(Translated by https://www.hiragana.jp/)
2003年8月号

兵庫ひょうごけん身体しんたい介護かいご毎日まいにち17あいだ

★7がつ22にち厚生こうせい労働省ろうどうしょう交渉こうしょう報告ほうこく

9月くがつ補正ほせい予算よさんまでにヘルパー時間じかんアップ交渉こうしょう

がつごう
2003.8.29
編集へんしゅう障害しょうがいしゃ自立じりつ生活せいかつ介護かいご制度せいど相談そうだんセンター
情報じょうほう提供ていきょう協力きょうりょく全国ぜんこく障害しょうがいしゃ介護かいご保障ほしょう協議きょうぎかい
〒180−0022 東京とうきょう武蔵野むさしのさかい2−2−18−302
発送はっそうがかり定期ていき購読こうどく申込もうしこみ・入会にゅうかい申込もうしこみ、商品しょうひん注文ちゅうもん)  (つききん〜17
  TEL・FAX 0120−870−222 (フリーダイヤル
  TEL・FAX 0037−80−4445  
制度せいどがかり交渉こうしょう情報じょうほう交換こうかん制度せいど相談そうだん)(365にち 11〜23土日どにち緊急きんきゅう相談そうだんのみ))        
  TELてる 0037−80−4445 全国ぜんこくからかけられます)
  TELてる 0422−51−1566  
電子でんしメール: 
郵便ゆうびん
振込ふりこみ
口座こうざめい障害しょうがいしゃ自立じりつ生活せいかつ介護かいご制度せいど相談そうだんセンター  口座こうざ番号ばんごう00120-4-28675
 

2003ねんがつごう    目次もくじ

   

4・・・・全国ぜんこく47都道府県とどうふけんのCIL空白くうはく地域ちいきで、障害しょうがいしゃ人材じんざい募集ぼしゅう
5・・・・秋田あきたで1にんらししたいさい重度じゅうど全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ募集ぼしゅう
6・・・・兵庫ひょうごけん身体しんたい介護かいご毎日まいにち17あいだ
9・・・・このいちねんかえって〜施設しせつから地域ちいきへ〜
12・・・がつ22にち厚生こうせい労働省ろうどうしょう交渉こうしょう報告ほうこく
18・・・来年らいねん1.5あいだえる身体しんたい介護かいごがた家事かじ単価たんかになる可能かのうせい
18・・・ヘルパー研修けんしゅうかんする事務じむ連絡れんらく
21・・・厚生こうせい労働省ろうどうしょう障害しょうがいしゃ雇用こよう対策たいさくはないをおこないました
22・・・がつにち厚生こうせい労働省ろうどうしょう2004年度ねんど支援しえん予算よさんかんする要望ようぼう報告ほうこく



9月くがつまでにヘルパー時間じかんすうのアップにけて交渉こうしょうを!

 支援しえん決定けっていはどうだったでしょうか。この決定けっていのちもひきつづき交渉こうしょうおこなうことは可能かのうです。ひどい決定けっていだった場合ばあいは、すぐに抗議こうぎくことが肝心かんじんです。今年ことししん制度せいどになったことから、補正ほせい予算よさんしやすいとしです。抗議こうぎ要望ようぼうしょし、課長かちょう予定よていき、交渉こうしょうもうみしてください。

補正ほせい予算よさん9月くがつ議会ぎかいにあわせておこなわれます
なるべく9がつちゅうなん交渉こうしょうおこない、決着けっちゃくしてください。

交渉こうしょうをしたいかた、ご連絡れんらくください。制度せいどがかり 0037−80−4445 11〜23厚生こうせい労働省ろうどうしょう情報じょうほう交渉こうしょう先進地せんしんち制度せいど情報じょうほう、ノウハウ情報じょうほう、など、さまざまな交渉こうしょう成功せいこう実績じっせきのある情報じょうほうがあります。ぜひ自治体じちたいとの交渉こうしょうにお役立やくだててください。

交渉こうしょうのやりかたガイドブック2の抜粋ばっすいばん 限定げんてい販売はんばい

 ヘルパーの時間じかんすうアップの交渉こうしょうをするほうかぎ販売はんばいします。
 申込もうしこみは発送はっそうがかり0120−870−222へFAXふぁっくす電話でんわで。(交渉こうしょうおこなほうかどうか、制度せいどがかりから電話でんわさせていただいてからおおくりします。) 1000えん送料そうりょう



「15年度ねんど生活せいかつ保護ほご基準きじゅんがく実施じっし要領ようりょうとう冊子さっし

ねんぶりに基準きじゅんがくわりましたので複製ふくせい印刷いんさつしました。   (ぜん102ページ)
生活せいかつ保護ほごほう障害しょうがいしゃ1人ひとりらし支援しえんをしている団体だんたいかなら必要ひつようになります。
生活せいかつ保護ほご職員しょくいん生活せいかつ保護ほご手帳てちょう(2500えん)を仕事しごとをしますが、このほんもとになっている厚生こうせい労働省ろうどうしょう保護ほご資料しりょうですので、内容ないようはほぼおなじです。生活せいかつ保護ほご手帳てちょうっていない全国ぜんこく家賃やちん基準きじゅんひょうなども当会とうかい独自どくじ掲載けいさいしています。
申込もうしこみは発送はっそうがかり0120−870−222へFAXふぁっくす電話でんわで。   600えん送料そうりょう



健常けんじょうしゃスタッフ募集ぼしゅう全国ぜんこく障害しょうがいしゃ介護かいご保障ほしょう協議きょうぎかい広域こういき協会きょうかい

職種しょくしゅ事務職じむしょく
勤務きんむ月曜げつよう金曜きんよう 8あいだ 土日どにちしゅくやすみ 月給げっきゅう22まんえん
資格しかく大卒だいそつしゃとう 30さいくらいまで 男性だんせい
問合といあわせは 通話つうわりょう無料むりょう 0037−80−4455 まで



月刊げっかん全国ぜんこく障害しょうがいしゃ介護かいご制度せいど情報じょうほうのメール送信そうしん サービスを開始かいし

 相談そうだん会員かいいん定期ていき購読こうどく団体だんたい会員かいいんほうなど、有料ゆうりょうかみ冊子さっしをおとどけしているほうで、ページをめくれない障害しょうがいしゃかぎり、無料むりょうで、メールでマイクロソフトWORDファイルでおおくりいたします。行政ぎょうせい資料しりょう画像がぞうファイルの場合ばあいがあるのでADSLなどのつなぎっぱなし環境かんきょうほうにおすすめします。ご利用りよう希望きぼうほうはメールでもうみください。  まで。電話でんわFAXふぁっくすでのもうみはできません。 なお、おいなどに会員かいいんひろめていただけるほうにも3かげつぶん見本みほんをおおくりします。



会費かいひ銀行ぎんこうみも開始かいししました

インターネット振込ふりこみをするほうえましたので、銀行ぎんこう口座こうざによる入金にゅうきん受付うけつけ開始かいししました。ご利用りよう希望きぼうほうはメールでおわせください。  まで。電話でんわFAXふぁっくすでのもうみはできません。新生しんせい銀行ぎんこう http://www.shinseibank.com/ などはネット手数料てすうりょう無料むりょうです。



全国ぜんこく47都道府県とどうふけんのCIL空白くうはく地域ちいきで、施設しせつ親元おやもとから自立じりつしてCILをつくりたい障害しょうがいしゃ人材じんざい募集ぼしゅう介護かいご長時間ちょうじかん必要ひつようほう

 全国ぜんこく障害しょうがいしゃ介護かいご保障ほしょう協議きょうぎかい自薦じせんヘルパー(パーソナルアシスタント制度せいど推進すいしん協会きょうかいでは、全国ぜんこく3300市町村しちょうそんさい重度じゅうど障害しょうがいしゃ運営うんえいする自立じりつ生活せいかつセンター(CIL)のサービスがけられるようになるように、かくけん最低さいてい10箇所かしょ程度ていどのCILをつくることを目標もくひょう金銭きんせんめん研修けんしゅうとう支援しえんおこなっています。
 どんな重度じゅうど障害しょうがいしゃ地域ちいき自立じりつしてらせることを理念りねんとしてかかげたノーマライゼーションのひろがりとともに、1970年代ねんだいから東京とうきょう大阪おおさかなどの大都市だいとし中心ちゅうしんとして重度じゅうど障害しょうがいしゃ地域ちいき生活せいかつはじめてきました。はじめはボランティアにたよっていた介護かいごも、各地かくち交渉こうしょうにより現在げんざいでは公的こうてき介護かいご制度せいど充実じゅうじつし、2003ねんがつからは支援しえん制度せいどもスタートしています。現在げんざい都市とし地方ちほう県庁けんちょう所在地しょざいちとうでは自立じりつ生活せいかつセンターなどの地域ちいき支援しえん仕組しくみがととのはじめ、重度じゅうど障害しょうがいしゃ地域ちいき生活せいかつできるようになってきましたが、まだまだサービスのとぼしい地方ちほうらすのはむずかしく、れた地域ちいきはなれ、サービスのととのった都市としさざるをない場合ばあいもあります。当会とうかいは、どんな重度じゅうど障害しょうがいしゃでもれた地域ちいきらしていけるような状況じょうきょう日本にっぽん全国ぜんこくつくられていくべきだとかんがえています。そのために、地方ちほう自立じりつして地域ちいきらしていきたい、さらにCIL設立せつりつにつなげたいという障害しょうがいしゃたいして情報じょうほう提供ていきょう研修けんしゅう、それにかかるしょ費用ひようふくめた全面ぜんめんてきなバックアップをし、日本にっぽん全体ぜんたい地域ちいき福祉ふくし向上こうじょう目指めざしています。
 2001年度ねんど〜2002年度ねんど空白くうはくけん最低さいてい1つのCILをつくることを目標もくひょう研修けんしゅう助成じょせいなどで支援しえんおこない、目標もくひょう達成たっせいしました。今年度こんねんどからはかくけん最低さいてい2〜3箇所かしょのCILをつく支援しえんおこないます。
 現在げんざい、24あいだ介護かいご必要ひつよう全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ施設しせつ家族かぞくもとから1人ひとりらしし、CILをげています。こういったさい重度じゅうど障害しょうがいしゃ過疎かそけんでたくさんています。 近県きんけんCILや東京とうきょうなどでなん研修けんしゅうおこない、介助かいじょしゃやとかた指示しじかた、アパートのかた介護かいご制度せいど使つかかた、CILのつくかた、など、1つ1つ研修けんしゅうけていくことで、やる努力どりょくで1つ1つ解決かいけつしていきます。
 当会とうかいでは、CIL空白くうはくでCILをつくりたいとかんがえている介護かいご必要ひつよう重度じゅうど障害しょうがいしゃたいして、CILをつくるための様々さまざま研修けんしゅうかいなどの交通こうつう介護かいごしゃ費用ひようなどを助成じょせいいたします。CILをつく目的もくてき施設しせつ親元おやもとから1人ひとりらしをはじめる場合ばあい1人ひとりらし開始かいし介護かいご費用ひようなども(交渉こうしょうして制度せいどがのびるまでの期間きかん)、助成じょせい貸付かしつけします。
 研修けんしゅうは、参加さんかしておこな総合そうごう研修けんしゅう、ピアカウンセリング、ILP、個別こべつ事業じぎょう研修けんしゅうなど実地じっちのもののほか、実地じっち研修けんしゅう補完ほかんする「通信つうしん研修けんしゅう」もおこなっております。
 募集ぼしゅうする地域ちいきは、県庁けんちょう所在地しょざいちからはなれているCIL空白くうはく地域ちいきです。(秋田あきた金沢かなざわ宇都宮うつのみや群馬ぐんま徳島とくしま高知こうち県庁けんちょう所在地しょざいち募集ぼしゅう)。また、これ以外いがい地域ちいきでも、現在げんざいすでにがっている団体だんたいつづ障害しょうがいしゃ人材じんざい募集ぼしゅうおこなっております。(とく募集ぼしゅうするのは、青森あおもり山梨やまなし
 自分じぶん参加さんかしたい・・というほうは、どしどしご相談そうだんください。
 自薦じせんヘルパー推進すいしん協会きょうかい 0120−66−0009 10:00〜23:00

