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視労協編『障害の地平』No.100-2
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『障害しょうがいの地平ちへい』No.100-2

視覚しかく障害しょうがい者しゃ労働ろうどう問題もんだい協議きょうぎ会かい 編へん　20000123　SSK通巻つうかん第だい1509号ごう；身体しんたい障害しょうがい者しゃ定期ていき刊行かんこう物ぶつ協会きょうかい，53p.
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last update: 20210528



■視覚しかく障害しょうがい者しゃ労働ろうどう問題もんだい協議きょうぎ会かい 編へん　20000123　『障害しょうがいの地平ちへい』第だい100-2号ごう，SSK通巻つうかん第だい1509号ごう；身体しんたい障害しょうがい者しゃ定期ていき刊行かんこう物ぶつ協会きょうかい，53p.　ds. v01

■全文ぜんぶん

表紙ひょうし
　SSK―障害しょうがい者しゃ解放かいほう運動うんどうの理論りろん的てき・実践じっせん的てき飛躍ひやくのために―
　子宮しきゅうから墓場はかばまでノーマライゼーション！
　―視み労協ろうきょう―
　障害しょうがいの地平ちへい　増刊ぞうかん　No.100ー2
　「視み労協ろうきょう年代ねんだい記き」
　視覚しかく障害しょうがい者しゃ労働ろうどう問題もんだい協議きょうぎ会かい
　一いち九きゅう七なな一いち年ねん六ろく月がつ十じゅう七なな日にち第だい三種さんしゅ郵便ゆうびん物ぶつ許可きょか（毎月まいつき六ろく回かい　五ごの日ひ・０の日ひ発行はっこう）
　二に〇〇〇年ねん一いち月がつ二に十じゅう三さん日にち発行はっこうSSK通巻つうかん一いち五ご〇九きゅう号ごう

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　視し労協ろうきょう年代ねんだい記き
　(1975～1999)
　年表ねんぴょう作成さくせいにあたって
　視し労協ろうきょう(視覚しかく障害しょうがい者しゃ労働ろうどう問題もんだい協議きょうぎ会かい)の活動かつどうを振ふり返かえるために機関きかん誌し「障害しょうがいの地平ちへい」を1号ごうから99号ごうまで読よみ返かえしてみた。読よみ終おわっての正直しょうじきな感想かんそうは「よくここまでやって来きたな」と誉ほめてやりたい気持きもちと「よくも25年間ねんかん同おなじような課題かだいと悩なやみを抱かかえ続つづけてきたな」というほろ苦にがい思おもいとだった。
　視し労協ろうきょうは一人ひとりの視覚しかく障害しょうがい者しゃの「都とならびに特別とくべつ区く職員しょくいんの採用さいよう試験しけんを点字てんじで受験じゅけんしたい」というねがいに応こたえるために誕生たんじょうした。結成けっせい当時とうじの視み労協ろうきょうの2代だいスローガンは「視覚しかく障害しょうがい者しゃに職業しょくぎょう選択せんたくの自由じゆうを!」と「三業さんぎょう療(按摩あんま・鍼・灸やいと)を視覚しかく障害しょうがい者しゃの利益りえきに即そくして発展はってんさせること」だった。
　視し労協ろうきょうは結成けっせい当時とうじから現在げんざいまで「エリート主義しゅぎ」とか「盲めくら界かいの異端いたん児じ」とか甚はなはだしい場合ばあいには「過激かげき派は集団しゅうだん」とか、様々さまざまなレッテルを貼はられてきた。それらの多おおくは誤解ごかいにもとづくものや不十分ふじゅうぶんな理解りかいに寄よるものだと言いえるけれど、ある意味いみでは私わたし達たちが目指めざした物ものを裏側うらがわからそれなりにい表いあらわしていたと言いえるかもしれない。視し労協ろうきょう

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は確たしかに障害しょうがい者しゃ固有こゆうの課題かだいを解決かいけつするために誕生たんじょうした。しかし、一方いっぽうでその歴史れきしや課題かだいの独自どくじ性せいから、とかく他ほかの障害しょうがい者しゃ運動うんどうとは一いち戦せんをかくす傾向けいこうのあった、いわゆる「盲めくら界かい」の枠わくを超こえて障害しょうがい者しゃ全体ぜんたいの開放かいほうを目指めざす運動うんどうに積極せっきょく的てきに関かかわっていった。それはたぶん数かずある視覚しかく障害しょうがい者しゃの運うん動体どうたいの中なかで視み労協ろうきょうの誇ほこりうる特徴とくちょうの一ひとつだったろう。また、視し労協ろうきょうは、障害しょうがい者しゃの個々ここの要求ようきゅうを実現じつげんするだけでなく、差別さべつや排除はいじょを許ゆるさない「共ともに生いきる社会しゃかい」の実現じつげんを目指めざし今いまの社会しゃかいを変革へんかくしていきたいという強つよい思おもいをもっていた。視し労協ろうきょうは特定とくていの党派とうはや系列けいれつに属ぞくしたことはないが、結成けっせい当時とうじのメンバーの多おおくが、べ平ひら連れんなどの市民しみん運動うんどうに顔かおを出だしたり70年ねん前後ぜんこうのいわゆる学園がくえん闘争とうそうの洗礼せんれいを受うけていたことも、こうした傾向けいこうをもっていた理由りゆうの一ひとつだっただろう。そうした視み労協ろうきょうだったからこそ当時とうじの盲めくら界かいではあまり例れいの無なかった街頭がいとうでのハンドマイク片手かたての宣伝せんでん活動かつどうや抗議こうぎ集会しゅうかいといった運動うんどうスタイルを身みに付つけていくことも極ごく自然しぜんな成なり行ゆきだったということができるだろう。
　あれからはやくも25年ねんを迎むかえようとしている。その間あいだには視み労協ろうきょうはそれなりの成果せいかを勝かち取とってきたが、同時どうじに様々さまざまな紆余曲折うよきょくせつ、模索もさくや停滞ていたい、さらには文字もじどおりの危機ききを何なん度どか経験けいけんすることになる。以下いかに示しめす年表ねんぴょうはそうした視み労協ろうきょうの活動かつどうのごく一部いちぶにすぎない。
　それは紙かみ数すうの制限せいげんという問題もんだいだけではなく、年表ねんぴょうという

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形かたちで表あらわされるときにはどうしようもなく抜ぬけ落おちてしまう、運動うんどうの手触てざわりのようなもの、例たとえば、激はげしい議論ぎろんや押おさえきれない怒いかり、辛からく悔くやしい思おもいなどを十分じゅうぶんに伝つたえることができないと感かんじるからである。
　そうした点てんを心しんに留とめつつ以下いかの記述きじゅつを読よんでいただければ幸さいわいである。2000年ねん1月がつ12日にち(分析ぶんせき、宮みや)
　1975年ねん(K君くんを支援しえんする会かいから生うまれた視し労協ろうきょう)
　◎K君くんを支援しえんする会かいの誕生たんじょう
　特別とくべつ区く職員しょくいんの採用さいよう試験しけんを点字てんじで受験じゅけんしたいという希望きぼうをもつK君くんの願ねがいを実現じつげんするために彼かれの出身しゅっしん校こうである、東京教育大学とうきょうきょういくだいがく付属ふぞく盲学校もうがっこう(現げん・筑波大つくばだい付属ふぞく)の友人ゆうじんや教師きょうしさらには大学だいがくの点訳てんやくサークルの仲間なかま達たちを中心ちゅうしんにK君くんを支援しえんする会かいが設立せつりつされる。会かいでは、まず手始てはじめに、6月30日にち特別とくべつ区く採用さいよう試験しけんにおいて点字てんじ受験じゅけんを認みとめるよう特別とくべつ区くに要望ようぼう書しょを出だす。しかし、試験しけんを実施じっしする人事じんじ公正こうせい事務じむ組合くみあいは、1、盲人もうじんの需要じゅようが無ない、2、時間じかん的てきに、物理ぶつり的てきに不可能ふかのうとして点字てんじ受験じゅけんの実施じっしを拒否きょひする。
　8月がつ28日にち、支援しえんする会かいでは同どう組合くみあいに対たいし抗議こうぎの意味いみも含ふくめて質問しつもん状じょうを送付そうふする。

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　◎K君くんを支援しえんする会かいから視み労協ろうきょうの誕生たんじょう
　支援しえんする会かいでは特別とくべつ区くに対たいする要望ようぼうに引ひき続つづき東京とうきょう都とに対たいしても職員しょくいん採用さいよう試験しけんの点字てんじ受験じゅけんを認みとめるように要望ようぼうを開始かいしする。東京とうきょう都とではすでに前年ぜんねんの74年ねんに二に人にんの視覚しかく障害しょうがい者しゃを採用さいようしていたが、それはあくまでも特別とくべつなケースで、都と職員しょくいんの採用さいよう試験しけんに正式せいしきに点字てんじ受験じゅけんが認みとめられたわけではなかった。こうした中なか、K君くんを支援しえんする会かいは8月がつ22日にち民政みんせい局きょく支部しぶの書記しょき長ちょうへの働はたらきかけを皮切かわきりに都と人事じんじ委員いいん会かいの認容にんよう部長ぶちょうに対たいし点字てんじ受験じゅけんを実施じっしすることを要望ようぼう。さらに福祉ふくし部長ぶちょうに対たいしては視覚しかく障害しょうがい者しゃの職場しょくば探さがしに対たいする要望ようぼうなどを展開てんかい。
　10月9日にちには初はじめて視し労協ろうきょうの名なで組合くみあいの定期ていき大会たいかいに参加さんか、視覚しかく障害しょうがい者しゃの労働ろうどう権けん補償ほしょうと点字てんじによる採用さいよう試験しけんの実施じっしを求もとめてアピールする。
　こうした流ながれを受うけ、10月26日にちついに視し労協ろうきょうの結成けっせい集会しゅうかいの開催かいさいとなる。その後ご視し労協ろうきょうでは都議会とぎかい記者きしゃクラブでの会見かいけんや各党かくとうへの要請ようせいを重かさねるが人事じんじ委員いいん会かいはあくまでも「任命にんめい権けん者しゃからの需要じゅようが無なければ点字てんじ受験じゅけんは行おこなわない」と拒否きょひの姿勢しせいを崩くずさず緊迫きんぱくした情勢じょうせいの中なか運動うんどうは76年ねんに引ひき継つがれる。
　1976年ねん(初はじめての成果せいかを勝かち取とる視し労協ろうきょう)

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　◎組合くみあいとの連携れんけいで都とに点字てんじ受験じゅけんを認みとめさせる
　年明としあけ早々そうそう民政みんせい局きょく支部しぶ組合くみあい身障しんしょうセンター分会ぶんかいへの働はたらきかけを強つよめる中なか、1月がつ8日にち、身障しんしょうセンター分会ぶんかいは視み障さわ者しゃの欠員けついん(需要じゅよう)を出だすことを決意けつい。これを受うけた身障しんしょう部長ぶちょうとの交渉こうしょうで身障しんしょうセンターへの採用さいよう予定よていと点字てんじ受験じゅけんの実施じっしを今後こんごの「ルール作づくりのテストケースとして」行おこなう約束やくそくを勝かち取とる。
　但ただし、3月に実施じっしされた試験しけんにおいては終始しゅうし当事とうじ者しゃとして運動うんどうを進すすめてきた仲間なかまとは別べつな人ひとが採用さいようされたことは、視し労協ろうきょうとしては複雑ふくざつな思おもいを残のこす結果けっかであった。
　◎特別とくべつ区く職員しょくいんの採用さいようについても目途もくとを付つける
　特別とくべつ区く職員しょくいんの採用さいよう問題もんだいは前年ぜんねんの教訓きょうくんから5月がつ5日にちの視み労協ろうきょう会議かいぎで社会しゃかい事業じぎょう大学だいがくの酒井さかい氏しを当事とうじ者しゃとして運動うんどうを進すすめることを確認かくにん。以後いご5月がつ、6月にかけ、組合くみあい、品川しながわ区く当局とうきょく、品川しながわ盲めくら協きょうに働はたらきかけ、酒井さかい氏しの母校ぼこう、日本社会事業大学にほんしゃかいじぎょうだいがくからも学長がくちょうの推薦すいせん状じょうを出だしてもらうなど働はたらきかけを強つよめた。こうした努力どりょくの甲斐かいもあり、ついに6月がつ26日にち品川しながわ区長くちょうは採用さいように応おうじる約束やくそくをする。
　6月30日にち品川しながわ区くは人事じんじ組合くみあいに対たいし追加ついか需要じゅよう、視覚しかく障害しょうがい者しゃ1名めいを提出ていしゅつ。しかし事務じむ組合くみあいはすでに時間じかん的てきに点字てんじ問題もんだい作成さくせいは無理むりとして再度さいど拒否きょひ。品川しながわ区くもそれを受うけて来年度らいねんどまで需要じゅようを保有ほゆうするから待まってくれとの態度たいどをとる。
　7月がつ25日にち、学習院大学がくしゅういんだいがくで行おこなわれた特別とくべつ区くの採用さいよう試験しけん

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会場かいじょうでは抗議こうぎのビラまきをするとともに酒井さかいさん本人ほんにんも抗議こうぎの姿勢しせいを表あらわすため読よむことのできない試験しけん問題もんだいを前まえに会場かいじょうに入はいり無言むごんのアピールをする。その後ごのやりとりの仮定かていで都との委託いたくによる採用さいよう試験しけんという妥協だきょう案あんを受うけ入いれ12月がつ12日にちに試験しけん実施じっし、採用さいようとなる。
　◎都と教委きょういとの交渉こうしょうで「障害しょうがいに関かんする内部ないぶ規定きてい」を確認かくにん
　東京とうきょう都と教育きょういく委員いいん会かいは73年ねんから教員きょういん採用さいよう試験しけんの点字てんじ受験じゅけんを実施じっししていた。しかし、76年ねんの当時とうじまで一人ひとりの合格ごうかく者しゃも出でていない。我々われわれの6月がつ8日にち付づけの質問しつもん状じょうで都と教委きょういは「障害しょうがいに関かんする内部ないぶ規定きてい」の存在そんざいを認みとめ視力しりょくが0、7以下いかの者ものは事実じじつ上じょう学力がくりょく試験しけんにおいて合格ごうかくラインに達たっしていても採用さいようの見込みこみが無ないことが判明はんめい。(盲学校もうがっこうを希望きぼうする場合ばあいは例外れいがいとして認みとめられる)
　◎交渉こうしょうの2週間しゅうかん前まえに内部ないぶ規定きていをでっち上あげた埼玉さいたま教委きょうい
　7月がつ5日にち、埼玉さいたま県けん教育きょういく委員いいん会かいとの交渉こうしょうでは、中学ちゅうがく数学すうがくについて去年きょねんはやったのになぜ今年ことしはやらないのかという追求ついきゅうに対たいし、「点字てんじ受験じゅけんは制度せいどとして認みとめられた訳わけではなく、毎年まいとし個々ここのケースについて話はなし合あう。今年ことしは盲学校もうがっこうで需要じゅようの出でる可能かのう性せいが全まったくない」と解答かいとう。どうして盲学校もうがっこう希望きぼうと記入きにゅうしなければならないのか、身体しんたいに関かんする内部ないぶ規定きていはあるのか等とうの質問しつもんに対たいし「6月がつ23日にち付づけで視力しりょく障害しょうがい者しゃの普通ふつう学校がっこう教員きょういん採用さいように関かんして現状げんじょう

