昨年7月に独立した南スーダンで国連平和維持活動(PKO)にあたる陸上自衛隊の部隊が7日、東京・市谷の防衛省で隊旗授与式に臨んだ。一川保夫防衛相から隊長の坂間輝男2等陸佐らに隊旗が渡された。
11日から3月までに派遣される中央即応連隊(宇都宮駐屯地)と第12施設群(北海道・岩見沢駐屯地)の1次隊員ら約240人とその家族らが参加。野田佳彦首相や防衛省幹部も出席した。野田首相は「期待、感謝、誇りを胸に任務を完遂し、全員で元気に報告に来ることを心待ちにしている」と激励した。
坂間2佐は報道陣に「しっかりした準備ができた。南スーダンの国づくりに貢献したい」と語った。
自衛隊PKOでは初めてとなる現地支援調整所(所長・生田目徹1等陸佐)が、国連などとの調整にあたる。1次隊は当面、宿営地の整備などを担う。5月ごろには2次隊の約330人に交代し、道路補修などの活動を本格化させる。