特徴
: NHK
出版, book
一度きりの生を肯定するためにアウシュビッツから生還したユダヤ人精神科医フランクル。強制収容所での体験を記した『夜と霧』で世界的に有名になったが、フランクルが本当に伝えたかったのは、ナチスによる残虐行為の数々ではなく、「どんな人生でも、生きる意味は必ずある」というメッセージだった。絶望の淵に立たされ続けたフランクルは、何に希望を見出し、まぜ生きる意志を持ち続けることができたのか。本書では、フランクルの孫弟子にあたる講師が、フランクルの激動の人生と、その生涯を賭けて世に伝えたかった思想を紹介しながら、苦難の中にあっても生き抜いた道程を探る、かっこうの「フランクル入門書」。巻末には作家・小野正嗣氏の特別寄稿を収載。