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立岩真也「精神医療現代史へ・追記2――連載・99」
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精神せいしん医療いりょう現代げんだいへ・追記ついき2――連載れんさい・99

立岩たていわ しん 2014/05/01
現代げんだい思想しそう』2014-5


立岩たていわ しん也 2013/12/10 造反ぞうはん有理ゆうり――精神せいしん医療いりょう現代げんだいへ』青土おうづちしゃ,433p. ISBN-10: 4791767446 ISBN-13: 978-4791767441 2800+ [amazon][kinokuniya] ※ m.

『現代思想』2014-5表紙   『造反有理――精神医療現代史へ』表紙

概要がいよう

 ここかい、「なま現代げんだいのために」として、いまのうちになにこってきたのかを調しらべていておくことの意義いぎについてはじめたところだった。今回こんかい本号ほんごう特集とくしゅうにも関係かんけいし、精神せいしん医療いりょうなにこってきたのか、いまさら確認かくにんしておくべきことの「中身なかみ」の一部いちぶしるす。
 まず現在げんざいについて、あとげる十全会じゅうぜんかい病院びょういんかかわる記述きじゅつもさしはさみながら、どんなことになっているかの概略がいりゃくべる。
 つぎに、拙著せっちょ造反ぞうはん有理ゆうり――精神せいしん医療いりょう現代げんだいへ』立岩たていわ[2013c]、以下いかこのほんぺーじについては【 】でくくって表示ひょうじする)にしるしたことを確認かくにんしておく。
 つぎに、京都きょうといま健在けんざいである十全会じゅうぜんかい病院びょういん【282】にかかわってこったことからべる(予定よていだったが、かみすうき、次回じかい)。

現在げんざい認知にんちしょう高齢こうれいしゃ

 まず現況げんきょうについて(状態じょうたい規定きていするものの全体ぜんたいについては前掲ぜんけい拙著せっちょだいしょうとう)。ひとつ、実際じっさいおおきく規定きていしているのは、精神せいしん医療いりょう供給きょうきゅうするがわ病院びょういん経営けいえいしゃ)の利害りがいである。幾度いくどってきたが、医療いりょうしゃ供給きょうきゅうしゃ)はつね医療いりょう提供ていきょうしたいわけではない。提供ていきょうしてえきがあるときに提供ていきょうする。
 ただ、その利害りがいだけでうごくのでもない。もうひとつ、それに呼応こおうするもの、前段ぜんだんべたものを許容きょようし、ときに積極せっきょくてきもとめてしまう動因どういんがある。つまり、負担ふたんがいけたい、避難ひなんしたいのである。「社会しゃかい防衛ぼうえい」とわれると他人たにんごとのようだが、そして実際じっさい本人ほんにんにとっては他人たにんごとのこともあるのだが、その他人たにんたちとはたいがいのわたしたちでもある。
 このふたつの契機けいき指摘してき記述きじゅつされてきたし、批判ひはんされてきたが、そうはわっていない。その変革へんかく造反ぞうはんのできなかったことだが、かといってだれかたちができたわけでもない。意見いけんごとはいろいろとわれたが、どうにもなっていない。ならばその提起ていき意義いぎ消去しょうきょすることはできない。そしてこれからでもどんなやりようがあるかをかんがえるしかない。
 つぎに、ひとつめのつづき。現在げんざい規定きていしている供給きょうきゅうがわうごきは、だいいち認知にんちしょう高齢こうれいしゃみとしてあらわれている【353】。それがだれにもがつかれるようになったのことは比較的ひかくてきちかいことかもしれない。そして現在げんざいのずいぶんおおきな部分ぶぶんめている。ただそれは相当そうとう以前いぜんからはじまっていることでもある。十全会じゅうぜんかいはその先駆せんくてき組織そしきであってきたことをあとしるす(ロボトミー手術しゅじゅつ問題もんだいにされた病院びょういんいくつかもそうだった【162】)。

