ多おおくの市民しみんの皆みなさんにみて頂いただきたいと思おもった。そしてこの2月がつ、その思おもいに20名めいもの皆みなさんが共鳴きょうめいして下くださり美術びじゅつ展てん開催かいさいのための実行じっこう委員いいん会かいをつくった。その中なかに森もり　登のぼり美江みえさんもいらっしゃる。私わたしにとって今回こんかい森もりさんとご一緒いっしょに活動かつどう出来できることは、とても貴重きちょうであり大おおきな喜よろこびとなっている。
　生徒せいとさん達たちの作品さくひんは世よに言いう名品めいひんではないが、みる者ものに大おおきな感動かんどうを与あたえてくれる。そして「かたち」とは何なにか、「みる」とはどういうことなのか、「触感しょっかん」とは等ひとし、様々さまざまの問題もんだいをも提起ていきしてくれる。今度こんどの美術びじゅつ展てんではこれらの作品さくひんが、みる人ひとの心しん

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に強つよく働はたらきかけてくることに特とくに注目ちゅうもくしたい。これらの作品さくひんと向むき合あう時とき、人ひとは自分じぶんの心しんの一番いちばん大切たいせつな部分ぶぶんで感かんじていく、そして自分じぶんの心しんの大切たいせつな部分ぶぶんに気付きづく。このような人ひとの心しんの動うごき、人ひとの心しんが生いき生いきと動うごくことは、閉塞へいそく的てきな現代げんだい社会しゃかいにおいてはとても重要じゅうようなことではないだろうか。生いき生いきとした心しんこそ創造そうぞう力りょくを生うみ、明日あしたを切きり拓ひらくエネルギーになるからだ。このように人々ひとびとの心しんに大おおきく働はたらきかけてくる生徒せいとさん達たちの作品さくひんこそ、本当ほんとうの意味いみでの芸術げいじゅつ作品さくひんと言いえるのではないだろうか。
　今回こんかい美術びじゅつ展てんを開催かいさいしようと思おもったもう一ひとつの動機どうきがある。それは今度こんど府中ふちゅう市しに美術館びじゅつかんが建設けんせつされるということである。博物館はくぶつかんや美術館びじゅつかんは社会しゃかい教育きょういくの理念りねんに基もとづいて建設けんせつされる施設しせつである。人ひとの潜在せんざい的てき欲求よっきゅうを探さぐりそれに応こたえるのが社会しゃかい教育きょういくである。私わたしはこの社会しゃかい教育きょういくの理念りねんに基もとづく美術館びじゅつかんは、人々ひとびとが生いきていく上うえで絶対ぜったいに必要ひつようであると思おもっている。そこは人々ひとびとにとって楽たのしい学まなびの場ば、創造そうぞうと発見はっけんの場ばである。そこに展示てんじされる作品さくひんは多おおくの人々ひとびとの心しんを深ふかく感動かんどうさせるものである。そしてそこはすべての市民しみんに開放かいほうされている。特とくに障害しょうがいを持もった市民しみんには、企画きかくの面めんからも施設しせつ設備せつびの面めんからも充分じゅうぶんな配慮はいりょがなされている。今度こんど建設けんせつされる市立しりつ美術館びじゅつかんは是非ぜひこのようなものであって欲ほしいと心しんから願ねがい、今度こんどの美術びじゅつ展てんを開催かいさいすることにした。今回こんかいこの願ねがいに具体ぐたい例れいをもって助言じょげんして下くださる、ニューヨーク・メトロポリタン美術館びじゅつかんの学芸がくげい員いんアン・ピアソン女史じょしの講演こうえん会かいが美術びじゅつ展てんの前まえに行おこなわれる。今回こんかいの美術びじゅつ展てん・講演こうえん会かいの開催かいさいのことでは、村山むらやま　治江はるえ館長かんちょうさんはじめ＜ギャラリー・TOM＞のスタッフの皆みなさんには多大ただいなご協力きょうりょくを頂いただいている。感謝かんしゃである。美術びじゅつ展てん・講演こうえん会かい共ども、是非ぜひとも成功せいこうさせたいと心しんより思おもっている。

