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先天性四肢障害児父母の会
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組織
そしき
>
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
http://www10.ocn.ne.jp/~fubo//
1975
年
ねん
8
月
がつ
31
日
にち
発足
ほっそく
■
年表
ねんぴょう
19750206
野辺
のべ
明子
あきこ
、
毎日新聞
まいにちしんぶん
「
女
おんな
の
気持
きもち
」への
投書
とうしょ
197507
野辺
のべ
明子
あきこ
、「
指
ゆび
のない
子
こ
を
産
う
んだ
私
わたし
」『
婦人
ふじん
公論
こうろん
』7
月
がつ
号
ごう
へ
投稿
とうこう
19750620
野辺
のべ
明子
あきこ
、NHKテレビ「
先天
せんてん
異常
いじょう
――
疫学
えきがく
調査
ちょうさ
の
必要
ひつよう
性
せい
」『あすへの
記録
きろく
』に
出演
しゅつえん
19750831 「
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
」
結成
けっせい
都立
とりつ
鷺ノ宮
さぎのみや
高校
こうこう
に54
家族
かぞく
が
集
あつ
まり
設立
せつりつ
総会
そうかい
、
会長
かいちょう
:
野辺
のべ
明子
あきこ
、
会則
かいそく
案
あん
の
説明
せつめい
・
討議
とうぎ
、
講演
こうえん
:
木田
きだ
盈
みつる
四郎
しろう
、
顧問
こもん
に(『
父母
ちちはは
の
会
かい
通信
つうしん
』1(75-9-6):1)
197509
野辺
のべ
明子
あきこ
、「
指
ゆび
のない
子
こ
が
増
ふ
えている」『
婦人
ふじん
公論
こうろん
』9
月
がつ
号
ごう
19750920
初
はじ
めての
常任
じょうにん
委員
いいん
会
かい
(
以後
いご
継続
けいぞく
的
てき
に)、
設立
せつりつ
趣意
しゅい
書
しょ
作成
さくせい
等
とう
(『
父母
ちちはは
の
会
かい
通信
つうしん
』1(75-9-6):1)
19751019
常任
じょうにん
委員
いいん
会
かい
でカルテ
収集
しゅうしゅう
の
検討
けんとう
(『
父母
ちちはは
の
会
かい
通信
つうしん
』1(75-10-27):1)
19760722
初
はじ
めての
厚生省
こうせいしょう
交渉
こうしょう
19761112
第
だい
2
回
かい
厚生省
こうせいしょう
交渉
こうしょう
19770423
第
だい
3
回
かい
厚生省
こうせいしょう
交渉
こうしょう
19781118
第
だい
4
回
かい
厚生省
こうせいしょう
交渉
こうしょう
19790203
厚生省
こうせいしょう
にホルモン
剤
ざい
ドーギノンについての
見解
けんかい
を
問
と
う
19790302
各
かく
政党
せいとう
との
懇談
こんだん
会
かい
が
開
ひら
かれる、「
先天
せんてん
異常
いじょう
のモニタリングシステムに
関
かん
する
研究
けんきゅう
班
はん
」
発足
ほっそく
の
話
はなし
を
聞
き
く
19790521
厚生
こうせい
大臣
だいじん
宛
あて
にモリタリング
研究
けんきゅう
班
はん
への
意見
いけん
書
しょ
提出
ていしゅつ
(『
会報
かいほう
7
号
ごう
』:217)
19790702
第
だい
5
回
かい
厚生省
こうせいしょう
交渉
こうしょう
198001
第
だい
1
回
かい
スキーキャンプの
誘
さそ
い
198008
総会
そうかい
にてはじめて
遺伝
いでん
分科
ぶんか
会
かい
が
開
ひら
かれる(
分科
ぶんか
会
かい
報告
ほうこく
)
198010 ドオギノン(Duogynon)の
生産
せいさん
中止
ちゅうし
決定
けってい
198011 『
父母
ちちはは
の
会
かい
通信
つうしん
』にて
渡部
わたなべ
昇一
しょういち
「
神聖
しんせい
な
義務
ぎむ
」への
批判
ひはん
198105
原因
げんいん
究明
きゅうめい
チーム、
国
くに
のモニタリングに
対
たい
しては
白紙
はくし
の
態度
たいど
を
示
しめ
す
198111
国際
こくさい
障害
しょうがい
者
しゃ
年
ねん
、
国民
こくみん
会議
かいぎ
に
参加
さんか
、
意見
いけん
書
しょ
提出
ていしゅつ
198211 『
父母
ちちはは
の
会
かい
通信
つうしん
』にて
成人
せいじん
会員
かいいん
の
出産
しゅっさん
の
体験
たいけん
記
き
が
掲載
けいさい
される
198301 「
奇形
きけい
ザル
問題
もんだい
を
考
かんが
えるシンポジウム」、
原因
げんいん
究明
きゅうめい
の
訴
うった
えの
差別
さべつ
性
せい
が
語
かた
られる
198301 『
父母
ちちはは
の
会
かい
通信
つうしん
』にて
奇形
きけい
ザルと
子
こ
どもの
写真
しゃしん
を
一緒
いっしょ
に
並
なら
べる
写真
しゃしん
展
てん