現在げんざい病棟びょうとう転換てんかんがた居住きょじゅうけい施設しせつ

 そしてだい言葉ことばとしては昨年さくねんから浮上ふじょうしてきたもの、このところ一部いちぶ話題わだいになっているのが「病棟びょうとう転換てんかんがた居住きょじゅうけい施設しせつ」だ。精神せいしん病院びょういん病棟びょうとう病室びょうしつ一部いちぶ病院びょういんではないことにしようというはなしである。「地域ちいき移行いこう」は否定ひていできない言葉ことばになってひさしいが、それがえきになるかぎりにおいて、病院びょういん自分じぶんのところ(の一部いちぶ)を「移行いこうさき」の場所ばしょにしようという【353】(ことの推移すいいについてはHP arsvi.com「生存せいぞんがくない病棟びょうとう転換てんかんがた居住きょじゅうけい施設しせつ)。
 そんな単純たんじゅん露骨ろこつなことであるか、といったんはおもわれる。また、いくらかでも居住きょじゅう環境かんきょうがよくなるなら(よくなるひとがいるなら)、それも現実げんじつてきあんではないかとおもわれもしてしまい、たとえば『朝日新聞あさひしんぶん』のいちがつよんにち社説しゃせつにそのようなことがかれる(全文ぜんぶんHPにさいろく)。(しかし、いま病院びょういん病床びょうしょうよりよい場所ばしょを「病院びょういんが」提供ていきょうしようというのであれば、まずいまあるその場所ばしょを「居住きょじゅう」とべるような場所ばしょにしたらよろしい、とまずは単純たんじゅん不思議ふしぎおもってもよいはずではある――のちつづく。)
 そしてこんな、すくなくとも想起そうきすべきは、生活せいかつ療法りょうほうれた(時期じきの)昭和大学しょうわだいがく附属ふぞく烏山からすやま病院びょういん――にかぎらずおおくの病院びょういん――で採用さいようされた機能きのうべつ病棟びょうとう【204・206】のことであり、それが現実げんじつにどのように機能きのうしたのかである。治療ちりょう病棟びょうとう生活せいかつ指導しどう病棟びょうとう作業さぎょう病棟びょうとう社会しゃかい復帰ふっき病棟びょうとう、といった具合ぐあいかれる病棟びょうとうをどのようにうつったり「滞留たいりゅう」することになるかは、病院びょういんがわ判断はんだんすることになるのだから、なにこるかは容易ようい想像そうぞうできる(はずなので拙著せっちょでは細々こまごまとはいていない)。今回こんかいの「居住きょじゅうけい施設しせつ」は「病棟びょうとう」ではないとされ、個室こしつぐらいのものは提供ていきょうされるのかもしれないから、かつての(かつてからの)ものとはことなるのだろう。そうおもうことにしよう。しかし、こりうることはおなじである。そして、このあん批判ひはんするひとみなうように、結局けっきょくそこはおな場所ばしょである。もしかしたらむねちがうかもしれない。さらに、あまりかんがえられないが、敷地しきちちがうかもしれない。しかしそこはいまいる病棟びょうとう管理かんりする法人ほうじん建物たてもの土地とちである。そしてなにより、これまでなされてきたたいがいのことは、「いまよりはよい」こととして、なされてきた。そのことだけでもおもわねばならないのだが、そのたびにわすれて、あるいはわすれたことにして、おなじことがかえされてきた。そのことは、昨年さくねんじゅういちがつに「精神せいしん保健ほけん従事じゅうじしゃ団体だんたい懇談こんだんかい」(せいしたがえこん)【344】の集会しゅうかいはなしをした(立岩たていわ[2013a])。その記録きろくにすこしをいれたものが『精神せいしん医療いりょう【74】に掲載けいさいされる(立岩たていわ[2014])。じつは今度こんどほんもその集会しゅうかいにまにあうようにいそいでしてもらったものだ。

日精にっせいきょう

 そしてこれらにかかわる(単純たんじゅん素朴そぼく意味いみでの)政治せいじに、実際じっさい利害りがい関係かんけいしゃたちが登場とうじょう参入さんにゅうしている。ほん連載れんさいだいきゅうろくかい昨年さくねんじゅういちがつごう特集とくしゅう現代げんだい思想しそう論点ろんてん21)「『造反ぞうはん有利ゆうり』はでたが、病院びょういんなぞのこる」でも日本にっぽん精神せいしん病院びょういん協会きょうかい」(日精にっせいきょうについての拙著せっちょ記述きじゅつ【60】をすこしおぎなったのだが、そうした組織そしきやその関係かんけいしゃ活動かつどうもまた健在けんざいである。そうしたとても普通ふつう意味いみでの(主題しゅだいについてはそれなりの研究けんきゅうがなされている)「政治せいじ過程かてい」もまた研究けんきゅうされていない。
 それでもそのある部分ぶぶんっているひとっていて、以下いかのような記述きじゅつはある。永田ながた浩三こうぞういちきゅうよん〜)はNHKにいちきゅうななななねん入局にゅうきょく〇〇いちねんの『ETV〇〇いち』の「戦争せんそうをどうさばくか」も担当たんとう、その番組ばんぐみ改変かいへんについて東京とうきょう高裁こうさい証言しょうげん以後いご番組ばんぐみ製作せいさくからとおくなり(この事件じけんについて永田ながた[2010]、arsvi.com→「NHK番組ばんぐみ改変かいへん問題もんだい)、〇〇きゅうねん早期そうき辞職じしょく現在げんざい武蔵大学むさしだいがく教員きょういんをしているというひとだが、そのひとのブログより。引用いんよう文中ぶんちゅうの「先日せんじつのクローズアップ現代げんだいは、クロげん史上しじょう最大さいだいってもいいほどの注目ちゅうもく番組ばんぐみだった」とはじまる番組ばんぐみいちねんじゅういちがつにちの「“かえれない”認知にんちしょう高齢こうれいしゃ 急増きゅうぞうする「精神せいしん入院にゅういん」」。番組ばんぐみ文字もじしたものはNHKのサイトにあり、番組ばんぐみ全体ぜんたいいくつかみられる。「ルポルタージュにっぽんでげた、十全会じゅうぜんかいそうおか病院びょういん」はあと紹介しょうかいするいちきゅうはちねんのNHK総合そうごう番組ばんぐみで、このとき永田ながたすでにNHKにいる。この番組ばんぐみ協力きょうりょくした「前進ぜんしんともかい」【119】の関係かんけいしゃ文章ぶんしょうとうとともに、あと紹介しょうかいする。