 自立じりつ生活せいかつセンター(CIL)とは 理念りねんはJILホームページhttp://www.j-il.jp/ などをご参照さんしょうください。 障害しょうがいしゃ主体しゅたいてき運営うんえいするサービス提供ていきょう団体だんたいです。介助かいじょ利用りようしゃ自身じしんがエンパワメントしていく(ちからをつけていく)スタイルのホームヘルプサービスをおこないます。24あいだ介護かいご必要ひつようほうなどの1人ひとりらし支援しえんおこない、介護かいご制度せいど交渉こうしょうおこない、地域ちいき制度せいど改善かいぜんしていきます。

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秋田あきたで1にんらししたいさい重度じゅうど全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ募集ぼしゅう

施設しせつ家族かぞくのもとからて、自立じりつ生活せいかつはじめませんか?

 秋田あきた県内けんないでは47都道府県とどうふけん唯一ゆいいつ1人ひとりらしの長時間ちょうじかんよう介護かいご全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃがいないため、ヘルパー制度せいどびていません。これを解決かいけつするためにバックアッププロジェクトをおこないます。けんでは1にち16あいだや24あいだ介護かいご必要ひつよう障害しょうがいしゃがヘルパーや他人たにん介助かいじょしゃ確保かくほして1人ひとりらしをしています。このような障害しょうがいしゃがいる地域ちいきではヘルパー制度せいどび、それ以外いがい障害しょうがいしゃもヘルパー制度せいど必要ひつようなだけけやすくなっていきます。
 当会とうかいでは、47都道府県とどうふけんのどこにんでいても、おなじようなサービスがけられるように交渉こうしょう方法ほうほう支援しえんや、「最初さいしょ1人ひとり」の自立じりつ支援しえん技術ぎじゅつてき財政ざいせいてきに(介護かいごりょう)サポートしています。
 今回こんかいは、とく秋田あきたかその周辺しゅうへんで1にんらしをしたい全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ募集ぼしゅうします。1にち16〜24あいだ介護かいご必要ひつようほう想定そうていしていますが、それ以外いがいほうもおわせください。
 自立じりつのあと、一定いってい期間きかん介助かいじょしゃ費用ひようのサポートをいたします。
 制度せいど交渉こうしょうしてヘルパー制度せいどばすバックアップをします。 アパートをりる方法ほうほうなども研修けんしゅうでサポートいたします(毎日まいにち介助かいじょがつく場合ばあいはきちんと方法ほうほうまねべば簡単かんたんりることが可能かのう)。住宅じゅうたく改造かいぞう可能かのうです。
 研修けんしゅう参加さんか交通こうつう介助かいじょ費用ひよう助成じょせいいたします。
 自立じりつ生活せいかつをするための技能ぎのうプログラムを受講じゅこうしていただきます。
 なお、複数ふくすう募集ぼしゅうがある場合ばあいは、当会とうかいほかがすすめている、公益こうえきてき障害しょうがい福祉ふくし活動かつどう参加さんかしていただけるほう優先ゆうせんいたします。(なお秋田あきた以外いがいでも募集ぼしゅう詳細しょうさいぜんページを。)

わせは 自薦じせんヘルパー推進すいしん協会きょうかい 0120−66−0009 10:00〜23:00

目次もくじ


兵庫ひょうごけん身体しんたい介護かいご毎日まいにち17あいだ

 兵庫ひょうごけんでは、阪神はんしんあいだ人口じんこう集積しゅうせきでは、5で24あいだ介護かいご保障ほしょう出来上できあがる など、交渉こうしょうすすんでいますが、山間さんかん市町村しちょうそんではまだまだおくれています。そ のなか山間さんかんのA西宮にしのみやから1あいだ程度ていど距離きょり)で、交渉こうしょうにより身体しんたい介護かいご毎日まいにち17あいだ決定けっていました。

兵庫ひょうごけん交渉こうしょう報告ほうこく

メインストリーム協会きょうかい 佐藤さとう さとし

1.経過けいか

 7がつ兵庫ひょうごけん在住ざいじゅうのKさんのおかあさんからメインストリーム協会きょうかい相談そうだん がありました。Kさんは、身体しんたい知的ちてきおも障害しょうがいつ9さいおんなです。 非常ひじょう重度じゅうどで、げっぷやおならも自分じぶんではすことが出来できません。介助かいじょ熟練じゅくれん した技術ぎじゅつ必要ひつようで、おかあさんとすうにん介助かいじょしゃしか出来できないそうです。24あいだ介助かいじょ必要ひつようで、さらに常時じょうじにん介助かいじょしゃ必要ひつようです。それまではおかあさんと、 居宅きょたく介護かいご派遣はけん事業じぎょうしょからつき240あいだ介助かいじょしゃ派遣はけんけておりました。 しかし、これでは全然ぜんぜんりません。そこで、おかあさんはA障害しょうがい福祉ふくしに 340あいだ/つき派遣はけんもとめたのですが、Aまったみとめませんでした。しかも、 「んでも仕方しかたがない」というような発言はつげんをし、対応たいおうもひどかったようです。 この対応たいおうで、おかあさんは精神せいしんてきなダメージもけてしまいました。 メインストリーム協会きょうかいは、西宮にしのみや以外いがい市町村しちょうそんとは交渉こうしょうをしてこなかったので すが、Aには交渉こうしょう団体だんたいがなかったため、交渉こうしょうおこなうことにしました。

2.ケアプランの作成さくせい

 交渉こうしょう先立さきだって、Kさんとおかあさんにおいし、くわしい生活せいかつ実態じったいきまし た。毎日まいにち2人ふたり介護かいごが24あいだ必要ひつようで、おかあさんが24あいだ介護かいごをするほかに、 ヘルパーが24あいだついていないとやっていけないという状況じょうきょうでした。 これまでは、A子えいこさんを支援しえんするひとたちがボランティアで介助かいじょをしておりまし たが、介助かいじょしゃ介助かいじょ時間じかんすくなく、十分じゅうぶん介助かいじょ出来できておりませんでした。お かあさんは、介助かいじょづかれで、精神せいしんてきにも肉体にくたいてきにもかなりまれているようで した。 おかあさんからは、夜間やかん一人ひとり介助かいじょをしたいという希望きぼうがありましたので、そ の希望きぼうにそってケアプランを作成さくせいすると、512あいだ/30にち支給しきゅうりょう必要ひつようだとい うことがわかりました。

3.交渉こうしょう

 7がつ25にち障害しょうがい福祉ふくしとのはじめての交渉こうしょうおこないました。出席しゅっせきは、A障害しょうがいぶく 祉課ちょう補佐ほさ担当たんとうケースワーカー、メインストリーム協会きょうかいスタッフ3めい、A 社協しゃきょう障害しょうがいしゃ生活せいかつ支援しえん事業じぎょう担当たんとうしゃ、Kさんの介助かいじょしゃでした。 Kさんのおかあさんは、それまでの障害しょうがい福祉ふくし対応たいおう精神せいしんてきダメージをけ 、障害しょうがい福祉ふくし二人ふたりかおることもできないということで、出席しゅっせきされません でした。  事前じぜんにKさんのおかあさんと作成さくせいしたケアプラン(512あいだ/30にち)を提出ていしゅつし、 介助かいじょがないと生命せいめい危険きけんがあること、常時じょうじにん介助かいじょ必要ひつようなこと、現在げんざいささえ きゅうりょうでは全然ぜんぜんらないこと、具体ぐたいてきにそれぞれの時間じかんたいでどんな介助かいじょ必要ひつようか といったこととうこまかく説明せつめいしました。 そのうえで、AはKさんに512あいだ介助かいじょ必要ひつようだとおもうのか、いただ しました。 課長かちょう補佐ほさ回答かいとうはあいまいで、明確めいかく回答かいとうはありませんでした。かなりの時間じかん をかけて、きびしく抗議こうぎしました。結局けっきょく支給しきゅう時間じかん現在げんざい再検討さいけんとうしているので、 8がつ初旬しょじゅんにはあたらしい支給しきゅう決定けっていすということになりました。  Aでは、これまでは220あいだ/がつというのが上限じょうげんで、これをえていたのは Kさんの240あいだだけだったようです。  また、以前いぜん、おかあさんにたいして、施設しせつ入所にゅうしょすすめるような発言はつげんがあったこと にたいしても、きびしく抗議こうぎしました。  交渉こうしょうから終日しゅうじつ、KさんたくにA次長じちょう課長かちょう訪問ほうもんし、これまでの障害しょうがい 福祉ふくし対応たいおうについて謝罪しゃざいがありました。以前いぜん対応たいおうとはおおきくわってきま した。