の
問題
もんだい
性
せい
が
指摘
してき
される
198305
子
こ
どもが
主役
しゅやく
の「
子
こ
どもシンポジウム」が
開
ひら
かれる
19850312
文部省
もんぶしょう
交渉
こうしょう
、
就学
しゅうがく
、
改良
かいりょう
笛
ふえ
等
とう
の
要望
ようぼう
198506
第
だい
2
回
かい
子
こ
どもシンポジウムが
開
ひら
かれる
198509 ロングセラーとなる
絵本
えほん
『さっちゃんのまほうのて』
出版
しゅっぱん
19860923
朝日新聞
あさひしんぶん
「
先天
せんてん
異常
いじょう
監視
かんし
システム
導入
どうにゅう
へ、
発生
はっせい
急増
きゅうぞう
すれば、すぐに
原因
げんいん
究明
きゅうめい
」という
記事
きじ
19861025
母子
ぼし
保健
ほけん
法
ほう
改正
かいせい
について、
厚生省
こうせいしょう
の
話
はなし
を
聞
き
きに
行
い
く
19860124
厚生
こうせい
大臣
だいじん
宛
あて
に、
母子
ぼし
保健
ほけん
法
ほう
改正
かいせい
反対
はんたい
(モニタリングシステム
制度
せいど
化
か
反対
はんたい
)
意見
いけん
書
しょ
提出
ていしゅつ
1987 『さっちゃんのまほうのて』
原画
げんが
展
てん
■
書籍
しょせき
等
とう
◆
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
編
へん
19820210
『シンポジウム
先天
せんてん
異常
いじょう
I――
人類
じんるい
への
警告
けいこく
』
,
批評社
ひひょうしゃ
,278p. ASIN: B000J7RMAA 1700
[amazon]
※
◆
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
編
へん
19820310
『シンポジウム
先天
せんてん
異常
いじょう
II――いのちを
問
と
う』
,
批評社
ひひょうしゃ
,230p. ASIN: B000J7R020 1500
[amazon]
※
◆
野辺
のべ
明子
あきこ
19820920
『どうして
指
ゆび
がないの?』
,
技術
ぎじゅつ
と
人間
にんげん
,340p. ISBN-10: 4764500256 ISBN-13: 978-4764500259 1900
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※ d.
◆
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
1977 『
先天
せんてん
異常
いじょう
問題
もんだい
』,
会報
かいほう
第
だい
3
号
ごう
,B4 143p.,1000 1000
◆
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
編
へん
198408 『ぼくの
手
て
、おちゃわんタイプや――
先天
せんてん
異常
いじょう
と
子
こ
どもたち』,
三省堂
さんせいどう
,ISBN:4385349177 ISBN-13:9784385349190 1050
◆
田畑
たばた
精一
せいいち
,
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
,
野辺
のべ
明子
あきこ
,
志
こころざし
沢
さわ
小夜子
さよこ
198510 『さっちゃんのまほうのて』,
偕成社
かいせいしゃ
,ISBN-13:9784033304106 1260
◆
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
『シンポジウムの
記録
きろく
――
内部
ないぶ
資料
しりょう
』,B4 124p.
◆
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
1989 『
生命
せいめい
の
今日
きょう
・
明日
あした
――
先天
せんてん
異常
いじょう
の
原因
げんいん
究明
きゅうめい
をめぐって』,
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
◆
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
編
へん
198908 『いのちはずむ
仲間
なかま
たち』,
少年
しょうねん
社
しゃ
,107p. 1835
◆
野辺
のべ
明子
あきこ
19930410
『
魔法
まほう
の
手
て
の
子
こ
どもたち――「
先天
せんてん
異常
いじょう
」を
生
い
きる』
,
太郎
たろう
次
じ
郎
ろう
社
しゃ
,252p. ISBN:4-8118-0552-6 2100
[amazon]
/
[kinokuniya]
/
[boople]
/
[bk1]
※ d.
◆
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
199508 『
父母
ちちはは
の
会
かい
の20
年
ねん
』,
会報
かいほう
第
だい
7
号
ごう
,352p.