 「問題もんだいかんじたのは、最初さいしょのVTRだ。ロケの舞台ぶたいは、日本にっぽん精神せいしん病院びょういん協会きょうかい会長かいちょう山崎やまざきまなぶ院長いんちょうの、群馬ぐんまけん高崎たかさきのサンピエール病院びょういん[…]いま全国ぜんこく精神せいしん病院びょういんは、それまでの思春期ししゅんきや、わか患者かんじゃから、認知にんちしょう高齢こうれいしゃ対象たいしょうにしようと、一気いっきかじろうとしている。患者かんじゃ家族かぞくすくうためというのは、建前たてまえで、基本きほんてきには、経営けいえいのためだ。これまで、認知にんちしょうのひとのことなど、まったくらない医療いりょう関係かんけいしゃが、なだれをうって、かねづるとしての認知にんちしょう病棟びょうとうへのシフトをはかっている。
 しかし、厚労省こうろうしょうのこころある官僚かんりょうは、そうしたことはゆるすまじと、認知にんちしょう対策たいさく指針ししん発表はっぴょう地域ちいき移行いこう在院ざいいん日数にっすう短縮たんしゅく入院にゅういん抑制よくせいという歯止はどめをかけようとしている。だが、そうした政策せいさくは、業界ぎょうかいあやうくするものだとして、日本にっぽん精神せいしん病院びょういん協会きょうかい反撃はんげきたのだ。
 そうしたなかでの、とう日精にっせいきょう親分おやぶん病院びょういんに、おんぶにだっこのロケである。認知にんちしょうせんもん閉鎖へいさ病棟びょうとう。そこで、BPSD、暴言ぼうげん暴力ぼうりょくしめすひとたちをり、いくらきれいごとをっても、認知にんちしょうのひとは、しょせんこうした、わけのわからない状態じょうたいになり、家族かぞく地域ちいきなにとかなるものではない、という強烈きょうれつなメッセージがつたえられる。周辺しゅうへん症状しょうじょうおさえるために、拘束こうそく堂々どうどうとおこない、くちからべられなくなると、ろうがおこなわれる。
 こうした映像えいぞうをまともにたのは、ルポルタージュにっぽんでげた、十全会じゅうぜんかいそうおか病院びょういん以来いらいだろうか。まさにさんねんまえ風景ふうけいがそこにあった。VTRでは、むすめさんが、「ちちころしてしまおうか」とおもったという証言しょうげん使つかわれている。
 日本にっぽん精神せいしん医療いりょうは、おおくの課題かだいかかえてきた。これまで、家族かぞくすくうため、精神せいしん病院びょういん長期ちょうき入院にゅういんはしかたがない、必要ひつようあくだとされ、いったいどれほどのひとたちが、無残むざん収容しゅうよう結果けっか無念むねんげてきたのだろうか。山崎やまざき会長かいちょうは、業界ぎょうかいに、イタリアのような精神せいしん病院びょういん廃止はいしこころみが、どれほど無謀むぼうかを、あげつらい、ヨーロッパの改革かいかく冷笑れいしょうしている。しかし、ほんとうにそうか。現実げんじつていないのは、どちらのほうだろう。[…]」(永田ながた[2012])