4.結果けっか

 8がつ12にちにA障害しょうがい福祉ふくし課長かちょうから、Kさんに支給しきゅう決定けってい連絡れんらくがあり、同席どうせき いたしました。さい検討けんとう結果けっか身体しんたい介護かいご527あいだ/31にち支給しきゅう決定けっていがでました。 こちらの要望ようぼうすべれられるという結果けっかになりました。Aでは、補正ほせい 予算よさんんでこの支給しきゅう決定けってい対応たいおうするということです。  意外いがいにも、1かい交渉こうしょうでこちらの要望ようぼうがすんなりとみとめられました。これに は、Kさんのおかあさんが議員ぎいんはたらきかけ、すうにん議員ぎいんうごいたという背景はいけいも あるようです。  いずれにせよ、220あいだ/がつというこれまでの上限じょうげん撤廃てっぱいされ、身体しんたい介護かいごで 527あいだ/31にち支給しきゅう決定けっていがでたということは、Kさんにとっても、Aほか障害しょうがいしゃにとっても、非常ひじょう意義いぎのあることだとおもいます。  また、交渉こうしょうおこなった結果けっか障害しょうがい福祉ふくし対応たいおう改善かいぜんされ、以前いぜんのような暴言ぼうげん はなくなりました。交渉こうしょうすることにより、制度せいどととのい、職員しょくいん対応たいおう改善かいぜんされ るということを、あらためて実感じっかんいたしました。

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このいちねんかえって

施設しせつから地域ちいきへ〜 (前編ぜんぺん

けん M

 【研修けんしゅうかいへの参加さんか

 2ねんまえわたしは、友人ゆうじんからさそわれて自薦じせんヘルパー推進すいしん協会きょうかい研修けんしゅうかい参加さんかしまし た。それまで療護りょうご施設しせつでのんびりとらしていたわたしは、介護かいご保険ほけん支援しえん制度せいど がどのような制度せいどであるかほとんどりませんでした。でも、研修けんしゅう案内あんないには、 「障害しょうがいしゃ介護かいご保障ほしょう」「介護かいご制度せいど交渉こうしょう方法ほうほう」「介護かいご制度せいど種類しゅるい」「当事とうじしゃ事業じぎょう しゃ運営うんえい」とかれていたので、これからの自分じぶんかかわるはなしだろうからって みようとかんが出席しゅっせきしました。そこで、ひとりのピアカウンセラーに出会であいまし た。かれは、なが療護りょうご施設しせつらしを地域ちいきでの生活せいかつはじめたほうでした。その ピアカウンセラーはわたしにこういました。「あなたのなかに、自立じりつたいするつよおもいがあったから、いまここにいるのでしょ?」この言葉ことばいたとき自分じぶんのこ ころのなかふかいところでねむっていた本当ほんとう気持きもちがこされた気持きもちがし ました。そう、わたしはずっとまえから地域ちいきたいと、もがきつづけていました。「 わたしは、ここにようという意志いしって、いまここにいる」自分じぶん正直しょうじきになれた ときすこ気持きもちがあかるくなりました。まもなく、これまでの39年間ねんかん施設しせつ生活せいかつ からはなれようと地域ちいき生活せいかつへの準備じゅんびをはじめたのでした。  

家族かぞく説得せっとく

 自薦じせんヘルパー推進すいしん協会きょうかいからおくられてきた介護かいごかんする制度せいど勉強べんきょうする日々ひびはじまりました。重度じゅうど障害しょうがいしゃ自立じりつ準備じゅんびは、自立じりつ確実かくじつなものにするために、 障害しょうがいおもくなればなるほど慎重しんちょうすすめなければなりません。そこで、自分じぶん ちをつめるために、自分じぶんなかで、過去かこ自分じぶんいま自分じぶん今後こんご自分じぶんをイ メージし、言葉ことば文章ぶんしょうにしてみました。
 まず、自分じぶんがなぜ施設しせつたいのか。
 療護りょうご施設しせつのトイレにはとびらというものがありません。利用りようしゃにとって便利べんりだか らという理由りゆうから、たったいちまいうすっぺらなカーテンで仕切しきられたトイレで ようしゃ排泄はいせつ介助かいじょけているのです。そのカーテンはかるく、ふうくとひらいて 、トイレのなかえてしまいます。 オシッコのおともオナラのおとにおいも筒抜つつぬけです。利用りようしゃなかにはベッドで排泄はいせつ 介助かいじょけるほうもいます。4にん部屋へやですと、まわりにとても使つかいます。
 また、食事しょくじ時間じかんになると、食欲しょくよくがあってもなくても食堂しょくどうあつまらなくては なりません。 そして、よるにはベッドにげられてしまいます。日勤にっきん職員しょくいんおおくいるあいだに という、施設しせつがわ都合つごう利用りようしゃわせる格好かっこうです。利用りようしゃ職員しょくいんうごきにごう わせて用事ようじたのまなければなりません。うんわるければ、たなからいちさつほんっ てもらうために1時間じかんたされることもあります。職員しょくいん毎日まいにちいそがしいので利用りよう しゃこえなやみをなかなかいてくれません。 これが療護りょうご施設しせつ現状げんじょうです。ひとつの建物たてものひとおお生活せいかつすると、安全あんぜん管理かんり重要じゅうようされ、約束事やくそくごとおおくなります。なかはいっているひとりひとりは、もっ とああすればいい、こうすればいいというおもいをっていても、なかなか現実げんじつえられません。えられないというあきらめがまれると、そこにゆめまれ もち見出みいだすのはむずかしくなりますね。わたしもそのひとりでした。でもといいますか 、だからといいますか、自分じぶん意志いしかかわらず「施設しせつ」という選択肢せんたくししかえらべ なかった自分じぶん仲間なかまたちの生活せいかつえたいとかんがえるようになりました。えて いくためのほんのわずかなみずのひとしずくになりたいとおもいました。これは ぶんだけの自立じりつではなく、施設しせつらす仲間なかまおもいすべてを背負せおっての自立じりつにな る。きびしい自立じりつ生活せいかつになるかもしれないけれど、そこにきがいを見出みだせる がしました。施設しせつから地域ちいきへのとびらひらみちしるべになること。わたしは、すべて のおもいを手紙てがみたく家族かぞくわたしました。やく半年はんとしかかりましたが、家族かぞくわたし ちを理解りかいしてくれました。
 こうして家族かぞく理解りかいられるまでに、介護かいご制度せいど地域ちいき情報じょうほう収集しゅうしゅうと、個別こべつ 自立じりつ生活せいかつプログラムの受講じゅこうかさねました。1年間ねんかんけんがいでのILPを3かいけ ました。自立じりつ生活せいかつプログラムをけるための地域ちいき新幹線しんかんせん切符きっぷ手配てはいはじめてしました。ローカルなえきには階段かいだんがたくさんあって、電動でんどう車椅子くるまいすではうつり どうができず、駅員えきいんさんに手動しゅどう車椅子くるまいすわたし身体しんたい別々べつべつかついでもらったり、 してもらったりしました。JRでは、事前じぜん電動でんどう車椅子くるまいす重量じゅうりょうやサイズをなん かれました。
 わたし地域ちいきには学生がくせいボランティアもおらず、えきまでの移動いどう大変たいへんでした。 移送いそうサービスもほとんどないのですが、好意こういけてくれる運転うんてんしゅさんが ひとりだけいてお世話せわになりました。なが外泊がいはくするための施設しせつへの説明せつめいは、き ちんとしました。施設しせつがわ事務じむ処理しょり淡々たんたんってくださいました。施設しせつ職員しょくいんなかに、ひとりふたり3にん協力きょうりょくしゃがいてくれるとラッキーです。みなさんもそ ういう協力きょうりょくしゃつけてください。実際じっさいうごいてくれる協力きょうりょくしゃでなくてもとおくか らでもはげましてくれる理解りかいしゃがいると心強こころづよいです。自立じりつ生活せいかつプログラムをけ るには移動いどう宿泊しゅくはく介助かいじょりょうとおかねがかかりますが、なんじゅうねん施設しせつ生活せいかつおく ってこられたほうには、ぜひプログラムの受講じゅこうをおすすめします。2はくから3はくす ると、アパートでのゴミの分別ふんべつ方法ほうほう体得たいとくできます。ぜん自動じどう洗濯せんたくはどうやっ て使つかうのか、お風呂ふろのガスはどうやってつけるのか、おいも何分なにぶんればやわらか くなるのか、介助かいじょしゃにどうやって指示しじすればいいのか、これらはすべて体験たいけんとおしてしかまなんでいけないのです。 (来月らいげつ後編こうへんつづく)

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がつ22にち厚生こうせい労働省ろうどうしょう交渉こうしょう報告ほうこく

 7がつ22にち介護かいご保障ほしょう協議きょうぎかい常任じょうにん委員いいん厚生こうせい労働省ろうどうしょう交渉こうしょうおこないました。要望ようぼう しょ紹介しょうかいします。かく項目こうもくなか回答かいとう解説かいせつ掲載けいさいします。(7/22は障害しょうがい福祉ふくし 居宅きょたく支援しえん係長かかりちょう対応たいおう

厚生こうせい大臣殿おおいどの
障害しょうがい保健ほけん福祉ふくし障害しょうがい福祉ふくし

要望ようぼうしょ

2003ねんがつ22にち
全国ぜんこく障害しょうがいしゃ介護かいご保障ほしょう協議きょうぎかい
代表だいひょう 横山よこやま晃久あきひさ
東京とうきょう武蔵野むさしのさかい2−2−18−302
TELてる 0424−62−5996
FAXふぁっくす 0424−67−8108