◆
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
19991220
『これがぼくらの
五体
ごたい
満足
まんぞく
』
,
三省堂
さんせいどう
,244p.ISBN:4385358893 ISBN-13:978-43853588 1470
[amazon]
※
◆
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
20030720
『わたしの
体
からだ
ぜんぶだいすき』
,
三省堂
さんせいどう
,180p.ISBN:4385361398 ISBN-13:978-4385361390 1365
[amazon]
/
[kinokuniya]
※
◆
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
編
へん
20110320 『おれアペール
症
しょう
でも
大丈夫
だいじょうぶ
』,
三省堂
さんせいどう
,163p.ISBN-13:9784385365213 1365
■
論文
ろんぶん
◆
堀
ほり
智久
ともひさ
20080930 「
障害
しょうがい
をもつ
子
こ
どもを
迎
むか
え
入
い
れる
親
おや
の
実践
じっせん
と
優生
ゆうせい
思想
しそう
――
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
の1970/80」,
『ソシオロゴス』
ソシオロゴス
編集
へんしゅう
委員
いいん
会
かい
、
第
だい
32
号
ごう
◆
堀
ほり
智久
ともひさ
20070630 「
障害
しょうがい
の
原因
げんいん
究明
きゅうめい
から
親
おや
・
子
こ
どもの
日常
にちじょう
生活
せいかつ
に
立脚
りっきゃく
した
運動
うんどう
へ――
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
の1970/80
年代
ねんだい
」,『
社会
しゃかい
学
がく
評論
ひょうろん
』58-1(229): 57-75(
日本
にっぽん
社会
しゃかい
学会
がっかい
)→
全文
ぜんぶん
【PDF】
>TOP
◆
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
『95
年
ねん
宣言
せんげん
』(1995
年
ねん
8
月
がつ
6
日
にち
採択
さいたく
)
「
私
わたし
たちは
手
て
や
足
あし
、
耳
みみ
などに
障害
しょうがい
を
持
も
って
生
うま
れた
子
こ
どもたちが、
一
いち
個
こ
の
人間
にんげん
としてその
基本
きほん
的
てき
な
権利
けんり
を
保障
ほしょう
され、その
障害
しょうがい
ゆえにどのような
差別
さべつ
をも
受
う
けることなく、ありのままの
姿
すがた
で
自由
じゆう
にのびのびと
生
い
きていける
社会
しゃかい
、すべての
人
ひと
がそれぞれの
違
ちが
いを
認
みと
めあい、ハンディを
支
ささ
えあいながら
互
たが
いに
個性
こせい
と
人格
じんかく
を
尊重
そんちょう
して
生
い
きていける
社会
しゃかい
を
創
つく
ることをめざして、
活動
かつどう
していきます。」(『95
年
ねん
宣言
せんげん
』
冒頭
ぼうとう
)
◆
野辺
のべ
明子
あきこ
1982 『どうして
指
ゆび
がないの?』,
技術
ぎじゅつ
と
人間
にんげん
「
木田
きだ
先生
せんせい
が
診察
しんさつ
のときに
紹介
しょうかい
して
下
くだ
さったのが「
子供
こども
たちの
未来
みらい
を
開
ひら
く
父母
ちちはは
の
会
かい
」だった。……1972
年
ねん
秋
あき
のはじめであったと
思
おも
う。すぐに
代理
だいり
の
人
ひと
から
返事
へんじ
がきて、
私
わたし
はその
親
おや
の
会
かい
の
会員
かいいん
となった。 ……しかし、
定期
ていき
的
てき
に
送
おく
られてくる
機関
きかん
紙
し
を
読
よ
んでも、サリドマイド
以外
いがい
の
子供
こども
についての
情報
じょうほう
はあまりなくて、
娘
むすめ
と
同
おな
じように
小
ちい
さい、そして
同
おな
じような
症状
しょうじょう
の
子供
こども
の
親
おや
と
知
し
り
合
あ
いたい、という
私
わたし
の
願
ねが
いはほとんどかなえられなかった。
会員
かいいん
の
子供
こども
たちの
成年
せいねん
月日
つきひ
や
症状
しょうじょう
の
把握
はあく
も、とくにサリドマイド
以外
いがい
の
子供
こども
たちについては
事務
じむ
局
きょく
の
人
ひと
たちにもよくわかってないらしかった。
数
すう
年
ねん
後
ご
、
私