 山崎やまざきまなぶがく日本にっぽん精神せいしん病院びょういん協会きょうかい会長かいちょういちねんから会長かいちょういちねん再選さいせん生年せいねん現在げんざいのところ不詳ふしょういちきゅうろくろくねん日本にっぽん大学だいがく医学部いがくぶそつ医療いりょう法人ほうじん山崎やまざきかいサンピエール病院びょういん理事りじちょう院長いんちょう)が「業界ぎょうかいいた文章ぶんしょう」は『日本にっぽん精神せいしん病院びょういん協会きょうかい雑誌ざっしいちねんいちがつごう掲載けいさいされた巻頭かんとうごと「Japan as No.1」(山崎やまざき[2012])だろう。そこには「だい規模きぼ入院にゅういん施設しせつ刑務所けいむしょもどきの処遇しょぐうがいまもおこなわれているといった[…]偏見へんけん助長じょちょうしたのは、日本にっぽん精神せいしん医療いりょうについて歪曲わいきょくして発言はつげんをしている確信かくしんはんてき原理げんり主義しゅぎしゃ外国がいこくカブレの学者がくしゃ精神せいしん病院びょういん非難ひなんすることで生活せいかつかてているといったひとたちです」といった文章ぶんしょうがある。この文章ぶんしょうたいして、本号ほんごうにインタビューが掲載けいさいされた大野おおの萌子もえこ【356】、山本やまもと眞理まり【110】らがぞくする「全国ぜんこく精神病せいしんびょうしゃ集団しゅうだん」【118】、「東京とうきょう地域ちいき精神せいしん医療いりょう業務ぎょうむ研究けんきゅうかい」(東京とうきょうぎょうけん)【72】が抗議こうぎぶん質問しつもんじょう発表はっぴょう送付そうふしている(全国ぜんこく精神病せいしんびょう集団しゅうだん[2012]、東京とうきょう地域ちいき精神せいしん医療いりょう業務ぎょうむ研究けんきゅうかい[2012])。巻頭かんとうげん抗議こうぎぶんもネットで全文ぜんぶんめるので内容ないよう紹介しょうかいりゃく
 さきに「政治せいじ過程かてい」といた。その山崎やまざき会長かいちょう率直そっちょくひとであるようで、そのあたりことはとてもすなおにいている。紹介しょうかいした巻頭かんとうごと翌年よくねんいちさんねんがつごう巻頭かんとうごとでは以下いかのようにしるしている。

 「民主党みんしゅとう政権せいけんにおいて、日本にっぽん精神せいしん病院びょういん協会きょうかい野党やとうになった自由民主党じゆうみんしゅとう先生せんせいかたと、「精神せいしん医療いりょう保健ほけん福祉ふくしかんがえる議員ぎいん懇談こんだんかい」をとおして地道じみち精神せいしん医療いりょう提供ていきょう体制たいせいかんする議論ぎろんかさねてきた。今回こんかい精神せいしん医療いりょうについて理解りかい見識けんしきそなえた先生せんせいかたが、安倍あべ内閣ないかく重要じゅうよう役職やくしょくつとめることになった。
 安倍晋三あべしんぞうないかく総理そうり大臣だいじん田村たむらけんひさ厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじん根本ねもとたくみ復興ふっこう大臣だいじん山口やまぐち俊一しゅんいち財務ざいむふく大臣だいじん鈴木すずき俊一しゅんいち外務がいむふく大臣だいじん菅原すがわら一秀かずひで経済けいざい産業さんぎょうふく大臣だいじん衛藤えとう晟一せいいち内閣ないかく総理そうり大臣だいじん補佐ほさかん加藤かとう勝信かつのぶ内閣ないかく官房かんぼうふく長官ちょうかん鴨下かもした一郎いちろう国会こっかい対策たいさく委員いいんちょう福岡ふくおか麿まろ厚生こうせい労働ろうどう会長かいちょうと、これまでの日本にっぽん精神せいしん病院びょういん協会きょうかい歴史れきしにないような豪華ごうかかおぶれが政府せいふ自由民主党じゆうみんしゅとう要職ようしょく就任しゅうにんしている。また、日本にっぽん精神せいしん病院びょういん協会きょうかいアドバイザリーボードメンバーである飯島いいじまいさお先生せんせい丹呉たんごやすしけん先生せんせいが、内閣ないかく官房かんぼう参与さんよとして参画さんかくされている。たのもしいかぎりである。」(山崎やまざき[2013])