ホームヘルプサービス事業じぎょうについて

 しょく障害しょうがい福祉ふくしにおかれましては、障害しょうがいしゃ介護かいご施策しさく推進すいしんにご尽力じんりょくたまわり ありがとうございます。
 以下いか要望ようぼういたします。

1.かく自治体じちたいでのヘルパー上限じょうげん撤廃てっぱいにむけて、かく自治体じちたいへの指示しじ電話でんわ対応たいおうなど

(a)ヘルパー派遣はけん時間じかんすう上限じょうげんもうけている自治体じちたいには、つづ上限じょうげんしつらえ けないように指導しどうしてください。
(b)課長かちょう会議かいぎとう資料しりょうにはかならず「上限じょうげんもうけないようにつよ指導しどうすること」 という文章ぶんしょういままでどおりれてください。
(c)各地かくち交渉こうしょう団体だんたいからのおねがいがあった場合ばあい電話でんわとうでの自治体じちたいへの事例じれいしめした助言じょげん指導しどうつづってください。

 

解説かいせつ:これについては、いままでどおり上限じょうげんもうけないようにいっていく。 機会きかいがあるごとにそれは周知しゅうちしていく・・とのことです。

2.ヘルパー資格しかくとヘルパー研修けんしゅうについて

 ヘルパー研修けんしゅうがやりにくい、時間じかんがかかる、様々さまざま規制きせいがある都道府県とどうふけんとうが あるため、ほとんどの都道府県とどうふけんではヘルパー研修けんしゅう自由じゆうにいつでも受講じゅこうできな い状態じょうたいです。
 とくに、自薦じせん登録とうろく介助かいじょしゃ使つかって生活せいかつててきたさい重度じゅうど障害しょうがいしゃが、ささえ 援費制度せいどはじまってから、介助かいじょしゃ不足ふそく非常ひじょうこまっています。
 (おおくの24あいだ介護かいご保障ほしょうでない市町村しちょうそんでは、自薦じせん利用りよう障害しょうがいしゃ現行げんこうのヘ ルパー決定けってい時間じかんすうではりないため、「1あいだ介護かいごはいってもらったら、もう2 あいだひきつづいてボランティアしてもらう」など、苦労くろうしています。学生がくせいつとむ ろうしゃの(半分はんぶんボランティアの)介助かいじょしゃ確保かくほをして、実質じっしつてきに「制度せいどしん ばして」生活せいかつしてきました。これらの介助かいじょしゃは、昨年さくねんまでは資格しかく介助かいじょにゅう れていたのですが、4がつからは資格しかくでは介助かいじょにはれなくなっています。がく せいたよっていた障害しょうがいしゃは4ぶんの1の介助かいじょしゃがいなくなり、とくこまっています。 このように資格しかくしゃ介護かいごにはれなくなることを役所やくしょかららされていなか った障害しょうがいしゃおおくいます。これらの介助かいじょしゃはほかに仕事しごとっているなどで、 時間じかんがなく、一般いっぱん研修けんしゅう受講じゅこうしてもらうことは不可能ふかのうです)。

要望ようぼう
 1政令市せいれいしでは、昨年さくねんまで全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ介護かいごじん派遣はけん事業じぎょう利用りようしていたさわ がいしゃたいし、(今年度こんねんど年間ねんかんはヘルパー研修けんしゅうを「いつでもどの団体だんたいでも実施じっしで きる体制たいせい」がわないので)、判断はんだんで(今年度こんねんどからあらたに介護かいごはじめ る自薦じせんヘルパーに)かりのヘルパー証明しょうめいしょなどをして介護かいごれるようにして います。(今年度こんねんどねんかぎりの経過けいか措置そち)  自治体じちたいのこのような運用うんようみとめてください。

要望ようぼう
 また、ヘルパー研修けんしゅうがいつでもどこでも障害しょうがいしゃグループなど任意にんい団体だんたいによっ て実施じっしできるようになり、受講じゅこう希望きぼうしゃがいつでもすぐに受講じゅこうできるようになれ ば、このような問題もんだいはかなり解決かいけつされます。全国ぜんこく小規模しょうきぼ障害しょうがいしゃグループな ど任意にんい団体だんたい研修けんしゅうおこなわれるような状況じょうきょうになるように奨励しょうれいすべきです。都道とどう けんとうたいして「ヘルパー研修けんしゅうがいつでもどこでも障害しょうがいしゃグループなど任意にんい団体だんたい によって実施じっしできるようになるよう」、3きゅう研修けんしゅう日常にちじょう生活せいかつ支援しえん研修けんしゅう移動いどうかい まもる研修けんしゅうの3種類しゅるいは、研修けんしゅう実施じっし申請しんせい受付うけつけ柔軟じゅうなん方法ほうほうにするよう事務じむ連絡れんらくなど で助言じょげんしてください。

要望ようぼう
 いまだに「行政ぎょうせい外郭がいかく団体だんたいとうにしか障害しょうがいヘルパーを実施じっしさせない」といってい る都道府県とどうふけん政令市せいれいし中核ちゅうかくがあります。早急そうきゅうに「民間みんかん企業きぎょう民間みんかん団体だんたい・ボラ ンティア団体だんたいなどが3きゅう研修けんしゅう日常にちじょう生活せいかつ支援しえん研修けんしゅう移動いどう介護かいご研修けんしゅう実施じっしできる よう」に趣旨しゅし通知つうちしてください。研修けんしゅう実施じっし団体だんたい法人ほうじんかぎ自治体じちたいもありま すので法人ほうじんかぎらないように趣旨しゅし説明せつめいしてください。

要望ようぼう
 3きゅう研修けんしゅう日常にちじょう生活せいかつ支援しえん研修けんしゅう移動いどう介護かいご研修けんしゅうの3種類しゅるいのヘルパー研修けんしゅうは、 資格しかくしゃ最初さいしょ受講じゅこうする基礎きそてき研修けんしゅうとなります。過剰かじょう講師こうし規制きせいけて いる自治体じちたいおおいので、2きゅうや1きゅうおなかんがえで規制きせいしないように(3きゅうけん おさむ日常にちじょう生活せいかつ支援しえん研修けんしゅう移動いどう介護かいご研修けんしゅうの)3種類しゅるいのヘルパー研修けんしゅう基礎きそてきけん おさむですので、べつあつかいにするように趣旨しゅし説明せつめいしてください。
 (れい:「医学いがくとう関連かんれんする領域りょういき基礎きそてき知識ちしきかんする講義こうぎ」という講義こうぎ項目こうもく は1きゅうにも2きゅうにもありますが、看護かんご必須ひっすとしている自治体じちたいがほとんど。 3きゅう日常にちじょう生活せいかつ支援しえん講義こうぎ項目こうもくにもおなじ「医学いがくとう関連かんれんする領域りょういき基礎きそてき知識ちしきかんする講義こうぎ」があるため、おな講師こうし基準きじゅんけている自治体じちたいおおい。3 きゅう日常にちじょう生活せいかつ支援しえん研修けんしゅう看護かんご必要ひつようとはえないので、趣旨しゅし説明せつめいしてほっ しい。同様どうように「障害しょうがいしゃ福祉ふくしかか制度せいどおよびサービスにかんする講義こうぎ」では講師こうし担当たんとう行政ぎょうせい職員しょくいん必要ひつようけんなどがあるが、3きゅう移動いどう介護かいごなかにも「障害しょうがいしゃ福祉ふくしかか制度せいどおよびサービスにかんする講義こうぎ」があるがおな講師こうし基準きじゅんになっているけん がある。2きゅうや1きゅう主任しゅにんヘルパーになる可能かのうせいもありそれなりの基準きじゅん必要ひつよう であるが、3きゅうなどには不要ふよう規制きせいなので趣旨しゅし説明せつめいしてしい)

要望ようぼう
 自薦じせん制度せいど使つかっていた重度じゅうど障害しょうがいしゃにとって、資格しかく介助かいじょしゃ求人きゅうじんして、 面接めんせつして、すぐに研修けんしゅうみずから(の団体だんたい・グループで)って、指定してい事業じぎょうしょ こも登録とうろくして介助かいじょれていく・・・・というながれがスムーズにおこなわれることが 必要ひつようです。
 そのためには、必要ひつようなときにしょう人数にんずう定員ていいん1~2人ふたり)の研修けんしゅう年中ねんじゅう毎週まいしゅう実施じっしできて(初年度しょねんど申請しんせいから2週間しゅうかんほどで指定していされ、2ねん以降いこう年度ねんどはつ めに年間ねんかん52しゅうぶん申請しんせいできるなど)、研修けんしゅう会場かいじょう日程にってい講師こうし変更へんこうも(数日すうじつ まえ変更へんこうとどけで)自由じゆうおこなえるような体制たいせい必要ひつようです。
 この趣旨しゅし都道府県とどうふけんとう説明せつめいしてください。

要望ようぼう
 介護かいご保険ほけんの1〜3きゅうヘルパー研修けんしゅうでは、12年度ねんど年間ねんかん程度ていどは、ヘルパーけん おさむ複数ふくすう都道府県とどうふけんのスクーリング会場かいじょうおこなさいに、本部ほんぶのある都道府県とどうふけんたい してのみ申請しんせいして、複数ふくすう都道府県とどうふけん研修けんしゅう実施じっしすることが可能かのうでした。
 障害しょうがいヘルパー研修けんしゅうでもこの運用うんようおこなってください。(期間きかんは、47都道府県とどうふけん でヘルパー研修けんしゅうがいつでもどこでも障害しょうがいしゃグループなど任意にんい団体だんたいによって実施じっし できるようになり、受講じゅこう希望きぼうしゃがいつでもすぐに受講じゅこうできるようになるまでの 経過けいか措置そちとして)

解説かいせつ要望ようぼう1は無理むりであるが、要望ようぼう2〜5は事務じむ連絡れんらくとうすべきという意見いけん課内かないにあるので検討けんとうしてみるとの回答かいとう(その事務じむ連絡れんらくとうすことにけつ じょう。5ページさき参照さんしょう)。要望ようぼう6については、これは可能かのうだとおもうとのことで した。