わたし
はこの
会
かい
を
脱退
だったい
した。」(p40-1)
「なぜ
私
わたし
たち
夫婦
ふうふ
が
自分
じぶん
の
娘
むすめ
の
指
ゆび
の
欠損
けっそん
がサリドマイドによるものではないことを
百
ひゃく
も
承知
しょうち
で
被害
ひがい
補償
ほしょう
の
申請
しんせい
をしたのかを
簡単
かんたん
にいってしまえば、
救済
きゅうさい
や
福祉
ふくし
の
対象
たいしょう
からはずされ
切
き
り
捨
す
てられていく
非
ひ
認定
にんてい
児
じ
の“
存在
そんざい
の
証明
しょうめい
”をしたかったからにほからならない。
非
ひ
認定
にんてい
児
じ
の
問題
もんだい
に
固執
こしつ
していくことで、
原因
げんいん
不明
ふめい
の
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
たちの
問題
もんだい
の
位置
いち
づけをはっきりとさせ、ひいては
先天
せんてん
異常
いじょう
の
問題
もんだい
そのものを
考
かんが
えてみたかったからだ。……あくまでも
非
ひ
認定
にんてい
の“
非
ひ
”にこだわって、
認定
にんてい
されない
子供
こども
たちの“
非
ひ
”の
実態
じったい
を
明
あき
らかにしていくことが、
一
ひと
つの
運動
うんどう
として
子供
こども
たちの
問題
もんだい
を
考
かんが
えていくときにより
大
おお
きな
広
ひろ
がりをもつのではないか、
私
わたし
たちはそう
考
かんが
えた。」(p88-90)
◆
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
19750901 『
設立
せつりつ
趣意
しゅい
書
しょ
』
「
私
わたし
たち、
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
を
持
も
つ
親
おや
たち、およそ
六
ろく
十
じゅう
家族
かぞく
は、この
八
はち
月
がつ
三
さん
一
いち
日
にち
東京
とうきょう
に
集
あつ
まり『
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
』を
結成
けっせい
致
いた
しました。ここに『
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
』
設立
せつりつ
の
趣旨
しゅし
を
明
あき
らかにするとともに、
同
おな
じく
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
をお
持
も
ちの
全国
ぜんこく
の
親
おや
たちに、
会
かい
活動
かつどう
への
参加
さんか
を
呼
よ
びかけ、
又
また
同時
どうじ
に、
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
問題
もんだい
について、
広
ひろ
く
世間
せけん
一般
いっぱん
の
方々
かたがた
のご
理解
りかい
を
得
え
たいと
存
ぞん
じます。
……
生
う
まれつき
上肢
じょうし
・
下肢
かし
および
指
ゆび
、
又
また
は
耳
みみ
介
かい
の
欠損
けっそん
している
先天
せんてん
異常
いじょう
をひとまとめに
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
欠損
けっそん
症
しょう
といいますが、
会員
かいいん
の
子供
こども
たちの
症状
しょうじょう
は、
手足
てあし
や
指
ゆび
の
欠損
けっそん
の
他
ほか
、
指
ゆび
の
癒着
ゆちゃく
、
指
ゆび
の
変形
へんけい
、
四肢
しし
の
関節
かんせつ
異常
いじょう
、
発育
はついく
不全
ふぜん
、
耳
みみ
の
欠損
けっそん
(
絞
しぼ
扼輪
症候群
しょうこうぐん
・
合
ごう
指
ゆび
症
しょう
・
短
たん
指
ゆび
症
しょう
・
裂
きれ
手
しゅ
症
しょう
裂
きれ
足
あし
症
しょう
・ポーランド
症
しょう
・
先天
せんてん
性
せい
多発
たはつ
性
せい
関節
かんせつ
拘
かかわ
縮
ちぢみ
症
しょう
、
小耳
こみみ
症
しょう
など)さまざまですが
……
私
わたし
たちは
私
わたし
たち
家族
かぞく
や
子供
こども
自身
じしん
が
受
う
けた(
今
いま
も
受
う
けている、あるいはこれからも
受
う
けるであろう)
苦
くる
しみや
悲
かな
しみを
二度
にど
と
繰
く
り
返
かえ
したくありません。そして、やがて
私
わたし
たちの
子供
こども
が
親
おや
となる
時
とき
、
安心
あんしん
して
子供
こども
がうめるような
社会
しゃかい