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　では無理むりとの答申とうしんを教育きょういく次長じちょうの責任せきにんにおいて教育きょういく長ちょう宛あてに具申ぐしんした。また、同どう日付ひづけで視力しりょく0、7以上いじょうという身体しんたいに関かんする内規ないきが教育きょういく長ちょうによって決済けっさいされたことを解答かいとう。我々われわれとの交渉こうしょうの僅わずか2週間しゅうかん前まえに大だい慌あわてで内規ないきと答申とうしんをでっち上あげ交渉こうしょうに備そなえたことが伺うかがわれる。
　◎18ヶ所かしょもの点訳てんやくミスがあった横浜よこはま市し教委きょういの試験しけん問題もんだい
　9月2日にちに行おこなわれた横浜よこはま市し教委きょういとの交渉こうしょうでは問題もんだいの点訳てんやくミスがY氏しの場合ばあいでは13ヶ所かしょ、T氏しの問題もんだいでは18ヶ所かしょもあったことを確認かくにん。その事ことによる解答かいとう不可ふかと思おもわれる問題もんだいには点数てんすうを自動的じどうてきに加算かさんしたと解答かいとう。東京とうきょう、埼玉さいたま、横浜よこはまのいずれの場合ばあいを見みても「受験じゅけんはさせるが採用さいようする気きはない」といった本音ほんねが明あきらかに見みえる対応たいおうであった。
　1977年ねん(全盲ぜんもうマッサージ師し解雇かいこ事件じけんに取とり組くむ視し労協ろうきょう)
　◎視覚しかく障害しょうがい者しゃの労働ろうどうに関かんするアンケートの実施じっし
　3療以外がいの職種しょくしゅについている101名めいに対たいしアンケートを郵送ゆうそう。20名めいから解答かいとうを得えた。回答かいとう数すうが少すくなく、データとしての意味いみは十分じゅうぶんとは言いえなかったが職場しょくばでの具体ぐたい的てきな問題もんだい点てんや今後こんごの運動うんどうを進すすめる上うえでの示唆しさに富とむ多おおくの意見いけんに触ふれることができた。

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　◎雑誌ざっし「障害しょうがいと労働ろうどう」と機関きかん誌し「障害しょうがいの地平ちへい」創刊そうかん号ごうの発行はっこう
　「障害しょうがいと労働ろうどう」は会かい結成けっせい以来いらい1年間ねんかんの運動うんどうを振ふり返かえり、その経過けいかと分析ぶんせき、障害しょうがい者しゃ、特とくに視覚しかく障害しょうがい者しゃの労働ろうどう権けんについての基本きほん的てきな考かんがえ方かた、アンケートの結果けっかの分析ぶんせき、視覚しかく障害しょうがい者しゃと職業しょくぎょうを巡めぐる歴史れきし的てきな考察こうさつなどから成なっており、当初とうしょはこの「障害しょうがいと労働ろうどう」を機関きかん誌しとする予定よていだった。しかし、すぐ後あとで触ふれる宇都宮うつのみやでの全盲ぜんもうマッサージ師し解雇かいこ事件じけんを景気けいきに、もっと速報そくほう体制たいせいを重視じゅうしした年とし6回かい発行はっこうの機関きかん誌し「障害しょうがいの地平ちへい」を発行はっこうして機関きかん誌しとすることを決定けってい。
　◎77年ねんも東京とうきょう都とに視覚しかく障害しょうがい者しゃの採用さいようを実現じつげん
　76年ねん「ルール作づくりに向むけてのテストケース」として身障しんしょうセンターに視覚しかく障害しょうがい者しゃ採用さいようが実現じつげんしたが77年度ねんども児童じどう館かんへの視覚しかく障害しょうがい者しゃの採用さいようが実現じつげんされる。
　◎宇都宮うつのみやで全盲ぜんもうマッサージ師し解雇かいこ事件じけん勃発ぼっぱつ
　栃木とちぎ県けん宇都宮うつのみや市しの鷲谷わしや整形せいけい外科げか病院びょういんにおいて、全盲ぜんもうマッサージ師し石川いしかわさんの不当ふとう解雇かいこ事件じけん発生はっせい。4月、「上司じょうしに対たいする不遜ふそんな態度たいど」とか、「勤務きんむ時間じかん後ごの自宅じたくでの営業えいぎょう」といった不当ふとうな理由りゆうで解雇かいこ通告つうこく。その後ご問題もんだいが裁判さいばんの場ばに持もち込こまれるや解雇かいこ理由りゆうを「技術ぎじゅつが未熟みじゅく」と換かえるなど姑息こそくな手段しゅだんを取とる。

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　しかし、そうした病院びょういん側がわの態度たいどに対たいし、多おおくの視覚しかく障害しょうがい者しゃ、労働ろうどう者しゃ、学生がくせいなどを巻まき込こんだ解雇かいこ撤回てっかいの一大いちだい闘争とうそうが開始かいしされる。
　1978年ねん(宇都宮うつのみやで勝利しょうりの味あじを噛かみ締しめる視し労協ろうきょう)
　◎みんなの力ちからと直接ちょくせつ行動こうどうで勝かち取とった勝利しょうり
　石川いしかわさんの現職げんしょく復帰ふっきを求もとめる闘たたかいは78年ねんに入はいって宇都宮うつのみや現地げんちでの街頭がいとう宣伝せんでん活動かつどうや病院びょういん前まえでの抗議こうぎ行動こうどうなどによって5月がつ11日にち私わたし達たちの全面ぜんめん勝利しょうりの形かたちで宇都宮うつのみや地裁ちさいで和解わかいが成立せいりつする。石川いしかわさんは現職げんしょく復帰ふっきを勝かち取とっただけでなく、いくつかの労働ろうどう条件じょうけんの改善かいぜんをも獲得かくとくした。
　◎視覚しかく障害しょうがい者しゃの職員しょくいん採用さいように一ひとつの道筋みちすじを
　76年ねん、77年ねんと福祉ふくし指導しどう職しょくCというかたちで毎年まいとし1人にんの視覚しかく障害しょうがい者しゃの採用さいようが実現じつげんした都とにおいて、この年としあたりからこの形かたちがほぼ現在げんざいに至いたるまで定着ていちゃくすることになる。
　1979年ねん(三さん一いち書房しょぼうから本ほんを出だす視し労協ろうきょう)
　◎品川しながわ区くに電話でんわ交換こうかん手しゅでの採用さいようを実現じつげん。
　2月がつ10日とおか締しめ切きりで品川しながわ区くは電話でんわ交換こうかん手しゅの公募こうぼを行おこなっ

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たが、九日ここのか2人にんの視覚しかく障害しょうがい者しゃが履歴りれき書しょを提出ていしゅつした。しかし、そこに「盲学校もうがっこう卒そつ」と記載きさいされていたことから区く当局とうきょくは17日にちの試験しけんを辞退じたいするよう電話でんわで説得せっとく工作こうさく。試験しけん前日ぜんじつの16日にちの我々われわれとの交渉こうしょうと申もうし入いれによって急遽きゅうきょ試験しけんは実施じっしすることとなった。試験しけん終了しゅうりょう後ご、我々われわれは今回こんかいの不当ふとうな取とり扱あつかいについて先日せんじつのように品川しながわ駅頭えきとうや区役所くやくしょ前まえで抗議こうぎ行動こうどうを展開てんかい。そうした効果こうかもあって受験じゅけんした視覚しかく障害しょうがい者しゃの1人ひとり小川おがわさんが4月がつ1日にちから採用さいようとなる。
　◎「障害しょうがい者しゃと職業しょくぎょう選択せんたく」の出版しゅっぱん
　以前いぜん77年ねんに視み労協ろうきょうで発行はっこうした「障害しょうがいと労働ろうどう」の内容ないようを充実じゅうじつさせ、さらに78年ねんの全盲ぜんもうマッサージ師し不当ふとう解雇かいこ事件じけんの詳細しょうさいな報告ほうこくをつけ加くわえて三さん一いち書房しょぼうから「障害しょうがい者しゃと職業しょくぎょう選択せんたく―視覚しかく障害しょうがい者しゃの場合ばあい」を出版しゅっぱん。
　◎なぜ盲学校もうがっこうではよくて普通ふつう学校がっこうではだめなのか
　76年ねん以来いらい8回かいにもおよぶ都と教委きょういとの交渉こうしょうを通つうじて都と教委きょういが一貫いっかんして「点字てんじ受験じゅけんは認みとめるが採用さいようは考かんがえていない」という態度たいどを崩くずそうとしない。そこで私わたしたちは新あらたな決意けついと覚悟かくごをもって、視覚しかく障害しょうがい者しゃの教員きょういん採用さいようを実現じつげんさせるために7月がつ、10月、12月と連続れんぞく的てきに都と教委きょうい交渉こうしょうを行おこなった。それらの交渉こうしょうを通つうじて都と教委きょうい側がわは「視覚しかく障害しょうがい者しゃが教師きょうしに成なると教室きょうしつ内ないの秩序ちつじょが保たもてない」「視覚しかく障害しょうがい者しゃの教師きょうしでは生徒せいとの顔色かおいろなどを見みて健康けんこうチェックや安全あんぜん

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チェックをすることができない」「教師きょうしの仕事しごとは教科きょうかの指導しどうだけにとどまるものではない」といった理由りゆうを挙あげて視覚しかく障害しょうがい者しゃの教師きょうしの可能かのう性せいを否定ひていし続つづけた。これに対たいして交渉こうしょうに参加さんかした盲学校もうがっこうの教員きょういんや生徒せいとからは「なぜ教育きょういくを秩序ちつじょ維持いじの観点かんてんだけからしか考かんがえられないのか」、「なぜ盲学校もうがっこうではよくて普通ふつう学校がっこうの教師きょうしは認みとめられないのか」、盲学校もうがっこうの生徒せいとの健康けんこうや安全あんぜん管理かんりはどうでもいいということなのか」などと激はげしい怒いかりの声こえが殺到さっとうし、都と教委きょうい側がわはしばしば立たち往生おうじょうする有あり様さまであった。
　◎渋谷しぶやのサウナでマッサージ師しの解雇かいこをきっかけに組合くみあい結成けっせい
　東京とうきょう渋谷しぶやの総合そうごうレジャービル東口ひがしぐち会館かいかんのサウナ部門ぶもんのマッサージ師しとして働はたらく盲学校もうがっこう出身しゅっしんのSさんの不当ふとう解雇かいこ問題もんだいを景気けいきに、水商売みずしょうばいと呼よばれるサウナの職場しょくばで組合くみあいが結成けっせいされる。
　◎第だい1回かい視し労協ろうきょう交流こうりゅう大会たいかい
　10月27日にち、神奈川かながわ県けん社会しゃかい教育きょういく会館かいかんにおいて、第だい1回かい視し労協ろうきょう交流こうりゅう大会たいかいが多おおくの仲間なかまを集あつめて開催かいさいされる。活発かっぱつな討論とうろんと交流こうりゅうがあったが教育きょういく分科ぶんか会かいを中心ちゅうしんに「特殊とくしゅ諸しょ学校がっこう不用ふよう論ろんに基もとづき現げん段階だんかいにおいては父母ちちははの学校がっこう選択せんたく権けんを武器ぶきとして統合とうごう教育きょういくを求もとめる闘たたかいを進すすめる」という視し労協ろうきょう事務じむ局きょくの提案ていあんを巡めぐって激はげしい議論ぎろんが展開てんかいされた。

ｐ12
　◎千葉ちばで統合とうごう教育きょういくを求もとめる盲めくら児じ2人にんを支援しえん
　11月、来年度らいねんどから地元じもとの校区こうくの小学校しょうがっこうに入学にゅうがくすることを求もとめている盲めくら児じ2人にんの統合とうごう教育きょういくを支援しえんするため千葉ちば市し教委きょういと交渉こうしょう。
　◎埼玉さいたまで盲導犬もうどうけん使用しようをめぐって事実じじつ上じょうの解雇かいこ通告つうこくが
　6月3日にち、埼玉さいたま県けんの盲めくら老人ろうじんホーム「ひとみ園えん」において園内えんないでの盲導犬もうどうけん使用しようをめぐって事実じじつ上じょうの解雇かいこ酷こくが出だされる。
　二人ふたりの女性じょせいは、犬いぬを一時いちじ盲導犬もうどうけん協会きょうかいにあずけるなどの対応たいおうをとっていたが結局けっきょく半年はんとし後ごに自主じしゅ退職たいしょく。
　視し労協ろうきょうでは園長えんちょうが視覚しかく障害しょうがい者しゃであるうえ、視覚しかく障害しょうがい者しゃの雇用こようを進すすめる団体だんたいの役員やくいんも勤つとめていることなどから見過みすごしにできないとして、12月28日にち抗議こうぎならびに質問しつもん状じょうを送付そうふ。
　1980年ねん(西にしに東ひがしに獅子奮迅ししふんじんの視み労協ろうきょう)
　◎週間しゅうかん新潮しんちょう差別さべつ記事きじ糾弾きゅうだんの闘たたかい
　2月がつ28日にち、週間しゅうかん新潮しんちょうの3月がつ6日にち号ごうに「ここに偽いつわり有あり」の特集とくしゅうの一巻いっかんとして「全盲ぜんもう職員しょくいん採用さいよう『美談びだん』3年ねん目めの現場げんば」と題だいして我々われわれの運動うんどうによって品川しながわ区くの福祉ふくしセンターに就職しゅうしょくしている酒井さかいさんに対たいする誹謗ひぼう中傷ちゅうしょうの記事きじが掲載けいさいされる。