 そしてこのひとたちにこの組織そしき、その政治せいじ団体だんたいとしての「日本にっぽん精神せいしん病院びょういん協会きょうかい政治せいじ連盟れんめい」()による政治せいじ献金けんきんについて安原やすはら荘一しょういち七瀬ななせタロウとどう一人物いちじんぶつ)【402】が『精神せいしん医療いりょう』にいていることは【369】で紹介しょうかいした。「心神喪失しんしんそうしつしゃとう医療いりょう観察かんさつほう」が〇〇さんねん成立せいりつするそのまえにかなりの政治せいじ献金けんきんがなされたことはいくらか新聞しんぶんなどでもげられた。またそのことをわすれるべきでないと、医療いりょうほうかかわる法学ほうがく第一人者だいいちにんしゃであってきた中山なかやま研一けんいちいちきゅうなないちいち)が大学だいがく定年ていねんはじめたブログにも文章ぶんしょうがある(中山なかやま[2005])。そして右記うき記事きじてくる人物じんぶつたちにたいする献金けんきんについて、やはり七瀬ななせ報告ほうこくがある(七瀬ななせ[2013])。実際じっさいかねながれをつかむことには限界げんかいがある。けれども、政治せいじやメディアへの関与かんよについて、とりあえずわかるところだけでも必要ひつようがある。

十全会じゅうぜんかい予告よこく

 ながくなってしまうので次回じかいまわすが、その予告よこくとして、京都きょうと十全会じゅうぜんかい病院びょういんについてすこししるしておく。それは、ひとつに経営けいえいしゃがわ利害りがいがあり、ひとつに仕方しかたのなさとおもわれてしまうものがある、そのれい具体ぐたいてきしめそうということでもある。

 [りゃく

けるしかないとわれること

 山崎やまざきはさきのいちさんねんの「正念場しょうねんば」という文章ぶんしょうの「たのもしいかぎりである」のつづきを、つぎのようにつづけている。

 「精神せいしん医療いりょうは、いまさらかえすまでもなく、長年ながねんにわたるくにてい医療いりょう隔離かくり収容しゅうよう政策せいさく方便ほうべん使つかわれ、社会しゃかいてき弱者じゃくしゃささえているにもかかわらずをみることがなかった。それゆえ、国際こくさいてき非難ひなんされているさんろくまんしょう精神せいしん病床びょうしょうかかえ、さん〇〇にちえる平均へいきん在院ざいいん日数にっすう現状げんじょうあまんじる結果けっかとなっている。
 いちねん日本にっぽん精神せいしん病院びょういん協会きょうかいは「我々われわれえが精神せいしん医療いりょう将来しょうらいビジョン」を提案ていあんし、精神せいしん医療いりょう提供ていきょうしゃ自身じしん意識いしき改革かいかく挑戦ちょうせん会員かいいんびかけ、大胆だいたん精神せいしん医療いりょう改革かいかくすすめようとしている。まさに、「さいげられた」状態じょうたいである。
 くに真摯しんし改革かいかくおこな覚悟かくごがあるならば、精神せいしん病床びょうしょう機能きのう分化ぶんかたいしてだい規模きぼ予算よさんけをし、既存きそん精神せいしん病床びょうしょう機能きのう分化ぶんか地域ちいき移行いこう施設しせつ整備せいびおこなわなければならない。」(山崎やまざき[2013])