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　ボランティアとして参加さんかして
　ルーテル学院がくいん大学だいがく3年ねん
　久野くの　彩子あやこ

　こんなに多おおくの視覚しかく障害しょうがい者しゃの方ほうと会あうのはとって初はじめてでしたし、ボランティアとしてこれほど喜よろこばれたことはありませんでした。私わたしのボランティアとしての役割やくわりは会議かいぎに出席しゅっせきする視覚しかく障害しょうがい者しゃの方ほうを会場かいじょうまで誘導ゆうどうすることでした。朝あさの8時半じはんぐらいから駅えきで障害しょうがい者しゃの方ほうを待まち、バス停ばすていまで誘導ゆうどうするボランティアでした。2人ふたりづつ手分てわけをして誘導ゆうどうしました。しかし、多おおくの視覚しかく障害しょうがい者しゃの方ほうが来くる中なかで、2人ふたりで一いち度どに誘導ゆうどうできる人数にんずうは決きまっています。ホームから降おりてきた障害しょうがい者しゃの方ほうを改札かいさつ口こうの所ところで待またせてしまったこともありました。だけど、待まっていた障害しょうがい者しゃの方ほうに一声いっせいかけ、「バス停ばすていまで誘導ゆうどうしますよ」と言いうと、笑顔えがおになって心しんから感謝かんしゃしてくれました。

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会議かいぎが終おわった後のち、視覚しかく障害しょうがい者しゃの方ほうといっしょに食事しょくじをする機会きかいがありました。視覚しかく障害しょうがい者しゃの方ほうの脇わきに座すわり、障害しょうがい者しゃの方ほうのために出でてきた料理りょうりを取とったり、飲のみ物ものを注そそいであげたり…。私わたしたち健常けんじょう者しゃからすれば、出でて来きた料理りょうりを取とり、食たべることは何なんでもないことです。しかし、視覚しかくに障害しょうがいを負おった方ほうにはそれがなんであるか、どのような形かたちをしているか目めで見みて確たしかめることはできません。
　「あなた、目め、見みえますか？見みえるのならて、手伝てつだっていただけませんか。」と言いって私わたしに助たすけを求もとめる障害しょうがい者しゃの方ほうもいました。
　一人ひとりの労働ろうどう者しゃとして、一人ひとりの人間にんげんとしてこの社会しゃかいを障害しょうがいを持もちながら生いきぬくことは大変たいへんなことだと思おもいます。だから、私わたしたちは障害しょうがい者しゃの方ほうも社会しゃかいを形作かたちづくる1人ひとりなのだということを認識にんしきしていく必要ひつようがあうのではないでしょうか。より多おおくの障害しょうがいを持もった人ひとが元気げんき良よく街まちを闊歩かっぽするような社会しゃかいを私わたしたち、そしてみんなで作つくっていくことが大切たいせつだと思おもいました。

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　爆笑ばくしょう問題もんだいの日本にっぽん原論げんろん
　著者ちょしゃ　爆笑ばくしょう問題もんだい
　題名だいめいからでは何なんの本ほんかわからないと思おもう。まあ、早はやい話はなし、「漫才まんざい」の本ほんである。それもかなり毒々どくどくしい代物しろものである。よって、あまりテレビではお目めにかかれない。
　もともと芸げいとしての笑わらいにはある種しゅの毒どくがある。差別さべつ意識いしきとの近似きんじとして。さて、今回こんかいは分析ぶんせきは置おいて中味なかみの紹介しょうかいするだけにする。

　「オウム裁判さいばん始はじまる」の巻まき
　田中たなかーそうだよね。未来みらいの子こどもたちは、学校がっこうの授業じゅぎょうで習ならうんだろうね。
　太田おおたー先生せんせいが黒板こくばんに[1995年ねん、地下鉄ちかてつサリン事件じけん]とか書かいちゃって「いいか、コレは試験しけんに出でるからな」なんて言いっちゃったりして…。
　田中たなかーそう考かんがえると変へんだよね。
　太田おおたー「覚おぼえ方かたとしは、人ひと食ぐい急行きゅうこう(1995)、地下鉄ちかてつサリンだ！」なんて。
　田中たなかー不謹慎ふきんしんな覚おぼえ方かたさすなよ！
　(梅林ばいりん)