ｐ13
　記事きじの中なかで館長かんちょうや直接ちょくせつの上司じょうしの談話だんわとして、「ただ困こまるのは彼かれが書類しょるいを読よむことができないことです」「1人ひとりでする仕事しごとを二人ふたりでするのだからおそろしく非ひ能率のうりつ、だが『彼かれの仕事しごとだけをペアにすれば彼かれがひがんでしまわないか』「私わたしに言いわせれば、彼かれも彼かれを支援しえんしている仲間なかまの人ひとたちにも甘あまえがあると言いいたいぐらいですよ」などと発言はつげん。私わたし達たちは品川しながわ区くに対たいして安易あんいに取材しゅざいに応おうじたことや障害しょうがい者しゃ雇用こようを阻害そがいするこれらの発言はつげんを正ただすとともに区くとして週間しゅうかん新潮しんちょうに抗議こうぎすることを要求ようきゅう。その後ご都と盲めくら協きょうや品川しながわ区く盲めくら協きょうを含ふくむ多おおくの障害しょうがい者しゃ団体だんたいとの共闘きょうとうや連携れんけいの中なかで、4月がつ13日にち、差別さべつ記事きじ弾劾だんがい闘争とうそう総そう決起けっき集会しゅうかいを開催かいさい。
　区くは週間しゅうかん新潮しんちょうに対たいして正式せいしきに遺憾いかんの意いを表明ひょうめい。
　◎ひとみ園えん問題もんだいで園長えんちょう謝罪しゃざい
　視し労協ろうきょうでは6月がつに、この問題もんだいに関かんする機関きかん誌し「障害しょうがいの地平ちへい」の特集とくしゅう号ごう12号ごうを発行はっこう。7月15日にちには「労働ろうどう現場げんばにおける盲導犬もうどうけん使用しようについて―雇用こよう促進そくしんに打撃だげきをあたえた「ひとみ園えん問題もんだい」を克服こくふくするためにと題だいするシンポジウムを開催かいさい。
　同月どうげつ24日にちには当該とうがいの一人ひとりであるSさんとともにひとみ園えんの園長えんちょうと会談かいだん。その席せきにおいて園長えんちょうは盲導犬もうどうけんに関かんする認識にんしき不足ふそくと問題もんだい解決かいけつに当あたって前向まえむきの姿勢しせいを取とらなかったことを謝罪しゃざいし、そのことを近日きんじつ中ちゅうに公おおやけに表明ひょうめいすることを約束やくそく。

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　◎ついに都と教委きょういに「検討けんとう委員いいん会かいの設置せっち」を認みとめさせる
　昨年さくねんに引ひき続つづく都と教委きょういとの交渉こうしょうの中なかで、私わたしたちは関西かんさいや海外かいがいでの視覚しかく障害しょうがい教員きょういんの実績じっせきを十分じゅうぶん調査ちょうさすることなどをふまえ、視覚しかく障害しょうがい者しゃの教員きょういん採用さいように関かんする検討けんとう委員いいん会かいを設置せっちすることを強つよく要望ようぼう。7月8日にち都と教委きょういもついに第だい1回かいの視覚しかく障害しょうがい者しゃの教員きょういん採用さいように関かんする「検討けんとう委員いいん会かい」を開ひらくことを認みとめざるを得えなかった。
　82年ねん2月がつを目途もくとに、労働ろうどう、福祉ふくし的てき立場たちばもふまえつつ検討けんとうすることを確認かくにん。
　◎国立こくりつ身障者しんしょうしゃ短大たんだいの構想こうそうに反対はんたいする運動うんどうの開始かいし
　この構想こうそうは、だいぶ以前いぜんから浮上ふじょうしていたが80年ねんに入はいり3月がつには身体しんたい障害しょうがい者しゃ短期大学たんきだいがく設置せっち調査ちょうさ室しつ規則きそくの発表はっぴょう。ついで「身体しんたい障害しょうがい者しゃのための新あたらしい高等こうとう教育きょういく機関きかんのありかたについて(最終さいしゅう答申とうしん)の発表はっぴょうなど、急激きゅうげきに動うごきがあわただしくなった。視し労協ろうきょうではこの構想こうそうに対たいして、
　1、欧米おうべいのように義務ぎむ教育きょういくや中等ちゅうとう教育きょういく段階だんかいで統合とうごう教育きょういくが原則げんそくとなっている場合ばあいと違ちがって、日本にっぽんでは隔離かくり教育きょういくが原則げんそくとなっており、そうした中なかで、障害しょうがい者しゃだけを集あつめた大学だいがくを作つくることは、隔離かくり教育きょういくを高等こうとう教育きょういくにまで持もち込こむ恐おそれがある。
　2、障害しょうがい者しゃの大学だいがく進学しんがくが制度せいどとして補償ほしょうされていない現状げんじょうでは障害しょうがい者しゃだけを集あつめた短大たんだい・大学だいがくを作つくることは一般いっぱん大学だいがくからの締しめ出だしにつながる可能かのう性せいがある。

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　3、現在げんざいの盲学校もうがっこう専攻せんこう科かを短大たんだいに昇格しょうかくさせることが最初さいしょで、今いまの段階だんかいで1校こうだけの国立こくりつ短大たんだいの鍼灸しんきゅう科かをつくることは視覚しかく障害しょうがい者しゃの多おおくから鍼灸しんきゅうの免許めんきょを奪うばう、あるいは、免許めんきょや待遇たいぐうに格差かくさを付つける恐おそれがある、といった理由りゆうから反対はんたいの立場たちばをとり、以後いご何なん年ねんにもわたる反対はんたい運動うんどうを続つづける。
　7月がつのシンポジウム、10月の視み労協ろうきょう主催しゅさい、総そう決起けっき集会しゅうかい、つくば現地げんちでの抗議こうぎならびに情じょう宣せん活動かつどう、準備じゅんび調査ちょうさ室しつとの交渉こうしょうなど、附属ふぞく盲めくら教きょう組ぐみや聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃ団体だんたいなどと連携れんけいしつつ運動うんどうを進すすめる。　
　◎サウナマッサージ師しの組合くみあい結成けっせいとその新あらたな展開てんかい
　昨年さくねん盲学校もうがっこう出身しゅっしんのマッサージ師しSさんの不当ふとう解雇かいこをきっかけに仲間なかま達たちが立たち上あがって組合くみあいを結成けっせいした渋谷しぶやの東口ひがしぐち開館かいかんのマッサージ師しの闘たたかいでは、80年ねん5月がつから6月がつにかけてSさんを含ふくむ、新しんに3人にんのマッサージ師しの解雇かいこが再ふたたびい渡いわたされる。視し労協ろうきょうではSさんがマッサージの免許めんきょを未み修得しゅうとくであること、などをめぐって会かい内部ないぶで激論げきろんが交かわされたが、劣悪れつあくな労働ろうどう条件じょうけんに置おかれているサウナマッサージ師しの立場たちばや視覚しかく障害しょうがい者しゃのおかれている条件じょうけんなどを考かんがえたうえ、断固だんこ支援しえんする事ことを決意けつい。北部ほくぶ統一とういつ労組ろうそ、(現げん東京とうきょうユニオン)の労働ろうどう者しゃの仲間なかま達たちと共ともにボーリング場じょうやビリヤード、ナイトクラブなどの施設しせつが入はいっているビルの中なかをデモ行進こうしんするなど11月の全面ぜんめん勝利しょうりまで

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支援しえん連帯れんたいの闘たたかいを続つづけた。
　1981年ねん(さらに連帯れんたいの輪わを広ひろげる視し労協ろうきょう)
　◎筑波つくば身障しんしょう短大たんだい構想こうそうに反対はんたいする連絡れんらく会かいの結成けっせい
　1月がつ15日にち視し労協ろうきょうを含ふくむ5団体だんたいにより、筑波つくば身障しんしょう短大たんだい構想こうそうに反対はんたいする連絡れんらく会かいの発足ほっそく。
　1月がつ24日にち、文部省もんぶしょうに5項目こうもくの反対はんたい理由りゆうを含ふくむ要望ようぼう書しょ提出ていしゅつ。
　その後ご、87年ねん秋あきの筑波つくば技術ぎじゅつ短大たんだいの開校かいこうまで、ほぼ年としに2～3回かいの総そう決起けっき集会しゅうかい。1.2カ月かげつに1度どの文部省もんぶしょう前まえや筑波つくば現地げんちでの抗議こうぎ行動こうどう、署名しょめい活動かつどうなど身障しんしょう短大たんだい構想こうそうに反対はんたいする運動うんどうは、視し労協ろうきょうの闘たたかいの重要じゅうような課題かだいの一ひとつとして取とり組くみが続つづけられる。
　◎「駅えき辞典じてんを作つくる会かい」の結成けっせい
　視し労協ろうきょうの会員かいいんや点字てんじ“あゆみの会かい"の仲間なかまたちを中心ちゅうしんに視覚しかく障害しょうがい者しゃ、特とくに全盲ぜんもうが一人ひとり歩あるきする際さいに役立やくだつ様よう、駅えき構内こうないの様子ようすを分わかりやすく言葉ことばで説明せつめいする点字てんじのパンフレットを作つくる事ことを目的もくてきに、3月16日にち「駅えき辞典じてんを作つくる会かい」が結成けっせいされる。
　5月がつまでに山やまの手線てせん全線ぜんせんを点検てんけん。階段かいだんの位置いち、電話でんわ、売店ばいてんの位置いち、トイレ、改札かいさつの位置いちなどの情報じょうほうを盛もり込こんだ「駅えき辞典じてん」を作成さくせい。ちなみに、こうした駅えき点検てんけんを含ふくむ

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町まち作づくりの課題かだいに視み労協ろうきょうが、本格ほんかく的てきに取とり組くむ様ようになるには、それから10年ねん程ほど先さきの事ことである。
　◎原宿はらじゅくで青空あおぞら点字てんじ講習こうしゅう会かいの開催かいさい
　10月18日にち代々木公園よよぎこうえん近ちかくの路上ろじょうで、竹たけの子こ族ぞくや、つっぱりの若者わかものたちに負まけず、青空あおぞら点字てんじ講習こうしゅう会かいを開催かいさい。点字てんじや視覚しかく障害しょうがい者しゃの置おかれている状況じょうきょうについて、遊あそび感覚かんかくを交まじえながら、ざっくばらんに訴うったえる。
　◎第だい1回かい障害しょうがい者しゃ職しょく寄越よこせ集会しゅうかいの開催かいさい
　11月8日にち、全ぜん障さわ連れん(全国ぜんこく障害しょうがい者しゃ開放かいほう運動うんどう連絡れんらく協議きょうぎ会かい)障害しょうがい連れん(障害しょうがい者しゃの生活せいかつ保障ほしょうを要求ようきゅうする連絡れんらく協議きょうぎ会かい)視し労連ろうれんの3団体だんたいの主催しゅさいで第だい1回かい障害しょうがい者しゃ職しょく寄越よこせ集会しゅうかいを開催かいさい。雇用こよう促進そくしん法ほうを雇用こよう義務ぎむを伴ともなう障害しょうがい者しゃ雇用法こようほうとする事ことや、最低さいてい賃金ちんぎん法ほうにおける障害しょうがい者しゃの適用てきよう除外じょがいからの撤廃てっぱい。障害しょうがい者しゃ雇用こよう率りつの達成たっせい企業きぎょうの公表こうひょうなどをスローガンに集会しゅうかいとデモ。
　その後ご、労働省ろうどうしょうと日経連にっけいれんに申もうし入いれ行動こうどうを展開てんかい。以後いご、全ぜん障さわ連れん・障害しょうがい連れん・視し労協ろうきょうの3団体だんたいで、多おおくの課題かだいに取とり組くむ。いわゆる3団体だんたい共闘きょうとうの枠組わくぐみが、この時ときあたりから開始かいしされる。
　◎障害しょうがい者しゃと労働ろうどう者しゃの連帯れんたい集会しゅうかいの開催かいさい
　先さきの3団体だんたいを中心ちゅうしんとする障害しょうがい者しゃと総評そうひょうに結集けっしゅうする

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　労働ろうどう組合くみあいとの対談たいだん。
　障害しょうがい者しゃと労働ろうどう者しゃの連帯れんたい集会しゅうかいが開催かいさいされる。(全国ぜんこく総評そうひょう内ない)障害しょうがい者しゃ職しょく寄越よこせ集会しゅうかいと共ともに総評そうひょう解散かいさんまで、毎年まいとしこのイベントは続つづけられる。
　◎資料しりょう室しつを兼かねた仮かり事務所じむしょの設置せっち
　会員かいいんから、一口ひとくち月がつ千せん円えんのカンパを募つのって、五反田ごたんだ駅えき近ちかくの木造もくぞうアパートの一室いっしつに仮かり事務所じむしょ(と言いうより資料しりょう室しつ)を確保かくほ。
　◎障害しょうがい者しゃ別枠べつわく採用さいようでの視覚しかく障害しょうがい者しゃ排除はいじょに抗議こうぎ
　東京とうきょう都とでは、この年としから毎年まいとし20～30人にんの枠わくで、障害しょうがい者しゃ別枠べつわく採用さいようを実施じっしする。しかし、その別枠べつわく採用さいよう試験しけんにおいて、活字かつじ印刷物いんさつぶつによる出題しゅつだいに対応たいおうという条件じょうけんが付つけられた事ことによって、事実じじつ上じょう視覚しかく障害しょうがい者しゃを排除はいじょしている事ことに付ついて抗議こうぎ文ぶんを送おくる。
　◎都立とりつ日野ひの療護りょうご園えんに全盲ぜんもうマッサージ師しの採用さいようを実現じつげん。
　組合くみあいとの協力きょうりょくのもと、12月から都立とりつ日野ひの療護りょうご園えんにKさんをマッサージ師しとして採用さいようさせる。
　◎第だい3回かい視し労協ろうきょう交流こうりゅう大会たいかいの開催かいさい
　11月22日にち集会しゅうかい
　大会たいかいスローガン

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　1、雇用こよう促進そくしんの突破口とっぱこうとして、視覚しかく障害しょうがい者しゃの公務員こうむいん採用さいようを勝かち取とろう
　1、筑波つくば身障しんしょう短大たんだい設立せつりつをゆるさず視覚しかく障害しょうがい者しゃ内部ないぶの隔離かくり分断ぶんだんを許ゆるさない
　1、保険ほけん点数てんすう解約かいやくを撤回てっかいさせ、マッサージ師しの職場しょくばを守まもりぬく　など
　◎第だい1回かい障害しょうがい者しゃインターナショナル(DPI)の総会そうかいに堀ほり代表だいひょう参加さんか
　「われら自身じしんの声こえ」を旗印はたじるしに障害しょうがい者しゃの主体性しゅたいせいを強烈きょうれつに打うち出だしたDPIの総会そうかいに堀ほり代表だいひょうが参加さんか。
　◎保険ほけん点数てんすうからマッサージが消きえた事ことに関かんして厚生こうせい大臣だいじんに抗議こうぎ文ぶん
　6月改定かいていの診療しんりょう報酬ほうしゅうの点数てんすう表ひょうからマッサージの項目こうもくが消きえた事ことで、病院びょういんマッサージ師しの解雇かいこが続つづく件けんで、12月24日にち厚生こうせい大臣だいじんあての抗議こうぎ文ぶんを提出ていしゅつ。
　1982年ねん(既成きせい団体だんたいの枠わくを超こえ厚生省こうせいしょう前まえに結集けっしゅうする視し労協ろうきょう)
　◎「早稲田わせだ鍼灸しんきゅう専門せんもん学校がっこう、按摩あんま・針はりきゅう科か設置せっち反対はんたい連絡れんらく会かい」への参加さんか
　東京とうきょう新宿しんじゅく区くにある健常けんじょう者しゃのための(とは、書かいてな