3.あきらかに身体しんたい介護かいごである内容ないよう日常にちじょう生活せいかつ支援しえんにかえられてこまるので日常にちじょうせい かつ支援しえんは「原則げんそく時間じかん以上いじょう」に

事例じれい
 鹿児島かごしまけんのKまちの1らしで24あいだ介護かいご必要ひつようなキンジスのAさんは、さく 年度ねんどまで、身体しんたい介護かいごがたあさあいだひるあいだよるあいだといった、1にちかいの 「とびとび」利用りようをしていました。夜間やかん毎日まいにちボランティアがまり介助かいじょくだり っており、ひるもヘルパーがいないあいだ近所きんじょ支援しえんしゃ緊急きんきゅうなどの介助かいじょたのん でいたので、これでは時間じかんすうりません。支援しえん制度せいどになる直前ちょくぜんに、時間じかんすうばすように交渉こうしょうおこなったところ、ぎゃくに「あさひる日常にちじょう生活せいかつ支援しえん61ふん使つかい ってください」といわれ、単価たんかてきにはがってしまいました。もともとの 介助かいじょ内容ないようがトイレや食事しょくじ介助かいじょなどあきらかに身体しんたい介護かいごがたであるにもかかわらず、 予算よさんりないので削減さくげんしたいとの理由りゆうです。時間じかんも1かいあいだ30ふんまで ようできるので、「時間じかんはのびたのでいいでしょう」といわれています。
 しかし、支援しえん制度せいどになって自立じりつ生活せいかつセンターで支援しえんヘルパーを使つかい、1 にちかい身体しんたい介護かいごを18あいだ程度ていど介助かいじょばして使つかうつもりで準備じゅんびして いたので、大変たいへんこまっています。もともと24あいだ介護かいご必要ひつようで、障害しょうがい重度じゅうど し、ボランティアの確保かくほ年々ねんねんむずかしくなってきたため、もう限界げんかいです。(まちは ボランティアの介助かいじょ不可欠ふかけつ実態じったい把握はあくしています)。

要望ようぼう
 単価たんかひく日常にちじょう生活せいかつ支援しえん原則げんそく使つかわれるため、このようなことこりま す。1かい時間じかん以下いか日常にちじょう生活せいかつ支援しえん原則げんそく禁止きんしとし、利用りようしゃとく希望きぼうするな ど、特別とくべつ場合ばあいかぎってみとめるように運用うんよう改善かいぜんしてください。
 とくに、1あいだ身体しんたい介護かいごを、1あいだ30ぶん日常にちじょう生活せいかつ支援しえんえること市町しちょう むら意志いし規制きせいおこなえるなら、どんな身体しんたい介護かいごでも「30ふんは、もともとな かったから、60ふん身体しんたい介護かいごで、30ふん見守みまもりでいいのではないか」という こごめで、日常にちじょう生活せいかつ支援しえんにできてしまいます。これは日常にちじょう生活せいかつ支援しえんのもともとのおもむき むねからかけはなれたことですので、規制きせい必要ひつようです。

4.あきらかに「身体しんたい介護かいご」である介護かいご内容ないようを「日常にちじょう生活せいかつ支援しえん」でおこなうようもとめ られてこまるので「身体しんたい介護かいご」は身体しんたい介護かいご単価たんかおこなうようにつよ指導しどう

事例じれい
 静岡しずおかけんでは1にんらしで24あいだ介護かいご必要ひつよう頚椎けいつい損傷そんしょうのBさんにたいし て、2002年度ねんどまでは身体しんたい介護かいごがたで1にちあいだしていましたが、2002 年度ねんどわりころに「支援しえん制度せいどになったら日常にちじょう生活せいかつ支援しえんにする」としま した。
 Bさんは24あいだ介助かいじょしゃをつけており、施設しせつるときに交渉こうしょうおこない、も 24あいだ介助かいじょしゃいていないときていけないことは把握はあくしています。しか し、予算よさんがかかるので1にちあいだまでしかせないとのことです。Bさんは2 002年度ねんどはヘルパー制度せいど委託いたくさき自立じりつ生活せいかつセンターをとおして5あいだ事業じぎょうしょ 収入しゅうにゅうで24あいだ介助かいじょばして24あいだ介護かいご利用りようしていました。
 ところが、2003年度ねんどから日常にちじょう生活せいかつ支援しえんはじまるので、「全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃつきにたくさんの時間じかん利用りようする障害しょうがいしゃすべ日常にちじょう生活せいかつ支援しえんになる」という説明せつめいくに会議かいぎなどでいてきたということで、は「なにがなんでも日常にちじょう生活せいかつ支援しえん にします」といってきました。しかも、時間じかんすう障害しょうがいしゃ高齢こうれいしゃなどとの バランスをかんがえて1にちあいだしかせないとのことです。
 Bさんは24あいだ介護かいご必要ひつようで、24あいだ他人たにん介護かいごしゃけているわけです から、24あいだのうちにとく身体しんたい介護かいご集中しゅうちゅうしている入浴にゅうよくやトイレや食事しょくじ介助かいじょ などの時間じかんたいにヘルパー制度せいど身体しんたい介護かいご利用りようして、そのほかは制度せいどがいとする ことにすれば、1かいあたりのヘルパー時間じかんは1あいだ〜1あいだはんで、1にちに5かい 程度ていどけてヘルパー制度せいど利用りようするということになります。つまり、日常にちじょうせい かつ支援しえん想定そうていしているような長時間ちょうじかん介護かいご家事かじ見守みまも待機たいき混在こんざいしている 状態じょうたいではありません。

要望ようぼう
 身体しんたい介護かいごしかおこなっていないときあいだたいたいして日常にちじょう生活せいかつ支援しえん使つかえ・・・という ことは、制度せいど趣旨しゅし逸脱いつだつしており、「市町村しちょうそんくにめた最低さいてい単価たんか下回したまわっ てはならない」とさだめた法律ほうりつ違反いはんしています。このような違法いほう制度せいど運用うんようおこなわないようにQ&Aきゅーあんどえー課長かちょう会議かいぎなどで注意ちゅうい事項じこうとして周知しゅうち徹底てっていしてください。

解説かいせつ:3・4とも市町村しちょうそん不適切ふてきせつ判断はんだんをしている場合ばあいには問題もんだいなのでいて みたい。課長かちょう会議かいぎなどのでそのようなことのないように周知しゅうちしていきたい とのことです。ただ、日常にちじょう生活せいかつ支援しえんを4時間じかん以上いじょうにする要望ようぼうには、4あいだめる根拠こんきょがないと数字すうじではしめせないとのことでした。

5.くるま使つかった移動いどう介護かいごについて(介護かいご保険ほけん介護かいごタクシーとの差別さべつ

 介護かいご保険ほけんくるまでの移動いどう介護かいご利用りようするのはよう介護かいご1〜2の高齢こうれいしゃ中心ちゅうしんであ り、ささえてあるける程度ていどかる障害しょうがいをもつ高齢こうれいしゃ改造かいぞうしていない普通ふつうしゃのタク シーを利用りようしているのがほとんどです。支援しえん制度せいど移動いどう介護かいごは1きゅう全身ぜんしんせい 障害しょうがいしゃが(くるま必要ひつようとする)中心ちゅうしんでありまった状況じょうきょうちがいます。
 たとえば、全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ日常にちじょう生活せいかつ支援しえんでは「介護かいご」と「いつでも介護かいご出来でき るようにつ(見守みまもり)」が混在こんざいしており、以下いかの(A)のような場合ばあいがあり ます。これと(B)では介護かいごしている内容ないようおなじです。

(A)なかでの日常にちじょう生活せいかつ支援しえんれい (B)しゃなかでの介助かいじょれい
8:00 食事しょくじ介助かいじょ着替きが介助かいじょ(120ふん 8:00 食事しょくじ介助かいじょ着替きが介助かいじょ(120ふん
10:00 車椅子くるまいすうえでの体位たいい変換へんかんふん
なにばれるまでつ9ふん
10:00 乗車じょうしゃして車椅子くるまいすうえでの体位たいい変換へんかんふん
なにばれるまで運転うんてんしながらつ9ふん
10:10 水分すいぶん補給ほきゅうふん
なにばれるまでつ8ふん
10:10 停車ていしゃして水分すいぶん補給ほきゅうふん
なにばれるまで運転うんてんしながらつ8ふん
10:20 車椅子くるまいすうえでの体位たいい変換へんかんふん
なにばれるまでつ9ふん
10:20 停車ていしゃして車椅子くるまいすうえでの体位たいい変換へんかんふん
なにばれるまで運転うんてんしながらつ9ふん
10:30 トイレ(しょう介助かいじょふん
なにばれるまでつ6ふん
10:30 停車ていしゃしてトイレ(しょう介助かいじょふん
なにばれるまで運転うんてんしながらつ6ふん
10:40 車椅子くるまいすうえでの体位たいい変換へんかんふん
なにばれるまでつ9ふん
10:40 停車ていしゃして車椅子くるまいすうえでの体位たいい変換へんかんふん
なにばれるまで運転うんてんしながらつ9ふん
10:50 水分すいぶん補給ほきゅうふん
なにばれるまでつ8ふん
10:50 停車ていしゃして水分すいぶん補給ほきゅうふん
なにばれるまで運転うんてんしながらつ8ふん
11:00 スーパーの買物かいもの同行どうこう30ふん 11:00 スーパーの買物かいもの同行どうこう30ふん

 このように、さい重度じゅうど全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃは、つねばれたらすぐに介護かいご出来できる ような状態じょうたい介助かいじょしゃっている状態じょうたいおおく、「座席ざせきすわったら、介護かいごら ない」という高齢こうれいしゃ障害しょうがいしゃとはけてかんがえるべきです。
 国土こくど交通省こうつうしょう運転うんてん行為こうい自体じたいたいして厚生こうせい労働省ろうどうしょうがおかねをつけることを問題もんだいに しており、くるま路肩ろかたにとめて介護かいごすることにたいしておかねをつけても問題もんだいはあり ません。