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　1997.4.2
　〈資料しりょう〉
　平成へいせい9年ねん4月がつ24日にち
　東京とうきょう盲めくらろう者しゃ友ともの会かい
　会長かいちょう　山岸やまぎし康子やすこ様さま

　郵政省ゆうせいしょう貯金ちょきん局きょく
　システム設備せつび室しつ
　室長しつちょう補佐ほさ　岩いわ口こう光則みつのり

　貴き職しょく、貴き会かい及および会員かいいんの皆様みなさまにおかれましては、日頃ひごろから、郵政ゆうせい事業じぎょう、特とくに郵便ゆうびん貯金ちょきん事業じぎょうに対たいし、深ふかいご理解りかいとご協力きょうりょくを賜たまわり厚あつく御礼おれい申もうし上あげます。
　また、郵便ゆうびん貯金ちょきんをご愛顧あいこいただき、重かさねて感謝かんしゃ申もうし上あげます。
　さて、平成へいせい9年ねん4月がつ6日にち付づけ郵政省ゆうせいしょう貯金ちょきん局きょくあての「郵便ゆうびん貯金ちょきんのATM・CDに関かんする要望ようぼう書しょ」に関かんしまして、私わたしがATMの開発かいはつ・企画きかくに直接ちょくせつ関係かんけいしておりますので、回答かいとうさせていただきます。
　なお、ご要望ようぼうの趣旨しゅし及および会員かいいんの皆様みなさまのATMご利用りようの態様たいようにつきましては、本件ほんけん要望ようぼう書しょ及および通訳つうやく介助かいじょ派遣はけん事業じぎょう事務じむ局きょく浅井あさい様さまとの電話でんわ連絡れんらくで内容ないようは承知しょうちしております。
　つきましては、ご要望ようぼうにつきまして、下記かきのとおり回答かいとういたします。
　記き
　(ご要望ようぼう)
　1　ATM従来じゅうらい機きには、キーボード式しきの操作そうさキー、キーボード・カード挿入そうにゅう等とうの操作そうさ部ぶへの点字てんじ表示ひょうじ、点字てんじピンによる金額きんがく点字てんじ表示ひょうじ、受話器じゅわきやイヤホーンによる操作そうさ誘導ゆうどうや金額きんがく確認かくにん等とう、視覚しかく障害しょうがい者しゃの利用りようを配慮はいりょした工夫くふうが施ほどこされております。受話器じゅわきやイヤホーンによる音声おんせいの使つかえない盲めくらろう者しゃも、点字てんじ表示ひょうじや経験けいけん・勘かんを頼たよりに何なにとか点字てんじピン表示ひょうじ付つきのATM従来じゅうらい機きを利用りようしております。新型しんがた器きの開発かいはつに当あたっては、盲めくらろう者しゃも使つかいやすいように、ATM従来じゅうらい機きの機能きのうのほか、操作そうさ手順てじゅんの指示しじや確認かくにん等とう、点字てんじピン表示ひょうじの機能きのうを充実じゅうじつさせてください。
　(回答かいとう)
　○①点字てんじピン表示ひょうじ機能きのう(点字てんじ金額きんがく確認かくにん器き)のある新型しんがたATMの開発かいはつが可能かのうであるか否ひか、並ならびに②点字てんじ金額きんがく確認かくにん器きに操作そうさ手順てじゅんの指示しじや確認かくにんの機能きのうを付加ふかできるか否ひかについて、メーカーの意見いけんを聞きく等ひとし早急そうきゅうに検討けんとういたします。