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いが)鍼灸しんきゅう学校がっこうである、早稲田わせだ鍼灸しんきゅう専門せんもん学校がっこうが、新あらたに按摩あんま・鍼灸しんきゅう科かの新設しんせつを申請しんせいした事ことに対たいし、盲めくら会かい上層じょうそう部ぶの妥協だきょう的てき路線ろせんを乗のり越こえ既成きせいの団体だんたいの枠わくを超こえた「反対はんたい連絡れんらく会かい」の結成けっせいが実現じつげん。
　2月がつ9日にちには、北きたは岩手いわてから、南みなみは福岡ふくおかまで。43団体だんたい、240名めいの視覚しかく障害しょうがい者しゃの参加さんかを得えて、厚生省こうせいしょう前まえで設置せっち反対はんたいの決起けっき集会しゅうかいが持もたれた。
　視し労協ろうきょうは、付属ふぞく盲学校もうがっこうや全ぜん視み協きょう・全ぜん針はり師し会かい等とうと共ともに、積極せっきょく的てきに、この運動うんどうに参加さんかし闘たたかいの勝利しょうりに貢献こうけんする事ことが出来できた。
　◎シンポジウム「地域ちいきに学まなぶ障害しょうがい児じの教育きょういくを考かんがえる」への参加さんか
　主催しゅさい・障害しょうがい者しゃと労働ろうどう者しゃの連絡れんらく会議かいぎ
　世話人せわにん団体だんたい・全ぜん障さわ連れん・視し労協ろうきょう・日教組にっきょうそ・自治労じちろう
　◎聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃ栗田くりたさんに対たいする不当ふとう解雇かいこ撤回てっかい闘争とうそうへの参加さんか。
　三鷹みたか市しにある春日しゅんじつ電気でんきは、栗田くりたさんを正社員せいしゃいんとして、採用さいようしておきながら聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃである栗田くりたさんの、コミュニケーションが思おもうに任まかせない立場たちばに付つけ込こみ、勝手かってに臨時りんじ職員しょくいんに身分みぶんを格下かくさげし、その事ことに疑問ぎもんを提出ていしゅつした栗田くりたさんに「いやなら、やめろ」と解雇かいこ通告つうこくをした。支援しえんに立たち上あがった聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃの仲間なかま達たちと共ともに、視し労協ろうきょうも、

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この運動うんどうに参加さんか。
　聴覚ちょうかく障害しょうがい者しゃとの理解りかいと連帯れんたいに向むけて身障しんしょう短大たんだい反対はんたい闘争とうそうと共ともに、積極せっきょく的てきにかかわる。
　◎障害しょうがい者しゃ別枠べつわく採用さいようから視覚しかく障害しょうがい者しゃが排除はいじょされた件けんで抗議こうぎ行動こうどう
　障害しょうがい者しゃ別枠べつわく採用さいよう試験しけんにおいて「活字かつじ印刷物いんさつぶつによる出題しゅつだいに対応たいおう」と言いう条件じょうけんが付ついている事ことについて試験しけん当日とうじつ会場かいじょう前まえで、ビラ撒まきと抗議こうぎ行動こうどう。
　以後いご、毎年まいとしこの問題もんだいについては、民生みんせい局きょく支部しぶの組合くみあいと共ともに抗議こうぎ行動こうどうを繰くり返かえす。引ひき続つづき3月がつ6日にち、この件けんで都とと交渉こうしょう。
　都とは、障害しょうがい者しゃ別枠べつわく採用さいようで採用さいようする職員しょくいんは、主しゅとして事務じむ処理しょりに携たずさわる分野ぶんやなので、視覚しかく障害しょうがい者しゃの採用さいようは難むずかしいと言いう立場たちばを繰くり返かえす。
　◎東京とうきょう“ひかりの家いえ"職員しょくいん労働ろうどう組合くみあい支援しえん連絡れんらく会議かいぎ参加さんか
　東京とうきょうひかりの家いえは、60年ねんの歴史れきしを持もつ盲人もうじん施設しせつで、その実績じっせきは高たかく評価ひょうかされなければならないが、職員しょくいんの組合くみあい活動かつどうに対たいする干渉かんしょうや組合くみあい員いんの解雇かいこ。さらには、地域ちいきでの自立じりつを求もとめる園生えんせいへの支援しえんなどをめぐって、それ以後いご永ながらく視し労協ろうきょうを含ふくむ支援しえん連絡れんらく会議かいぎとの間あいだに対立たいりつ関係かんけいが続つづく。

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　◎マイクロティーチングの実施じっし
　都と教委きょうい検討けんとう委員いいん会かいの検討けんとうの一環いっかんとして研究けんきゅう授業じゅぎょう(マイクロティーチング)の実施じっし。
　学校がっこう教育きょういく研究所けんきゅうじょにかかわる都立とりつ高校こうこうの音楽おんがく並ならびに英語えいご科かの教員きょういんを生徒せいと役やくとし、それぞれ音楽おんがくと英語えいごの教員きょういんを目指めざすM氏しとH氏しを教師きょうし役やくとして、マイクロティーチングが行おこなわれる。
　生徒せいと役やくが専門せんもん教科きょうかの教師きょうしであるため、正常せいじょうな生徒せいとと教師きょうしの間あいだのコミュニケーションが生うまれず、その一方いっぽう、生徒せいと役やくになった教師きょうしたちは、何なん十じゅう項目こうもくにも渡わたるチェックリストを片手かたてにもっぱら視覚しかく障害しょうがい者しゃ教師きょうしの欠点けってんのみをチェックすると言いう形かたちになっていた事ことが後あとで判明はんめい。問題もんだい点てんを残のこすマイクロティーチングとなった。
　1983年ねん(「検討けんとう委員いいん会かい」の「中間なかままとめ」を憤慨ふんがいする視し労協ろうきょう)
　◎視覚しかく障害しょうがい者しゃの教員きょういん採用さいようについて(中間なかままとめ)の問題もんだい点てん
　3年ねん近ちかくかけた都と教委きょういの「検討けんとう委員いいん会かい」の結論けつろんは、「これまで検討けんとうしてきた所ところにより、全盲ぜんもう者しゃにとって、最もっともなじみやすいと考かんがえられる音楽おんがく科か教諭きょうゆ及および英語えいご科か教きょう論ろんとしていでも、その教科きょうか指導しどう上じょう、可能かのう性せいが極きわめて薄うすい点てんが少すくなくないため、職務しょくむ遂行すいこうが極きわめて困難こんなんである事ことが明あきらか

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となった」と言いう否定ひてい的てきなもの。
　「検討けんとう委員いいん会かい」は、主しゅとしてマイクロティーチングの評価ひょうかを基もとに、その結論けつろんを導みちびいているが、その評価ひょうかとは教科きょうか指導しどうの全体ぜんたいを何なん十じゅう項目こうもくかに細分さいぶん化かし、その夫おっと々についてAからCまでに評価ひょうかしたもので、Cが1つでもあれば、職務しょくむ遂行すいこうが困難こんなんという結論けつろんだとする。例たとえば授業じゅぎょう中ちゅうのノートチェックや、板書ばんしょ(黒板こくばんを使つかって書かく事こと)など、視覚しかくの無ない者ものにとっては、始はじめからCと評価ひょうかされる事ことが確実かくじつなチェックリストを適用てきようして、その結果けっかだけで否定ひてい的てきな結論けつろんを導みちびき出だしている。
　科学かがく的てき体裁ていさいをとりながら、始はじめから視覚しかく障害しょうがい教師きょうしの可能かのう性せいを否定ひていしている結論けつろんと言いわざるを得えない。
　この「中間なかままとめ」を受うけて都と教委きょうい交渉こうしょうは、延々のびのび3時じ間あいだにも及およんだが、我々われわれの激はげしい追求ついきゅうを前まえに都と教委きょういは、こうした否定ひてい的てきな態度たいどを崩くずそうとしなかった。
　視し労協ろうきょうでは、7月がつ8日にち、この交渉こうしょうを受うけて8項目こうもくに渡わたる質問しつもん状じょうを提出ていしゅつ。
　その質問しつもん状じょうの中なかの大阪おおさか府ふ公立こうりつ学校がっこうでの実践じっせん例れいについての回答かいとうで、都と教委きょういは「大阪おおさか府ふ公立こうりつ学校がっこう教諭きょうゆの、採用さいよう例れいは、職務しょくむ遂行すいこうの技術ぎじゅつ的てき可能かのう性せいを前提ぜんていとする東京とうきょう都と公立こうりつ学校がっこうの場合ばあいとは、比較ひかくの対照たいしょうににならないと考かんがえます」と回答かいとう。
　大阪おおさか府ふの教員きょういん採用さいよう試験しけんに合格ごうかくして、それぞれ公立こうりつ学校がっこうで教壇きょうだんに立たっている2名めいの視覚しかく障害しょうがい者しゃの存在そんざいを無視むしした

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ばかりか、大阪おおさか府ふでは「職務しょくむ遂行すいこうの技術ぎじゅつ的てき可能かのう性せいを前提ぜんていとしていない」かの様ような非難ひなんを浴あびせたのである。
　◎「大泉おおいずみ更生こうせい園えんの内容ないよう充実じゅうじつと都営とえい化かを求もとめる連絡れんらく会議かいぎ」結成けっせいへの参加さんか
　視し労協ろうきょうを含ふくむ8団体だんたい参加さんかと直営ちょくえいを勝かち取とる。
　◎矢野やのさんの解雇かいこ撤回てっかいを求もとめる要望ようぼう書しょ提出ていしゅつ
　東大とうだい農学部のうがくぶの演習えんしゅう院いんで働はたらく矢野やのさんが、中途ちゅうと失明しつめいを理由りゆうに解雇かいこされた問題もんだいで、東大とうだい総長そうちょう、農学部のうがくぶ長ちょうなどに対たいして要望ようぼう書しょ提出ていしゅつ。
　84年ねん4月がつを目途もくとに現職げんしょく復帰ふっきが確定かくてい。
　◎自治じち研修けんしゅう会かいへ視み労協ろうきょうなど3団体だんたいを招待しょうたい
　障害しょうがい者しゃと労働ろうどう者しゃの連帯れんたい集会しゅうかいを共ともに担になって来きた関係かんけいから全ぜん障さわ連れん・障害しょうがい連れん・視し労協ろうきょうの3団体だんたいが、10月5日にちから7日にちに開ひらかれた自治じち研修けんしゅう会かいに招まねかれ堀ほり代表だいひょうが、障害しょうがい者しゃ住民じゅうみん代表だいひょうとして2日にち目めのグループ集会しゅうかいで発言はつげんの機会きかいを与あたえられる。
　◎サウナのマッサージ師しの退職たいしょく金きんと未み加入かにゅうだった雇用こよう保険ほけん加入かにゅうを勝かち取とる。
　赤字あかじを理由りゆうに閉鎖へいさ、退職たいしょくを強要きょうようした板橋いたばし区くの焼やき肉にくサウナに対たいし、退職たいしょく金きん30万まん円えんを勝かち取とり「マッサージ師し

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には、場所ばしょを貸かしているだけで雇用こよう関係かんけいはない」とする会社かいしゃ側がわに雇用こよう関係かんけいの存在そんざいと雇用こよう保険ほけんの加入かにゅうを認みとめさせた。この事ことにより失業しつぎょう手当てあてがもらえる事こととなる。
　◎大原おおはら闘争とうそうの裁判さいばんで国鉄こくてつが高裁こうさい判決はんけつを不服ふふくとして、上告じょうこくした事ことに対たいする糾弾きゅうだん
　73年ねん、大阪環状線おおさかかんじょうせんの福島ふくしま駅えきで、大原おおはらさんが、ホームから転落てんらく。両足りょうあしを切断せつだんした事故じこで、一いち審しんの大阪おおさか地裁ちさいでは運転うんてん手しゅの過失かしつのみが認みとめられたが、83年ねんの大阪おおさか高裁こうさい判決はんけつでは、国鉄こくてつ側がわの全面ぜんめん的てきな責任せきにんを認みとめる。大原おおはら勝訴しょうその判決はんけつが下くだった。これに対たいし、国鉄こくてつ側がわは、直ただちに最高裁さいこうさいに上告じょうこくしたもの。
　1984年ねん(トマホークの模型もけいを触さわってきた視し協きょう連れん)
　◎婦人画報社ふじんがほうしゃ「晩餐ばんさん館かん」の差別さべつ記事きじ取とり消けしの取とり組くみ
　婦人画報社ふじんがほうしゃが、発行はっこうする「晩餐ばんさん館かん」の84年ねん1月がつ号ごうに「良よい血ちを残のこしたい―結婚けっこん前まえのコモセンス」において。あたかも障害しょうがい者しゃの存在そんざいを否定ひていするかのごとき差別さべつ記事きじが、掲載けいさいされた事ことについて全ぜん障さわ連れんの提起ていきを受うけ、3団体だんたいで実行じっこう委員いいん会かいを作つくる。2月26日にちを始はじめ婦人画報社ふじんがほうしゃとの間あいだで何なん度どか確認かくにん会かいを開ひらき、記事きじに対たいする謝罪しゃざいを勝かち取とる。

