雪ゆきの多おおい六ろく華はなの里さとでは、炎ほのおの神かみ「朱雀すじゃく」の血ちを引ひく朱雀すざく宮家みやけが崇あがめられ、その当主とうしゅに嫁とつぐことは最高さいこうの栄誉えいよとされていた。榮枝さかえ銀ぎん花はな(さかえだぎんか)は里さとの巫女ふじょ家系かけいに生うまれ、朱雀すざく宮家みやけに嫁とつぐことを期待きたいされるが、美うつくしい容姿ようしに恵めぐまれず嫁入よめいりの可能かのう性せいがないと判断はんだんされ、家族かぞくに冷遇れいぐうされていた。一方いっぽう、妹いもうとの朱しゅ音おんは容姿ようし端麗たんれいで外面がいめんが良よく、里さと一番いちばんの巫女ふじょと称しょうされ人々ひとびとは朱しゅ音おんが朱雀すざく宮家みやけに嫁よめ入いりすると信しんじて疑うたがわなかった。朱しゅ音おんの嫁入よめいりが決きまるであろう儀式ぎしきの前夜ぜんや、銀ぎん花はなは朱雀すざく宮家みやけの当主とうしゅと出会であう。触ふれ合あった瞬間しゅんかん、銀ぎん花はなと当主とうしゅの間あいだにはただならぬ感覚かんかくが走はしり?運命うんめいのシンデレラストーリーが動うごき出だす!