新型「BMW X3」、2グレードで日本上陸
BMWジャパンは2011年3月29日、SUVモデル「X3」の新型を日本に導入し、同日に発売した。
■やや大きく、広く
既報のとおり、昨2010年7月に公開された新型「BMW X3」が日本国内でも発売となった。「X1」「X5」などとともに、BMWのSUVファミリーを形成する基幹モデルのリニューアルである。
新型のエクステリアデザインは、“Xモデル”に共通する力強さを表現したというもの。キドニーグリルや4灯式ヘッドランプなどBMW車おなじみのディテールはそのままに、よりワイドで量感ある印象が強調され、ボンネットやサイドにはくっきりとしたキャラクターラインが入れられた。
ボディサイズ(日本仕様車)は、全長×全幅×全高=4650×1880×1675mmで、先代モデルに比べ85mm長く、25mm幅広い。ホイールベースは15mm延長されて2810mmとなっている。
いっぽう、連続したラインで広さ感を演出したというインテリアは、後席の足元スペースが20mm広がるなど、これまで以上のゆとりを確保。リアシートそのものも、6:4の分割可倒式から4:2:4の3分割式となり、乗員数と荷物の種類に柔軟に対応できるようになった。荷室容量も480〜1560リッターから550〜1600リッターへとアップしている。
■ハイテク装備もパワーアップ
日本に導入される新型「X3」は、「xDrive28i」と「xDrive35i」の2種類だ。前者は「528i(5シリーズ)」にも用いられる3リッターNAエンジン(258ps/6600rpm、31.6kgm/2600-3000rpm)を、後者は「535i(5シリーズ)」や「335i(3シリーズ)」と同じ3リッターターボエンジン(306ps/5800rpm、40.8kgm/1200-5000rpm)を搭載。どちらも8段ATが組み合わされ、四輪を駆動する。
走りのよさにこだわるBMWの定石どおり、前後の重量配分は50:50。走行中の速度域に応じて操舵(そうだ)に対するタイヤの切れ角を変える「バリアブル・スポーツ・ステアリング」や、トルクとブレーキを制御してコーナリング性能を高める「パフォーマンス・コントロール」、路面状況に応じて乗り心地を最適化させる「ダイナミック・ダンピング・コントロール」など、電子デバイスもさまざま用意される。
アイドリングストップ機構(xDrive35のみ)や、ブレーキングエネルギーの回生システムといったエコな機能も自慢である。
価格は、「xDrive28i」が598万円で、「xDrive35i」が694万円。
(webCG 関)
新型「BMW X3」(写真は欧州仕様車)
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先代モデルとのツーショット。向かって左が先代モデルで、右側が新型。
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インストゥルメントパネル中央には、8.8インチのワイド高精度カラーディスプレイが置かれる。
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