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　◎職業しょくぎょう電話でんわ帳ちょうのカイロプラクティックの掲載けいさいについて電でん々公社こうしゃに申もうし入いれ
　いまだに、法的ほうてきに認みとめられていないカイロプラクティックを職業しょくぎょう別べつ電話でんわ帳ちょうで、独自どくじの区分くぶんとしてみとめている事ことへ抗議こうぎ。
　◎トマホーク配備はいび阻止そし集会しゅうかいに、視し労協ろうきょう独自どくじで参加さんか
　6月24日にちの東京とうきょうでの集会しゅうかいに視み労協ろうきょうは、視し労協ろうきょうの旗はたを掲かかげ党派とうは性せいの薄うすそうな隊列たいれつを選えらんで、独自どくじで参加さんか。途中とちゅう展示てんじされていたトマホークの模型もけいをみんなで触さわる。
　◎DPI日本にっぽん会議かいぎの準備じゅんび会かいに参加さんか
　参加さんか団体だんたいや規約きやくについて全ぜん障さわ連れん・障害しょうがい連れんの3団体だんたいを中心ちゅうしんにたびたび打うち合あわせをする。
　◎DPIアジア太平洋たいへいようブロック会議かいぎに堀ほり代表だいひょう参加さんか
　11月4日にちから8日にち
　◎「手てをつなごう、すべての視覚しかく障害しょうがい者しゃ全国ぜんこく集会しゅうかい」に共催きょうさい団体だんたいの1つとして参加さんか
　全ぜん視み協きょうを中心ちゅうしんとするこの集会しゅうかいに私わたしたちは広ひろい視野しやに立たって参加さんかを決意けついした。与あたえられたアピールの時間じかんや役割やくわりをこなす事ことによって、わたしたちの主張しゅちょうを広ひろく訴うったえると共ともに、共通きょうつうの課題かだいに対たいする出来できる限かぎりの共闘きょうとうを目指めざす。

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　以後いご、必かならずしも充分じゅうぶんな取とり組くみとは言いえないが、現在げんざいまで参加さんかを継続けいぞくしている。
　◎春日かすが電気でんき、栗田くりた争議そうぎ支援しえん団体だんたい連絡れんらく会議かいぎ結成けっせい
　栗田くりたさんを支ささえる会かいの活動かつどうをさらに広ひろげ強化きょうかするための取とり組くみ。栗田くりたさんは解雇かいこされてから、ほぼ毎日まいにち会社かいしゃの門もんの前まえに立たって就労しゅうろう闘争とうそうを続つづけている。
　会社かいしゃの差別さべつ的てきな対応たいおうや組合くみあいの冷淡れいたんな態度たいどを打うち破やぶるための連帯れんたいの輪わを広ひろげる集会しゅうかい。31団体だんたい、73名めいが参加さんか。
　1985年ねん(DPI日本にっぽん会議かいぎへの参加さんかを保留ほりゅうする視し労協ろうきょう)
　◎八代やしろ議員ぎいんのDPI役職やくしょくからの辞任じにんを求もとめる要求ようきゅう
　八代やしろ議員ぎいんが、突如とつじょ自民党じみんとうに入党にゅうとうした件けんについて、DPIの国内こくない組織そしきの役職やくしょくだけでなく、対外たいがい的てきポストについても辞任じにんを求もとめる視し労協ろうきょう案あん確認かくにん(3団体だんたいの懇談こんだん会かいで)しかし、以後いごこの問題もんだいに付ついては、3団体だんたいの間あいだで微妙びみょうな態度たいどのずれが生しょうじ、何なん度どか打うち合あわせを重かさねる。
　◎都立とりつ障害しょうがい者しゃ会館かいかんの隔週かくしゅう日曜にちよう閉館へいかんに反対はんたい
　都立とりつ障害しょうがい者しゃ会館かいかんの利用りよう者しゃ連絡れんらく協議きょうぎ会かいに参加さんかして、隔週かくしゅう日曜にちよう閉館へいかんに反対はんたいの態度たいどを表明ひょうめいする。

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　◎理り教きょう連れんへの抗議こうぎ文ぶんの提出ていしゅつ
　理り教きょう連れん(全国ぜんこく盲学校もうがっこう理り療科教員きょういん連盟れんめい)の、元もと事務じむ局長きょくちょうF氏しが、関西鍼灸短期大学かんさいしんきゅうたんきだいがくへの転出てんしゅつをした事ことに対たいして抗議こうぎ文ぶんを提出ていしゅつ。
　◎「我われらの三さん療」の創刊そうかん
　視し労協ろうきょう三さん療問題もんだい小しょう委員いいん会かいでは視覚しかく障害しょうがい者しゃの立場たちばから三さん療(按摩あんま・鍼・灸やいと)の問題もんだいを扱あつかった機関きかん誌し「我われらの三さん療」を創刊そうかん。
　◎5.4視覚しかく障害しょうがい者しゃ教員きょういん採用さいようをめぐる都と教委きょうい交渉こうしょう
　関西かんさいからの仲間なかまや障害しょうがい児じの通学つうがく校こうへの就学しゅうがくを支援しえんする仲間なかまたち等とうとの連帯れんたいを深ふかめ、新あらたな視野しやから、この問題もんだい解決かいけつに向むかう取とり組くみを進すすめる。
　なお、10月に行おこなわれた都と教委きょういとの交渉こうしょうでは、まず非常勤ひじょうきん講師こうしからの取とり組くみを打診だしんしてみるが、都と教委きょういは、相変あいかわらず消極しょうきょく的てきな姿勢しせいを崩くずさない。
　◎“ひかりの家いえ”の組合くみあい員いんさらに2人ふたり解雇かいこ
　6月14日にちひかりの家いえの組合くみあい員いん2人にんが、施設しせつを出でて自立じりつをしたいと相談そうだんに来きた園生えんせいと接触せっしょくしてきた事ことを理由りゆうに解雇かいこされる。

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　◎視覚しかく障害しょうがい者しゃ、重度じゅうど障害しょうがい者しゃ公務員こうむいん採用さいようを促進そくしんするために」と題だいするシンポジウムの開催かいさい
　主催しゅさい・・障害しょうがい者しゃと労働ろうどう者しゃの連絡れんらく会議かいぎ
　◎大原おおはら闘争とうそうで国鉄こくてつ本社ほんしゃ前まえで抗議こうぎ集会しゅうかい
　なお、大原おおはらさん本人ほんにんは、それから1ヶ月かげつ後ごの7月がつ20日はつか闘たたかい半なかばで死去しきょ。
　◎第だい5回かい視し労協ろうきょう交流こうりゅう大会たいかい(11月30日にち・12月1日にち)
　結成けっせい10年ねんの節目ふしめの大会たいかい。
　「障害しょうがい者しゃ運動うんどうの今いまとこれから」をめぐるシンポジウムほか、労働ろうどう・教育きょういく・三さん療・生活せいかつ・施設しせつ・運動うんどう論ろんなどの分科ぶんか会かいに分わかれて討議とうぎを深ふかめる。
　1986年ねん(初はじめて選挙せんきょ運動うんどうなるものをする視し労協ろうきょう)
　◎(車くるまいすは、2台だいまで)をめぐって抗議こうぎの退場たいじょう
　大原おおはら裁判さいばんで最高裁さいこうさいが、車くるまいすの傍聴ぼうちょうを2台だいまでとした事ことをめぐって紛糾ふんきゅう。視し労協ろうきょうを含ふくむほかの障害しょうがい者しゃも抗議こうぎのため途中とちゅう退席たいせき。

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　◎障さわ労連ろうれん作業さぎょう委員いいん会かいで交通こうつう問題もんだい小しょう委員いいん会かいを初はじめて設置せっちする。
　こうした動うごきを背景はいけいに交通こうつう問題もんだいの重要じゅうよう性せいが次第しだいに高たかまってくる。
　◎新あらたな鍼灸しんきゅう学校がっこうの新設しんせつに対たいし厚生省こうせいしょうに反対はんたいの申もうし入いれ
　新しん日本にっぽん鍼灸しんきゅう専門せんもん学校がっこう(大阪おおさか府ふ)の申請しんせい手続てつづきに関かんし、厚生省こうせいしょうに反対はんたいの要請ようせい書しょ提出ていしゅつ。
　◎堀ほり代表だいひょう、社会党しゃかいとう比例ひれい区くの候補者こうほしゃ名簿めいぼに登載とうさい
　堀ほり代表だいひょうが、社会党しゃかいとう参議院さんぎいんの比例ひれい代表だいひょう候補者こうほしゃ名簿めいぼに12位いで登載とうさいされ、視し労協ろうきょうとしても何なにがなんだかわからないまま名簿めいぼ順位じゅんいを上あげる運動うんどうや、街頭がいとうでの応援おうえん演説えんぜつやパフォーマンス。更さらには手作てづくりの応援おうえん集会しゅうかいの開催かいさいなど、あっと言いう間あいだの2ヶ月かげつだった。
　実際じっさいに堀ほり代表だいひょうが、当選とうせんするのは次回じかい89年ねんの選挙せんきょになるが、私わたしたちの実感じっかんとしては、86年ねんのこの時ときの選挙せんきょの方ほうが選挙せんきょに直接ちょくせつ働はたらきかけた気きがした。
　いずれにしても既成きせいの政党せいとうが障害しょうがい者しゃ運動うんどうや市民しみん運動うんどうなどにかかわる人ひとたちを候補者こうほしゃリストに入いれざるを得えない傾向けいこうが次第しだいに生うまれつつあった証拠しょうこである。

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　1987年ねん(鍼・マッサージユニオンを設立せつりつした視し労協ろうきょう)
　◎大原おおはら訴訟そしょう差さし戻もどし審しんで和解わかい
　すでに大原おおはらさん自身じしんが死去しきょしている事ことや裁判さいばんを通つうじて国鉄こくてつ当局とうきょくに点字てんじブロックの敷設ふせつなど一定いっていの成果せいかを上あげた事ことなどを受うけて3月がつ31日にちに大阪おおさか高裁こうさいの差さし戻もどし審しんで和解わかいが成立せいりつ。
　◎障害しょうがい者しゃ生産せいさん協同きょうどう組合くみあい、鍼マッサージユニオンの設立せつりつ
　視し労協ろうきょうと労働ろうどう組合くみあい東京とうきょうユニオンの仲間なかまたちを中心ちゅうしんに1口くち1万まん円えん以上いじょうの出資しゅっし金きんを払はらった140人にんほどの参加さんか者しゃによって、協同きょうどう組合くみあい鍼マッサージユニオンが結成けっせいされた。組合くみあい員いんのうち、実際じっさいに治療ちりょうにあたるのは視覚しかく障害しょうがい者しゃであり、他たの組合くみあい員いんは、一般いっぱんの患者かんじゃより安やすい治療ちりょうを受うけるメリットを持もつほか、様々さまざまな組合くみあいの活動かつどうを側面そくめんから支援しえんする。視覚しかく障害しょうがい者しゃと労働ろうどう者しゃの新あたらしい連帯れんたいの可能かのう性せいを求もとめた取とり組くみだった。
　◎ついに筑波つくば短大たんだい開校かいこうに
　視し労協ろうきょうを含ふくむ反対はんたい連絡れんらく会かいの抗議こうぎ行動こうどうなどによって、開ひらき学がくが大幅おおはばに遅おくれていた筑波つくば身障しんしょう短大たんだいは、やっと3月がつに設立せつりつ法案ほうあんが国会こっかいを通過つうか。名称めいしょうも筑波つくば技術ぎじゅつ短期大学たんきだいがくとする事ことによって、身障者しんしょうしゃ短大たんだいというイメージを薄うすめる形かたちとなつ

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た。
　視し労協ろうきょうでは、それを受うけて9月反対はんたい連絡れんらく会かいから離はなれ、10月1日にちに身障しんしょう短大たんだいの開ひらき学がくに合あわせて文部省もんぶしょう前まえで独自どくじの抗議こうぎ行動こうどうを展開てんかいして、この運動うんどうの一いち応おうの区切くぎりをつけた。
　◎栗田くりた裁判さいばんの全面ぜんめん的てきな敗訴はいそ
　12月14日にち、春日かすが電気でんき解雇かいこをめぐる栗田くりた裁判さいばんは、東京とうきょう地裁ちさいで判決はんけつ。全面ぜんめん的てき敗訴はいそとなる。同日どうじつ直ただちに抗議こうぎ集会しゅうかい開催かいさい。28日にち控訴こうそ。
　1988年ねん(リクルートなどに障害しょうがい者しゃ雇用こようの情報じょうほう保障ほしょうを要求ようきゅうする視し労協ろうきょう)　
　◎あんま師し等とう法ほう改正かいせいで関野せきの氏しを呼よんで講演こうえん会かい
　1月がつ17日にちあんま師し等とう法ほうの改正かいせいの動うごきを中心ちゅうしんに全日本ぜんにほん鍼灸しんきゅうマッサージ師し会かい(全ぜん針はり師し会かい)の関野せきの会長かいちょうを招まねいて講演こうえん会かい開催かいさい。
　◎総評そうひょうに障さわ労連ろうれん会議かいぎの存続そんぞくを求もとめる要望ようぼう書しょ
　3月24日にち、近ちかく解散かいさんする総評そうひょうに対たいして障害しょうがい者しゃと労働ろうどう者しゃの連絡れんらく会かいの存続そんぞくについて、視し労協ろうきょう・全ぜん障さわ連れん・障害しょうがい連れんの3団体だんたいが申もうし入いれ。

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　◎障害しょうがい者しゃ雇用こようの情報じょうほう保障ほしょうを目指めざしてリクルートなどへ
　3月16日にち「求人きゅうじん就職しゅうしょく情報じょうほう誌し規制きせい対策たいさく会議かいぎ」の一員いちいんとして、リクルートや全国ぜんこく求人きゅうじん情報じょうほう誌し協会きょうかいに対たいし、障害しょうがい者しゃ雇用こようの情報じょうほう保障ほしょうなどを目指めざして要求ようきゅう。
　1989年ねん(おもわぬ勝利しょうりに、茫然ぼうぜんとする視し労協ろうきょう)
　◎「盲人もうじんからあんま、針はり灸やいとを奪うばうな連絡れんらく会かい」の結成けっせい
　正眼せいがん者しゃの養成ようせい施設しせつの定員ていいん増ぞうをめぐって2月がつには、厚生省こうせいしょう前まえで1ヶ月かげつの座すわり込こみ行動こうどう。10月の静岡しずおかでの200人にんによるデモなど。それを受うけて10月がつ25日にちには、厚生省こうせいしょう前まえで総そう決起けっき集会しゅうかいが開ひらかれる。
　◎「障害しょうがい者しゃの働はたらく機会きかいを妨さまたげる求人きゅうじん誌しの責任せきにんを問とう連絡れんらく会かい」(代表だいひょう堀ほり利和としかず)として抗議こうぎ及および申もうし入いれ書しょ
　88年ねん求人きゅうじん就職しゅうしょく情報じょうほう誌し規制きせい対策たいさく会議かいぎの一員いちいんとして視み労協ろうきょうはリクルート社しゃなどと交渉こうしょうを重かさね、その中なかで協会きょうかい側がわは、障害しょうがい者しゃ雇用こようの促進そくしんを計はかる必要ひつよう性せいを認みとめ、啓発けいはつ活動かつどうなどを行おこなう事ことを表明ひょうめいしていたにもかかわらず、いまだに何なにもしていない事ことに対たいする抗議こうぎ。