 つながりのある政治せいじ臆面おくめんもなく列挙れっきょするのはみながすることではないだろうが、このたね文章ぶんしょうはいつもみぎのようなものであってきた。現状げんじょうはよろしくないとしたうえで、それは政府せいふかねさないからだとい、だからやすべきだとうのである。「地域ちいき移行いこう」がすすまないのもそのためだとう。
 そしてそれはいくらかはたっている。世界せかい趨勢すうせいには反対はんたいしないが、それは政治せいじ社会しゃかいのために困難こんなんになっている、そのあいだ仕方しかたなく精神せいしん病院びょういんががんばらねばならない。現況げんきょうにおいて、れないのは、あるいはほうすのはしのびない。こううのである。それをつづけてきた。うしろじゅう全会ぜんかい理事りじちょうさんねんまえに、井上いのうえ光晴みつはるまえに、おなじことをうのをることになる。そして、革新かくしん造反ぞうはんがわ同様どうようであったりすることがしばしばである。
 他方たほう、それは単純たんじゅん間違まちがってもいる。つまり、病院びょういんでないほうかねをまわせばよいということだ。それが、この文章ぶんしょうわりかたは、さきほどから問題もんだいにしている「精神せいしん病床びょうしょう機能きのう分化ぶんか」、そして「地域ちいき移行いこう施設しせつ整備せいび」である。移行いこうかかわる仕事しごとを、あるいは移行いこう」としての居住きょじゅう提供ていきょうも、かねしてくれれば、自分じぶんたちがやるとい、やらしてほしいとっているのである。おなきん使つかうにして、もっとましなところ、やりかたは、多々たたある。それにつきるとえばつきる。
 ただそれだけかということだ。それが、さきにふたつあるとべたことのふた貧弱ひんじゃくなまた乱暴らんぼうなものであっても人々ひとびとれてしまうということだ。それはたしかに――「現場げんば」に自分じぶん実際じっさいかかわりっているかどうかうたがわしいのだが――現場げんばるという経営けいえいしゃたちがうように、「きれいごと」ですまない部分ぶぶんではある。ただそれに居直いなおる、あるいはがることはない。なにえるか。まず、認知にんちしょうにはたかかくりつ自分じぶんもなる。だれでも複数ふくすう関係かんけいしゃにいる。そうひどいあつかいはされたくない。それをはばんでいるのがこうした組織そしきであり、そうした組織そしきが(利益りえきなかから)使つかかねであり、ちからであるとえばえる。その程度ていどのことはえるだろう。ではそれですむかである。そしてまず、どこがどうなっているかである。
 たとえばこのことは、医療いりょう福祉ふくしというふたつの関係かんけいとしてかたられたり、きされてきた。『ただせい』(立岩たていわ[2009])でいくらかしるしたことだが、「老人ろうじん病院びょういん」は精神せいしん病院びょういんおな動因どういんえていったのだが、もっともなことに「過剰かじょう医療いりょう――それが増加ぞうか要因よういんだった――を批判ひはんされ、「医療いりょうから福祉ふくしへ」という主張しゅちょうがなされた。ただひとつ、ここもきちんとした研究けんきゅうはあまり見当みあたらないのだが、そう単純たんじゅんにことははこばなかった。そして、とくに介護かいご保健ほけん導入どうにゅうぜんあたりから、さきの日精にっせい協会きょうかいちょうのところもそのようだが、医療いりょう法人ほうじんべつてで社会しゃかい福祉ふくし法人ほうじんつくっていったりした。
 そして、同時どうじに、やはり『ただせい』にいたことだが、この標語ひょうごは「終末しゅうまつ医療いりょう」のびかえのほうにもながれていくことになったし、いまもなっている。わたしたちは結局けっきょくじんててしまうというのは間違まちがってはいないが、そのまえに、同時どうじに、実際じっさいどんなただしいことがわれ、実際じっさいなにこってきたか、いるかはておく必要ひつようがある。
 関連かんれんして、もうひとくわえておく。さきほどの日精にっせい協会きょうかいちょうは、そんなだいほんがかつてあったことをいささ人々ひとびとずかしくおもすことのあるほん題名だいめい文章ぶんしょうで、日本にっぽん一番いちばんだとい、それはさきにあげたような組織そしきによって、当然とうぜんにも批判ひはんされた。ただ、わたしは「先進せんしん諸国しょこく」でどうなっているのかわからないので、それらがどの程度ていどまともであるかについて、保留ほりゅうする。『ただせい』では、「たきり」のじんがいない国々くにぐにについて、終末しゅうまつはやめに設定せっていされているようだという文言もんごんをいくつかひろった。そしてそれは――一方いっぽうではたしかにすわったりったりしてらすことに熱心ねっしんでありつつ――たんなる風聞ふうぶんるいではないようだった。精神せいしん医療いりょう認知にんちしょうひとたちについてはどこではどうなっているのか。単純たんじゅんには、いるものはいるし、いらないものはいらないというだけのことではある。ただ、そうってすませるためにも、ておくべきはておく必要ひつようがある。