であってほしいと
心
しん
から
望
のぞ
みます。それには
先天
せんてん
異常
いじょう
の
原因
げんいん
が
究明
きゅうめい
され、その
発生
はっせい
が
予防
よぼう
されなくてはなりません。そのための
疫学
えきがく
調査
ちょうさ
の
充実
じゅうじつ
など、
行政
ぎょうせい
に
働
はたら
きかけていくと
同時
どうじ
に、
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
の
原因
げんいん
究明
きゅうめい
・
実態
じったい
究明
きゅうめい
に
私
わたし
たち
親
おや
自
みずか
らが
立
た
ちあがるべく、そして
親
しん
同志
どうし
、
手
て
を
結
むす
んで、
子供
こども
たちのかかえているさまざまな
問題
もんだい
について
語
かた
り
合
あ
うべく『
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
』を
結成
けっせい
致
いた
しました。」(1975
年
ねん
9
月
がつ
1
日
にち
『
設立
せつりつ
趣意
しゅい
書
しょ
』)
◆
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
199508 『
父母
ちちはは
の
会
かい
の20
年
ねん
』,
会報
かいほう
第
だい
7
号
ごう
「1974
年
ねん
に
和解
わかい
という
形
かたち
で
決着
けっちゃく
のついたサリドマイド
訴訟
そしょう
の
問題
もんだい
などは
原因
げんいん
不明
ふめい
の
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
の
親
おや
にとっては
気
き
になる
出来事
できごと
です。……
妊娠
にんしん
初期
しょき
にサリドマイド
剤
ざい
を
含
ふく
む
睡眠薬
すいみんやく
や
胃腸
いちょう
薬
やく
を
服用
ふくよう
した
母親
ははおや
から
手足
てあし
の
一部
いちぶ
が
欠損
けっそん
した
赤
あか
ちゃんが
生
う
まれた、いわゆるサリドマイド
事件
じけん
は
全
ぜん
世界
せかい
的
てき
に
被害
ひがい
が
広
ひろ
がった
未曾有
みぞう
の
薬害
やくがい
事件
じけん
として
諸々
もろもろ
の
対策
たいさく
がとられました。
原因
げんいん
がサリドマイド
剤
ざい
であると
立証
りっしょう
されて、サリドマイド胎芽
病
びょう
と
認定
にんてい
された
子
こ
どもたちに
対
たい
しては
国
くに
と
大日本製薬
だいにっぽんせいやく
から
損害
そんがい
賠償
ばいしょう
の
支給
しきゅう
などの
措置
そち
がとられました。しかし
同
おな
じような
障害
しょうがい
をもつ
原因
げんいん
不明
ふめい
の
他
ほか
の
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
に
対
たい
しては
国
くに
の
対策
たいさく
はないに
等
ひと
しく、
行政
ぎょうせい
的
てき
には
全
まった
く
放置
ほうち
されている、というのが1975
年
ねん
、
父母
ちちはは
の
会
かい
が
発足
ほっそく
した
当時
とうじ
の
状況
じょうきょう
です。」(p313-4)
◆
「
神聖
しんせい
な
義務
ぎむ
」
「1980
年
ねん
10
月
がつ
、
上智大学
じょうちだいがく
教授
きょうじゅ
渡部
わたなべ
昇一
しょういち
氏
し
が
週刊文春
しゅうかんぶんしゅん
に「
神聖
しんせい
なる
義務
ぎむ
・
劣悪
れつあく
遺伝子
いでんし
は
自発
じはつ
的
てき
に
断種
だんしゅ
すべき」というエッセイを
発表
はっぴょう
しました。
障害
しょうがい
者
しゃ
が
多
おお
くなると
医療
いりょう
費
ひ
の
国家
こっか
負担
ふたん
がかかり、
社会
しゃかい
の
程度
ていど
が
低
ひく
くなる。
障害
しょうがい
のある
人
ひと
は
子
こ
どもをつくるな。ヒットラーは
精神
せいしん
障害
しょうがい
者
しゃ
などを
殺
ころ
したが、これはドイツ
民族
みんぞく
の
血
ち
のために
功績
こうせき
となった。ヒットラーの
行為
こうい
は
評価
ひょうか
できると
驚
おどろ
くべき
内容
ないよう
でした。
朝日
あさひ
なども
人類
じんるい
遺伝
いでん
学
がく
の
専門
せんもん
家
か
の
立場
たちば
から
反論
はんろん
しました。」(
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
199508 『
父母
ちちはは
の
会
かい
の20
年
ねん
』,
会報
かいほう
第
だい
7
号
ごう
: 261)
cf.