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　◎ガイドヘルパー事業じぎょうの市区しく町村ちょうそんへの移行いこうに関かんして都とに申もうし入いれ
　サービス低下ていかを招まねかない事ことや市区しく町村ちょうそんへの移行いこう措置そちを充分じゅうぶんに講こうじる事こと、プライバシーの保護ほごを重視じゅうしする事ことなどを求もとめて合あわせて3回かい都とと交渉こうしょう。
　◎堀ほり代表だいひょう、社会党しゃかいとう比例ひれい区くから参議院さんぎいんに当選とうせん
　率直そっちょくに言いって、今回こんかいは前回ぜんかいの選挙せんきょよりも名簿めいぼの順位じゅんいが、下さがった事こともあり、あまり期待きたいされていなかったが、消費しょうひ税ぜいをめぐって社会党しゃかいとうに追おい風かぜが吹ふいた為ため、前回ぜんかいの2倍ばいの比例ひれい区く当選とうせんが実現じつげんし、堀ほり代表だいひょうも余裕よゆうで当選とうせんラインを超こえた。
　視し労協ろうきょう結成けっせい以来いらい、ほとんど専従せんじゅうの立場たちばで視み労協ろうきょうの運動うんどうを担になってきた代表だいひょうを国会こっかいに送おくり出だした後のち、視し労協ろうきょうでは、会かいをどの様ように今後こんご進すすめていくかについて、解散かいさんも含ふくめて真剣しんけんな討議とうぎを重かさねた結果けっか。みんなの力ちからで新あらたな船出ふなでをする事ことを決定けってい。
　1990年ねん(焦点しょうてんの定さだまらない視し労協ろうきょう)
　◎第だい6回かい視し労協ろうきょう交流こうりゅう大会たいかい
　テーマ・・モーマライゼーションを阻はばむもの　日々ひびの思おもいハラスメント
　この大会たいかいにおいて、急激きゅうげきな視力しりょく低下ていかの中なかで、都立とりつ高校こうこう

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で職場しょくばを守まもる闘たたかいを続つづけている大場おおば先生せんせいに対たいする特別とくべつ支援しえん決議けつぎ。
　なお、この年としから視み労協ろうきょう交流こうりゅう大会たいかいを毎年まいとし開ひらく様ように成なる。
　◎国家こっか公務員こうむいん試験しけんをめぐって人事院じんじいんと交渉こうしょう
　国家こっか公務員こうむいん試験しけんの点字てんじ受験じゅけんをめぐって人事院じんじいんと交渉こうしょう。来年度らいねんど以降いこう実施じっしの方向ほうこうで検討けんとうする事ことを確認かくにん。
　◎障害しょうがい者しゃ福祉ふくし会館かいかんの内容ないようの充実じゅうじつをまとめて都とに要望ようぼう
　会館かいかん案内あんない図ずの設置せっち、各かく部屋へやの点字てんじ表示ひょうじ。倉庫そうこなど荷物にもつの一時いちじ預あずかり、印刷いんさつ室しつの充実じゅうじつなどを求もとめて8月がつ22日にち都と福祉ふくし局きょく障害しょうがい部長ぶちょう宛あてに対たいして要望ようぼう書しょ提出ていしゅつ。
　1991年ねん(再ふたたび都と教委きょういの前まえに登場とうじょうする視し労協ろうきょう)
　◎国家こっか公務員こうむいん試験しけんの点字てんじ受験じゅけん実施じっしについて人事院じんじいんと確認かくにん
　3月29日にち視し労協ろうきょう、自治労じちろう障害しょうがい労働ろうどう者しゃ連絡れんらく会かい、付属ふぞく盲めくら教きょう組ぐみ、奨学生しょうがくせい会かい等とう8団体だんたいが人事院じんじいんとの間あいだで国家こっか公務員こうむいん試験しけんの点字てんじによる受験じゅけんを目前もくぜんにしてその具体ぐたい的てきな実施じっし内容ないようの確認かくにんを行おこなう。
　◎視み労協ろうきょうDPIに6年ねん越こしやっと加盟かめい
　八代やしろ英えい太たい参議院さんぎいん議員ぎいんの自民党じみんとう入党にゅうとう問題もんだいでDPI日本にっぽん会議かいぎとは一定いっていの距離きょりを保たもってきた。

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　視し労協ろうきょうが4月がつ14日にち第だい7回かい総会そうかいにおいて視み労協ろうきょうはDPI日本にっぽん会議かいぎに正式せいしき加盟かめいに同意どういし、常任じょうにん委員いいんとして会かいの一翼いちよくを担になう事ことを決定けってい。
　◎都と教委きょうい大場おおば先生せんせいに対たいして定数ていすう外がいを通告つうこく
　3月25日にち都と教委きょういは急激きゅうげきな視力しりょくの低下ていかのなかで頑張がんばている東村山ひがしむらやま高校こうこうの大場おおば先生せんせいに対たいし91年度ねんどは定数ていすう外がいとし、授業じゅぎょうから外はずす事こと。目めのリハビリに励はげむと共ともに指導しどう教官きょうかんのもとで研究けんきゅう授業じゅぎょうなどを行おこない、来年度らいねんど以降いこう通常つうじょう勤務きんむに戻もどすかどうかを決きめる、と校長こうちょうを通つうじて通告つうこく。その年としから都と教委きょういが導入どうにゅうした特別とくべつ措置そち教員きょういん制度せいど(要よう配慮はいりょ教員きょういん制度せいど)に基もとづくものだと後あとで判明はんめい。「教員きょういんにかかわる人事じんじ上じょうの配慮はいりょに関かんする要項ようこう」によると「この要項ようこうは東京とうきょう都と公立こうりつ学校がっこうにおいて本人ほんにん自身じしんの原因げんいんにより児童じどう、生徒せいとを適切てきせつに指導しどう出来できない教員きょういんにかかわる人事じんじ上じょうの配慮はいりょについて必要ひつような事項じこうを定さだめる事ことを目的もくてきとする」とあり、「この要項ようこうにおいて要よう配慮はいりょ教員きょういんとは東京とうきょう都と公立こうりつ学校がっこうにおいて指導しどう力不足ちからぶそく及および精神せいしん神経しんけい疾患しっかん等とうにより児童じどう、生徒せいとを適切てきせつに指導しどう出来できないため、特とくに人事じんじ上じょうの配慮はいりょを要ようすると決定けっていされた教員きょういんをいう」となっており、1年ねん単位たんい2回かいまで更新こうしん(つまり3年間ねんかん適用てきよう)となっている。
　視し労協ろうきょうでは今回こんかいの大場おおば先生せんせいの問題もんだいを正式せいしきに取とり組くむよう直ただちに都と教委きょういに申もうし入いれる。
　何なん度どかの電話でんわによるやりとりのなかで、なんとか授業じゅぎょうを持もつ事ことだけは認みとめさせることが出来できる。4月16日にちには都と高だか教きょう本部ほんぶ委員いいん会かいの冒頭ぼうとうで大場おおば問題もんだいに関かんし視み労協ろうきょうとしてアピール。

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ビラ配布はいふを許ゆるされる。さらに6月がつ29日にちには視み労協ろうきょうと都と高だか教きょう、全国ぜんこく視覚しかく障害しょうがい教師きょうしの会かいの主催しゅさいで「都立とりつ高校こうこう初はつの視覚しかく障害しょうがい者しゃ教師きょうしを守まもろう交流こうりゅう集会しゅうかい」を開催かいさい。
　◎3団体だんたいでPKO法案ほうあん反対はんたいを宮沢みやざわ首相しゅしょうに申もうし入いれ
　12月3日にち全ぜん障さわ連れん、障害しょうがい連れん、視し労協ろうきょうの3団体だんたいでPKO法案ほうあん反対はんたいの申もうし入いれを宮沢みやざわ首相しゅしょうあてに提出ていしゅつ。
　◎誰だれもが使つかえる交通こうつう機関きかんを12月全国ぜんこく大だい行動こうどうに参加さんか
　DPI日本にっぽん会議かいぎの呼よびかけによるこの行動こうどうに参加さんかしたことにより、要求ようきゅう事項じこうのなかに視覚しかく障害しょうがい者しゃ独自どくじの課題かだいがない事ことを痛切つうせつに意識いしきしてその後ご視覚しかく障害しょうがい者しゃの交通こうつう問題もんだいに関かんする独自どくじの取とり組くみを開始かいしするきっかけとなった。
　◎障害しょうがいを持もつ教師きょうしと共ともに連絡れんらく協議きょうぎ会かい発足ほっそく。
　大場おおば先生せんせいを中心ちゅうしんに障害しょうがいを持もちながら教壇きょうだんに立たち続つづけている当事とうじ者しゃの先生せんせいたちを中心ちゅうしんに結成けっせいされた団体だんたい。視し労協ろうきょうはその後ご側面そくめんからそうした動うごきを支援しえんする形かたちをとるようになる。
　◎1992年ねん(不動産ふどうさん屋やの障害しょうがい者しゃ差別さべつとも渡わたり合あう視し労協ろうきょう)
　91年ねん12月27日にち練馬ねりま区く在住ざいじゅうの視み労ろう協会きょうかい員いん白男川しらおがわ氏しは賃貸ちんたい契約けいやくに際さいして、友人ゆうじんの健常けんじょう者しゃの女性じょせいを伴ともなって契約けいやくを交かわした件けんにつき、視覚しかく障害しょうがい者しゃ夫婦ふうふであることを隠かくして契約けいやくしたと

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して詐欺さぎ行為こういを理由りゆうに即刻そっこく立たち退のきと損害そんがい金きんを要求ようきゅうされた。この件けんにつき視し労協ろうきょうは労働ろうどう組合くみあい東京とうきょうユニオンの千葉ちば氏しの協力きょうりょくを得えながら直ただちに書面しょめんで反論はんろん。
　1.健常けんじょう者しゃの女性じょせいを伴ともなったのは契約けいやくにともなう書類しょるいへの記入きにゅうなどを手伝てつだってもらう為ためであること
　2.彼女かのじょが妻つまだなどとはまったく主張しゅちょうしていないことで(そちらがかってに間違まちがえたもの)
　3.障害しょうがい者しゃであることをもって入居にゅうきょを拒否きょひするのは障害しょうがい者しゃ差別さべつであり、今後こんご仲間なかまと共ともにその責任せきにんを追求ついきゅうするとともに詐欺さぎなどと詐欺さぎ呼よばわりされたことなど精神せいしん的てき損害そんがいを被こうむったことについては慰謝いしゃ料りょうの請求せいきゅうも辞じさないことなどを通告つうこく。
　その後ご不動産ふどうさん会社かいしゃの代理人だいりにんの弁護士べんごし等とうとの話はなし合あいを重かさねるなかついに居住きょじゅう権けんを確保かくほする。視覚しかく障害しょうがい者しゃが、単独たんどくでアパートやマンションを借かりる際さいこの種たねのトラブルは数多かずおおく仲間なかまのなかには何なん十じゅう軒けんもの不動産ふどうさん屋やでことわられた、というケースもある。事実じじつ不動産ふどうさん会社かいしゃ側がわの弁護士べんごしは、自分じぶんの財産ざいさんに対たいする所有しょゆう者しゃの権利けんりは強つよいものであってたとえ「障害しょうがい者しゃが気持きもちが悪わるいからいやだ」と言いったとしても法的ほうてきには問題もんだいはないとまで言いっている。こうした状況じょうきょうのなかで真まっ向こうから問題もんだいに取とり組くみ戦たたかって権利けんりを勝かち取とったことは重要じゅうようである。
　◎東京とうきょう都と職員しょくいん採用さいよう試験しけんのⅠ・Ⅱ類るいで点字てんじ受験じゅけんの実施じっし
　4月がつ27日にち視し労協ろうきょうと東京とうきょう都ととの交渉こうしょうにおいてついに長年ながねんの懸案けんあんであった都との職員しょくいん採用さいよう試験しけんⅠ類るい・Ⅱ類るいの点字てんじ受験じゅけんが認みとめ

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められた。東京とうきょう都とは福祉ふくし指導しどう職しょくCという形かたちで、76年ねん以来いらいほとんど毎年まいとし一いち人にんづつ視覚しかく障害しょうがい者しゃを採用さいようしているが、都と職員しょくいんの採用さいよう試験しけんそのものの点字てんじ受験じゅけんはこれまで認みとめていなかった。また障害しょうがい者しゃ別枠べつわく採用さいようにおいても「活字かつじ印刷物いんさつぶつによる出題しゅつだいに対応たいおう」という条件じょうけんをつけて事実じじつ上じょう視覚しかく障害しょうがい者しゃを排除はいじょしている。91年ねん8月がつ・9月がつ以来いらいこの件けんについて粘ねばり強づよく交渉こうしょうを重かさねた結果けっかⅠ類るい・Ⅱ類るいの採用さいよう試験しけんに点字てんじ受験じゅけんを来年度らいねんどから導入どうにゅうするという成果せいかを勝かち取とった。Ⅲ類るいについては別枠べつわく採用さいようと同おなじく事務じむ処理しょりであるという理由りゆうから引ひき続つづき拒否きょひ。
　◎92年度ねんどは、大場おおば先生せんせいは「要よう配慮はいりょ」の対象たいしょうからはずされる。
　但ただし時間じかん軽減けいげん等とうの配慮はいりょも同時どうじにはずされる。ただ校内こうない対面たいめん朗読ろうどくと音声おんせいワープロの購入こうにゅうが認みとめられるなど若干じゃっかんの条件じょうけんの改善かいぜんがみられる。
　◎小学校しょうがっこうでも視覚しかく障害しょうがい者しゃ教師きょうしの取とり組くみ始はじまる
　品川しながわ区立くりつ城南しろみなみ第だい二に小学校しょうがっこうの大里おおさと先生せんせいは視覚しかく障害しょうがいと人工じんこう透析とうせきの障害しょうがいを持もち、91年ねん10月がつ復職ふくしょくしたが92年度ねんどは例れいの特別とくべつ措置そち(要よう配慮はいりょ扱あつかい)が決定けっていされた。小学校しょうがっこうでの視覚しかく障害しょうがい者しゃ教員きょういんの実践じっせんの例れいはあまり無なく、きびしい状況じょうきょうのなか頑張がんばている大里おおさと先生せんせいを視み労協ろうきょうとしても引ひき続つづき支援しえんしていくことを決定けってい。
　◎ひかりの家いえ組合くみあい員いんに対たいする解雇かいこ事件じけん東京とうきょう地裁ちさいで和解わかい成立せいりつ
　11月13日にち10年ねんに及およぶ闘争とうそうをやっと和解わかい。内容ないようは3人にんの組合くみあい