ほん粗筋あらすじ

 拙著せっちょ造反ぞうはんんだひとたちは、ここまでべてきたふたつを――前者ぜんしゃについてはその構造こうぞうを(みな々とおなじく)えることはできなかったし、後者こうしゃについては「国家こっか」とか「そう資本しほん」とかいがちではあったのだが――問題もんだいにした。
 ほんはまずはしておこうというほんではあった。そしてわからなかったこと、わかりきらなかったことは、まだわからない。そういた。そのときどきに問題もんだいにされたことのいくつかをしるした。きりがないので、常識じょうしきおもわれるのでりゃくした部分ぶぶんたとえば宇都宮うつのみや病院びょういん事件じけん概略がいりゃくとう)もあるが、どうやらほとんど常識じょうしきといったものは成立せいりつしていないようだ。それはなか予想よそうされたことでもあるので、HPのほう詳細しょうさい記録きろく掲載けいさいしつつある。それをごらんいただきたい。
 ただ「粗筋あらすじ」ははっきりしている。そのことに一部いちぶ誤解ごかいのようなものもあるので、まずそのことからく。「造反ぞうはん」は基本きほんてきにはまっとうなものであった。造反ぞうはんされたがわのいいぶんにはまっとうでないところがあった。いたのはまずそれだけである。
 「そのうえで」、たしかに両者りょうしゃがどうかれているかは、ときに微妙びみょうではある。精神せいしん病院びょういん精神せいしん医療いりょう劣悪れつあく部分ぶぶんがあること改善かいぜんされるべきところがあることはだれ否定ひていしておらず、現状げんじょう全面ぜんめんてき肯定こうていするひとは、いまも、どこにも、だれも、いない。そのことはさきもた。他方たほう、「医療いりょう」「近代きんだい医学いがく」――このふたつをならべることの是非ぜひについてはべつべるが、ここでは妥当だとうかんがえる――の一部いちぶとしての精神せいしん医学いがく医療いりょう全面ぜんめんてき否定ひていすることもなされない。造反ぞうはん
当時とうじ普通ふつう技術ぎじゅつ行使こうしするひとたちだった。それを否定ひていすることを「はん精神せいしん医学いがく」とうのであれば、そうしたうごきは日本にっぽん医療いりょうには存在そんざいしなかったし、存在そんざいしない。広義こうぎの「わざ全般ぜんぱん否定ひていするひとはほぼいない。ここにおおきな分岐ぶんきはない。その意味いみではさほどちがわないようにおもえる。程度ていど問題もんだいえなくはないところはある。
 しかし、それだけであったかといえば、そうではない。
 まず、現在げんざい普通ふつうに「医療いりょう倫理りんり」として問題もんだいにされる(その範囲はんいないでの)しょ問題もんだいをおおっぴらに問題もんだいにした。
 ひとつには、だいだいひろし【91】()の「人体じんたい実験じっけん」の告発こくはつ、その是非ぜひをめぐる議論ぎろんいちきゅうなないち〜)だった。これについてはごく簡単かんたんにしか紹介しょうかいしなかった【129】――ただ当時とうじ関連かんれん文章ぶんしょういくつかの全文ぜんぶんはHPにある。ずっと以前いぜんわたしおもっていたより、いくらかかんがえるべきことがあるとおもう。ただ、それまでに、だい大戦たいせん九州大学きゅうしゅうだいがくでの生体せいたい実験じっけんのこととうはいくらかられていたとして、学会がっかいという議論ぎろんになったことは――そしてそのことこそがめられたのだが――そのときはじめてであったはずである。むろんそれは学会がっかい主導しゅどうけんをめぐるあらそいの一部いちぶとなったのではある。それで「政争せいそう」であったともされる。だが、まえからえば、学会がっかいとは本来ほんらいそうしたことが議論ぎろんされるべきところであって、その意味いみにおいては、学会がっかい問題もんだいにされたこと自体じたい正当せいとうなことだとえる。そして議論ぎろん中身なかみは、その各種かくしゅ学会がっかいといったでどの程度ていどのことがなされたのかをかんがえても、実際じっさいにはかなりまともなものだった。
 ロボトミーなど精神せいしん外科げかについても同様どうようである【183】。その問題もんだいせいはそこそこにかたられられており、また療法りょうほうあらわれてきたこともあって、たしかに漸減ぜんげんはしていたのだろう。しかしやはり、学会がっかいによる決議けつぎがなされたのはこのときいちきゅうなな)だった【185】。
 そして、ておくべきは、これらの実質じっしつてきにはたいしたかずいないひとたちのこしたことが波及はきゅうしていったということだ。石川いしかわきよし【103】によるたい実験じっけん告発こくはつ報道ほうどうされ、それで大野おおの萌子もえこ東京とうきょうまでかけていったことは本号ほんごう所収しょしゅうのインタビューでかたられている。また、名古屋なごや名古屋なごや守山もりやま十全じゅうぜん病院びょういん京都きょうと病院びょういんとはべつ)でロボトミー手術しゅじゅつけたひと精神せいしん神経しんけい学会がっかい告発こくはつのことをり、石川いしかわ手紙てがみいたことが告発こくはつにつながっていったという【168】。
 ただ、これらの問題もんだい自体じたいは、そのとらかたによるが、まずは(そして本来ほんらいは)通常つうじょう生命せいめい倫理りんり医療いりょう倫理りんり主題しゅだいになるようなことである。そしてさしあたりのこたえまっていて、同意どうい本人ほんにんによる決定けっていということになる。もちろんそれは、たい実験じっけんについての学会がっかいでの議論ぎろんでも、ロボトミーにかかわる裁判さいばん(の判決はんけつ)でもわれた。けれども、つね同意どういってのおこないですむのでないなら、はなしはそこでわらなくなる。もとめにおうじたことをする、というのでなく、なにをしているのか、なにをするのか/しないのかということになる。
 […]
 そして、どのように日々ひびをしなくてよいことをせずにすむようにらせるようにするかということと、いまべたこととは、「社会しゃかい」がそこからるのか、支払しはらうのかというてんで、地続じつづきにつながっている。そして冒頭ぼうとうべた認知にんちしょう高齢こうれいしゃみ、そのひとたちもふくめた精神せいしん病院びょういんへのきは、後者こうしゃほうちかい、あるいはその一部いちぶである。やっかいごとがいつかなくなることがあるとはおもえないし、いつかだれくるしまないるともかんがえがたい。とにかく「できるだけ(穏当おんとうに)」というのがつねわれることだし、結局けっきょくそんなことしかえないのかもしれない。それは社会しゃかい限界げんかいのような場所ばしょこることである。けれども限界げんかいにあることだからこそ、こころがけのようなはなしえることはできない★01。
 だから、全体ぜんたいとしては、「医療いりょう」だけに専心せんしんすればよかったということにはけっしてならないのである。もちろん、一人ひとりひとりのとしては、実際じっさいにできることは有限ゆうげんではあるから、にまかせられたらそのほうがよかったはずだ。しかし、そんなめんしてしまったからだが、りょう全会ぜんかい闘争とうそうにしても、にしても、まずはその初期しょきになってしまったのは、発言はつげん行動こうどう制約せいやくされているなかでそれでも抗議こうぎはじめたひとたちとともに、医師いし医学いがくせいだった。