血友病
けつゆうびょう
◆
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
編
へん
19820210 『シンポジウム
先天
せんてん
異常
いじょう
I――
人類
じんるい
への
警告
けいこく
』,
批評社
ひひょうしゃ
,278p. 1700
円
えん
「この
七
なな
年間
ねんかん
の
活動
かつどう
の
中
なか
で
私
わたし
たちも
先天
せんてん
異常
いじょう
をめぐる
状況
じょうきょう
について
多少
たしょう
の
知識
ちしき
を
手
て
に
入
い
れることができました。
例
たと
えば
私
わたし
たちは、
国
くに
は
四肢
しし
奇形
きけい
に
関
かん
する
問題
もんだい
を
人類
じんるい
に
向
む
けられた
大
おお
いなる
警告
けいこく
であるという
視点
してん
をもっていないことや、たとえもちえたにしても
淘汰
とうた
の
思想
しそう
をその
中
なか
に
内包
ないほう
した
発想
はっそう
であることを
知
し
りました し、
又
また
一方
いっぽう
で
先天
せんてん
異常
いじょう
の
原因
げんいん
をはっきり
一
ひと
つの
化学
かがく
物質
ぶっしつ
として
特定
とくてい
することが
大変
たいへん
むずかしく、
先天
せんてん
異常
いじょう
を
生
う
み
出
だ
す
引金
ひきがね
は
複雑
ふくざつ
にからみあった催奇
性
せい
のある
多
おお
く の
化学
かがく
物質
ぶっしつ
の
複
ふく
合作
がっさく
用
よう
にあることも
知
し
りました。しかしはっきりと
一
ひと
つの
化学
かがく
物質
ぶっしつ
を
特定
とくてい
できないとすれば
私
わたし
たちが
置
お
かれている
状況
じょうきょう
はより
深刻
しんこく
でありま す。……」(p.4)
第
だい
1
回
かい
シンポジウム
第
だい
2
回
かい
シンポジウム
第
だい
3
回
かい
シンポジウム
第
だい
4
回
かい
シンポジウム
◆
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
編
へん
19820310 『シンポジウム
先天
せんてん
異常
いじょう
II――いのちを
問
と
う』,
批評社
ひひょうしゃ
,230p. 1500
円
えん
※
第
だい
5
回
かい
シンポジウム
第
だい
6
回
かい
シンポジウム
第
だい
7
回
かい
シンポジウム
第
だい
8
回
かい
シンポジウム
■cf.
野辺
のべ
明子
あきこ
1982 『どうして
指
ゆび
がないの?』,
技術
ぎじゅつ
と
人間
にんげん
<439>
――――― 19930410 『
魔法
まほう
の
手
て
の
子
こ
どもたち――「
先天
せんてん
異常
いじょう
」を
生
い
きる』,
太郎
たろう
次
じ
郎
ろう
社
しゃ
,252p. 1800 <439>
――――― 1989a 「インタヴュー・
障害
しょうがい
ってなに?」,グループ・
女
おんな
の
権利
けんり
と
性
せい
[1989:12-131] <439>
――――― 1989b 「インタヴュー・いのちの
選別
せんべつ
」,グループ・
女
おんな
の
権利
けんり
と
性
せい
[1989:132-134] <439>
――――― 1995 「
遺伝
いでん
だといわれたとき,
次
じ
の
子
こ
をどうしよう,という
心配
しんぱい
」,
毛利
もうり
他
た
編
へん
[1995:104-109] <432>
◆
野辺
のべ
明子
あきこ
1978 「
定着
ていちゃく
したのか
父母
ちちはは
の
会
かい
運動
うんどう
――
二
に
年間
ねんかん
の
活動
かつどう
から」,『
先天
せんてん
異常
いじょう
問題
もんだい
』3
号
ごう
「
手足
てあし
の
外表
そとおもて
奇形
きけい
というこの
不幸
ふこう
な
先天
せんてん
異常
いじょう
の
原因
げんいん
が
分
わ
からず、しかも
環境
かんきょう
汚染
おせん
が
深刻
しんこく
化
か
している
現代
げんだい
において、
以前
いぜん
よりその
不幸
ふこう
は
誰
だれ
もが
感
かん
じている
時
とき
、す でに
子
こ
どもが
奇形
きけい
をもって
生
う
まれてきたという
恐怖
きょうふ
と
悲
かな
しみを
体験
たいけん
してしまった
私
わたし
たちは、これ
以上
いじょう
このような
子
こ
どもたちが
生
う
まれてこないよう、
発生
はっせい
予防
よぼう
の
願
ねがい
いをこめて
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
の
原因
げんいん
究明
きゅうめい
を
誰
だれ
よりも
真
ま
っ
先
さき
に
叫
さけ
び
続
つづ
けなければならない。」(
野辺
のべ
[2000:112-113]に
引用
いんよう
)
◆
米山
よねやま
政弘
まさひろ
(
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
常任
じょうにん
委員
いいん
) 19800802→19820310
「「
父母
