許嫁いいなずけ騒動そうどうを乗のり越こえた小雪こゆきと直哉なおやは、徐々じょじょに二人ふたりの将来しょうらいについて深ふかく考かんがえるようになり始はじめていた。余命よめいのあるうちに孫娘まごむすめの晴はれ姿すがたを見みたいと騒さわぐ小雪こゆきの祖父そふもやってきたことで、ますます具体ぐたい的てきな未来みらいについて意識いしきしてしまうようになる。お互たがいにもやもやしながら行いくことになった修学旅行しゅうがくりょこうの京都きょうとで、交友こうゆう関係かんけいの広ひろがった小雪こゆきの姿すがたを微笑ほほえましく眺ながめる直哉なおや。訪おとずれた縁結えんむすびの神社じんじゃで二に人にんの目めの前まえに現あらわれたのは、“やたらと察さっしのいい”“銀色ぎんいろの髪かみ”の女おんなの子こだった―。天邪鬼あまのじゃくな美少女びしょうじょと、人ひとの心しんが読よめる少年しょうねんの、すれ違ちがいゼロの甘あま々ラブコメディ、第だい5弾だん。