要望ようぼう
 市町村しちょうそん判断はんだんとく上記じょうき介護かいごのようなみつ介護かいご必要ひつようせいがある障害しょうがいしゃには くるま移動いどうちゅう支援しえん適用てきようできるように運用うんようえてください。  

解説かいせつ:このようなケースの場合ばあいは、2人ふたり出向でむいて、1人ひとり運転うんてんし、1人ひとりかい まもるすれば、ぜん時間じかん支援しえん対象たいしょうになるので、そのほうがいいのではないかと のことでした。しかし、当会とうかいは、これはあくまでいろいろなケースのうちの1 つであり、いろいろな状況じょうきょうがありえるので、運転うんてん対象たいしょうにするかどうかは市町しちょう むら判断はんだんにしてほしいと要望ようぼうしました。解決かいけつせず。

6.介護かいご保険ほけんでは1.5あいだえる身体しんたい介護かいご家事かじ単価たんかがるが、来年度らいねんど介護かいご 保険ほけんおなじにしないように

 介護かいご保険ほけんでは2003年度ねんどからの改正かいせいで、「身体しんたい介護かいごがたで1.5時間じかん以上いじょう長時間ちょうじかん利用りようおこなうと、1.5あいだえる部分ぶぶん単価たんか家事かじ援助えんじょ単価たんかになる」 改正かいせいおこなわれました。またヘルパー派遣はけんがおわり、つぎのヘルパー派遣はけんはじまる までの間隔かんかく原則げんそく時間じかんけることになっています(原則げんそくなのでさい重度じゅうど場合ばあい間隔かんかく短縮たんしゅく自治体じちたい判断はんだん可能かのう)。また、やむをえず2時間じかん以内いないに2かい たい介護かいごがた派遣はけんおこなった場合ばあいは、1つながりの派遣はけん認定にんていされ、1あいだはんちょう える部分ぶぶん家事かじ援助えんじょ単価たんかになります。
 支援しえん制度せいどでは気管きかん切開せっかいしている障害しょうがいしゃ人工じんこう呼吸こきゅう利用りようしゃなどさい重度じゅうどさわ がいしゃ身体しんたい介護かいごがたで1にち10あいだ連続れんぞくなどの長時間ちょうじかん利用りようをしている実態じったい数多あまたります。

要望ようぼう
 来年度らいねんど介護かいご保険ほけんおなじ「身体しんたい介護かいごがたで1.5時間じかん以上いじょう長時間ちょうじかん利用りようおこなう と、1.5あいだえる部分ぶぶん単価たんか家事かじ援助えんじょ単価たんかになる」という制度せいどになら ないようにしてください。

解説かいせつ:この時点じてんでは、回答かいとうむずかしいという回答かいとう。その継続けいぞくして交渉こうしょうくだり っています。次々つぎつぎページ参照さんしょう

7.常時じょうじヘルパー利用りよう1人ひとりらしとうさい重度じゅうど全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ一時いちじ入院にゅういんのヘル パー利用りようについて

 (現時点げんじてんでは国庫こっこ補助ほじょはつかないが)支援しえん制度せいど一時いちじてき入院にゅういん場合ばあいやまい しつへのヘルパー派遣はけん市町村しちょうそん判断はんだんがあればってもいという現行げんこう方針ほうしん たい周知しゅうちしてください。
 また、国庫こっこ補助ほじょについても来年度らいねんどからおこなえるように検討けんとうしてください。「すんで毎日まいにち10時間じかん以上いじょうなどのヘルパー利用りようをしている1にんらしとうさい重度じゅうど障害しょうがい しゃ」が一時いちじてき入院にゅういんしたときのはなしですので、支援しえん受給じゅきゅうしゃしょう時間じかんすうえるわけではなく、くに自治体じちたい余計よけい予算よさんはかかりません(予算よさん変化へんかなし)。 さい重度じゅうど1人ひとりらしや障害しょうがいしゃのみ世帯せたいなどにかぎられるので、対象たいしょうしゃ全国ぜんこくとし 20にんもいませんので、おおきな変更へんこうではありません。しかし当事とうじしゃにとっては いのちにかかわるおおきな事態じたいです。

解説かいせついままでなん交渉こうしょうおこなっていますが、今回こんかい進展しんてんせず。

8.単身たんしんしゃとう対策たいさく

 1人ひとりらしや障害しょうがいしゃ夫婦ふうふなど、家族かぞく介護かいごけられない重度じゅうど全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ などは、介護かいごりないことはいのちにかかわることです。毎年まいとし、ヘルパー制度せいど時間じかんすうりない地方ちほうで、1人ひとりらしのさい重度じゅうど障害しょうがいしゃがボランティアなどのかい すけしゃさがしの過労かろう肺炎はいえんなどにかかりくなっています。
 障害しょうがい保健ほけん福祉ふくしなかで、このようにいのちにかかわる重大じゅうだい事項じこうはほかになにがある でしょうか。

要望ようぼう
 (今年度こんねんどから)1にんらしや障害しょうがいしゃ夫婦ふうふなど、家族かぞく介護かいごけられないおも たび全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ知的ちてき障害しょうがいしゃとうたいして特別とくべつ対策たいさくをとってください。
 自治体じちたいたいし、「1人ひとりらしや障害しょうがいしゃ夫婦ふうふなど、家族かぞく介護かいごけられない 重度じゅうど全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ知的ちてき障害しょうがいしゃとうたいしては、必要ひつよう介護かいご時間じかんをすべて支援しえん のヘルパーで対応たいおう」するように特別とくべつ指導しどうをしてください。(とく今年度こんねんどせい 改正かいせいがあったので自治体じちたい補正ほせいみやすいとしですので、9月くがつ補正ほせいあいだごう うように8がつちゅう通知つうち指導しどうとうをしてください)

要望ようぼう
 来年度らいねんど、「1人ひとりらしや障害しょうがいしゃ夫婦ふうふなど、家族かぞく介護かいごけられない重度じゅうどぜん 身性みじょう障害しょうがいしゃ知的ちてき障害しょうがいしゃとうたいしての特別とくべつ対策たいさく」の名目めいもく予算よさん確保かくほしてくださ い。(来年度らいねんどはまず400にんで10おくえん)。
 ヘルパー全体ぜんたい予算よさんがわずかでもびる場合ばあいは、増加ぞうかぶん(の一部いちぶ)にたいして、 上記じょうき名目めいもくをかならずれてください。

要望ようぼう
 予算よさん確保かくほ平行へいこう対策たいさくせんもん全国ぜんこく担当たんとうしゃ会議かいぎなどをおこない、1人ひとりらしとう障害しょうがいしゃへのヘルパー対策たいさく協力きょうりょく指導しどうしてください。

解説かいせつ市町村しちょうそんでは1にんらしの障害しょうがいしゃ毎日まいにち24あいだのヘルパーを決定けっていす ると、すうねんって職員しょくいんわるころには、すべての利用りようしゃたいして たたした生活せいかつ必要ひつよう時間じかんかんがえて決定けっていしていくようにわります。ぎゃくに1 にんらしの24あいだヘルパー利用りようしゃがいない市町村しちょうそんでは、ヘルパー制度せいど家族かぞく介護かいごの1補助ほじょする制度せいどかんがえられており、一律いちりつ時間じかんすう上限じょうげんさだめられていたりします。 解決かいけつするには、まず1にんらしの24あいだよう介護かいご障害しょうがいしゃに24あいだかい まもる保障ほしょうをする土壌どじょうつくることが重要じゅうようです。そのため、予算よさん要望ようぼうで、特別とくべつ1人ひとりらしでいのちにかかわる状態じょうたい障害しょうがいしゃとく予算よさん項目こうもくとして対応たいおうして 表現ひょうげん要望ようぼうしました。しかしながら、そのような予算よさんかた通常つうじょうしな いということで、解決かいけつせず。なお、この要望ようぼう項目こうもくは8がつにちの4だい団体だんたい (22ページ参照さんしょう)での要望ようぼうにもれてつづ要望ようぼうしています。

 

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来年らいねん1.5あいだえる身体しんたい介護かいごがた家事かじ単価たんかになる可能かのうせい

 来年度らいねんど支援しえん制度せいど単価たんか体系たいけい介護かいご保険ほけんとまったくおなじにすることが検討けんとう されています。介護かいご保険ほけんわせると、身体しんたい介護かいごの30ふんが300えんアップし、いえ ごと援助えんじょぜん時間じかんたいで1あいだ500えんほどアップとなります(最初さいしょの1あいだが2000 えんだいになり、以降いこう増加ぞうか変化へんかなし)。
 ところが、介護かいご保険ほけんでは、1.5あいだえる身体しんたい介護かいごがた家事かじ単価たんかになる ため、障害しょうがいでもこの方式ほうしきになる可能かのうせいおおきいとのことです。
 7がつ22にち介護かいご保障ほしょう協議きょうぎかい厚生こうせい労働省ろうどうしょう交渉こうしょうで「支援しえんは1.5あいだえ ても家事かじ単価たんかげないように」と要望ようぼうしましたが、障害しょうがい福祉ふくし現時点げんじてんでの 回答かいとうは「介護かいご保険ほけんとまったくおな単価たんか体系たいけいになる以上いじょう短時間たんじかん部分ぶぶんだけ単価たんかア ップで、がるところは介護かいご保険ほけんわせない・・・というのは普通ふつうとおらない のではないか」とのことでした。
 これは身体しんたい介護かいごがたでやっている団体だんたいにはだい問題もんだいです(介護かいご保険ほけんわせると、 1かいのヘルパー利用りようわって、次回じかいのヘルパー利用りようまでの間隔かんかくは2あいだあけ るようもとめられます。2時間じかんけない場合ばあいは1つながりのヘルパー派遣はけん計算けいさん し、1.5あいだえる部分ぶぶん家事かじ単価たんかになります。このため、「1あいだ介護かいご がた利用りようし1あいだけ、1あいだ介護かいごがた利用りようし、1あいだけ・・・」というかたち利用りようしても1つながりと認定にんていされます。)
 当会とうかいは「ALSなどでナースバンクなどから看護かんご自薦じせんヘルパーとしてやとい って、ナースバンク相場そうばの2000えん〜2500えん時給じきゅう自選じせん登録とうろくでやっているひとも いるので、家事かじ援助えんじょ単価たんかになるとさい重度じゅうど障害しょうがいしゃこまる」などなどと説明せつめいしまし た(看護かんごやとって、8あいだで1まん6000えんはらっているALSのひとなども いる)