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　(ご要望ようぼう)
　2　ATM・CDには、普通ふつうの活字かつじで操作そうさ手順てじゅんの説明せつめい等とうが添付てんぷされておりますが、普通ふつうの活字かつじが読よめない盲めくらろう者しゃにも操作そうさ手順てじゅんが理解りかいできるように、点字てんじや拡大かくだい文字もじによるマニュアル等とうも備そなえ付つけてください。
　(回答かいとう)
　○点字てんじピン表示ひょうじ機能きのうが作動さどうする専用せんようの点字てんじカードは、盲めくらろう者しゃや視覚しかく障害しょうがい者しゃの方ほうからのご請求せいきゅうに基もとづき発行はっこうし、送付そうふされますが、カードとともに、別べつ添の「郵便ゆうびん貯金ちょきんキャッシュカードのしおり」が送付そうふされます。
　このしおりには、ATM・CDの点字てんじ表示ひょうじ位置いちや操作そうさ手順てじゅんなどが記載きさいされていますので、ご活用かつようください。
　(ご要望ようぼう)
　3　点字てんじピン表示ひょうじのないATM新型しんがた機きの開発かいはつはバリアフリーの時勢じせいに逆行ぎゃっこうするものですので、中止ちゅうししてください。介添かいぞえ者しゃと共ともに行動こうどうすることの多おおい盲めくらろう者しゃといえども、ATM・CDを操作そうさしての現金げんきん預あづけ入いれ・払はらい戻もどしは、自力じりきで出来できるようにしたいものです。
　(回答かいとう)
　○新型しんがたATMについては、点字てんじの読よめない方ほう、高齢こうれい者しゃや弱視じゃくし者しゃの方ほうなどより多おおくの万まんにも利用りようしやすくするため、点字てんじカードがなくても操作そうさができるよう改善かいぜんしたものですが、盲めくらろう者しゃの方ほうの要望ようぼうの趣旨しゅしに沿そって、点字てんじピン表示ひょうじ機能きのうのある新型しんがたATMの開発かいはつが可能かのうであるか否ひかについて、メーカーの意見いけんを聞きく等ひとし早急そうきゅうに検討けんとういたします。
　(ご要望ようぼう)
　4　新型しんがた機きの導入どうにゅうに当あたっては、それぞれの郵便ゆうびん局きょくには点字てんじピン表示ひょうじ付つきのATM又またはCDを少すくなくとも1台だい設置せっちしてください。予算よさん・スペース等とうの関係かんけいでそれが無理むりな場合ばあいは、点字てんじピン表示ひょうじ付つきのATM従来じゅうらい機きの設置せっちされている郵便ゆうびん局きょくでの点字てんじビン付つきのATM新型しんがた機きへの移行いこうをお願ねがいいたします。
　(回答かいとう)

p23
　①全国ぜんこくのほとんどの郵便ゆうびん局きょくには、ATM又またはCDが少すくなくとも1台だいは設置せっちされており、全すべてのATM・CD従来じゅうらい機きには点字てんじピン表示ひょうじ機能きのうが付ついています。また、比較的ひかくてき大おおきい局きょくには2台だい以上いじょう設置せっちされています。
　②ATM・CDは、8年ねんサイクルで新型しんがたの機器ききに更改こうかいしており、また、郵便ゆうびん局きょくごと、機器ききごとに更改こうかい時期じきが異ことなるので、点字てんじピン表示ひょうじ機能きのう付つきATM・CDが、一いち度どに消きえるわけではありません。2台だいある局きょくは1台だい残のこる可能かのう性せいがあります。
　③点字てんじピン表示ひょうじ機能きのうのある新型しんがたATMが設置せっちされるまでの間あいだ、最寄もよりの郵便ゆうびん局きょくで点字てんじピン表示ひょうじ機能きのうのあるATM・CDをご利用りよういただく方法ほうほうがあるか否ひかを検討けんとういたします。

