任侠にんきょうヘルパー

極道ごくどう者しゃが介護かいごヘルパーになるという破天荒はてんこうな設定せっていで人気にんきを博はくした同名どうめいTVドラマの劇場げきじょう版ばん。老人ろうじん介護かいご施設しせつを舞台ぶたいに、福祉ふくし事業じぎょうの利権りけんに群むらがる政治せいじ家かや暴力団ぼうりょくだんに立たち向むかう男おとこの奮闘ふんとうを描えがく。監督かんとくは「容疑ようぎ者しゃXの献身けんしん」の西谷にしたに弘ひろし。出演しゅつえんは「僕ぼくと妻つまの1778の物語ものがたり」の草くさなぎ剛つよし、「HOME 愛あいしの座敷ざしきわらし」の安田やすだ成美まさみ、「きな子こ　見習みならい警察犬けいさつけんの物語ものがたり」の夏帆なつほ。

指定してい暴力団ぼうりょくだん「隼はやぶさ会かい」を抜ぬけ、堅気かたぎとなった元もと極道ごくどう者しゃ・翼つばさ彦一ひこいち(草くさなぎ剛つよし)はコンビニで働はたらきながら細々こまごまと暮くらしていた。ある日ひ、金かねに困こまって強盗ごうとうに入はいってきた元もと極道ごくどうの老人ろうじん・蔦井つたい雄三ゆうぞう(堺さかい正章まさあき)を見逃みのがしたことから刑務所けいむしょ送おくりになった彼かれは、獄中ごくちゅうで蔦井つたいと再会さいかい。元もと極道ごくどうであることの生いきづらさを感かんじていた彦一ひこいちは、出所しゅっしょ後ご、その老人ろうじんのツテを頼たよって「極ごく鵬おおとり会かい」組長くみちょう・朝比奈あさひな道みち俊しゅん(宇崎竜童うざきりゅうどう)を訪たずね、そこで再ふたたび裏うらの仕事しごとに手てを染そめ始はじめる。その仕事しごとは、老人ろうじん相手あいての闇やみ金きんとその闇やみ金きんで破産はさんした老人ろうじんたちを「うみねこの家いえ」という老人ろうじん介護かいご施設しせつに入いれ、生活せいかつ保護ほごや年金ねんきんをせしめることだった。なんの設備せつびもなく、悪臭あくしゅう漂ただよう最悪さいあくの環境かんきょうの中なかで生活せいかつする老人ろうじんたちを見みながら、最初さいしょは淡々たんたんと仕事しごとをこなしていた彦一ひこいちだったが、次第しだいに老人ろうじんを食くい物ものにする状況じょうきょうに苛立いらだちが募つのるようになっていく。そして遂ついに彦一ひこいちは「うみねこの家いえ」の立たて直なおしを決意けつい。だが、貧困ひんこんビジネスを目めの敵かたきにする市議会しぎかい議員ぎいん・八代やしろ照生てるお(香川かがわ照之てるゆき)と、老人ろうじんを金かねづるとしか思おもわず、施設しせつの改善かいぜんなど意いに介かいさない極きょく鵬おおとり会かいが彦一ひこいちの前まえに立たちはだかるのだった……。

2012年ねん12月がつ上旬じょうじゅん号ごう	REVIEW　日本にっぽん映画えいが＆外国がいこく映画えいが　公開こうかい作さく20作品さくひん、60本ほんの批評ひひょう:「任侠にんきょうヘルパー」
2012年ねん11月がつ下旬げじゅん号ごう	UPCOMING　新作しんさく紹介しょうかい:「任侠にんきょうヘルパー」 巻頭かんとう特集とくしゅう　俳優はいゆう・草くさなぎ剛つよしの生いきる道みち:「任侠にんきょうヘルパー」作品さくひん評ひょう
2012年ねん4月がつ上旬じょうじゅん号ごう	日本にっぽん映画えいが　NEWS SCOPE:CRANK IN, CRANK UP