ちちはは
の
会
かい
」ができて、
私
わたし
が
活動
かつどう
をはじめるようになりますと、「
実
じつ
は
親戚
しんせき
に
先天
せんてん
異常
いじょう
の
子
こ
どもが
生
うま
れたが
遺伝
いでん
じゃないか」とか「
身内
みうち
に
先天
せんてん
異常
いじょう
の
子供
こども
が いたが
死
し
んでしまった。
子供
こども
がほしいので
次
つぎ
の
子
こ
をつくっても
大丈夫
だいじょうぶ
か」というような
質問
しつもん
や
相談
そうだん
をうけることがあるのですが、そのたびにあんまりいい
気分
きぶん
が しないのであります。なぜ
気分
きぶん
が
悪
わる
いかというと、だいたいそういう
質問
しつもん
をするのはその
当事
とうじ
者
しゃ
の
親
おや
でなくて
親戚
しんせき
の
人
ひと
が
多
おお
いのですが、
言葉
ことば
の
裏側
うらがわ
に”
先天
せんてん
奇形
きけい
の
子
こ
はまっぴらごめん”という
気持
きもち
がうかがえるからです。
原因
げんいん
究明
きゅうめい
という
私
わたし
たちの
要求
ようきゅう
は”
二度
にど
とこのような
子供
こども
をつくりたくない”のではなく””
二度
にど
と
私
わたし
たちのような
苦
くる
しみを
体験
たいけん
させたくない”からです。」(p.121)
米山
よねやま
政弘
まさひろ
「
淘汰
とうた
をゆるす
社会
しゃかい
であってはならない」
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
編
へん
19820310
『シンポジウム
先天
せんてん
異常
いじょう
II――いのちを
問
と
う』
批評社
ひひょうしゃ
,230p. 1500
円
えん
pp.117-112
(
第
だい
7
回
かい
シンポジウム「いのちの
重
おも
みとそのゆくえ」1980
年
ねん
8
月
がつ
2
日
にち
日本
にっぽん
教育
きょういく
会館
かいかん
参加
さんか
者
しゃ
数
すう
およそ450
名
めい
)
*
同
おな
じ
部分
ぶぶん
を
「
障害
しょうがい
」
で
引用
いんよう
◆
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
1989 『
生命
せいめい
の
今日
きょう
・
明日
あした
――
先天
せんてん
異常
いじょう
の
原因
げんいん
究明
きゅうめい
をめぐって』,
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
「「
原因
げんいん
究明
きゅうめい
」は、「
療育
りょういく
」と
共
とも
に
会
かい
発足
ほっそく
時
じ
からの
活動
かつどう
の
柱
はしら
の
一
ひと
つであった。「
療育
りょういく
」については
障害
しょうがい
者
しゃ
の
親
おや
の
会
かい
であれば
多
おお
かれ
少
すく
なかれ
取
と
り
組
く
まざるを
得
え
ないから、「
原因
げんいん
究明
きゅうめい
」を
掲
かか
げていたことが、
父母
ちちはは
の
会
かい
の
特色
とくしょく
であったと
言
い
ってもよいだろう。」(p.69)
◆モニタリング
研究
けんきゅう
班
はん
「
厚生省
こうせいしょう
のモニタリング
研究
けんきゅう
班
はん
(
山村
さんそん
班
はん
)が
発足
ほっそく
したのも1979
年
ねん
の
夏
なつ
であった。モニタリングの
経過
けいか
については「モニタリングシステムとその
問題
もんだい
点
てん
」でくわしく
述
の
べるが、
先天
せんてん
異常
いじょう
の
実態
じったい
把握
はあく
と
原因
げんいん
究明
きゅうめい
を
強
つよ
く
要望
ようぼう
してきた
父母
ちちはは
の
会
かい
に
対
たい
し、この
研究
けんきゅう
班
はん
はかえって
冷水
れいすい
を
浴
あ
びせたようなものであった。モニタリングの
専門
せんもん
家
か
ではない
人々
ひとびと
によってスタートし、
研究
けんきゅう
班
はん
の
構成
こうせい
や
研究
けんきゅう
構想
こうそう
もなかなか
示
しめ
してもらえず、
研究
けんきゅう
班
はん
発足
ほっそく
と
共
とも
に
関係
かんけい
する
人々
ひとびと
の
口
くち
は
一様
いちよう
に
重
おも
くなり、モニタリングの
名
な
の
下
した
に
何
なに
をしようとしているのか、は
闇
やみ
に
閉
と
ざされてしまった。」(p.75)(
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
1989 『
生命
せいめい
の
今日
きょう
・
明日
あした
――
先天
せんてん
異常
いじょう
の
原因
げんいん
究明
きゅうめい
をめぐって』)
◆
野辺
のべ
明子
あきこ
19930410 『
魔法
まほう
の
手
て
の
子
こ
どもたち――「
先天
せんてん
異常
いじょう
」を
生
い
きる』,
太郎
たろう
次
じ
郎
ろう
社
しゃ
「
私
わたし
はその
後
ご
、
脳性
のうせい
マヒ
者
しゃ
本人
ほんにん
の