再度さいど病院びょういんのことへ

 こうして、一方いっぽうでは、(やがて医療いりょう観察かんさつほう実現じつげんするのが)ほうたいする対応たいおう課題かだいになり、他方たほうでは、劣悪れつあく状況じょうきょうかれた処遇しょぐうけたひとたちやそのひとたちがいる個々ここ場所ばしょでの支援しえんがなされた。あるいはなされるしかなかった。けれども、基本きほんてきには、医療いりょう精神せいしん医療いりょう、そして医療いりょうとはされない部分ぶぶん全体ぜんたい問題もんだいなのではある。そしてそれは、もちろん当初とうしょからわれていたことではあった。しかし、ったらいてくれるわけではない。
 当時とうじ状況じょうきょう問題もんだいとすべきだとかんがえられ、また問題もんだいすることが可能かのうだった一時期いちじき運動うんどう前段ぜんだんべたふたつの方向ほうこうと、そして大学だいがく学会がっかい学界がっかいけられるものになった。それはどこまで有効ゆうこうであったのかといういはつ。

 [りゃく

■註

★01 (池田いけだ小学校しょうがっこう事件じけんの)宅間たくままもる精神せいしん鑑定かんていおこなった岡江おかえあきらいちさんねんいちがつはちにちくなった。その鑑定かんていしょもとづくほん刊行かんこうされた(岡江おかえ[2013])。『飢餓きが陣営じんえい』を編集へんしゅう発行はっこうしている佐藤さとう幹夫みきお世話人せわにんをする研究けんきゅうかいで、そのほんげようということになり、著者ちょしゃ本人ほんにんぶことができ、いちさんねんはちがつじゅういちにちおこなわれたその研究けんきゅうかいでの講演こうえん岡江おかえあきら[2014])とその討議とうぎ香月かつき[2014])その飢餓きが陣営じんえいよんごう掲載けいさいされた。
 犯罪はんざいおこなったひと責任せきにん能力のうりょく情状じょうじょう酌量しゃくりょう問題もんだいと、再犯さいはん可能かのうせい前提ぜんていうえでの処遇しょぐう保安ほあん処分しょぶん)とはもちろんべつのことではあるが、関係かんけいはする。このほんんだ様々さまざまひとたちがその感想かんそういたりはなしたりしている。そのかた差異さいふくめて、意義いぎのある特集とくしゅうになっている。なお、わたし佐藤さとう著書ちょしょ自閉症じへいしょう裁判さいばん――レッサーパンダぼうおとこの「つみばち」』佐藤さとう[2005])の書評しょひょうかせてもらっている(立岩たていわ[2005])。そのことについて【370】。
 なお岡江おかえらくみなみ病院びょういん院長いんちょうつとめたひとであり、そこで電撃でんげき療法りょうほうがなされていたことを、さきにだけした「前進ぜんしんともかい」のひとたちに糾弾きゅうだんされたこともある。そのことや京都きょうと大学だいがくでのこと【112】とうについて岡江おかえおとうとでやはり精神せいしん岡江おかえ正純まさずみ京都きょうといわくら病院びょういん勤務きんむ)がいて『飢餓きが陣営じんえい』に掲載けいさいされた文章ぶんしょう岡江おかえ正純まさずみ[2014])に、ごくみじかいものではあるが、言及げんきゅうがある。

文献ぶんけん(→文献ぶんけんひょう総合そうごう

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UP:20140428 REV:20140918
精神せいしん医療いりょう精神せいしん障害しょうがい  ◇病者びょうしゃ障害しょうがいしゃ運動うんどう研究けんきゅう  ◇立岩たていわ しん  ◇Shin'ya Tateiwa  ◇全文ぜんぶん掲載けいさい
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