 7がつ30にち厚生こうせい労働ろうどうしょう検討けんとうかいがあり、そのあとで厚生こうせい労働省ろうどうしょう5Fで、J ILと合同ごうどう障害しょうがい福祉ふくし課長かちょう出席しゅっせきでこの問題もんだいについてはないをおこないました。 ちょうは、介護かいご保険ほけんとまったくおなじになるとこまってしまうさい重度じゅうど障害しょうがいしゃがいるとい う事実じじつ理解りかいました・・・とのことです。しかし、解決かいけつするかどうかはまだわ からない状況じょうきょうです。

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ヘルパー研修けんしゅうかんする事務じむ連絡れんらく

 なお、このはないの後半こうはんで、ヘルパー研修けんしゅうかんするはないをおこないました。 (7がつ22にちにもこの問題もんだい交渉こうしょうしたほか、検討けんとうかいでもJILの中西なかにし委員いいんから ヘルパー研修けんしゅう指定してい受付うけつけ開始かいししていないけんがあるとの発言はつげんがありました)。このはないのまえから、すでに厚生こうせい労働省ろうどうしょうがわは、都道府県とどうふけん研修けんしゅうについて事務じむ 連絡れんらくとうすという方針ほうしんめていました。
 このはないでは、その事務じむ連絡れんらくとうについての内容ないようについて再度さいどはないを おこないました。

 なお、ヘルパー研修けんしゅうについては、事務じむ連絡れんらくQ&Aきゅーあんどえーとう)の文書ぶんしょ都道府県とどうふけんとう周知しゅうち連絡れんらくすることがまり、内容ないようについて、8がつ24にち以下いか追加ついか要望ようぼう しました 。

ヘルパー研修けんしゅうかんする要望ようぼう

神戸こうべなどで、「関係かんけい団体だんたいの1箇所かしょのみにしかヘルパー研修けんしゅう指定していし ない」という方針ほうしんてている自治体じちたいがあるので、「特定とくてい団体だんたいのみにしかゆび じょうおこなわないことはみとめられない」ことを周知しゅうちしてください。

・3きゅう日常にちじょう生活せいかつ支援しえん研修けんしゅうにある「医学いがくとう関連かんれんする領域りょういき基礎きそてき知識ちしきかんする講義こうぎ」は、おおくの自治体じちたいが「看護かんご医師いし講師こうし必要ひつよう」という基準きじゅんを つくっているので、かならずしも看護かんご医師いし限定げんていしてかんがえなくてもよいという ことを周知しゅうちしてください。また、さまざまな講義こうぎ講師こうしには、障害しょうがいしゃ団体だんたいなど で相談そうだん援助えんじょ活動かつどうなどに従事じゅうじしているなど、担当たんとう科目かもく講師こうし能力のうりょくのある障害しょうがい当事とうじ しゃ講師こうしみとめてもよいと周知しゅうちしてください(介護かいご福祉ふくし社会しゃかい福祉ふくし看護かんご などのみを講師こうしかんがえる自治体じちたいがあるため)。

・たとえば、入浴にゅうよくやトイレ介助かいじょ必要ひつよう男性だんせい全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ男性だんせいヘルパーが 必要ひつようであるが、ゆう資格しかくしゃ限定げんていして求人きゅうじんおこなっても、確保かくほむずかしい。体重たいじゅうおも障害しょうがいしゃのかかえをできる人材じんざいや、よる土日どにちはたらける人材じんざいなども確保かくほむずかしい。 解決かいけつさくとしては、ゆう資格しかくしゃ限定げんていせずに求人きゅうじんおこない、求人きゅうじんしてすぐに事業じぎょうしょ研修けんしゅうおこなえる体制たいせい必要ひつよう。3きゅう研修けんしゅう移動いどう介護かいご日常にちじょう生活せいかつ支援しえんの3種類しゅるい研修けんしゅう は、事業じぎょうしゃ年間ねんかんとおして随時ずいじいつでもしょう人数にんずう実施じっしできるような体制たいせい必要ひつよう。 たとえば、東京とうきょうのように「はじめに年間ねんかん52しゅうぶんの52回分かいぶん研修けんしゅう申請しんせいを1けてまとめて指定していしておき、変更へんこうとどけ柔軟じゅうなん日程にってい講師こうしなどの変更へんこう受付うけつけ、受講じゅこうしゃがいなければ簡単かんたん事後じご報告ほうこくだけで実施じっししなくていいようなほう ほう」や、広島ひろしまのように「日常にちじょう生活せいかつ支援しえん研修けんしゅう申請しんせい日付ひづけさだめずにけ て研修けんしゅう指定していおこない、事業じぎょうしゃからの事後じご報告ほうこく研修けんしゅう実施じっしとう報告ほうこくけ る」という方法ほうほう可能かのうであると周知しゅうちしてください。

日常にちじょう生活せいかつ支援しえん知的ちてき障害しょうがい移動いどう介護かいごについては今回こんかいはじめてできたので、まだ 受付うけつけすらしていない自治体じちたいがあります。都道府県とどうふけんとうすみやかに指定してい申請しんせいつけ体制たいせいつくるよううながしてください。

通信つうしん研修けんしゅうについて、たとえば、東京とうきょう申請しんせいした3きゅう日常にちじょう生活せいかつ支援しえん通信つうしん 研修けんしゅう場合ばあい、スクーリング(演習えんしゅうとう)の会場かいじょうを、北海道ほっかいどう九州きゅうしゅうなどのほかのみち 府県ふけんおこなうことがみとめられないという勘違かんちがいがあります。都道府県とどうふけんたいして、 それも可能かのうであるとQ&Aきゅーあんどえーしめしてください。

日常にちじょう生活せいかつ支援しえん移動いどう介護かいご視覚しかく身体しんたい知的ちてき)は障害しょうがい独自どくじ研修けんしゅう過程かていなので、 高齢こうれい介護かいご保険ほけん研修けんしゅう視点してんかんがえるのではなく、障害しょうがい特有とくゆうのニーズをとらえ た研修けんしゅうとするかんがかたつたえてください。

厚生こうせい労働省ろうどうしょうから研修けんしゅう課程かていについて詳細しょうさいなカリキュラムがった要綱ようこうて いないので、それがるまで、けん要綱ようこうつくれないと勘違かんちがいしているけんがある。 厚生こうせい労働省ろうどうしょうからは3がつ省令しょうれい研修けんしゅうについての通知つうちがすべてであること、詳細しょうさいかく都道府県とどうふけんつくるようにという趣旨しゅし周知しゅうちしてください。

研修けんしゅう指定してい法人ほうじん必要ひつようないことを周知しゅうちしてください

研修けんしゅう指定してい申請しんせいまで2ヶ月かげつや4ヶ月かげつかかる都道府県とどうふけんがあるので、短縮たんしゅくするよ う周知しゅうちしてください。

研修けんしゅう以外いがいでの要望ようぼう

着替きがえ、入浴にゅうよく、トイレ、食事しょくじ介助かいじょなど、1あいだや1あいだはん介助かいじょを1にちすうかい細切こまぎれに利用りようしている状態じょうたいなど、ヘルパー派遣はけん時間じかんたいのほとんどを、げん身体しんたい 介護かいごをおこなっている場合ばあいは、身体しんたい介護かいごがた決定けっていするべきであるが、これをにち つね生活せいかつ支援しえん決定けっていすることのないように周知しゅうちしてください。(くに最低さいてい単価たんかさだめ、市町村しちょうそんはその単価たんか下回したまわってはならないという、省令しょうれい違反いはんである)

厚生こうせい労働省ろうどうしょうはホームヘルプサービスのサービスりょう上限じょうげんについては、従来じゅうらいよ り撤廃てっぱいするよう自治体じちたい指導しどうしてきたが、支援しえん制度せいど施行しこうかんがかた変更へんこうは ないことをしめしてください

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厚生こうせい労働省ろうどうしょう障害しょうがいしゃ雇用こよう対策たいさくはないをおこないました

 7がつ30にちきゅう労働省ろうどうしょう制度せいど職場しょくば介助かいじょ助成じょせいきん通勤つうきん介助かいじょ助成じょせいきん支援しえんこと ぎょうしょ委託いたくできるように、DPIと共同きょうどうはないをおこないました(障害しょうがいしゃ雇用こよう 対策たいさく課長かちょう補佐ほさ出席しゅっせき)。
 短期たんきてきには予算よさんわらないことなら可能かのうとのことで、職場しょくば介助かいじょ委嘱いしょく助成じょせい きん支援しえん事業じぎょうしょ委託いたくできるように要望ようぼうしました。障害しょうがいしゃ雇用こようする事業じぎょうぬし介助かいじょしゃ個人こじんにんたいして委託いたくおこなっている現状げんじょう制度せいどすこえ、支援しえんこと ぎょうしょ委託いたくして複数ふくすう介助かいじょしゃ利用りよう自由じゆうおこなえるようにするという内容ないようです。 これは改正かいせいけて検討けんとうするとのことでした。一方いっぽう予算よさんともな要望ようぼうですが、 通勤つうきん介助かいじょ助成じょせいきん現状げんじょうヶ月かげつのみの制度せいど)を職場しょくば介助かいじょ助成じょせいおなじ10年間ねんかんのべ ながして支援しえん事業じぎょうしょ委託いたくできるように要望ようぼうしました。また職場しょくば介助かいじょ通勤つうきんかい すけともに、支援しえん単価たんかにするよう要望ようぼうしました。これにたいしては、この制度せいど事業じぎょうぬしおこなうべき措置そち経費けいひの1補助ほじょする制度せいどであり、障害しょうがい施策しさくとはこうほうちがうとの回答かいとうでした。


赤字あかじきゅう拡大かくだいのドイツ介護かいご保険ほけん与党よとう幹部かんぶから廃止はいしろん

(8がつ9にち読売新聞よみうりしんぶんより要旨ようし)