運
うん
動体
どうたい
である「
青
あお
い
芝
しば
」の
人
ひと
たちから、1
度
ど
ゆっくり
話
はな
し
合
あ
いたい、と
声
こえ
をかけられ、
神戸
こうべ
まで
出向
でむ
いたこともある。このときも
緊張
きんちょう
した。
彼
かれ
らは
言語
げんご
障害
しょうがい
もあるから、
正直
しょうじき
いって
慣
な
れないうちはなにを
話
はな
してくれているのかよく
聞
き
きとれないことも
多
おお
い。わからないのにわかったふりをしてうなずく、ということをしないことから、
私
わたし
と
彼
かれ
らとのつきあいは
始
はじ
まったように
思
おも
う。このときの
討論
とうろん
は
五
ご
時間
じかん
以上
いじょう
にもおよんだ。「なぜ
原因
げんいん
を
究明
きゅうめい
するのか。それは
障害
しょうがい
者
しゃ
の
存在
そんざい
の
否定
ひてい
につながる」という
主張
しゅちょう
と、「いや、
人為
じんい
的
てき
な
障害
しょうがい
の
原因
げんいん
となるような
外的
がいてき
要因
よういん
の
追求
ついきゅう
は
必要
ひつよう
ではないか」という
主張
しゅちょう
とはなかなかかみ
合
あ
わないし、
親
おや
と
障害
しょうがい
者
しゃ
本人
ほんにん
という
立場
たちば
のちがいもあって、
結局
けっきょく
、
平行
へいこう
線
せん
をたどってしまった
部分
ぶぶん
もないとはいえなかったが、この「
青
あお
い
芝
しば
」の
人
ひと
たちの
気持
きも
ちは、のちに
私
わたし
が
娘
むすめ
に
抱
いだ
く
気持
きもち
でもあったのだ。
なぜ、それほどまでに
彼
かれ
らは、
親
おや
の
会
かい
の
運動
うんどう
に
敏感
びんかん
に
差別
さべつ
のにおいを
感
かん
じとっていたのだろうか。「
子
こ
どもの
障害
しょうがい
の
原因
げんいん
を
追求
ついきゅう
し、その
再発
さいはつ
を
避
さ
けたいと
願
ねが
う
心
しん
のなかには、『わが
子
こ
が
五体
ごたい
満足
まんぞく
であったら、どんなによかっただろう……』という
気持
きも
ちがあるのではないか。
言
い
ってみれば、
親
おや
自身
じしん
が
子
こ
どもの『
障害
しょうがい
』を
受
う
け
入
い
れられず、ある
意味
いみ
では
嫌悪
けんお
しているのではないか。
少
すく
なくとも、『
障害
しょうがい
』ともどもわが
子
こ
を
無条件
むじょうけん
に
受
う
けとめているとは
言
い
いがたい、それは
障害
しょうがい
児
じ
・
者
しゃ
の
存在
そんざい
の
否定
ひてい
にもつながる
差別
さべつ
意識
いしき
が
親
おや
の
心
しん
のなかにもあるからではないか」という
問
と
いかけであったように
思
おも
う。」(p214-5)
■
言及
げんきゅう
◆
立岩
たていわ
真
しん
也 20021031 「ないにこしたことはない、か・1」,
石川
いしかわ
・
倉本
くらもと
編
へん
[2002:47-87]*
*
石川
いしかわ
准
じゅん
・
倉本
くらもと
智明
ともあき
編
へん
『
障害
しょうがい
学
がく
の
主張
しゅちょう
』
,
明石書店
あかししょてん
,294p. 2730 ISBN:4-7503-1635-0
[amazon]
/
[bk1]
pp.47-87
「☆04 […]
例
たと
えば「
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
」。この
会
かい
は、
生
う
まれた
時
とき
に
手
て
や
足
あし
の
指
ゆび
がない、
少
すく
ないといった
障害
しょうがい
をもつ
子
こ
どもの
親
おや
の
会
かい
として、 1975
年
ねん
に
設立
せつりつ
された。その
障害
しょうがい
の
原因
げんいん
は
不明
ふめい
だったのだが、
環境
かんきょう
汚染
おせん
が
様々
さまざま
に
問題
もんだい
にされていた
時期
じき
でもあり、
環境
かんきょう
要因
よういん
が
疑
うたが
われ、
会
かい
は
当初
とうしょ
「
原因
げんいん
究明
きゅうめい
」を
訴
うった
える
活動
かつどう
をする。ここでは、
当然
とうぜん
、その
障害
しょうがい
をなくすことが
目指
めざ
された。だが
現
げん
に
障害
しょうがい
があって
暮
く
らしている
子
こ
どもがいる
時
とき
に、
障害
しょうがい
を
否定
ひてい
的
てき
に
捉
とら
えてよいの か。そうしたことを
考
かんが
えていくことになる。
例
たと
えばその
軌跡
きせき
をたどってみたらよいと
思
おも
う。(cf.
野辺
のべ
[2000]、「
先天
せんてん
性
せい
四肢
しし
障害
しょうがい
児
じ
父母
ちちはは
の
会
かい
」のホーム ページは
http://park.coconet.or.jp/hubonokai/
)。
*
作成
さくせい
:
堀
ほり
智久
ともひさ
REV:...20040922, 20111117,1209
◇
組織
そしき
TOP
HOME (http://www.arsvi.com)
◇