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員いんの解雇かいこと不利益ふりえき処分しょぶんの撤回てっかい。その後ごにおける任意にんい退職たいしょく。光ひかりの家いえから組合くみあいに解決かいけつ金きんの支払しはらいというもの。尚なお、組合くみあいは解決かいけつ金きんの一部いちぶで「障害しょうがい者しゃ自立じりつ生活せいかつ基金ききん」を設立せつりつ
　◎第だい8回かい視し労協ろうきょう交流こうりゅう大会たいかい(2月がつ29日にち・3月1日にち)
　テーマ「見みえないって悪わるいこと―どうする視覚しかく障害しょうがい者しゃのポスト国こく障さわ年とし」
　◎「障害しょうがい保障ほしょう制度せいど」の創設そうせつを都とに要望ようぼう
　視し労協ろうきょうはこの制度せいどを創設そうせつに向むけて都と教委きょうい内ないにプロジェクトチームを作つくること。医療いりょう機関きかんへの定期ていき通院つういん(人工じんこう透析とうせきなど)については時間じかん内通ないつう院いんを認みとめること。必要ひつような勤務きんむ軽減けいげん措置そちを講こうじること(持もち時間じかんの軽減けいげんなど)ワークーアシスタント(職場しょくば介助かいじょ者しゃ)を配置はいちすることなどを含ふくむもの。
　1993年ねん(いよいよ駅えき点検てんけんへの取とり組くみを開始かいしする視し労協ろうきょう)
　◎第だい9回かい視し労協ろうきょう交流こうりゅう大会たいかい(2月がつ27・28日にち)
　テーマ「立たち止どまらず明日あしたを見みつめよう―明日あしたはさわったことがありますか?」
　「障害しょうがい者しゃの総合そうごう情報じょうほうネットワーク」準備じゅんび会かいの結成けっせい。
　障害しょうがい者しゃ自身じしんの立場たちばからさまざまな行政ぎょうせい情報じょうほうを収集しゅうしゅうし「政策せいさく立案りつあん過程かていへの参加さんか」を促進そくしんすることを目的もくてきとして「障害しょうがい者しゃ総合そうごう情じょう

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報むくいネットワーク」の準備じゅんび会かいが結成けっせいされる。
　◎「福祉ふくしの町まち作づくり条例じょうれい」推進すいしん都民とみんの会かい準備じゅんび会かいの結成けっせい
　勉強べんきょうの意味いみで視み労協ろうきょうも参加さんか
　◎「公的こうてき扶助ふじょ研究けんきゅう差別さべつ川柳せんりゅう問題もんだい」への取とり組くみ
　自治体じちたいの社会しゃかい福祉ふくしに携たずさわる職場しょくばで働はたらく職員しょくいんなどで組織そしきしている公的こうてき扶助ふじょ研究けんきゅう会かいが、その雑誌ざっし「公的こうてき扶助ふじょ研究けんきゅう」の紙上しじょうで、さまざまな差別さべつ的てきな川柳せんりゅうを掲載けいさいしたことに対たいする糾弾きゅうだん
　◎点字てんじプリンターの導入どうにゅうで印刷いんさつ作業さぎょうの合理ごうり化か
　ある方ほうからの100万まん円えんのカンパをもとに点字てんじプリンターを購入こうにゅうし、点字てんじ印刷いんさつを自動じどう化かすることと決定けってい
　◎障害しょうがい者しゃ基本きほん法ほう成立せいりつに向むけての取とり組くみ
　視し労協ろうきょうはこの課題かだいについて他ほかの障害しょうがい者しゃ団体だんたいと共ともに法ほう改正かいせいへ向むけての要望ようぼうを各かく政党せいとう、各かく会派かいはに行おこなう。さまざまな曲折きょくせつはあったが最終さいしゅう的てきには次つぎの4点てんを要求ようきゅう。
　1.法ほうの目的もくてきとして障害しょうがい者しゃの権利けんりの実現じつげんを
　2.国連こくれんの定義ていぎに添そって障害しょうがい者しゃの範囲はんいを拡大かくだいする
　3.差別さべつ禁止きんし規定きていを設もうけ障害しょうがい者しゃ人権じんけん擁護ようご委員いいん会かい(仮称かしょう)の設置せっち
　4.関係かんけいする個別こべつ法規ほうきのすみやかな改正かいせい。

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　◎交通こうつうアクセス全国ぜんこく大だい行動こうどうで初はじめての独自どくじの活動かつどう
　集会しゅうかい前まえの時間じかんを利用りようして視み労協ろうきょう独自どくじで駅えき点検てんけんの活動かつどうを実施じっしする
　1994年ねん(いよいよ交通こうつう問題もんだいが中心ちゅうしん課題かだいとなる視し労協ろうきょう)
　◎第だい10回かい視し労協ろうきょう交流こうりゅう大会たいかい(3月がつ5日にち・6日にち)
　生活せいかつ分科ぶんか会かいの討議とうぎで初はじめて本格ほんかく的てきに「町まち作づくり」の課題かだいが中心ちゅうしんとなる。点字てんじブロックの材質ざいしつ、敷しき方かた、種類しゅるいに関かんする討議とうぎ。各種かくしゅ点字てんじ表示ひょうじのあり方かたなどをめぐって、様々さまざまな意見いけんが交かわされる。
　◎福祉ふくし指導しどう職しょくCでの採用さいようは途絶とだえたことに関かんし、都と人事じんじ委員いいん会かい及および人事じんじ部ぶとの交渉こうしょう
　視し労協ろうきょうの運動うんどうによって76年ねん以来いらい毎年まいとしほぼ1人ひとりの合格ごうかく者しゃを出だしていた視覚しかく障害しょうがい者しゃ対象たいしょうの福祉ふくし指導しどうCの採用さいようが今年ことしは途絶とだえた。92年ねん一般いっぱん採用さいよう試験しけんⅠ・Ⅱ類るいの点字てんじ受験じゅけんが認みとめられていった時点じてんからひそかに恐おそれていたことが現実げんじつとなったもの。都とによれば受験じゅけん者しゃが合格ごうかくラインに達たっしなかっただけだとのことだが、今年ことしも3人にんの受験じゅけん者しゃが受験じゅけんしており、これまでであればこうした場合ばあいには受験じゅけん者しゃのなかから1人ひとりが採用さいようされていたはず。来年度らいねんどからの採用さいようの確約かくやくのないまま交渉こうしょうは終了しゅうりょう

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　◎交通こうつうアクセス全国ぜんこく行動こうどう今年ことしも独自どくじの取とり組くみ(10月がつ9日にち)
　集会しゅうかい前まえの時間じかんを利用りようして今年ことしも昨年さくねんに引ひき続つづき駅えき点検てんけんの独自どくじ行動こうどうを実施じっし。点検てんけんした駅えき、お茶ちゃの水みず、立川たちかわ、飯田橋いいだばし、西国分寺さいこくふんじ(いずれもJR中央ちゅうおう線せん)点検てんけんのポイント、点字てんじ案内あんない表示ひょうじ、点字てんじブロック、危険きけんな個所かしょの発見はっけんなど。点字てんじ表示ひょうじがふえてきた印象いんしょうがある一方いっぽう、ホーム上じょうのブロックが敷しかれてない部分ぶぶん、ブロック外がい空間くうかんなど案外あんがい放置ほうちされたままの危険きけん個所かしょ(かしょ)が多おおいことを確認かくにん。
　◎視み労協ろうきょう交通こうつうアンケートの実施じっし
　日頃ひごろ利用りようしている駅えきなどについて、点字てんじ表示ひょうじ、点字てんじブロック、各種かくしゅアナウンス、バス、各かく交通こうつう機関きかんへの要望ようぼう、行政ぎょうせいへの要望ようぼうを歩ふ車道しゃどうなどの識別しきべつのための段差だんさについての意見いけんなどを多岐たきに渡わたって質問しつもん。回答かいとう数すうは30と少すくなかったが活発かっぱつな意見いけんが多おおく参考さんこうになった。
　1995年ねん(都との福祉ふくしの町まち作づくり条例じょうれいにもの申もうす視し労協ろうきょう)
　◎第だい11回かい視し労協ろうきょう交流こうりゅう大会たいかい(3月がつ4日にち・5日にち)
　テーマ20年ねん目めに問とう差別さべつ、人権じんけん、自立じりつ
　交通こうつう問題もんだいで初はつのシンポジウム開催かいさい(2月がつ12日にち)
　都と盲めくら教きょうの笹川ささかわ氏し(やさしい町まち東京とうきょう構想こうそう懇談こんだん会かい委員いいん)東ひがし視し協きょうの山城やましろ事務じむ局長きょくちょうを招まねき視し労協ろうきょうから昨年さくねん94年ねん実施じっしした交通こうつうアンケートの報告ほうこくなどを踏ふまえて問題もんだい点てんを整理せいりし、討論とうろんを

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深ふかめる。それぞれの立場たちばから東京とうきょう都との町まち作づくり条例じょうれい制定せいていに向むけて視覚しかく障害しょうがい者しゃの要求ようきゅうをまとめその実現じつげんを働はたらきかけることが確認かくにんされた
　◎視み労協ろうきょうに対たいする事実じじつ誤認ごにんの評論ひょうろんで点字てんじジャーナルに抗議こうぎ
　「口くちの悪わるい者ものはトロツキスト集団しゅうだんなどという」(堀ほり議員ぎいんとの関係かんけいについて)「視み労協ろうきょうとトラブルが生しょうじ以後いご関係かんけいを絶たっている」といった、文章ぶんしょうにつき事実じじつ誤認ごにんがあるとして抗議こうぎ、編集へんしゅう長ちょうより謝罪しゃざい表明ひょうめい。福祉ふくしの街まちづくり条例じょうれいの施行しこう規則きそく整備せいびに向むけての取とり組くみ(4月がつ1日にち)今後こんごの施行しこう規則きそくの整備せいびに向むけて視み労協ろうきょうでは視覚しかく障害しょうがい者しゃの立場たちばから要望ようぼうをまとめる。主おもな内容ないようは視覚しかく障害しょうがい者しゃを考慮こうりょした基本きほん的てきな視点してんの確立かくりつ。鉄道てつどう、バス、タクシー、建物たてもの、道路どうろ、店舗てんぽ、その他たについて具体ぐたい的てきな整備せいび基準きじゅんを提起ていき。
　◎「視覚しかく障害しょうがい者しゃが安心あんしんして歩あるける東京とうきょうを作つくる会かい」結成けっせい(6月がつ17日にち)
　視し労協ろうきょう、東ひがし視し協きょうなどにより東京とうきょう都との福祉ふくしの街まちづくり条例じょうれいの具体ぐたい化かに向むけた要求ようきゅうとその集約しゅうやくのため結成けっせい
　◎視み労協ろうきょう20周年しゅうねん式典しきてんと祝宴しゅくえんの開催かいさい(10月がつ22日にち)
　視し労協ろうきょうらしい手作てづくりのイベントと式典しきてんを開催かいさい

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　◎第だい一いち回かい障害しょうがい者しゃ政策せいさく研究けんきゅう全国ぜんこく集会しゅうかいへの参加さんか(12月9日にち)
　「当事とうじ者しゃによる政策せいさく提起ていき」を目指めざして全国ぜんこくから400人にんの仲間なかまたちが集あつまる、予想よそうを上回うわまわる盛況せいきょう。「政策せいさく立案りつあん過程かていへの参加さんか」が大おおきな課題かだいとなっていることを表あらわしている。全ぜん障さわ連れん、DPI日本にっぽん会議かいぎ、障害しょうがい者しゃ総合そうごう情報じょうほうネットワークなどですでにおなじみの顔かおも多おおいが、問題もんだいはその中なかで、視し労協ろうきょうが視覚しかく障害しょうがい者しゃの立場たちばからの問題もんだい提起ていきがどこまでできるかにある。
　◎街まち作づくり討論とうろん集会しゅうかい(9月がつ2日にち)
　主催しゅさい、視覚しかく障害しょうがい者しゃが安心あんしんして歩あるける東京とうきょうを作つくる会かい
　◎視覚しかく障害しょうがい者しゃが安心あんしんして歩あるける東京とうきょうを作つくる会かい要望ようぼう書しょ集約しゅうやく(12月2日にち)
　12月4日にちこれを都とへ提出ていしゅつ
　1996年ねん(自治労じちろうに障害しょうがい者しゃ雇用こようを実現じつげんさせた視し労協ろうきょう)
　◎第だい12回かい視し労協ろうきょう交流こうりゅう大会たいかい(3月がつ2日にち、3日にち)
　テーマ・街まちにアクセス、時代じだいにアクセス96
　この大会たいかいではじめて分科ぶんか会かいの名称めいしょうも生活せいかつ分科ぶんか会かいから、ずばり街まちづくり分科ぶんか会かいへ変更へんこうし関西かんさいや清瀬きよせなどの実情じつじょうを

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聞きくとともに、車椅子くるまいす使用しよう者しゃの生せいの声こえを聞ききながら展示てんじブロックや車道しゃどうと歩道ほどうの段差だんさ2センチの問題もんだいをみんなで考かんがえる。
　◎自治労じちろう本部ほんぶへの視覚しかく障害しょうがい者しゃの雇用こようを実現じつげん
　かねてから障害しょうがい者しゃの雇用こようについて全ぜん障さわ連れん、障害しょうがい連れんなどとともに検討けんとうを重かさねてきた自治労じちろう本部ほんぶに対たいする障害しょうがい者しゃ雇用こようでようやく視覚しかく障害しょうがい者しゃの雇用こようを実現じつげんすることができた。
　◎視覚しかく障害しょうがい者しゃ街がい作づくり研究けんきゅう集会しゅうかい参加さんか(1月がつ28日にち)
　主催しゅさい・「手てをつなごうすべての視覚しかく障害しょうがい者しゃ実行じっこう委員いいん会かい」
　◎水戸みと事件じけん糾弾きゅうだん東京とうきょう集会しゅうかい6月がつ29日にちへの参加さんか
　雇用こよう助成じょせい金きんの不正ふせい受給じゅきゅう、知的ちてき障害しょうがい者しゃへの暴行ぼうこうやレイプなど悪質あくしつな障害しょうがい者しゃ差別さべつに対たいして、みんなの怒いかりが沸騰ふっとう。その後ご水戸みと現地げんちでの集会しゅうかい(7月がつ10日とおか)「水戸みと事件じけんの闘たたかいを支ささえる会かい」結成けっせいなど一連いちれんの動うごきにも参加さんか
　◎京王けいおう線せん全ぜん駅えき、駅えき点検てんけん(10月がつ6日にち)
　府中ふちゅう街がい作づくりみんなの会かいの主催しゅさい。福祉ふくしウオッチングの会かいや視み労協ろうきょうなどが参加さんかして、京王線けいおうせん全ぜん駅えきの点検てんけんを実施じっし。これまでの点検てんけんで確立かくりつしたチェックポイントのリストとメジャー、カメラなどを手てに、文字通もじどおり全ぜん駅えきの点検てんけんを完了かんりょう。ホーム上じょうの柱はしらがとても危険きけんな駅えきやホームの縁えん端はしに行いくほ