 ドイツの介護かいご保険ほけんが2003ねんは5おくユーロ(やく680おくえん)の赤字あかじ見通みずうり しになった。昨年さくねんは3おく8000ユーロの赤字あかじ原因げんいんとしては、
〈1〉保険ほけんりょう収入しゅうにゅう (170おくユーロ程度ていど)のなや
〈2〉長期ちょうき施設しせつ介護かいご増加ぞうかによる支出ししゅつ拡大かくだい
〈3〉今年ことしはじめからほうしょうへの適用てきよう拡大かくだいしたことによる支出ししゅつぞうをあげてい る。
 ドイツの介護かいご保険ほけん会計かいけいは1995ねん導入どうにゅう当初とうしょ年間ねんかん黒字くろじつづいたが、 99ねんはじめて3000まんユーロの赤字あかじ計上けいじょう。その赤字あかじはばはほぼよこばい だったが、景気けいき低迷ていめい鮮明せんめいになった昨年さくねんより、一気いっきに4おくユーロちかくまで拡大かくだい した。
 こうした財政ざいせい危機ききけ、連立れんりつ与党よとう「90ねん連合れんごうみどりとう幹部かんぶが「介護かいご けん廃止はいしし、健康けんこう保険ほけん制度せいど統合とうごうを」と提唱ていしょうし、波紋はもんひろげている。政府せいふ委託いたく社会しゃかい保障ほしょう制度せいど改革かいかく専門せんもん委員いいんかい今年ことしがつ年金ねんきん受給じゅきゅうしゃ負担ふたんぞう などをうたう改革かいかくあんをまとめた。  

◆ドイツの介護かいご保険ほけん=1995ねん導入どうにゅう。サービス対象たいしょうは0さい障害しょうがいからこう よわいしゃまで。保険ほけんりょうは18さいから支払しはらう。日本にっぽん介護かいご保険ほけん見本みほんとなった。
へんちゅう介護かいごぜいではなく保険ほけんおこなっているのは先進せんしんこくではドイツと日本にっぽんのみ。 ドイツの介護かいご保険ほけんくに制度せいどだが、各州かくしゅう独自どくじ障害しょうがいしゃへの上乗うわの介護かいご施策しさくぜい 財源ざいげんおこなっている。

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がつにち厚生こうせい労働省ろうどうしょう2004年度ねんど支援しえん予算よさんかんする要望ようぼう報告ほうこく

自薦じせんヘルパー推進すいしん協会きょうかい本部ほんぶ事務じむきょく

 8がつにち午後ごごから厚生こうせい労働省ろうどうしょうにて、1がつのホームヘルプ国庫こっこ補助ほじょ基準きじゅん 設定せってい抗議こうぎ行動こうどうおこなった、日本にっぽん身体しんたい障害しょうがいしゃ団体だんたい連合れんごうかい全日本ぜんにほんしゅをつなぐ育成いくせい かい日本にっぽん障害しょうがいしゃ協議きょうぎかい、DPI日本にっぽん会議かいぎひとし)で、2004年度ねんど支援しえん予算よさんかんする要望ようぼうおこないました。
 厚生こうせい労働省ろうどうしょうからは足利あしかが企画きかく課長かちょうと、障害しょうがい福祉ふくしおもだった課長かちょう補佐ほさ居宅きょたくささえ 援の担当たんとう係長かかりちょう出席しゅっせきしました。
 これまでのすうかい要望ようぼうでは、"財務省ざいむしょうからシーリング(概算がいさん要求ようきゅう基準きじゅん)がしめせ されていないので"という返答へんとう終始しゅうししていたのですが、今回こんかいは、財務省ざいむしょうのシ ーリングがでたので、全体ぜんたいてき数字すうじについてはあきらかになりました。
 来年度らいねんど予算よさん要求ようきゅうも、今年度こんねんどおなじように義務ぎむてき経費けいひ裁量さいりょうてき経費けいひとにわけ てシーリングがされ、(※支援しえん予算よさんは、施設しせつ支援しえん義務ぎむてき経費けいひ居宅きょたく 支援しえん裁量さいりょうてき経費けいひという区分くぶんになります。)
義務ぎむてき経費けいひおも年金ねんきん医療いりょう介護かいご保険ほけんとう)は9100おくえん自然しぜんぞう見込みこまれ るところを2200おくえんけずる。
裁量さいりょうてき経費けいひ今年ことし予算よさんがくの2%カットとなる。予算よさん要求ようきゅうはそこから2わりぞう しまで要求ようきゅうできるが、その財務省ざいむしょうによる査定さていけずられる方式ほうしきになる。
 支援しえん居宅きょたく支援しえんは、裁量さいりょうてき経費けいひなかはいります。厚労省こうろうしょう全体ぜんたい裁量さいりょうてき経費けいひなかで2%けずるということですので、居宅きょたく支援しえんがそのまま2%げんになるわけ ではなく、優先ゆうせん順位じゅんいなかばす施策しさくけず施策しさくがでてくることになります。
(※昨年さくねんれいでいうと、市町村しちょうそん障害しょうがいしゃ生活せいかつ支援しえん事業じぎょうをはじめとする4事業じぎょうそぎ げん対象たいしょうとなり、補助ほじょきん廃止はいしされました。)
 厚労省こうろうしょうは、「ひら年度ねんど今年ことし11ヶ月かげつだった支援しえん予算よさんを12ヶ月かげつ予算よさんふえ がくすること)に必要ひつよう予算よさん基本きほんてき部分ぶぶんだとかんがえており、それに障害しょうがいしゃプラ ンを達成たっせいできるような予算よさんぞうおこなう」ということでしたが、具体ぐたいてき数字すうじせき ざん方法ほうほうについては回答かいとうをさけました。
 団体だんたいがわは、「ひら年度ねんどはもちろんのこと、支援しえんびにおうじた予算よさんぞうが必 よう裁量さいりょうてき経費けいひなか調整ちょうせいということではなく、支援しえん全体ぜんたいて、地域ちいき移行いこう利用りようしゃ選択せんたくによって施設しせつ支援しえんではなく、居宅きょたく支援しえんのサービスに予算よさんをふり むけるべき。支援しえん全体ぜんたい予算よさんなかで、義務ぎむてき経費けいひらして裁量さいりょうてき経費けいひふえ やすというかんがかた必要ひつよう」とかさねて要望ようぼうしました。
 これにたいして厚労省こうろうしょうは「我々われわれもわかっているが、ほう改正かいせい必要ひつようであったり、 現状げんじょうですぐできない。今回こんかい予算よさん編成へんせい可能かのう方法ほうほうについてかんがえている。  施設しせつ整備せいび費用ひようについてもらしている。財務省ざいむしょうたいしても単純たんじゅん義務ぎむてき裁量さいりょうてきということではなく、支援しえん仕組しくみを説明せつめいして全体ぜんたいてき判断はんだんなかでの 調整ちょうせいもある。」ということでした。
 最後さいごに、「ホームヘルプは地域ちいきらしているひといのちがかかっている。実際じっさい には義務ぎむてき費用ひようであり、その覚悟かくご概算がいさん要求ようきゅうのぞんでしい。今年ことしの1がつの ようなことが毎年まいとしこるのではこまる。」という要望ようぼうをしてわりました。
 上記じょうきのように、くに財政ざいせいきびしいなか、まだまだ予断よだんゆるさない状況じょうきょうです。がい さん要求ようきゅうは8がつまつ発表はっぴょうされますが、その財務省ざいむしょう査定さていがあり、政府せいふ予算よさんあん発表はっぴょうされる12がつまつまで注視ちゅうししていく必要ひつようがあります。
 かく都道府県とどうふけん市町村しちょうそんにおいても、来年度らいねんど予算よさんうごきがでてきているとおもいま す。くに予算よさんをとっても自治体じちたい予算よさんがなければ、地域ちいき支援しえんびません ので、かく団体だんたいかく自治体じちたいたいして要望ようぼう活動かつどうとうをおねがいたします。

厚労省こうろうしょう概算がいさん要求ようきゅうは4.3%ぞう、20ちょうえん

朝日新聞あさひしんぶん (08/21 より抜粋ばっすい)

 厚生こうせい労働省ろうどうしょうは20にちまでに、04年度ねんど予算よさん概算がいさん要求ようきゅうあんかためた。一般いっぱん会計かいけい総額そうがくやく20ちょう2154おくえんで、今年度こんねんど当初とうしょ予算よさんくらべ4.3%のびと なった。 同省どうしょうは、年末ねんまつ予算よさん編成へんせい来年らいねん通常つうじょう国会こっかいでの審議しんぎけ、年金ねんきん改革かいかく最大さいだい だいえるかまえ。このため、がくおおきい新規しんき事業じぎょう法律ほうりつ改正かいせいともな案件あんけんなどは 極力きょくりょくおさえ、効率こうりつてき予算よさん確保かくほねらかたちとなっている。
 今回こんかいは、年金ねんきん国庫こっこ負担ふたん問題もんだい物価ぶっかスライドのはば児童じどう手当てあて支給しきゅう対象たいしょう年齢ねんれい見直みなおしによる増額ぞうがくといった、制度せいど改革かいかくともなうことなどで調整ちょうせいなん しい項目こうもくや、全体ぜんたいびをおさえるための制度せいど合理ごうりさく年末ねんまつ決着けっちゃく先送さきおくりされ た。
 このため、年金ねんきん医療いりょう介護かいごかく保険ほけん給付きゅうふにかかる国庫こっこ負担ふたんきん現行げんこう制度せいど前提ぜんてい算定さんてい基礎きそ年金ねんきん国庫こっこ負担ふたんきんは、やくちょう7393おくえん(2.0%ぞう)で、 これに過去かこ凍結とうけつした物価ぶっかスライドぶんにかかる給付きゅうふ費用ひようやく850おくえん別枠べつわく要求ようきゅうする。 医療いりょうやくちょう1421おくえん(5.0%ぞう)、介護かいご保険ほけん給付きゅうふたいするくに 担分などはやくちょう7521おくえん(10.2%ぞう)となった。ただ、それぞれねん まつまる予算よさんあんおおきくわる可能かのうせいがある。

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