p24
　〈資料しりょう〉
　障害しょうがい者しゃの雇用こようの促進そくしん等とうに関かんする法律ほうりつの一部いちぶを改正かいせいする法律ほうりつ案あんについて
　Ⅰ背景はいけい
　障害しょうがい者しゃの雇用こようの促進そくしん等とうに関かんする法律ほうりつに基もとづく雇用こよう率りつ制度せいどについては、身体しんたい障害しょうがい者しゃのみを対象たいしょうとして法定ほうてい雇用こよう率りつが設定せっていされ、精神せいしん薄弱はくじゃく者しゃはその算定さんてい基礎きそには加くわえられていないため雇用こよう義務ぎむはないが、精神せいしん薄弱はくじゃく者しゃを身体しんたい障害しょうがい者しゃとみなして実じつ雇用こよう率りつにカウントできることとされ、その雇用こようが進すすみ、その職域しょくいきも拡ひろがりを見みせている。しかしながら、その一方いっぽうでこのような取扱とりあつかいが身体しんたい障害しょうがい者しゃの雇用こよう促進そくしんに対たいして影響えいきょうを及およぼすに至いたっている。
　また、精神せいしん薄弱はくじゃく者しゃへの雇用こよう率りつ制度せいどの適用てきようを求もとめる社会しゃかい的てき気運きうんが盛もり上あがり、平成へいせい7年ねん12月に障害しょうがい者しゃ施策しさく推進すいしん本部ほんぶにおいて策定さくていされた「障害しょうがい者しゃプラン」及および平成へいせい8年ねん5月がつに総務庁そうむちょうよりなされた行政ぎょうせい監察かんさつ結果けっかに基もとづく勧告かんこくにおいても精神せいしん薄弱はくじゃく者しゃを含ふくむ雇用こよう率りつの設定せっていについて検討けんとうするべきこと等とうの指摘してきがなされた。
　これらの状況じょうきょうを踏ふまえ、精神せいしん薄弱はくじゃく者しゃ、精神せいしん障害しょうがい者しゃを中心ちゅうしんとする障害しょうがい者しゃの雇用こようの一層いっそうの促進そくしんを図はかるため、以下いかの改正かいせいを行おこなうこととする。
　Ⅱ概要がいよう
　1雇用こよう率りつ制度せいどの拡充かくじゅう
　(1)精神せいしん薄弱はくじゃく者しゃを含ふくむ法定ほうてい雇用こよう率りつの設定せってい
　その算定さんてい基礎きそに精神せいしん薄弱はくじゃく者しゃを加くわえた法定ほうてい雇用こよう率りつを設定せっていし、事業じぎょう主ぬしは身体しんたい障害しょうがい者しゃ又または精神せいしん薄弱はくじゃく者しゃの実じつ雇用こよう率りつが当該とうがい法定ほうてい雇用こよう率りつ以上いじょうであるようにしなければならないこととする。
　(2)特例とくれい子会社こがいしゃの認定にんてい要件ようけんの緩和かんわ
　実じつ雇用こよう率りつを算定さんていするに当あたって、子会社こがいしゃが雇用こようする身体しんたい障害しょうがい者しゃ又または精神せいしん薄弱はくじゃく者しゃを含ふくむ労働ろうどう者しゃを親おや事業じぎょう主ぬしの雇用こようする労働ろうどう者しゃとみなす場合ばあいの当該とうがい子会社こがいしゃの認定にんてい要件ようけんについて、「親会社おやがいしゃと営業えいぎょう上じょうの関係かんけいが緊密きんみつであること」という要件ようけんを廃止はいしすることとする。
　2福祉ふくし的てき就労しゅうろうから一般いっぱん雇用こようへの移行いこうのための支援しえん体制たいせいの充実じゅうじつ
　市町村しちょうそんレベルで授産じゅさん施設しせつ等とうにおける福祉ふくし的てき就労しゅうろう等とうを一般いっぱん雇用こように結むすび付つけていくための相談そうだん・援助えんじょを一貫いっかんして行おこなう障害しょうがい者しゃ雇用こよう支援しえんセンターについて、その設置せっち主体しゅたいに社会しゃかい福祉ふくし法人ほうじんを加くわえる等ひとし、その指定してい要件ようけんを緩和かんわすることとする。
　3精神せいしん障害しょうがい者しゃに対たいする雇用こよう施策しさくの充実じゅうじつ
　精神せいしん障害しょうがい者しゃについては、短時間たんじかん労働ろうどう者しゃも助成じょせい金きんの対象たいしょうとすることとする。
　4その他た
　①助成じょせい金きんの整理せいり、②調整ちょうせい金きん・報奨ほうしょう金きんの支給しきゅう基準きじゅんの変更へんこう等とう所要しょようの整備せいびを行おこなうこととする。　