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どホームの幅はばが狭せまくなって最後さいごには1メートル台だいにまで細ほそくなるような危険きけんな駅えきなどさまざまな危険きけん箇所かしょを発見はっけん
　◎光ひかりが丘おか公園こうえんでの点検てんけん活動かつどう(10月がつ10日とおか)
　トイレに設置せっちされた触さわ地図ちずと音声おんせい案内あんないを点検てんけん
　◎視覚しかく障害しょうがい者しゃの公園こうえん利用りように関かんする要望ようぼう書しょ(11月18日にち)
　視し労協ろうきょうと障害しょうがい者しゃ情報じょうほうネットワークの共同きょうどうで都と建設けんせつ局長きょくちょう宛あて提出ていしゅつ。都立とりつ公園こうえんガイドの点訳てんやく、各かく公園こうえんの出入でいり口ぐちに触さわ地図ちず案内あんない板ばんの設置せっち、トイレの所在しょざいを知しらせる音声おんせい誘導ゆうどう装置そうち、電話でんわボックスの所在しょざいを知しらせる方法ほうほうなど今後こんごの話はなし合あい等とうを要求ようきゅう。
　1997年ねん(解散かいさんと存続そんぞくの二ふたつの提起ていきに揺ゆれる視し労協ろうきょう)
　◎第だい13回かい視し労協ろうきょう交流こうりゅう大会たいかい(3月がつ2日にち)
　テーマ・夢ゆめ、挑戦ちょうせん、連帯れんたい
　パネルディスカッション「作つくろう安全あんぜんな駅えきホーム」
　4人にんのパネラーの話はなしを総合そうごうしてホーム上じょうでの視覚しかく障害しょうがい者しゃにとっての錯覚さっかくはほとんど避さけられないものであり、究極きゅうきょく的てきにはホームドア、ホーム柵しがらみの設置せっち要求ようきゅうへ向むかうべきとの思おもいを深ふかめる

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　◎京王けいおう帝都ていととの交渉こうしょう
　96年ねん10月がつの点検てんけんを踏ふまえての交渉こうしょうであったが具体ぐたい的てきにはほとんど見みるべき成果せいかはなかった
　◎水戸みと地裁ちさいを取とり巻まくヒューマンチェーンと集会しゅうかいデモに参加さんか(2月がつ27日にち)
　論告ろんこく求刑きゅうけいの日ひに合あわせた行動こうどう、視し労協ろうきょうから10名めい参加さんか。論告ろんこくは懲役ちょうえき三さん年ねん。
　◎水戸みと事件じけん執行しっこう猶予ゆうよ付づけの不当ふとう判決はんけつを糾弾きゅうだんする行動こうどう(3月がつ28日にち)
　判決はんけつは執行しっこう猶予ゆうよ4年ねんというまったく不当ふとうなものでありその判決はんけつに対たいする障害しょうがい者しゃや市民しみんの怒いかりが爆発ばくはつする。
　◎障害しょうがい者しゃ保障ほしょう制度せいど確立かくりつに向むけた請願せいがんが一部いちぶを除のぞいて採択さいたく(3月がつ)
　以前いぜん視し労協ろうきょうでも要望ようぼう書しょを出だした障害しょうがい保障ほしょう制度せいどに関かんする請願せいがんが都議会とぎかい、文教ぶんきょう委員いいん会かいでワークアシスタントの導入どうにゅうを除のぞいて採択さいたくされる。障害しょうがいを持もちながら働はたらきつづける先生せんせいたちが組織そしきの粘ねばり強づよい活動かつどうが実みのったもの。採択さいたくされた内容ないようは、障害しょうがいに応おうじた勤務きんむ軽減けいげん、障害しょうがいに応おうじた施設しせつの設置せっち、補助ほじょ機器ききの導入どうにゅう、職場しょくば異動いどう時じにおける障害しょうがいへの配慮はいりょ、勤務きんむ時間じかん内ないの通院つういんなど。

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　◎公園こうえんにおけるバリアフリーの実現じつげんに向むけてをテーマに日比谷公園ひびやこうえんの点検てんけん(5月がつ25日にち)
　触さわ地図ちずの問題もんだいや誘導ゆうどうの仕方しかた、危険きけん箇所かしょの警告けいこくなどさまざまなバリアが指摘してきされたがその一方いっぽうでそもそも公園こうえんにおけるバリアとは何なにか、つまり公園こうえんには何なにのために行いくのかという角度かくどからさまざまな疑問ぎもんも出だされ自由じゆうと安全あんぜんという二ふたつの大事だいじな要素ようそを公園こうえんにおいてどう調和ちょうわさせるかについてその後ご、視し労協ろうきょう内部ないぶでもさまざまな議論ぎろんを生うみ出だすきっかけとなる。
　◎都営とえい三田みた線せんの巣鴨すがも駅えきほかでのホーム柵しがらみ導入どうにゅう実験じっけんについて
　われわれの質問しつもんに対たいして交通こうつう局きょくは「この柵しがらみ等とうはひとつの路線ろせんの中なかのシステムとして検討けんとうしておりますので採用さいようする場合ばあいは全ぜん駅えきに設置せっちするべきものと考かんがえております」と回答かいとう。
　◎機関きかん紙し93号ごうに「解散かいさん提起ていき」と「存続そんぞく提起ていき」がともに掲載けいさいされる
　しばらく前まえから担にない手ての不足ふそくや労働ろうどう問題もんだいに対たいする取とり組くみの弱体じゃくたい化かなどをめぐって解散かいさんを提起ていきする動うごきが出でてきたが再度さいどこの問題もんだいについて会員かいいん一いち人にん一人ひとりの心しんに問といかけて欲ほしいという「存続そんぞく提起ていき」が提出ていしゅつされ二ふたつの提起ていきが並ならぶこととなった。

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　1998年ねん(不死鳥ふしちょうのような視し労協ろうきょう?)
　◎第だい14回かい視し労協ろうきょう大会たいかい(3月がつ1日にち)
　事務じむ局きょくの解散かいさん提起ていきの白紙はくし撤回てっかい
　◎臨時りんじ総会そうかいによる新しん体制たいせいと視み労協ろうきょうの再さい出発しゅっぱつ(5月がつ10日とおか)
　◎JR国立こくりつ研究所けんきゅうじょでの転落てんらく防止ぼうし柵しがらみに関かんする実験じっけん(1月がつ25日にち)
　ドア部分ぶぶんは開ひらいているものでへたに安心あんしんするとかえって危険きけんだがないよりはましかどうかによって意見いけんが分わかれる。ドア部分ぶぶんもカバーされる可動かどう式しきのホーム柵しがらみが望のぞましい。
　◎組合くみあいといっしょにバリアフリーチェック(3月がつ29日にち)
　自治労じちろう、都庁とちょう職しょくと視み労協ろうきょうを含ふくむ障害しょうがい者しゃ団体だんたいとで、都営とえい12号線ごうせんと練馬ねりま区役所くやくしょなどを点検てんけん。
　◎各種かくしゅ誘導ゆうどうブロック点検てんけんのため関西かんさいへ(5月がつ4日にち・5日にち)
　福祉ふくしウオッチングの会かいの協力きょうりょくで関西かんさい空港くうこう近ちかくの臨空りんくう公こう

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園えんから神戸こうべ、京都きょうとそしてユニバーサルデザインと称しょうして視覚しかく障害しょうがい者しゃにほとんど識別しきべつできないリーディングラインを敷設ふせつしている尾張おわり一宮いちのみやを二に日間にちかんにわたって点検てんけん。普通ふつうの誘導ゆうどうブロックに変かえて直径ちょっけい三さんセンチ程度ていどの誘導ゆうどうラインを設もうけている臨空りんくう公園こうえんと普通ふつうの誘導ゆうどうブロックとは逆ぎゃくに道路どうろに溝みぞを刻きざむことによって誘導ゆうどうラインとしようとするリーディングラインの問題もんだい性せいを実地じっち検証けんしょう。
　◎宇部うべ、下関しものせき、鹿児島かごしまで各種かくしゅ音声おんせい誘導ゆうどう装置そうち検証けんしょう
　春はるの関西かんさいに続つづき福祉ふくしウオッチングの会かいと共同きょうどうで音声おんせい誘導ゆうどうシステムを中心ちゅうしんに宇部うべ、下関しものせき、鹿児島かごしまを二に泊はくで検証けんしょう。
　1999年ねん(障害しょうがい者しゃ会館かいかんの民間みんかん委託いたくに反対はんたいして立たち上あがる視し労協ろうきょう)
　◎教育きょういくネットと合同ごうどうでの交流こうりゅう大会たいかい開催かいさい(3月がつ27日にち,28日にち)
　ノーマライゼーション教育きょういくネットワークは障害しょうがいを持もちながら働はたらきつづけている先生せんせいたちを中心ちゅうしんに組織そしきされた会かいでかなりの会員かいいんが視み労ろう協会きょうかい員いんとダブっている。お互たがいの活性かっせい化かに役立やくだてばとの願ねがいを込こめて合同ごうどうでの交流こうりゅう大会たいかいを開催かいさい。

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　◎都立とりつ障害しょうがい者しゃ会館かいかんの民間みんかん委託いたくに反対はんたいする闘たたかい
　三田みたの障害しょうがい者しゃ福祉ふくし会館かいかんは視み労協ろうきょうの第だい二にの故郷こきょうといっても過言かごんではない。いや第だい一いちの故郷こきょうというべきかもしれない。毎月まいつきの定例ていれい会かい、事務じむ局きょく会議かいぎ、印刷いんさつ作業さぎょうと常つねにそこを拠点きょてんとして活動かつどうしてきた。都とは財政難ざいせいなんを理由りゆうに利用りよう者しゃの声こえを十分じゅうぶんに聞きくことなく来年度らいねんどから民間みんかん委託いたくを強行きょうこうしようとした。視し労協ろうきょうはグループ「飛躍ひやく」や東ひがし視し協きょうとともに呼よびかけ団体だんたいとしてこの民間みんかん委託いたくに反対はんたいする動うごきをリードした。内務ないむでの意思いしの一致いっちが十分じゅうぶんでなかったりさまざまな問題もんだいがあったが、とにもかくにも来年度らいねんどからの民間みんかん委託いたくを断念だんねんさせることに一応いちおう成功せいこうした。
　◎「街まち作づくり通信つうしん」1号ごう2号ごうの発行はっこう(7月がつ12日にち)
　視し労協ろうきょうが抱かかえている街まち作づくりに関かんする課題かだいを整理せいりするためにも、また他たの障害しょうがい者しゃとの交流こうりゅうをいっそう深ふかめるためにも街まち作づくり通信つうしんが必要ひつようと考かんがえ、今年ことしの重要じゅうよう課題かだいとしてその発行はっこうに踏ふみ切きった。
　◎都営地下鉄とえいちかてつ三田みた線せんのホーム柵しがらみ導入どうにゅうに関かんしてドア部分ぶぶんの点字てんじブロックの敷設ふせつ方法ほうほうを巡めぐって都と盲めくら協きょう、東ひがし視し協きょうなどと意見いけん交換こうかん。
　都営とえい三田みた線せんに可動かどう式しきのホーム柵しがらみが導入どうにゅうされることを巡めぐってそのドア部分ぶぶんにあたる位置いちにどのような形かたちでどのような点字てんじブロックを敷しくかについて、都と交通こうつう局きょくと視覚しかく障さわ

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害がい者しゃ団体だんたい、車椅子くるまいす障害しょうがい者しゃなどの間あいだで検討けんとうを重かさねる。
　◎DPI呼よびかけの交通こうつう行動こうどうへ全力ぜんりょく投球とうきゅう
　今年ことし、初はじめて事前じぜんの打うち合あわせから統一とういつ行動こうどう日び前後ぜんこうの各かく交通こうつう機関きかんや運輸省うんゆしょうなどへの交渉こうしょうにほとんどすべて参加さんかし、視覚しかく障害しょうがい者しゃとしての立場たちばから問題もんだいを提起ていきすることができた。やっとこの交通こうつう行動こうどうの中なかで視覚しかく障害しょうがい者しゃの存在そんざいを十分じゅうぶんにアピールすることができたかもしれない。
　◎障害しょうがいの地平ちへい100号ごう記念きねんと視み労協ろうきょう25周年しゅうねんイベントヘの取とり組くみ開始かいし
　編集へんしゅう後記こうき
　「生涯しょうがいの地平ちへい」の1号ごうから99号ごうまでを読よみ通とおすという仕事しごとは思おもいのほかに手てごわい仕事しごとであった。それ以上いじょうにそれらの内容ないようをバランスよく順序良じゅんじょよく配列はいれつすることはなかなかに大変たいへんな作業さぎょうであった。いつもながらの準備じゅんび不足ふそくと怠慢たいまんなため、結局けっきょく明あきらかに全体ぜんたいのバランスを欠かいた不十分ふじゅうぶんな内容ないようの「年代ねんだい記き」を残のこす結果けっかになってしまった。できることなら次つぎの機会きかいには視み労協ろうきょうが引ひきずってきた思想しそう的てきな面めんについても充分じゅうぶん光こうを当あてながらもう一度いちどゆっくり振ふり返かえってみたいと思おもっている。

裏表紙うらびょうし（奥付おくづけ）
　2000年ねん2月がつ5日にち
　定価ていか200円えん
　編集へんしゅう人じん　視覚しかく障害しょうがい者しゃ労働ろうどう問題もんだい協議きょうぎ会かい
　東京とうきょう都と練馬ねりま区く東大泉ひがしおおいずみ6ー34ー28
　陵りょう雲くも閣かくマンション403
　的野まとの碩せき郎ろう気付きつけ
　発行はっこう人じん　身体しんたい障害しょうがい者しゃ団体だんたい定期ていき刊行かんこう物ぶつ協会きょうかい
　世田谷せたがや区く砧きぬた6ー26ー21
　視覚しかく障害しょうがい者しゃ労働ろうどう問題もんだい協議きょうぎ会かい




■引用いんよう



■書評しょひょう・紹介しょうかい



■言及げんきゅう





＊作成さくせい：仲尾なかお 謙二けんじ
UP: 20210528　REV:
◇障害しょうがい学がく　 ◇視覚しかく障害しょうがい　 ◇身体しんたい×世界せかい：関連かんれん書籍しょせき　 ◇『障害しょうがいの地平ちへい』　 ◇雑誌ざっし　 ◇BOOK　 ◇全文ぜんぶん掲載けいさい
TOP　HOME (http://www.arsvi.com)◇