　Ⅲ施行しこう期日きじつ
　・1(1)及および4②については、平成へいせい10年ねん7月がつ1日にちから施行しこうする。
　・1(2)については、平成へいせい9年ねん10月がつ1日にちから施行しこうする。
　・2、3及および4①については、平成へいせい10年ねん4月がつ1日にちから施行しこうする。

裏表紙うらびょうしの裏うら
　会費かいひ・定期ていき購読こうどく費ひ納入のうにゅうのお願ねがい
　□会費かいひ　年とし4.800円えん(学生がくせいは半額はんがく)
　(機関きかん誌し代だいを含ふくむ)
　□定期ていき購読こうどく費ひ　880円えん(年とし4回かい発行はっこう　送料そうりょう込こみ)
　□郵便ゆうびん振替ふりかえ口座こうざ　00180ー6ー92981
　加入かにゅう者しゃ名めい　視覚しかく障害しょうがい者しゃ労働ろうどう問題もんだい協議きょうぎ会かい
　(同封どうふうの振替ふりかえ用紙ようしを御ご利用りよう下ください)
　夏なつのボーナスカンパもよろしく！
　編集へんしゅう後記こうき
　人権じんけん擁護ようご施策しさく推進すいしん法ほうに基もとづく審議しんぎ会かいが設置せっちされ、20名めいの委員いいんが選任せんにんされました。学識がくしき経験けいけん者しゃ、行政ぎょうせい関係かんけい、法律ほうりつ家かなどで構成こうせいされています。DPI日本にっぽん会議かいぎとして障害しょうがい当事とうじ者しゃを、そして様々さまざまな分野ぶんやから「当事とうじ者しゃ」を委員いいんとして選任せんにんするよう取とり組くんできましたが、結果けっかとして実現じつげんできませんでした。人権じんけん問題もんだいを中心ちゅうしんとするこの審議しんぎ会かいの動向どうこうに注目ちゅうもくしていく必要ひつようがあります。
　医療いりょう保険ほけん、介護かいご保険ほけん、脳死のうし・臓器ぞうき移植いしょく、NPOなど、重要じゅうよう法案ほうあんの決着けっちゃくが不透明ふとうめいなまま国会こっかいの会期かいき末まつが迫せまってきました。私わたし達たちの生活せいかつや運動うんどうにとって関かかわりの深ふかい、これらの問題もんだいにも関心かんしんを持もちながら、引ひき続つづき地道じみちな活動かつどうを進すすめていきたいと思おもいます。
　「梅雨つゆ」の季き節ぶしがやってきます。皆みなさん元気げんきにおすごし下ください。(奥おく)

裏表紙うらびょうし（奥付おくづけ）
　1997年ねん6月がつ10日とおか
　定価ていか200円えん
　編集へんしゅう人じん　視覚しかく障害しょうがい者しゃ労働ろうどう問題もんだい協議きょうぎ会かい
　〒239　横須賀よこすか市し長沢ながそ115グリーンハイツ2ー7ー405
　奥山おくやま　幸さいわい博ひろし気付きつけ
　発行はっこう人じん　身体しんたい障害しょうがい者しゃ団体だんたい定期ていき刊行かんこう物ぶつ協会きょうかい
　世田谷せたがや区く砧きぬた6～26～21
　視覚しかく障害しょうがい者しゃ労働ろうどう問題もんだい協議きょうぎ会かい


■引用いんよう



■書評しょひょう・紹介しょうかい



■言及げんきゅう





＊作成さくせい：仲尾なかお 謙二けんじ
UP: 20210528　REV:
◇障害しょうがい学がく　 ◇視覚しかく障害しょうがい　 ◇身体しんたい×世界せかい：関連かんれん書籍しょせき　 ◇『障害しょうがいの地平ちへい』　 ◇雑誌ざっし　 ◇BOOK　 ◇全文ぜんぶん掲載けいさい
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